ONE 3.31 ルンピニー（レポ）：修斗バンタム級世界王者・安藤達也、ONE初戦はピンチ脱し2R TKO勝ち

ONE Friday Fights 11
2023年3月31日（金）タイ・バンコク・ルンピニースタジアム

レポート：井原芳徳　写真提供：(C)ONE Championship

第3試合　MMA　バンタム級　5分3R
○安藤達也（フリー／修斗バンタム級世界王者）
×アリ・モタメド［Ali Motamed］（イラン）
3R 1’38” TKO (レフェリーストップ：グラウンドパンチ)

　安藤はデビュー間もない15年のRoad To UFC Japanにも出場し、超新星として期待されていた選手。21年8月に田丸匠をKOし修斗バンタム級環太平洋王者となり、昨年3月21日に岡田遼を2Rパウンドで仕留め、修斗バンタム級世界王座を獲得した。その試合後は「海外行って日の丸掲げたいですね」「32でダラダラやってられる年齢じゃないので、35まではUFCもチャンスあると聞いたんでトライしたいですね」「ONEでもUFCでも行きたいです」と発言していた。それ以降試合をしておらず、ベルトの防衛期限の1年を過ぎたが、オファーを受けてONEに初参戦した。
　対するモタメドはタイ・プーケットのタイガームエタイに所属する32歳のイラン人。MMA 12戦7勝（2KO/2一本）5敗。18年から19年にONEのトライアウトに出場し、20年12月にONE本戦に上がり、中国のルイ・チェンに1R KO負けして以来2年半ぶりの試合となる。

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— ONE Championship (@ONEChampionship) March 31, 2023

　1R、安藤がサウスポーで構え、モタメドが右ミドルを放ったタイミングで押し倒し、バックを狙うが、モタメドは立って脱出する。モタメドは右ストレートを当て、安藤をダウンさせると、安藤の立ち際にサッカーボールキック気味の右ハイを当て、安藤を吹き飛ばす。モタメドはKO勝ちを確信したか？両手を広げて喜んだが、安藤はその後のラッシュを耐え、立ち上がって距離を取り難を逃れる。それでもモタメドの右ストレートをもらって安藤は時折ひるむが、モタメドはスタミナが乏しく、口が開き、少しずつ圧力が低下する。安藤もタックルを切られ、逆転こそ持ち込めないものの、時折左ストレートを当て、じわじわと反撃へのベースを作る。

　2R、安藤は序盤から右ジャブをヒットし、モタメドにダメージを与えるが、モタメドも右のインローをお返しする。さらにモタメドは右ハイも当てるが、安藤はひるまず前に出ると、潜り込んでからの左フックをヒット。鼻柱にもらったモタメドはダウンする。安藤は上からパウンドを当て続け、モタメドが血だるまになり動きが少なくなったところでレフェリーがストップ。見事安藤が逆転勝ちに成功した。

安藤達也の豪快TKO勝利をもう一度@dope0426 #ONEFridayFights11 #ONEフライデーファイツ #WeAreONE #ONEチャンピオンシップ pic.twitter.com/oQI7OYxlHO

— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) April 1, 2023

　安藤は勝利者インタビューで「調子が良く無くて、調子つかむまで時間がかかっちゃったんですけど、あきらめないところを見せられて良かったです。たくさんの応援ありがとうございます」と話した。