スック・ワンキントーン 6.13 後楽園ホール:大﨑孔稀と4月に戦った福田海斗、東京ドームの隣で片島聡志に判定勝ち。鈴木真治×セーンアティット、一航×小嶋Nor.Naksin、ドローも好勝負に
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ノーナクシンムエタイジム東京「SUK WAN KINGTHONG(スック・ワンキントーン)Let’s do our best!」
2021年6月13日(日) 後楽園ホール
試合レポート&写真:久保与志
第8試合 メインイベント バンタム級 3分3R
○カイト・ウォーワンチャイ [福田海斗](キング・ムエ/True4Uバンタム級王者、元WPMF世界フライ級王者)
×片島聡志(Kick Life/元WPMF世界&日本スーパーフライ級王者)※フリーから所属変更
判定3-0 (30-28/29-28/30-28)
福田は長年タイを主戦場とし、ラジャダムナンスタジアムのランキング戦線で活躍してきたが、コロナ禍の影響でタイで試合ができなくなったことから、昨年終盤からは日本でのBOMとNO KICK NO LIFEに参戦。多くが日本人との試合になり、昨年10月のNO KICKでは馬渡亮太に判定勝ちしたが、最近では4月のBOMにて、この日隣の東京ドームのRIZINで那須川天心と肌を交えた大﨑孔稀に判定負けしている。
対する片島は19年12月のスック・ワンキントーン大森ゴールドジム大会で元ラジャダムナン認定ライトフライ級ランカーのトゥワキョウ・ギャットガムポン(タイ)に4R肘でTKO勝ちし、WPMF世界スーパーフライ級王者に。昨年9月のRISEでは酒井柚樹と引き分け、12月のBOMでは石井一成に判定負けし、WPMFのベルトを石井に奪われた。
1R、左ジャブから右ミドルを蹴っていく福田に対し、片島はキャッチからの崩しを狙いながら右ローを蹴っていくが、福田のバランスは崩れない。福田は右ハイなど高い蹴りも織り交ぜながら、今度は自分もキャッチから揺さぶりをかけてパンチを狙う。片島も攻め方を変え、キャッチするとすぐにパンチで追いかけ始める。記者採点は10-10のイーブン。
2R、右ミドルの応酬から右ハイを狙う福田。片島は細かいパンチの連打からローにつなげて応戦する。中盤過ぎから福田のプレッシャーが強くなり、ジャブのフェイントから左縦ヒジ、さらに詰まると首相撲に持ち込んでヒザを入れていく。組まれると流石に分が悪いが、離れての攻防では片島も手数を減らすことなく対応する。記者採点は10-9で福田。
3R、福田がさらに圧力を強めて左ジャブを差してからの深いヒザ蹴り、そこから首相撲に持ち込んでボディを攻める。離れ際にも右ハイやヒジを狙うなど休む間を与えず、片島がカウンターのバックヒジを狙うとチョークのようなロックで捕まえてヒザ蹴りをリターンする。下がる展開が増えてきた片島だが、終了間際にパンチの連打からバックスピンキックと攻撃をまとめて意地を見せると、福田もパンチとヒジで応戦してタイムアップ。記者採点は10-9、トータルスコア30-28で福田。判定は3-0で福田の勝利となった。
片島の頑張りに加え、東京都の新型コロナウイルス緊急事態宣言のイベント時間短縮要請の影響で3分3Rということもあってか、福田は本領発揮という試合内容ではなかったが、自身初となった後楽園ホールでの試合を勝利で締めた。
第7試合 セミファイナル 64kg契約 3分3R
△鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
△セーンアティット・Y’ZD(タイ/Y’ZD GYM/元ラジャダムナン認定フェザー級6位、元ルンピニー同級5位)
判定0-0 (28-28/28-28/28-28)
1R開始からセーンティアットはカウンター、あるいは飛び込んでの縦ヒジとエルボーを多用し、鈴木は頭部をカットしたか出血が見られる。鈴木はヒジにもひるまずパンチを上下に振り分けながらローにつなげる。セーンティアットは鈴木の攻撃が止むとすぐに右ミドルをヒット。距離が詰まると首相撲から鈴木を翻弄しにかかるが、ローをもらうと嫌な素振りを見せる。記者採点は9-10でセーンティアット。
2R、鈴木がパンチからローのコンビネーションを当てていくとセーンティアットは次第に棒立ちに。ロープ際に詰められたセーンティアットが左フックで大きくグラつくと、鈴木がここぞとばかりにパンチをまとめてレフェリーがスタンドダウンを宣告。しかしここからセーンティアットが首相撲で凌いで驚異の粘りを見せ、ボディに痛烈なヒザ蹴りを決めて何度も鈴木を転倒させ、ラウンド終了間際には鈴木の方が大きく口を開けて消耗している状態に陥ってしまう。記者採点は10-8で鈴木。
3Rも2R終盤からの流れは変わらずセーンティアットが前蹴りとテンカオ、首相撲からヒザで徹底的に鈴木の腹を攻めて圧倒。鈴木は手数も減り、転倒させられると立つのもやっといった様子だが、最後までダウンは奪われることなく戦いきる。記者採点は9-10、トータルスコア28-28でドロー。判定は3者共に28-28のドローとなったが、絶対絶命のピンチを首相撲で巻き返すというムエタイならではの展開とセーンアティットのテクニックが光った一戦となった。
第6試合 54kg契約 3分3R
△一航(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一バンタム級王者)
△小嶋Nor.Naksin(ノーナクシンムエタイジム東京/WPMF日本バンタム級王者、元ルンピニー日本&J-NETWORK同級王者)
判定1-0(29-28/29-29/29-29)
1R、ゆったりとした構えから鋭い右前蹴り、ミドルを繰り出す小嶋に一航は中々距離を詰めさせてもらえない。制空権を握られた感もあった一航だが、ステップインからワンツーで強引に距離を詰めると、そこから組み潰して小嶋を倒すなどして徐々に距離が近くなってくる。記者採点は10-10のイーブン。
2R、ワンツーで入ってくる一航を前蹴りとテンカオで迎撃する小嶋。一進一退の攻防が続くが、一航の左ボディフックが決まり小嶋の動きが鈍る。一航さらにプレッシャー強めパンチで攻勢に出る。記者採点は10-9で一航。
3R、左フックをボディ、顔面に打ち分けながら前に出ていく一航に小嶋は首相撲に捕まえて流れを切ろうとするが、フィジカルに勝る一航が崩しの局面では上になって倒す場面が多い。パンチを入れるのは一航、組んでヒザを入れるのは小嶋だが最終的に崩すのは一航とムエタイ的にも判断の難しい局面が続き、両者決定的な攻撃は許すことなくタイムアップ。記者採点は10-9、トータルスコア30-28で一航。判定は29-28、29-29、29-29の1-0、両者の持ち味の異なるテクニックと引き出しが見られた一戦はドローに終わった。
第5試合 62kg契約 3分3R
○永澤サムエル聖光(ビクトリージム/WBCムエタイ日本統一&ジャパンキック・ライト級王者)
×ラックチャイ・GTジム(タイ/GTジム)
判定3-0 (30-27/29-27/29-28)
1R、永澤がイン&アウトのローをラックチャイの前足に集め削りにかかる。ラックチャイは単発で強い右ミドルを蹴るものの、足へのダメージが早くも見てとれ苦しい展開に。2Rに入るとダメージの蓄積を鑑みてかラックチャイが前に出てラフな右ヒジ、ミドルで前に出て勝負を仕掛ける。永澤は下がらされて苦しい展開となるが、辛抱強くローを蹴り続ける。3Rは永澤が先手を取ってジャブからローで前進し、ラックチャイは後退しながらミドルを打つ展開に。追いかけ続ける永澤が残り30秒を切ったところで左フックでダウンを奪い、その後もラッシュをしかけて試合終了のゴング。終了間際に決定的なダウンを奪った永澤がシーソーゲームを制した。
第4試合 スーパーバンタム級 3分3R
×44[シーシップシー]・ユウ・ウォーワンチャイ(REVIVAL-GYM/team夢乃力/スック・ワンキーントーン&チョンロン・ムエサイアム・スーパーバンタム級王者、元ムエタイオープン・バンタム級王者)
○景悟(LEGENDジム)
2R 1’51” KO (右ストレート)
1R序盤は互いに右ロー、ミドルを蹴って探り合う展開が続くが、次第にユウが左ジャブを合わせ始める。景悟も時折右ハイを狙うが、ビッグヒットはなくラウンドを終える。2Rに入るとユウが左フックから右アッパー、さらに左ボディと左リードを軸にペースを掴みかけたに見えたが、その左フックに景悟が左フックを被せ、足が止まったユウを右ストレートで打ち抜くとレフェリーがすぐに試合をストップ。鮮やかなKO勝利をあげて喜びを爆発させた。
第3試合 スック・ワンキントーン・ライト級王座決定トーナメント一回戦 3分3R
○ロムイーサン・REON(タイ/REON Fighting Sports Gym)
×津橋雅祥(STELLA-EBISU Kickboxing Gym/元蹴拳ムエタイ・スーパーフェザー級王者)※エスジムから所属変更
判定3-0 (30-28/30-27/30-27)
第2試合 53kg契約 3分3R
○蓮沼拓矢(ノーナクシンムエタイジム東京)
×奥脇一哉(エイワスポーツジム/元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者)
判定3-0 (29-28/30-28/30-28)
第1試合 フェザー級 3分3R
×中島凛太郎(NEXT LEVEL渋谷)
○向後 廉(D-BLAZE)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)