Lemino修斗 10.19 後楽園ホール(レポ):野瀬翔平、齋藤奨司を3R KOし3連続フィニッシュでバンタム級サバイバートーナメントリバイバル優勝。シモンスズキ、山内渉に2R一本勝ち。倉本一真、韓国の選手に判定負け

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2026年10月19日(月)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
野瀬翔平、齋藤奨司を3R KOし3連続フィニッシュでバンタム級サバイバートーナメントリバイバル優勝
第9試合 Lemino修斗バンタム級サバイバートーナメントリバイバル2026 決勝戦 5分3R
×齋藤奨司(FIGHT FARM/世界1位・元王者)
○野瀬翔平(MASTER JAPAN FUKUOKA/世界5位)
3R 2’56” KO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※野瀬が優勝。賞金200万円を獲得
バンタム級サバイバートーナメントは8選手が参加し、2月と3月の後楽園ホール大会で一回戦4試合が行われ、準決勝は齋藤奨司 vs. 中島陸、野瀬翔平 vs. 内田タケルの組み合わせとなった。
だが「(5月の)Road to UFCからオファーを受けた場合はトーナメント期間中においても途中離脱を許可する」という特例が事前に設けられ、内田がRoad to UFCに出場し、3月大会のリザーブファイトで神田T800周一に判定勝ちした青柳洸志が準決勝に繰り上がった。6月の福岡大会で野瀬は青柳に1R肩固めで一本勝ちし決勝に進出する。齋藤は8月の千葉大会で中島に判定勝ちし決勝に残った。齋藤は32歳。これまで2試合とも判定勝ち。野瀬はこれまで2戦とも1R一本勝ちし、今回の決勝当日に29歳となる。
試合は決勝らしい死闘となり、最後制したのは野瀬だった。1R、野瀬がタックルからのテイクダウンを狙い続け、倒す場面もあるが、すぐ立たれ、得意のグラウンドの展開に持ち込めない。齋藤は随所で左ジャブ、右ストレートを当て、終盤にはパンチのヒットを増やす。野瀬はまだひるまないが、打撃を返せず印象が悪い。記者採点は齋藤。
2R、序盤に齋藤が右フック、ボディフックを当てて先手を取る。中盤、野瀬がテイクダウンを奪うと、パウンドを当てる。野瀬は肩固めを狙いつつ、ハーフからパスガードを狙うが、その隙に齋藤は立つ。終盤、齋藤が首相撲からの膝蹴りを当てるが、野瀬はパンチの打ち合いに応じ、場内を沸かせる。最後は野瀬がまたもテイクダウンを奪い、肘とパウンドを落とし好印象で終える。記者採点は野瀬だが割れる可能性もある。
3R、齋藤が左フックを立て続けに当て、先手を取る。野瀬は打撃戦に応じるが、齋藤は右ストレートと右の三日月蹴りも当て、野瀬の劣勢が続く。
ところが中盤、野瀬はスタンド状態で齋藤の腕を取り、そのまま振り倒し、サイドポジションで押さえてアームロックを仕掛ける。これは齋藤が耐えたものの、齋藤がもがいて背中を少し向けると、野瀬は解除し、すぐさまバックマウントを奪う。
野瀬は肘を絡めつつパウンドを当て続ける。齋藤はうつぶせで逃げられない状態でパウンドを浴び続け、最後は豊永レフェリーがストップ。野瀬のKO勝ちとなった。
野瀬はトーナメント3試合ともフィニッシュ勝利で優勝を果たし、記念のトロフィーと賞金200万円のパネルを受け取った、マイクを持った野瀬は「去年この日、10月19日にシンバートルというファイターと当たって、自信を持って挑んだんですけど一本負けして、辞めようかなとか逃げ出しないと思ったんですけど(Lemino修斗の)松根(良太)代表と岡田(遼)代表がチャンスをくれて、トーナメントに参戦しました。怖かったですけど、この1年で成長できて、1年後の自分に、お前よくやったぞと、胸張って言えます。応援してくれる人、ありがとうございます。この企画、どんな(優勝のご褒美の)チャンスがあるかわかりませんが、Leminoで最初にタイトルマッチやるなら、この階級だと思うんで、松根代表、岡田代表も巻いていたベルトなんで、良ければ僕にチャンスが欲しいです。あと、ボーナスありますか。引っ越し費用が必要なんでお願いします」と話し、バンタム級世界王者・永井奏多への挑戦を希望した。
シモンスズキ、山内渉に2R一本勝ち
第8試合 フライ級 5分3R
×山内 渉(FIGHT FARM/世界9位)
○シモンスズキ(和術慧舟會HAERTS/世界4位)
2R 1’10” 裸絞め
山内は23年11月の修斗フライ級世界王者決定戦で新井丈に3R KO負け。昨年5月、ROAD TO UFCフライ級一回戦ではナムスライ・バトバヤルに2R KO負け。昨年9月のLemino修斗ではデウジヴァン・ソウザを1R KO。11月のRIZIN神戸大会ではトニー・ララミーに判定負け。山内は計量で57kgのリミットを0.3kgオーバーしていた。今年1月のPOUNDOUTではダニエル・アグレイに1R TKO勝ち。6月の韓国のZFNではビョン・ジェウンに判定負け。8月の修斗千葉大会ではJJジョーンズに1R KO勝ちした。
シモンは23年に修斗でプロデビューし引き分け、2戦目も判定負けしたが、24年1月に中池武寛に1R TKO勝ちする番狂わせを起こしてからは7連勝。昨年7月、安芸柊斗に1R裸絞めで一本勝ち。10月、宮城友一に判定勝ち。今年3月/a>、饒平名知靖に判定勝ち。7月、シンバートル・バットエルデネに1R裸絞めで一本勝ち。試合後のマイクでは「そろそろタイトル組んでください」とアピール。今回はランキングでは下位ながらも実績のある山内戦が用意された。
1R、サウスポーのシモンに対し、山内が右ミドルを当てると、シモンは蹴り足をつかんで組み付いて、抱え上げて倒す。すぐスタンドに戻り、離れると山内がストレートを当てる場面もあるが、シモンが組み付いて押し込みテイクダウンを狙う時間が長く続く。残り1分を切り、シモンは下になったが、アナコンダチョークを狙って返して上になると、押さえ続けて少しながらパウンドと肘を当てて好印象で終える。記者採点はシモンだが割れる可能性もある。
すると2R、山内がまたも右ミドルを当てると、シモンは蹴り足をつかんで倒し、今度はすぐさまバックに回り込み、裸絞めを極めてタップを奪った。
マイクを持ったシモンは「Road To(UFC)行きたいけど、先にタイトルやれたらいいと思っています。誰でもいいよ、かかってこいや」とアピールした。
倉本一真、2年半ぶりMMAは韓国の選手に判定負け
第7試合 バンタム級(+1ポンド) 5分3R
○倉本一真(リバーサルジム新宿Me,We/KNOCK OUT-UNLIMITEDスーパーフェザー級(60kg)王者)
×パク・チウ[Park Chiwoo](韓国/P-boy MMA)
判定2-1 (豊永29-28/片岡28-29/鍋久保28-29)
倉本はLemino修斗の岡田遼プロデューサーに20年5月の無観客大会でKO負けして以来6年ぶりに修斗に出場する。以降は24年までRIZINを主戦場とし、最近はグラウンドでのサブミッションが無効なKNOCK OUT-UNLIMITEDルールで2勝しタイトルを獲得している。昨年5月の試合以降、前十字靱帯を断裂し、手術を経て復帰する。MMAは24年4月のRIZINでヤン・ジヨンに判定勝ちして以来2年半ぶりとなる。10月29日で40歳になる。
チウはMMA 4戦全勝(1一本)の32歳。24年10月、HEATに参戦し福井達郎に判定勝ちしている。
試合は接戦に。1R、倉本がテイクダウンを奪う場面もあるが、基本的にスタンド主体の展開に。倉本が右カーフキック、ストレートを当てる場面もあるが、長身のチウの右ストレート等のパンチのヒットの印象が若干上か。記者採点はチウだが僅差のため倉本につく可能性もある。
2R、序盤こそ打撃戦となるが、中盤からは倉本がチウを金網に押し込んで、テイクダウンを狙う展開が長時間続く。中盤過ぎに一度テイクダウンを奪うが、すぐ立たれ、再び押し込む展開に。目立つ打撃やサブミッションには繋げられず終わる。記者採点は倉本だが割れても不思議ではない。
3R、スタンドの打撃戦が続き、中盤過ぎに倉本が右フックを当て、テイクダウンを奪い、印象を作る。すぐスタンドに戻り、終盤はスタンドの展開が続く。チウが前に出続け、倉本が距離を取る展開が続くが、時折パンチを振るうチウに対し、倉本は攻撃が乏しい状態で終わる。記者採点は倉本だが割れる可能性もある。合計29-28で倉本。評価の難しいラウンドが続いたせいもあり、判定は割れ、チウが2票を獲得し判定勝ちした。
仮に倉本が勝ちだっとしても、“投神”らしい豪快な投げ技は不発で、他の見せ場も少なく、倉本らしさの欠ける試合だった印象は拭えなかっただろう。
吉野光、マヨッキに判定勝ちし修斗2連勝
第6試合 バンタム級(+1ポンド) 5分3R
×カイル・マヨッキ[Kyle Mayocchi](オーストラリア/シティボクシング)
○吉野 光(フリー)
判定0-3 (植松28-29/片岡28-29/福田27-30)
マヨッキは昨年9月のTTF CHALLENGEで石井逸人に1R TKO勝ち。今年3月のLemino修斗ではフェザー級ランカーの宇藤彰貴に1R裸絞めで一本勝ち。今回はバンタム級に落として戦う。
吉野はONE、UAEウォリアーズにも参戦経験があり、国内ではRIZIN、Breakthrough Combat、GLADIATORと、多様な大会に出場していた。4月のLemino修斗沖縄大会で修斗に初参戦し、バンタム級サバイバートーナメントのリザーブファイトで、引き込みを繰り返す伊集龍皇に判定勝ちしている。
1R、マヨッキがスタンドの展開で左ジャブを度々当て、右ストレートも絡め、打撃で好印象を作る。吉野は背負い投げで倒したり、長時間トップキープするが、正味の有効打やサブミッションが乏しいまま終わる。記者採点はマヨッキ。
2R、スタンドで吉野もサウスポーからの左フックを当て返し、テイクダウンを繰り返してグラウンドでも随所で肘や鉄槌を当て、差をきっちり印象付ける。記者採点は吉野。
3R、吉野がグラウンドで上になったり、金網に押し込んだりする時間を長く続け、パウンドや顔面への膝蹴りを随所で当て、主導権を維持する。記者採点は吉野。合計28-29で吉野。ジャッジ3者も吉野を支持し、吉野が判定勝ちした。
第5試合 バンタム級 5分3R
―中島 陸(ゴンズジム/世界12位)
―須藤拓真(X-TREME EBINA)
中止
※中島が前日計量前に救急搬送されドクターストップがかかり計量失格
フライ級で打威致と杉本静弥が勝利
第4試合 フライ級 5分3R
×岡田嵐士(リバーサルジム新宿Me,We/世界10位)
○打威致[だいち](有永道場Team Resolve)
2R 1’42” KO (右回転肘打ち→グラウンドパンチ)
岡田は今年3月の柴山海音戦まで3連勝していたが、6月のLemino修斗で杉本静弥に判定負けした。打威致は昨年11月の大阪大会では中村優作と58kg契約で対戦し判定負け。今年6月の福岡大会では上田将年に1R KO勝ちしている。
1R、お互いバックを取るなど、ポジションの奪い合いとなるが、両選手ともパウンドやスタンドの打撃が乏しく、サブミッションの仕掛けにも至らず、決め手に欠く展開となる。
2R、序盤こそ組みの展開となったが、中盤、打撃戦で打威致の右のバック肘打ちをクリーンヒット。ダウンした岡田に、打威致がパウンドで追撃したところでレフェリーがストップした。
マイクを持った打威致は「東京の皆さん初めまして。有永道場Team Resolve、打撃の打、威力の威、致命傷の致、打威致です。地方のTOARAOという大会から乗り込んできました」と、TORAOでは恒例の挨拶をした。
第3試合 フライ級 5分3R
○杉本静弥(THE BLACKBELT JAPAN千葉/世界5位)
×鈴木 尊[たける](Four Rhombus/世界12位、2025年同級新人王)
判定3-0 (片岡29-28/豊永29-28/福田29-28)
杉本は3月、高岡宏気に3R裸絞めで一本負けし、連勝が4、連続負けなしが6でストップ。6月のLemino修斗で岡田嵐士に判定勝ちした。鈴木はNexusで1敗しているが修斗で5戦全勝で、5月に大竹陽に1R一本勝ちしている。
1R、鈴木が序盤、オンブから裸絞めを極める。一瞬、杉本が脱力し、落ちたようにも見えたが、レフェリーが割って入る前に鈴木は極めを解除する。だが杉本は所謂「死んだふり」状態だったようで、何事も無かったように素早く動くと、マウント、バックを奪ってコントロールし、最後はパウンドを連打して好印象で終える。
2R、序盤こそ杉本がバックマウントを取るが、鈴木は脱出すると、バックを取り返し、パウンドを当てて好印象を作る。
3R、バテた杉本を鈴木が倒し、マウントからのパウンドを連打して追い詰めるが、鈴木がバランスを崩して杉本に脱出を許す。杉本はマウントを奪い返し、パウンドを当て続けて終える。1Rと3Rのポイントを取った杉本が判定勝ちした。
マイクを持った杉本は「圧倒して勝って試合順について言おうと思ったんですが、まさか自分でも死んだふりをすると思わなかったです」と話し、観客を笑わせた。
第2試合 フェザー級 5分2R
○シャランディ[Xie Langdi](TRIBE TOKYO MMA)
×吉澤ジョアン英司(心技館)
2R 1’18” バギーチョーク
第1試合 フェザー級 5分2R
×岡田達磨(SAI GYM)
○有馬鉄太(THE BLACKBELT JAPAN千葉)
2R 4’00” KO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)

























