ROAD TO UFC シーズン3に修斗 安藤達也、パンクラス 透暉鷹、GRACHAN 原口伸、GLADIATOR 河名マストの4王者出場。野瀬翔平は3年連続。初の女子トーナメントに本野美樹。新鋭の松井斗輝&小崎連も。非トーナメント戦に雑賀“ヤン坊”達也
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UFCとの試合出場契約を争うアジアの選手による予選トーナメント「Road To UFC シーズン3」の出場選手が4月23日に発表された。これまでのRTUで、日本の選手では22年度のシーズン1でバンタム級優勝の中村倫也、準優勝の風間敏臣、23年度のシーズン2でフライ級優勝の鶴屋怜がUFCと契約している。24年度のシーズン3は男子3階級・女子1階級、全4階級・各8人で争われる。トーナメントの一回戦は5月18日(土)19日(日)中国・上海のUFCパフォーマンス・インスティチュートにて開催され、トーナメントの無い階級のワンマッチも組まれている。試合の模様はU-NEXTおよびUFC Fight Passにて生配信される。準決勝・決勝の日程・開催地は未定だ。
Road To UFC シーズン3 日本人出場選手
◆フェザー級トーナメント
原口 伸[しん](BRAVE/GRACHANライト級王者)
原口伸はRIZINに参戦している原口央の弟で25歳。9戦7勝(5KO/4一本)1敗1無効試合。国士舘大学時代の19年、レスリング天皇杯フリー70kg級で優勝。21年にMMAデビューし、22年5月のGRACHANで植田豊に判定勝ちしGRACHANライト級暫定王者となり、8月に正規王者に認定。昨年2月に小谷直之に1R TKO勝ちして初防衛した。昨年のRTUシーズン2ではライト級一回戦でウィンドリ・パティリマ(インドネシア)に2R TKO勝ち。準決勝の相手・バテボラティ・バハテボラ(中国)が前日計量でオーバーしたため失格となり、パク・ジェヒョン(韓国)に判定勝ちした。今年2月の決勝ではロン・チュー(中国)に3R裸絞めで一本負けし、プロ9戦目で初黒星を喫するとともに、優勝を逃した。今年はフェザー級に階級を下げて再挑戦する。
RTU一回戦ではホン・ジュニョン(韓国)と対戦する。ジュニョンは22年のRTUシーズン1の一回戦で松嶋こよみに敗れたが判定1-2の接戦を繰り広げた実力者で、その後は韓国のAFCで2試合とも1R勝利し、RTUに再挑戦する。
安藤達也(フリー/修斗バンタム級世界王者・元環太平洋王者)
安藤はデビュー間もない15年のRoad To UFC Japanにも出場したが敗退。その後は修斗を主戦場とし、21年8月に田丸匠をKOし修斗バンタム級環太平洋王者となり、22年3月に岡田遼をKOし修斗バンタム級世界王座を獲得した。その試合後は「35まではUFCもチャンスあると聞いたんでトライしたいですね」「ONEでもUFCでも行きたいです」と発言していた。昨年3月のONE Friday Fightsではアリ・モタメド(イラン)に3R TKO勝ち。その後、ONEとの本戦契約も無く、修斗の王座の防衛戦も行っていなかったが、念願のUFCへの道が34歳(試合時)というギリギリのタイミングで巡って来た。原口とは逆にフェザー級に階級を上げて出場する。RTU一回戦ではズー・カンジエ(中国)と対戦する。
河名マスト[真寿斗](ロータス世田谷/GLADIATORフェザー級王者)
河名は29歳。MMA 12戦9勝(3KO/1一本)3敗。レスリングU-23世界選手権2017優勝者で、21年にMMAデビューし、Fighting NEXUS、Road To ONE日本大会、米国のLFAに参戦。昨年から大阪でのGLADIATORを主戦場とし、6月の初戦は判定1-2で惜敗したが、その後は3連勝。2月にはGLADIATOR初の配信特化型の大会でGLADIATORフェザー級王座戦が組まれ、王者・パン・ジェヒョク(韓国)に判定勝ちしベルトを獲得した。MMA戦績12戦9勝(3KO/1一本)3敗。RTU一回戦ではソン・ヨンジェ(韓国)と対戦する。
◆バンタム級トーナメント
野瀬翔平(マスタージャパン福岡/修斗バンタム級世界5位)
野瀬は福岡在住の26歳。修斗を主戦場にしつつ、昨年と今年のRoad To UFCに参戦し、今回3度目の挑戦となる。22年度の一回戦は対戦相手が1R序盤に右膝を負傷しTKO勝ちし、準決勝では優勝者の中村倫也に1R KO負けした。23年度は一回戦でシャオ・ロン(中国)に判定1-2で惜敗した。今年2月の地元福岡大会でRIZINに初参戦すると、瀧澤謙太に2R TKO勝ちし「僕の組技はRIZINの上位勢、チャンピオンにも通じると思っています」とアピールしていたが、Road To UFC 3度目の挑戦の機会が巡って来た。
RTU一回戦ではユ・スヨン(韓国)と対戦する。スヨンは28歳。2020年にzeus FC、22年にBLACK COMBAT初代ライト級、さらにNaiza FCでも王者となり3団体を制覇。さらにBLACK COMBAT初代フェザー級でも王者となった。適正階級はバンタム級で、昨年9月のDEEPでのDEEP & BLACK COMBATバンタム級ダブルタイトルマッチではDEEP王者の石司晃一に1R TKO勝ちし、2本のベルトを獲得した。3月末にDEEPの王座を返上し、DEEPは「ユ・スヨン選手は新たな挑戦のためベルト返上を了承いたしました。近日中に発表がありますのでご期待ください」とXに投稿していたが、RTU出場が真の理由だった。
小崎 連[おざき れん](リバーサルジム久喜WINGS)
小崎はMMA 8戦6勝(5KO)無敗2分の22歳。DEEPフューチャーキングトーナメント2021フェザー級優勝者で、KROSS×OVERとDEEPに並行参戦しており、3月のDEEP後楽園大会では力也に1R TKO勝ち。DEEPバンタム級タイトル戦線への今後の浮上の期待がされる中、早くもRoad To UFC出場というビッグチャンスが訪れた。
RTU一回戦ではダーエミィスウ・ザウパースー(中国)と対戦する。中国・新疆ウイグル自治区出身の24歳で、昨年のRTUシーズン2に上がり、一回戦は突破したが、準決勝でイ・チャンホ(韓国)に敗れ、今年再挑戦する。
[中西]透暉鷹[ときたか](ISHITSUNA MMA/パンクラス・バンタム級王者・元同フェザー級王者)
透暉鷹は27歳。MMA 14戦11勝(1KO/5一本)3敗。17年にMMAデビューし、20年からパンクラスを主戦場とし、22年7月、フェザー級暫定王者決定戦で亀井晨佑に4R裸絞めで一本勝ち。昨年に入り両肘の手術をし、ISAOの返上で正規王者となっていたが、バンタム級に転向するため8月に王座を返上。12月のバンタム級初戦で同級王者決定戦が用意されると、Fighting NEXUS王者の河村泰博に1R終盤肩固めを極め一本勝ちし、2階級制覇を達成した。
RTU一回戦ではキム・キュサン(韓国)と対戦する。キュサンは19~21年にONEに参戦し4戦1勝3敗で、藤沢彰博に1R KO勝ちしたが、若松佑弥には1R KO負けしている。その後はタイとカザフスタンで勝利している。
◆フライ級トーナメント
松井斗輝[とうき](THE BLACKBELT JAPAN/パンクラス・フライ級8位)
松井はMMA 7戦6勝(4KO)1敗の24歳。兵庫出身で子供の時にグローブ空手を始め、中学からはボクシングを習い、国体で3位入賞。大学時代に見たRIZINでの朝倉兄弟の活躍に影響を受けMMA転向を決意し、大学を中退してパラエストラ千葉ネットワーク(現在のTHE BLACKBELT JAPAN)に加入。21年にGRACHANでデビュー後4連勝。昨年3月からパンクラスに参戦し、佐々木亮太、大塚智貴に連勝。12月の横浜武道館大会では実力者のムハンマド・サロハイディノフ(タジキスタン)の相手に抜擢され、3Rともポイントを取られ判定負けしプロ初黒星を喫した。THE BLACKBELT JAPANから鶴屋怜に続くRTU制覇なるか注目が集まる。
RTU一回戦ではルエル・パニャレス(フィリピン)と対戦する。同じ階級には2月のGLADIATORで和田教良を三日月蹴りでKOしたチェ・ドンフン(韓国)もエントリーしている。
◆女子ストロー級トーナメント
本野美樹(AACC/元DEEP JEWELSストロー級暫定王者)
RTU初の女子トーナメントにエントリーした本野は、RTU一回戦の5月18日に30歳になる。MMA戦績12戦8勝(2KO/2一本)4敗。柔道をベースとし、19年にMMAデビューし、20年7月にDEEP JEWELSストロー級暫定王座を獲得。21年年6月の初防衛戦で伊澤星花に敗れる。その後はDEEP JEWELSで須田萌里らを相手に3連勝。22年夏には「ABEMA格闘チャンネル海外武者修行プロジェクト」の一環でラスベガスのシンジケートMMAで練習。昨年10月には中国・南京での大会に出場し中国の選手に腕十字で一本負けしたが、今回はRTUに参戦という形で再び中国に乗り込む。
RTU一回戦ではホアン・フェイル(中国)と対戦する。
◆非トーナメント戦
雑賀“ヤン坊”達也(DOBUITA/パンクラス・ライト級王者)
雑賀はMMA 15戦11勝(10KO)4敗の33歳。20年9月に林源平を1R KOしパンクラス・ライト級暫定王者となるが、21年12月の久米との王座統一戦で一本負け。その後はパンクラスで松岡嵩志とシュウジ・ヤマウチに1R TKO勝ち。昨年4月のRIZINではアリ・アブドゥルカリコフに1R KO負け。12月のパンクラス横浜大会でのライト級王者挑戦者決定戦では、1位の粕谷優介に判定勝ちすると、今年3月の王座戦ではアキラを1R右ハイでKOし王座を獲得した。ライト級はトーナメントが無く、ワンマッチでの参戦となるが、ここでインパクトを残せばUFCとの契約を勝ち取る可能性も十分あるだろう。
RTUの非トーナメント戦ではキ・ウォンビン(韓国)と対戦する。ウォンビンは元GLADIATORライト級王者で、22年のRTUシーズン1では一回戦で鹿志村仁之介に1R KO勝ちしたが、準決勝でKO負け。昨年5月のRTUでの非トーナメント戦では後頭部打撃の反則で敗れている。
5月18日(土)19日(日)対戦カード
【トーナメント一回戦】
男子フライ級
ジー・ニウシュイエ(中国) vs. チェ・ドンフン(韓国)
ジョン・アルマンサ(フィリピン) vs. アンガド・ビシュト(インド)
松井斗輝(日本) vs. ルエル・パニャレス(フィリピン)
キルー・シング・サホタ(インド) vs. イン・シュアイ(中国)
男子バンタム級
ユ・スヨン(韓国) vs. 野瀬翔平(日本)
ダーエミィスウ・ザウパースー(中国) vs. 小崎連(日本)
キム・キュサン(韓国) vs. 透暉鷹(日本)
バーエゴン・ジェライスー(中国) vs. TBD
男子フェザー級
原口伸(日本) vs. ホン・ジュニョン(韓国)
ズー・カンジエ(中国) vs. 安藤達也(日本)
河名マスト(日本) vs. ソン・ヨンジェ(韓国)
シエ・ビン(中国) vs. ハミド・アミリ(アフガニスタン)
女子ストロー級
ホアン・フェイル(中国) vs. 本野美樹(日本)
フォン・シャオツァン(中国) vs. キラン・シン(インド)
プリヤ・シャルマ(インド)vs. ドン・フアシャン(中国)
シー・ミン(中国) vs. ソ・イェダム(韓国)
【非トーナメント戦】
女子フライ級
ワン・ツォン(中国) vs. パウラ・ルナ(ペルー)
女子フライ級
ヤン・チーフイ(中国) vs. リサ・キリアコウ(オーストラリア)
ウェルター級
バテボラティ・バハテボラ(中国) vs. キム・ハンスル(韓国)
ライト級
キ・ウォンビン(韓国) vs. 雑賀“ヤン坊”達也(日本)