スック・ワンキントーン 10.10 後楽園ホール(レポ):福田海斗、クンナムイサーンに判定勝ち。マキ・チャーチャイ、鈴木真治に判定勝ち
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ノーナクシンムエタイジム東京主催「SUK WAN KINGTHONG(スック・ワンキントーン)step by step」
2021年10月10日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 56.5kg契約 3分3R
○カイト・ウォーワンチャイ [福田海斗](キング・ムエ/元True4Uバンタム級&スーパーフライ級王者、元WPMF世界フライ級王者)
×クンナムイサーン・ショウブカイ(タイ/尚武会/元MAXムエタイ・フェザー級王者)
判定3-0 (ナルンチョン30-28/ラジャサクレック30-29/アラビア30-28)
福田は7月のスック・ワンキントーンでポンちゃん・シリラックムエタイジムにTKO勝ちして以来の試合。6月の後楽園大会でも片島聡志に勝利、コロナ下でタイで試合ができない今、スック・ワンキントーンのエース的存在となっている。
対するクンナムイサーンは85戦60勝23敗2分の31歳。5月のBOMで渡辺優太とフェザー級で対戦し、ジャッジ3者とも48-47の僅差で判定負けしている。
1R、福田はクンナムイサーンの蹴りをブロックし、パンチをフェイントに使いながら随所でミドル、ロー、前蹴りを当てるが、まだ攻撃は少ない。
2R、福田は圧力を強めると共に、左ミドル、右ボディ、右肘、左右の膝を度々ヒットし主導権。クンナムイサーンもスイッチを繰り返すフェイントからの左ミドルを出すが、福田はブロックし、流れを変えさせない。
3Rも同様のパターンで福田は攻撃を度々ヒットし主導権を維持。クンナムイサーンも大きなダメージは追わないが、攻撃は少ししか返せないまま終了。福田が2R以降のポイントを取り判定勝ちした。
なお、福田は次回11月14日(日)新宿フェイス大会にも出場を予定している。
第7試合 WMOインターナショナル・スーパーライト級王座決定戦 3分5R
○マキ・チャーチャイ(タイ/真樹ジム愛知/ISKAムエタイ世界スーパーライト級王者、元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級3位)
×鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
判定2-1 (チャンデット49-48/ナルンチョン48-49/アラビア48-49)
※チャーチャイが王者に
チャーチャイはホーストカップで昨年12月に大石駿介と引き分け、今年7月の再戦では3Rに左肘打ちで大石を切り裂きTKO勝ちし、ISKA世界王座を獲得している。
1R、チャーチャイはサウスポーに構え、序盤から前に出るが、まだ目立った攻撃は少ない。鈴木は左右のローを放つが、チャーチャイはある程度カットできている。
2R、鈴木が右ボディを効かせると、パンチ、ロー、膝のコンビネーションで攻撃をまとめる。だが終盤、チャーチャイも首相撲からの左右の膝のヒットを増やして挽回する。
3R、チャーチャイは変わらず首相撲主体で、左右の膝を度々ヒット。クリーンヒットまではならないが、右フック、左肘を度々当て、印象を残す。鈴木は攻撃が返せなくなる。
4R、チャーチャイは回って距離を取って左ミドルを随所で当て、組めば膝をヒット。鈴木も追いかけ左右のローを時折当てるが、その先が続かず、老かいなチャーチャイを捕まえきれない。
5R、チャーチャイは変わらず左ミドルを当て、崩しも決める。鈴木がローを当てても笑顔でまだ大丈夫だとアピール。鈴木は右ハイや左ボディを当てるものの、チャーチャイはフラつかず、鈴木の反撃を封じ終了する。ジャッジは割れたものの、中盤に膝とミドルでポイントを取ったチャーチャイが判定勝ちした。
第6試合 スック・ワンキントーン&WPMFインターナショナル・スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
○MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/スック・ワンキントーン王者、WMC日本同級王者)
×蓮沼拓矢(ノーナクシンムエタイジム東京)
判定2-1 (チャンデット49-48/ラジャサクレック47-49/ノッパデッソーン49-48)
※MASAがスックワンキントーン王座防衛、WPMFインターナショナル王座獲得
1R、MASAがサウスポー、蓮沼がオーソドックスに構え、お互いミドル、ローを当てるが、まだ慎重で攻撃は少ない。
2R、MASAの蹴り数がやや多いが、中盤、左ローがローブローとなり一時中断する。再開後も大差はないものの、MASAの蹴りがやや目立つ展開が続く。
3R、首相撲の場面が増え、両者膝をヒット。MASAの膝のヒットがやや多いか。蓮沼は組む前に右フックを度々当てるが、多くはMASAもブロックできており、フラつくほどにはならない。
4R、首相撲の合間に肘の応酬も増えると、蓮沼の右肘がクリーンヒットし、MASAはフラつき出血する。MASAは左ストレート、ミドルのヒットを増やすが、蓮沼も右フック、肘を当て、蓮沼の流れは続く。
5Rも首相撲が多い中で、蓮沼が右ミドル、ストレートを随所でヒット。MASAの膝のタイミングで崩しも決めたりと、好印象を随所で作り終了する。ジャッジは割れ、1者は終盤に追い上げた蓮沼を支持したが、2者は中盤まで優位だったMASAを支持し、MASAの勝利となった。
第5試合 スック・ワンキントーン・ライト級王座決定戦 3分5R
×ロムイサーン・REON(タイ/REON Fighting Sports Gym/元ラジャダム認定ミニフライ級2位、元BBTVミニフライ級1位)
○リク・シッソー(トースームエタイジム/元WMC日本スーパーフェザー級王者)
4R 2’11” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる額のカット)
※リクが王者に
1R、ロムイサーンはロープを背負い続けるが、リクに攻めさせず、終盤に右フックを当て、崩しも2度決め、スキル差を印象付ける。2Rに入るとロムイサーンは前に出るようになり、右ストレート、組んでの左膝蹴りを的確に当て続け、崩しにもつなげリクを圧倒する。3Rもロムイサーンが右ミドル、左膝を当て続け、主導権を維持する。
4Rも同様にロムイサーンが攻め続けるが、終盤、接近戦で右の肘が交錯すると、ロムイサーンが額を切られ大出血。1回目のドクターチェックでストップがかかり、見事リクが大逆転勝ちした。
第4試合 67.5kg契約 3分3R
×モトヤスック(治政館/ジャパンキック・ウェルター級王者)
○滝口幸成(キング・ムエ/WMCインターコンチネンタル・ウェルター級王者)
1R 2’40” KO (右ハイキック)
モトヤスックは8月22日のジャパンキックの大会で、日本人中量級トップクラスの緑川創と対戦したが、4Rにダウンを奪われ判定負けしている。滝口は7月の大和祭りでNJKFウェルター級王者の洋輔YAMATOに判定勝ちしており、2試合連続で国内団体王者との戦いとなる。
1R、モトヤスックが開始すぐからパンチを積極的に連打しつつ、右ミドルも強打する。だが滝口はアゴを引いてブロックし耐え続け、時折右フックを当てて応戦する。すると終盤、滝口がモトヤスックの右ミドルをすくって倒すと、倒れ際に放った右の蹴りが顔面にヒット。ダウンしたモトヤスックは伸びた状態となり、レフェリーがすぐさまストップ。滝口のKO勝ちとなった。
第3試合 フェザー級 3分3R
○44・ユウ・ウォーワンチャイ(REVIVAL-GYM/スック・ワンキーントーン&チョンロン・ムエサイアム・スーパーバンタム級王者、元ムエタイオープン・バンタム級王者)
×大翔[ひろと](ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
2R 2’08” TKO (3ダウン:右ストレート)
44は右ミドル主体で攻めるが、1Rも2Rも、サウスポーの大翔の左ストレートをもらってひるんでしまう。すると2Rにパンチをもらった直後の打ち合いで、右フックを当ててダウンを奪う。その後も右ストレートで2ダウンを重ねKO勝ちした。
第2試合 ライト級 3分3R
○睦雅[むが](ビクトリージム/ジャパンキック・ライト級2位)
×SHINSUKE TIMGYM(TIMGYM)
判定3-0 (30-27/30-27/29-27)
※1R右ストレートでSHINSUKEに2ダウン
第1試合 スーパーバンタム級 3分3R
×樹(治誠館)
○中島凛太郎(NEXT LEVEL渋谷)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)