RWS 12.1 横浜大さん橋ホール:ラジャダムナン王座防衛戦の吉成名高「スーパーフライ級では僕が紛れもなくトップだと胸を張って言える試合をする」
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RWS JAPAN(12月1日(日) 横浜大さん橋ホール)でラジャダムナン認定スーパーフライ級王座の防衛戦を行う吉成名高のインタビューが主催者から届いた。
ラジャダムナン認定スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/王者・元同フライ級&ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ダイヤモンド・スーパーフライ級王者、同ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)※2度目の防衛戦
ペットヌン・ペットムエタイジム[Petchnueng Petch Muaythai Gym](フランス/元ラジャダムナン認定ライトフライ級王者)
名高は23歳。昨年12月のタイでのRWSで2R KO勝ちしラジャダムナン認定スーパーフライ級暫定王者となる。RWS初の日本大会となる今年2月の後楽園大会ではプレーオプラーオに判定勝ちし正規王者となり、3階級制覇を達成した。4月のRWS千葉大会ではケビン・マルティネスに判定勝ち。7月のRWS千葉大会ではジョムホートに判定勝ちしラジャ王座の初防衛に成功。8月のBOM横浜大会ではペットアヌワットに2R KO勝ち。10月13日のBOM渋谷大会でカンボジア人のボーンに3R KO勝ちし現在33連勝中だ。
今回、元ルンピニー認定ライトフライ級王者のラック・エラワンとの防衛戦を予定していたが、ラックの家庭の事情により中止となり、元ラジャダムナン認定ライトフライ級王者のペットヌンに変更となった。ペットヌンは2月に名高が判定勝ちした元王者・プレーオプラーオと対戦し、肘で切り裂きTKO勝ちした実績がある。
―― 前回10月のBOMではクンクメールからの刺客ボーン・ポンレックから3RKO勝ちでした。
名高 やる前からクンクメール陣営は本気で勝ちに来ると聞いていて、対抗戦初戦の朝陽がドローだった結果を見て、本当に国・競技を背負って戦ってきているんだなと。自分も一筋縄じゃいかないかなと思ったんですけど、試合が始まってからは冷静に対処ができました。1R序盤にいきなり飛び込んでの前蹴りや後ろ蹴りは独特なリズムだったので、ちょっと見づらかった部分はありましたけど、冷静に対処できましたし、腹を効かせてスタミナを削っていき、最後はフィニッシュに繋げる作戦がハマったかなと思います。
―― 圧勝でしたが、戦ってみた感触としてはクンクメールではどのレベルの選手だったと思いました?
名高 映像をいくつか見ても負けた試合はなかったので勝率は高いのかなとは思ったんですけど、蹴りの威力はいつも戦っているタイ人選手の方があったと感じました。でも、リズムが独特なので僕と戦ってきたタイ人のトップクラスの選手とやってもいい試合になるんじゃないかなという感じはしましたね。
―― 独特なリズムというのは具体的にタイ人選手とはどう違ったんですか。
名高 攻撃のタイミングが違いましたね。あと、避け方は力が抜けたような避け方だったので的を絞りづらいというか、上手く当てられない感じが何度かありました。あと、運動神経が凄く良く、自分の上体を結構うまく使ってダメージを逃したりとか、そういう動きがすごい長けている印象を受けました。
―― クンクメールの選手は気持ちが強いとも言われてますよね。
名高 そうですね。やっぱり、僕も最後に倒し切ったわけではなく、スタンディングダウンで終わった形でした。ただ相手はもう攻撃を返せる状態ではなかったので、あそこでストップしたレフェリーの判断は間違ってなかったとは思うんですけど、倒し切れなかった面も含めてこっちも疲れました(苦笑)。
―― 3vs3対抗戦の先鋒戦で出た朝陽選手のドローを見て相当焦りました?
名高 そうですね。僕も試合を見ていて1Rで朝陽が倒せると思っていたのですが、2Rの後半くらいからちょっとやばいんじゃねという空気が出ていましたよね。朝陽も倒せる気満々でいって力を使い切っちゃった部分があったと思うので、そこの配分を間違えたところはあると思うんですけど、それを差し引いても、対戦したトゥン・パント選手はすごくタフだった印象はありますね。その後、中堅戦の竜哉の試合ももしかしたら長引く試合になるのかなと思ってゆっくりアップしていたら、1Rで竜哉は倒していたのでマジか! と試合の準備をしながら焦りました(苦笑)。
―― 今後もまたクンクメールとやってみたいと思いますか?
名高 やっぱりムエタイ代表として負けちゃヤバいという緊張感は凄かったので、もうお腹いっぱいです(笑)。
―― 今回の勝利はカンボジアでも話題になっていたりするのでしょうか?
名高 どうなんでしょう。カンボジアの格闘技ニュースを見る手段がないので何とも言えないですけど、対戦したクンクメールの選手たちはカンボジアの国旗を背負って入場してきたり、試合後はクンクメールのTシャツを僕にプレゼントしてくれたりとか、3選手全員がクンクメールという競技に誇りを持ってリングに立ったんだろうなというのはすごく感じました。
―― 次の試合に関しては、当初対戦が決定していたラック・エラワン選手からペットヌン・ペットムエタイジム選手に変更になりました。
名高 ペットヌン選手はスーパーフライ級での試合経験は1、2戦くらいだったので、いつか戦うのかなぐらいには思っていた選手で、まさかこのタイミングで組まれるとは思ってもいませんでした。僕が判定で勝ったプレーオプラーオ選手にはヒジで斬り勝ってドクターストップによるTKOで勝ってますし、相手にとって不足はない選手なので気合が入りました。しかもムエタイ全体の最新のスーパーフライ級のランキングでは、ラック選手よりランクが上なのでタイでも評価されている選手だなと。そういう相手にいつも通りの完勝を見せられれば、またタイにもいいアピールになるし、気合はすごく入っています。
―― 選手としてはどういう印象がありますか。
名高 頭を使って戦うというよりかは、ヒジ、パンチで前に出てくる圧力と力、スタミナがすごくあるなと。日本ではすごく受けるタイプのファイトスタイルだと思うので、それを僕は受けて立つつもりで挑み、全部カウンターを合わせて体力だったり、技のキレでも上回って倒せるとは思います。僕はスーパーフライ級でも最近KO数も増えてきて、パワーが上がってる実感は自分でもあるので、自分の攻撃が当たればしっかり倒し切れるんじゃないかなとも思います。
―― フランス出身ということですけど、欧州系特有のフィジカルの強さもありそうですよね。
名高 そうだと思いますね。めちゃくちゃバキバキな身体でしたし、スーパーフライ級に階級を上げたばかりですけど、背は僕よりも高く、体の大きさも多分、僕よりあると思うので、パワーで勝負するというよりかは技のタイミング、キレ、スピードでダメージを与えていこうかなと。
―― 試合まで残り1カ月を切って突然の対戦相手の変更となりましたが、対策の修正は問題ないですか?
名高 公式の発表は遅れてしまいましたけど、少し前から決まっていたことだったので、そこからすぐタイ人の先生や中川会長と相談して、相手がやってくるであろう動きを教えてもらって、その動きに合わせた動きを自分も今練習しているのでイメージもかなり固まっています。かなり相手選手も気合が入ってるという話を聞いたので、相当タフな試合展開になるんじゃないかなと思います。
―― KOするイメージもできあがっているんですか。
名高 何個かこの技が当たるんじゃないかというのは考えているので、それがハマれば倒されるかなと。ペットヌン選手が倒されている試合をまだ見たことがなく、ここ最近はもうずっと連勝してとにかく勢いがある選手なので、そこで僕が勝って、彼にとっての壁になりたいなと思います。
―― 記者会見では今後戦いたい相手として、ラック選手のほかにクンスックレック選手と、石井一成選手に2度勝利しているパントー選手の名前をあげてましたね。
名高 クンスックレック戦に関しては変わらずお互いの中間の契約体重でやりたいですし、バントー選手とは一成君の敵討ちの意味も込めてやりたい気持ちはあります。前回、タイで行われたRWSでは(伊藤)紗弥ちゃんと一成君が負けてしまったんですけど、やっぱりタイでやるタイ人は日本で戦うものとは違う強さを出して来るので、僕もまたタイでやっていきたいですね。
―― 今回3度目の防衛戦ということですが、最多防衛記録は何回になるのでしょう? そういう記録も狙いますか?
名高 調べてみないと最多防衛記録は分からないのですが、スーパーフライ級は適正階級なので、この競技を辞めるまでずっと防衛し続けるのもありかなとは思います。でも、ちょっと調べてみて最多防衛記録が15回とかだったらやりたくないです(苦笑)。
―― 15回だと多すぎますか(笑)。
名高 そうですね。またタイでも防衛戦をしたいとも思っているので、防衛記録も塗り替えられたらいいですね。僕は常に向上心を持って、本当にムエタイという競技が好きで毎日毎日いい練習ができていてどんどん強くなっている自信があります。スーパーフライ級だとタイでも僕が一番強いとみんなが思ってくれているとは思うんですけど、今回ペットヌン選手からいい勝ち方をして、それに拍車をかけたいと思います。
―― では試合を楽しみにしているファンにメッセージを。
名高 今回3度目の防衛戦でペットヌン選手というスーパーフライ級でトップ5に入るような選手とやらせてもらうので、そこでまた会場が盛り上がるような熱い試合を見せた上で圧倒的な勝ち方を見せます。この階級では、僕が紛れもなくトップだと胸を張って言えるような試合をしますので、皆さん応援よろしくお願いします。
対戦カード
本戦
第6試合 メインイベント ラジャダムナン認定スーパーフライ級タイトルマッチ 3分5R
名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/王者・元同フライ級&ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ダイヤモンド・スーパーフライ級王者、同ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)※2度目の防衛戦
ペットヌン・ペットムエタイジム[Petchnueng Petch Muaythai Gym](フランス/元ラジャダムナン認定ライトフライ級王者)
第5試合 セミファイナル バンタム級 3分3R
松田龍聖[りゅうき](大原道場/ラジャダムナン認定バンタム級11位・元王者、HOOST CUP日本スーパーフライ級(53kg)王者)
ゴッダオ・ペットソンヌーン[Kohtao Petchsomnuek](タイ/ラジャダムナン認定バンタム級3位)
第4試合 フライ級 3分3R
竜哉・エイワスポーツジム[奥脇竜哉](エイワスポーツジム/ラジャダムナン・フライ級11位、WBCムエタイ世界&プロムエタイ協会フライ級王者、元ラジャダムナン・WPMF世界・IBFムエタイ世界・ムエサイアムイサーン・ミニフライ王者、元WMC世界ピン級王者)
カムパントーン・チョーハーパヤック[Kampanthong Chor.hapayak](タイ/ラジャダムナン・ライトフライ級14位)
第3試合 スーパーライト級 3分3R
大和哲也(大和ジム/元K-1スーパー・ライト級(65kg)王者、WMCインターコンチネンタル・ライト級王者、元WBCムエタイ世界&Lion Fight世界スーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本&NJKFライト級王者)
ザ・スター・ペットキアペット[The star Petchkiatpetch](タイ)
第2試合 フェザー級 3分3R
朝陽・エイワスポーツジム[品川朝陽](エイワスポーツジム/ラジャダムナン15位、元WBCムエタイ世界&ルンピニー日本スーパーバンタム級王者、元ムエサイアム・バンタム級王者)
カルロス・セブンムエタイジム [Carlos Coello Canales](スペイン/ラジャダムナン14位、元WBCムエタイ・インターナショナル・フェザー級王者)
第1試合 女子103ポンド(46.72kg)契約 2分3R
伊藤紗弥(尚武会/ラジャダムナン女子ミニマム級2位、WBCムエタイ&WMC世界女子ミニフライ級王者、BOM女子ライトフライ級王者、IPCC世界女子アトム級王者、元WPMF世界女子ピン級王者)
モンクッペット[モンクットペット]・ペットプラオファー[Mongkutpetch Petchprawfar](タイ/ラジャダムナン女子ミニマム級3位、元パトンスタジアム&シンビースタジアム・ミニマム級王者、アマムエタイ世界選手権2022女子45kg級優勝)
プレリミナリーファイト
第8試合 バンタム級 3分3R
佐藤九里虎(FAITH/WMC日本バンタム級王者・元同スーパーフライ級王者)
パク・ヨンミン(韓国/MMAマルチジム)
第7試合 女子バンタム級 2分3R
カラケッド・クルンダムコマンドジム[Karaked Krueangduem commando gym](タイ/ラジャダムナン女子バンタム級13位)
NA☆NA(エスジム/ミネルヴァ・スーパーフライ級王者)
第6試合 72.5kg契約 3分3R
喜多村誠(リアクトジム/ステラキックボクシングジム/元新日本&BOMミドル級王者)
バス・レンジャージム(タイ/レンジャージム)
第5試合 スーパーフライ級 3分3R
JOH(MSJキックボクシングジム/WMC日本スーパーフライ級王者)
れい(湘南格闘クラブ)
第4試合 51.5kg契約 3分3R
老沼隆斗(STRUGGLE/元REBELS-REDスーパーフライ級王者)
シンイチ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイプロモーション)
第3試合 60kg契約 3分3R
喧嘩十段(norasing family)
真虎斗 a.k.a Basta(Team BASTA)
第2試合 53kg契約 3分3R
渡部 隼(尚武会)
キリョウ・シリラックムエタイ(タイ/シリラックムエタイジム/WMC日本フライ級王者)
第1試合 女子46kg契約 2分3R
藤原乃愛(尚武会フジワラムエタイジム/ラジャダムナン女子ミニマム級4位、Fairtex Fight女子47kg級王者、元ミネルヴァ・ピン級王者)
MIREY(ウィラサクレック三ノ輪/WMC日本女子ピン級王者)
概要
大会名 RWS JAPAN(ラジャダムナン ワールド シリーズ ジャパン)
日時 2024年12月1日(日) 開場・15:30 開始・16:00
会場 横浜大さん橋ホール(神奈川県横浜市中区海岸通1-1-4)
中継 U-NEXT
チケット料金 VIP席¥55,000- SRS席¥28,000- RS席¥18,000- A席¥10,000-(完売) B席¥7,000-(完売)
チケット販売 イープラス K-TEAM JAPAN 出場選手・所属ジム
お問い合わせ K-TEAM JAPAN 03-6890-1767 https://rwsjapan.com/ https://x.com/RWSMUAYTHAIJP