RISE 10.19 後楽園ホール(レポ):常陸飛雄馬がGUMPに、パヌワットが細越竜之介に判定勝ちしスーパーフェザー級王座決定戦進出。宮本芽依、計量オーバーの韓国王者に判定勝ち

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RISE 192
2025年10月19日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
常陸飛雄馬がGUMPに、パヌワットが細越竜之介に判定勝ちしスーパーフェザー級王座決定戦進出
第10試合 メインイベント 第7代RISEスーパーフェザー級(60kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/3位)
×GUMP(TEAM TEPPEN/4位、元DEEP☆KICK -60kg王者)
判定3-0 (長瀬29-28/北尻29-27/和田29-27)
※GUMPが計量0.05kgオーバーで減点1
大雅がMMAに専念するために返上したRISEスーパーフェザー級王座を懸けたトーナメントの、4選手による一回戦2試合が今回行われた。
常陸は27歳。23年8月、大雅に延長判定負け。12月に勝次を2R KO。昨年3月のK-1では江川優生に延長判定2-1で惜敗。9月のRISEではアリシェル・カルメノフに判定勝ち。今年1月にはエン・ペンジェーに判定勝ち。3月の両国大会でのRISE WORLD SERIES -61.5kgトーナメント一回戦ではシャクリヨール・ユラエフを3R KO。6月の横浜大会の準決勝ではペンジェーと再戦したが、3R左ストレートでダウンを奪われ判定負けした。
GUMPは22歳。昨年12月、笠原友希に判定負けし、連続無敗が10、連勝が7でストップした。今年3月の両国大会でのRISE WORLD SERIES -61.5kgトーナメント一回戦のリザーブマッチでは細越竜之介に判定勝ちし、6月の横浜大会では髙橋亮に判定勝ち。8月、ONEフライデーファイツに初参戦し、ジャン・ハイヤン(中国)に判定勝ちした。だが今回、減量に苦しみ、前日計量をオーバーしてしまう。
1R、GUMPが序盤から積極的に攻め、右ロー、左ミドルを随所でヒットし、やや優位に進める。常陸はなかなか攻撃が出せず、後手に回る状況が続く、記者採点はGUMP。
2R、GUMPが右ローを当てていると、常陸は少し足を引きずり気味になる。だが常陸は変わらず前に出続けていると、終盤、ロープに詰め右フックをヒット。ひるんだGUMPに常陸は右フックを立て続けに当て、ダウン寸前まで追い詰める。記者採点は常陸。
3R、GUMPが序盤、左膝を効かせるが、常陸は耐え、前に出てパンチを返す。両者激しい打ち合いとなり、常陸が押し気味になる場面もあるが、GUMPも持ち直して、両者譲らぬまま終わる。記者採点はイーブンだが常陸につく可能性もある。GUMPの減点1を加え合計29-28で常陸。ジャッジ3者も1~2点差で常陸を支持し、常陸が判定勝ちした。ジャッジ2者が2点差のため、減点無しでも常陸が勝っていた形となる。(※ジャッジの北尻氏の採点は当初29-28と発表されていたが、大会後、29-27に訂正された。)
第9試合 セミファイナル 第7代RISEスーパーフェザー級(60kg)王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○パヌワット・TGT[Panuwat TGT](タイ/TARGET/1位、RISEスーパーフェザー級漢気トーナメント2024優勝)
×細越竜之介(team AKATSUKI/5位)
判定3-0 (北尻29-28/小川29-28/和田29-28)
パヌワットは27歳。タイから来日後、長年TARGETおよびTEPPENジムで指導し、那須川天心の練習相手も務めていた。昨年4月のRISEでのスーパーフェザー級漢気(おとこぎ)トーナメントでは髙橋亮、岩郷泰成をKOして優勝。12月の幕張大会ではチャンヒョンに延長判定勝ち。3月の両国大会のRISE WORLD SERIES -61.5kgトーナメント一回戦では笠原友希に2R KO負けした。
細越は20歳。昨年5月から12月の間に髙岩拓、勝野雅也、奥平将太、小野幹晃をいずれもKO。今年3月の両国大会でのRISE WORLD SERIES -61.5kgトーナメント一回戦のリザーブマッチではGUMPに判定負け。6月には4連勝中の近藤大晟を85秒左フックでKOした。
1R、サウスポーの細越が前に出て、パヌワットがオーソドックスで構えて距離を取り続ける。パヌワットは随所で右ミドルを的確にヒットする。終盤、細越が左ミドルを放つが、パヌワットは蹴り足をキャッチして解除してから、すぐに左フックを当ててダウンを奪う。ムエタイ技術を駆使し点差を広げることに。
2R、パヌワットが右ミドルを当てた後、今度は細越が左ストレートを当てて、パヌワットは腰が落ちるが、すぐ腰を上げ、ダウンを免れる。だがこれで印象を悪くし、その後も細越が前に出て、手数でやや上回る。記者採点は細越。
3R、細越は逆転を狙い必死に前に出てパンチや蹴りを放つが、パヌワットは距離を取り、随所で右ミドルを当て、首相撲でも攻撃を寸断する。終盤、大沢レフェリーはパヌワットのホールディングに注意1を出すが、その後もパヌワットはバックステップとクリンチで反撃を封じ終了する。記者採点はイーブン。合計29-28でパヌワット。ジャッジ3者も同じ採点でパヌワットを支持し、パヌワットが判定勝ちで決勝に進んだ。
次の試合で常陸が勝利後、パヌワットとRISEの伊藤隆代表がリングに上がり、伊藤氏は来年1月18日の後楽園大会で両者によるスーパーフェザー級王座決定戦を行うと発表した。パヌワットは「次に向けてしっかり練習します。また応援に来てください」と話した。常陸は「必ずどんなことがあってもチャンピオンになります。大満員の後楽園ホールで試合をしたいんで、1月18日も来てください」とアピールした。
宮本芽依、計量オーバーの韓国王者に判定勝ち
第8試合 女子ミニフライ級(49kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○宮本芽依(KRAZY BEE/RISE QUEENミニフライ級(49kg)王者)
×コ・ユナ[Ko Yuna](韓国/BodyKick GYM/WBKFアジア女子ミニフライ級(48kg)王者)
判定3-0 (和田30-27/小川30-26/大沢30-26)
※コが本計量でオーバーし、規定の2時間後の再計量でもオーバーし、減点2、ファイトマネー30%没収、グローブハンデ、勝ってもノーコンテスト
宮本は27歳。小中学校時代に空手を習い、高校時代にボクシングを始め、日本体育大学3年の19年に全日本女子選手権バンタム級で優勝。大学卒業後、キックに転向し、23年にRISEでプロデビュー後は6連勝。昨年4月に宮﨑若菜に判定勝ちし、8月にはMelty輝に判定勝ちし、今年1月、チャ・ミンジュに判定勝ち。5月の名古屋大会ではRISE QUEENミニフライ級王者の小林愛理奈に挑戦し、5Rの死闘の末にドローとなり、延長1R目に判定勝ちし王座を奪取した。三重出身の宮本は、8月のプロボクシングの試合後に亡くなった愛知出身の神足茂利さんと知り合いで、会見で宮本は「先輩の思いを背負って私はこのベルトと一緒に戦っていきます」と決意を述べた。
ユナはRISE初参戦の25歳。6月のLEGEND三重大会に参戦し、ミネルヴァ・アトム級3位のMarina(健心塾)とWBKFアジア女子ミニフライ級(48kg)王座を争い、ダウンを奪って判定勝ちしている。MMAの試合にも出場している。
前日計量でユナは1回目の計量で49kgのリミットを1.2kgオーバーした。2時間後、4時間後の計量もクリアできなかった。当日午前の戻し計量で49kgのリミットプラス5%(2.45kg)の51.45kg以下に落とさないといけなくなり、51.10kgでクリアした。
1R、宮本は開始すぐから前に詰め、右ローを主体にしつつ、右ミドル、左インロー、左ボディ等も当てて、手数多く攻める。ユナはパンチをもらうと組み付きがちで、秋谷レフェリーから注意を受ける。終盤、ユナも前に出てパンチを振るうが、強打につなげられない。記者採点は宮本。
2R、宮本が右ロー、左ミドル、右ストレート、膝等を当てるが、やや勢いが落ちる。逆にユナは終盤、前に出て、パンチのヒットを増やして持ち直す。1Rは減量苦を感じさせたユナだったが、2Rは問題なさそうな動きを見せる。記者採点はイーブン。
3R、ユナもパンチを返すが、強打に持ち込めない。宮本は手数では五分に近い状態にされてしまうが、序盤に右ロー、終盤に右ハイをクリーンヒットしてひるませ、印象を作って終える。記者採点は宮本。ユナの減点2も加えて合計30-26で宮本。ジャッジ3者とも宮本を支持し、宮本が判定勝ちした。
マイクを持った宮本は「チャンピオンになって初めての試合で、判定勝ちしかできませんでした。KOできず情けなくて悔しいです。皆さんの求める宮本芽依になりますので、応援お願いします」とアピールした。
フェザー級王座決定戦に梅井泰成と大森隆之介が進出
第7試合 RISEフェザー級(57.5kg)王座次期挑戦者決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○梅井泰成(Mouton/3位・元王者)
×吉田晄成(TEAM TEPPEN/15位、スーパーフェザー級15位)
2R 2’07” テクニカル判定3-0 (大沢20-18/秋谷19-18/小川20-18)
安本晴翔が保持するRISEフェザー級王座への挑戦者を争う4選手参加のトーナメントの一回戦が今回行われる。決勝は今後の大会で行われる。ただし8月の記者会見でRISEの伊藤隆代表は「内容が良くなければ(王座挑戦を)取り消す場合もあります」とコメントしている。
梅井は22年8月、門口佳佑に判定負けしRISEフェザー級王座から陥落。23年2月の再起戦でも魁斗に判定負け。10月の試合も開始早々のウォームの蹴りがローブローとなりノーコンテストに。昨年2月には安本晴翔に判定負け。6月に翔に判定勝ちし、2年ぶりに勝利したが、9月の横浜大会では國枝悠太に判定負け。今年4月には有井渚海に判定勝ちした。
吉田は梅井の古巣TEAM TEPPENに所属する5戦5勝(1KO)の19歳の新鋭。15位ながら王座挑戦者決定トーナメントに抜てきされた。今年に入ってから、4月には児玉侑慎に判定勝ち。6月には寺山遼冴に判定勝ち。今回も寺山戦に続き元TEPPENの梅井と対戦する。
1R、梅井がサウスポー、吉田がオーソドックスで構え、お互いパンチとミドルを当てる展開が続く。中盤、梅井の左ローがローブローとなり一時中断する。再開後も五分に近い状態だったが、中央付近での接近戦で梅井が左と右のストレートを連打してダウンを奪う。
2R、接近戦が増え、お互いパンチを振るうが、時折バッティングになってしまう。終盤に入ってからのバッティングで、梅井は大きなダメージを負い、倒れたまま立てない。息はしているがダメージは大きい様子で、結局ドクターストップとなり、この時点までの試合内容で判定が行われた。ダウンを奪った梅井のテクニカル判定勝ちとなったが、立てないため勝ち名乗りを受けず、担架で運ばれ退場した。その後、梅井は歩ける状態まで回復し帰宅したという。
第6試合 RISEフェザー級(57.5kg)王座次期挑戦者決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○大森隆之介(EX ARES/4位、バンタム級(55kg)1位)
×翔[かける](REVOLT/6位)
判定3-0 (大沢30-28/長瀬30-27/秋谷30-27)
大森は昨年3月のRISE ELDORADOで1年3が月ぶりに復帰すると、シュートボクシング日本スーパーバンタム級王者の山田虎矢太を1R右バックハンドブローでKOしインパクトを残す。8月にRISEバンタム級王者の大﨑孔稀に挑戦したが判定負け。今年1月の再起戦ではフェザー級に階級を上げ同級5位の平野凌我に判定勝ち。今年4月にはバンタム級で1位・元王者の鈴木真彦に判定勝ち。バンタム級でも1位に浮上したが、今回フェザー級のベルトを狙う戦いに参戦する。
翔は地元福岡で行われているRISE WESTを主戦場とし、後楽園大会にも出場している選手。昨年6月、梅井泰成に判定負け。11月には久津輪将充を1R KO。6月のWESTでは平野凌我に判定勝ちしている。
1R、大森がサウスポーで構え、終盤にかけて左の前蹴り、ミドル、ストレート等のヒットを増やす。最後のほうは翔はコーナーに詰められたままの状態が続き、印象が悪い。記者採点は大森だがまだイーブンもありうる。
2R、大森はサウスポーからの左ミドルを当てつつ、距離を詰めればオーソドックスに切り替え、右アッパー、左ボディといったパンチ主体で攻め、手数差を広げ優位に進める。記者採点は大森。
3R、大森は翔をロープ際に詰め、パンチを度々ヒット。ノーガードで挑発する余裕も。翔は左ボディを効かされるとコーナーに後退する場面も。記者採点は大森。ジャッジ3者も大森を支持し、大森が判定勝ちした。
次の試合で梅井がテクニカル判定勝ちしたが、バッティングのダメージが大きいため担架で控室に運ばれ、大森が一人だけリングに上がり、トーナメント決勝に向けての意気込みを語った。大森は「梅井選手とは僕が東京に来たら家に泊まりに行くぐらい仲良くて、そんな兄貴分と試合できるのが楽しみです。チャンピオンの安本選手には、うちの大将(=門口)が負けているので、僕が勝って門口佳佑を超えたいです。みんながギャフンと言う勝ち方で代替わりしたいです」と宣言した。
ライト級上位勢対決は塩川琉斗が伊藤澄哉に判定勝ち
第5試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
×伊藤澄哉(戦ジム/2位)
○塩川琉斗(TOP STAR GYM/3位)
判定0-3 (長瀬29-30/秋谷28-30/北尻28-30)
1R、伊藤がサウスポーの塩川にプレッシャーをかける時間が長く続く。伊藤はパンチを時折当てるがまとめきれず、塩川も攻撃が少ない。
2R、塩川は前に出て、左インロー、ミドル、右ジャブ等のヒットを増やし、やや優位に。だがまだ伊藤をひるませるような攻撃にはつなげられない。
3R、塩川はパンチの比重を上げ、右ジャブ、フック、左ストレートのヒットを増やし、優位を印象付ける。伊藤はひるまないがパンチの空振りが続く。テクニック差を見せつけた塩川が1~2ポイント差でジャッジ3者から支持され判定勝ちした。
第4試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
×北井智大(チームドラゴン/5位)
○ACHI(ONE LINK/TARGET)
判定0-3 (和田28-29/長瀬28-29/北尻28-29)
ACHIは12年ぶり復帰戦で、約400人の仲間が応援にかけつけた。1R、ACHIがサウスポーで構え、右ジャブ、左ミドル、ハイをヒット。終盤にはオーソドックスに切り替え、変わらずパンチと蹴りを当て、北井を翻弄する。
2RもACHIペースで進んでいたが、中盤過ぎから北井の右ストレート、左フックもクリーンヒットするようになり、ACHIは少しひるんでしまう。
3R、北井が前に出続け、随所で右フックを当ててやや優位に進める。ACHIは回って距離を取り続け、パンチを時折返すが攻撃が減る。ジャッジ3者ともACHIを支持し、ACHIは勝利を告げられると、涙を流して喜んだ。
第3試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×竹内皇貴(チームドラゴン)
○琉樺[るか](LA GYM JAPAN)
1R 1’35” KO (左ストレート)
琉樺はプロデビュー以来2連続KO勝ち中の16歳。1R、サウスポーからの右ジャブ、左ミドルを当てつつ、左ハイでダウンを奪う。その後もパンチを当て続け、左ストレートで再びダウンを奪ったところで、大沢レフェリーがストップした。
琉樺は「(来年1月に)67.5kgのGACHI!トーナメントがあるということなんで、僕が主役になって優勝します」とアピールした。RISEの伊藤代表も「出てほしい」と大会後にコメントしている。
第2試合 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
×愛結菜(東北AVANTI)
○HIYORI(NEXT LEVEL渋谷)
判定0-3 (27-29/27-30/27-30)
※3R左ボディフックで愛結菜に1ダウン
第1試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
○伊藤勇輔(HAYATO GYM)
×おやっち(BRAVE FIGHT CLUB)
判定3-0 (29-28/30-28/30-28)





















