Lemino修斗 4.19 沖縄 音市場(レポ):徳本望愛、韓国の選手に判定勝ちし「絶対アトム級のチャンピオンになる」。当真佳直、友利幸汰を27秒で絞め落としストロー級王座戦熱望。西條英成、クーパー一族のマコアに判定負け。46歳の砂辺光久が修斗2連勝でランク入りへ

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NTT docomo PRESENTS Lemino修斗.5
2026年4月19日(日) 沖縄・ミュージックタウン音市場
レポート:井原芳徳 中継:Lemino プレミアム(無料)
西條英成、ハワイのクーパー一族のマコアに判定負け
第10試合 メインイベント ウェルター級 5分3R
×西條英成(THE BLACKBELT JAPAN/世界2位、環太平洋1位)
○マコア・クーパー[Makoa Cooper](米国/Tribe Of Judah)
判定0-3 (豊永28-29/橋本28-29/小生28-29)
西條は30歳。23年の修斗ウェルター級新人王で、昨年6月のONEフライデーファイツで、ロシア人選手に1R TKO負け。10月のLemino修斗.2沖縄大会ではクルボン・バトル(米国)に判定勝ちし、今回も米国人選手と対戦する。
クーパーはMMAの5戦2勝2敗1無効試合の25歳。ハワイ出身でゼロ年代に修斗で王座戦経験もあるレイ・クーパーJr.の息子で、兄のレイ・クーパー3世はPFLのウェルター級トーナメントで2度優勝経験がある。
試合は格闘一家育ちのマコアのレスリングとパワーに西條が手こずる展開に。1R、マコアがプレッシャーをかけて右と左のフックを立て続けに当てると、打撃を嫌った様子の西條がタックルを仕掛けるが、マコアは難なく切って潰し、上から押さえる。マコアは金網際でハーフガードで押さえ、時折パウンドを当てる。終盤、西條が立ち、金網際でのテイクダウン狙いの攻防が続く。西條は倒されてもすぐ立ち、マコアを倒しかける場面を作り、場内を沸かせるが、その先に持ち込めず終わる。記者採点はマコア。
2R、マコアがプレッシャーをかけ、またも右ストレートを当て、金網に詰めて組み倒して、またも上になる。マコアは金網際で押さえ、時折パウンドを当て主導権を維持する。西條は金網を背にするところまで持ち込むが、立てないまま終わる。記者採点はマコア。
3R、西條は最初からタックルを仕掛け、バックに回り込む。だがマコアは対処して振り落とすと、首を抱えてギロチンチョークを仕掛ける。とはいえ極め急いだ感は否めず、西條は極めさせず首を引き抜き、上を取ることに成功する。ようやく西條に訪れたチャンスだが、マコアはすぐにもがいて背中を起こし、片足タックルを仕掛ける。西條はタックルを切りつつアームロックや腕十字を狙う。終盤、マコアは対処して脱出し、バックに回り込む。西條は完全にバックを取らせず脱出し、タックルを仕掛けるが、その先に持ち込めず終わる。記者採点は主導権を握る時間がやや長かったマコアだが割れても不思議ではない僅差だ。合計27-30でマコア。ジャッジ3者もマコアを支持し、マコアが判定勝ちした。
徳本望愛、韓国の選手に判定勝ちし「絶対アトム級のチャンピオンになる」宣言
第9試合 セミファイナル 女子アトム級 5分3R
○徳本望愛[のあ](THE BLACKBELT JAPAN/世界1位)
×イ・ボバイエ[Lee Bobae](韓国/MOB)
判定3-0 (片岡30-27/橋本30-26/小生30-27)
徳本は宜野湾市出身の19歳。16歳で格闘技を始め、昨年6月プロデビューしヒヤマNFCに2R腕十字で一本勝ち。9月のLemino修斗旗揚げ大会では安田“kong”詠美を32秒右ハイキック一撃でKO。今年1月、杉本恵に判定勝ちし、女子アトム級世界2位まで浮上した。今回、プロデビューから初の沖縄での試合、および国際戦に臨む。対するボバイエはキックボクシング、ボクシングの経験があり、MMAデビュー戦の20歳。
試合は徳本が主に寝技で差を示す内容に。1R、スタンドで両者左の前手を突きつつ、ステップを踏んで探り合う状態が続く。お互いヒットが乏しい状態が続いたが、中盤過ぎ、徳本が右ローを当ててから、左の顔面狙いの前蹴りを当ててボバイエを下がらせると、両足タックルを仕掛ける。ボバイエは切って離れる。スタンドの展開が続き、残り1分、ボバイエが左ミドルを放ったタイミングで、徳本が左の前蹴りを合わせると、ボバイエはスリップする。ボバイエは後転して立とうとしたが、徳本はすぐさま背後に回り込み、バックマウントを奪って裸絞めを狙う。30秒を切ると、徳本はマウントに移り、パウンドを連打し、再びバックに戻り、パウンドを連打して終える。記者採点は徳本。ジャッジ2者は順当に10-9とつけるが、1者は10-8とする。
2R、開始時に徳本はマウスピースを付け忘れ、豊永レフェリーから注意を受ける。徳本は右ストレート、ロー、ミドル、左ハイ、前蹴りを的確に当てる。中盤過ぎ、徳本は胴タックルを仕掛けて倒し、マウントを奪う。終盤、徳本はバックと行き来しつつコントロールし、下に落とされてからも腕十字を狙い、主導権を維持する。記者採点は徳本。
3R、ボバイエは反撃を狙ってプレッシャーを強めるが、徳本はタックルで倒し、バックマウントを奪う。徳本は裸絞め、腕十字で追い詰め、ボバイエが立てば顔面を蹴り上げる。終盤、スタンドに一旦戻るが、またも徳本がタックルで倒すと、最後は腕十字を狙う。徳本は腕のクラッチを切るが、ボバイエは体をひねって防御して終える。記者採点は徳本。合計30-27で徳本。ジャッジ3者も徳本を支持し、徳本が判定勝ちした。
マイクを持った徳本は「イ・ボバイエ選手、めっちゃ気持ちが強くて、これが格闘技なんだなと思いました。ランキングが変わって、アトム級1位になったんですけど、もっと今より強くなれる自信があるので(Lemino修斗のプロデューサーの)岡田(遼)さん、判定ですけど、ちょっと考えてみてください」と話して場内を和ませると「絶対アトム級のチャンピオンになるんで応援お願いします」と観客に呼びかけた。3月29日のサステイン主催の後楽園大会での同級王者決定戦では青野ひかるが中村未来に判定勝ちし王者となっており、徳本はLemino修斗での王座挑戦を希望した形だ。
吉野光、バンタム級トーナメントのリザーブ戦で判定勝ち
第8試合 バンタム級サバイバートーナメントリバイバル2026 リザーブファイト 5分3R
○吉野 光(Galana Group)
×伊集龍皇[いじゅう りゅうおん](パラエストラ小岩)
判定3-0 (小生30-27/片岡30-27/橋本29-28)
吉野はRIZIN、ONE、UAEウォリアーズにも参戦経験があり、今回修斗に初出場した。伊集は修斗で戦い続け5勝1分で、MMAは2年ぶりの試合となる。
1R、伊集はサウスポーの吉野に右ミドルを当てると、すぐに組み付いて、寝技に引き込む。伊集は下から腕をつかんで吉野の攻撃を封じ、膠着状態が続くと、中盤に入ったところで、豊永レフェリーはブレイクする。だがまたもすぐに伊集は引き込んで下になり元通りの構図となる。吉野は少しパウンドを当てるが、ここでも膠着し、残り1分のタイミングでブレイクがかかる。伊集はそれでも引き込むが、吉野は対処し、少しパウンドを当てて終える。記者採点は吉野。
2Rも伊集は引き込みを繰り返すが、膠着しブレイクがかかる展開が繰り返される。吉野は攻めあぐねるが、時折鉄槌を当てて印象を作る。記者採点は吉野。ジャッジは割れ、スタンドでミドルを当てる場面もあった伊集に1者がつける。
3Rも伊集が自分から下になる展開とブレイクが繰り返される。このラウンドも吉野が随所で鉄槌を当てて、やや好印象で終える。記者採点は吉野。合計30-27で吉野。ジャッジ3者も吉野を支持し、吉野が判定勝ちした。
当真佳直、新鋭・友利幸汰を27秒で絞め落としストロー級王座戦熱望
第7試合 ストロー級 5分3R
○当真佳直(reversaL GYM OKINAWA CLOSS×LINE/世界3位)
×友利幸汰(パラエストラ小岩/世界9位)
1R 0’27” フロントチョーク
当真は地元那覇の29歳で、昨年9月の後楽園でのLemino修斗.1で内藤頌貴に判定勝ちして以来の試合。友利は4戦4勝(3KO)の17歳で今回初の3回戦だ。
試合は短時間決着に。1R、友利がオーソドックスで構え、サウスポーにスイッチすると、当真は左の前蹴りを友利のアゴに当て、友利はフラつく。なんとか持ちこたえた友利だが、強気に左テンカオで前に詰めると、今度は当真が左フックを合わせてダウンさせる。当真がパウンドを少し当てると、友利がタックルで難を逃れようとしたところで、カウンターのギロチンチョークを極める。友利は耐えるが、当真が絞め落とすと、場内は大盛り上がりとなった。
直前の試合で勝った師匠の砂辺光久もケージに上がり、当真と揃って記念撮影した。マイクを持った当真は「あれ?俺、今、試合しましたっけ?」とトボけて観客を笑わせ「1Rでしっかり勝ったんで、タイトルマッチ組ませてもらえるとありがたいです。何ならチャンピオン(=大阪在住の田上こゆる)航空券、出すんで、このあと7時8時過ぎぐらいにやりましょう」とアピールした。
なお、当真は今大会のゴールデンパフォーマンスアワード(=パフォーマンスボーナス)の50万円を獲得した。第1試合でプロデビューし1R KO勝ちした玉城悠も50万円のボーナスを獲得した。UFCのファイトオブザナイトに相当するゴールデンマッチアワードは該当者無しだった。
46歳の砂辺光久が修斗2連勝でランキング入りへ
第6試合 フライ級 5分3R
×梅筋毒一郎[ばいきんどくいちろう](コブラ会/世界6位)
○砂辺光久(reversaL GYM OKINAWA CLOSS×LINE/元パンクラス・ストロー級・フライ級・スーパーフライ級王者)
判定1-2 (橋本29-28/豊永27-30/小生28-29)
砂辺は元パンクラス3階級制覇王者で、沖縄のMMAシーンを長年盛り上げて来た46歳のベテラン。24年12月のパンクラスで時田隆成に2R TKO負けし、MMA 6連敗していたが、昨年10月のLemino修斗.2沖縄大会で修斗に初出場し、福島祐貴に1R裸絞めで一本勝ち。今回の修斗2戦目はランカーとの一戦が用意された。対する梅筋は大阪の選手で、24年11月の沖縄大会で砂辺の盟友・宮城友一に2RバックハンドブローでKO勝ちしている。
1R、砂辺がタックルを仕掛けるが、梅筋は首を抱えてギロチンチョークを仕掛けながらグラウンドに引き込む。梅筋はアームロックに移行するが、これも砂辺は対処する。梅筋は金網を背にして立ちスタンドに戻す。終盤、砂辺は前に出続け、残り20秒、ワンツーでの右フックをクリーンヒットする。梅筋がダウンすると、場内が湧き上がる。砂辺は追撃せず、手を振って挑発する。その隙に梅筋は立つが、砂辺は両脇を差して倒し、マウントポジションを奪い、パウンドを連打したところで時間切れに。砂辺は仁王立ちでアピールする。記者採点は砂辺。
2R、梅筋が右カーフを当て、タックルを仕掛けて金網に押し込むが、砂辺が押し返す。片岡レフェリーがアクションをコールすると、梅筋は首相撲で膝蹴りを連打してから離れる。中盤過ぎ、梅筋は砂辺に足を掛けて崩し、金網際で押さえるが、砂辺が下からしがみついて防御し、膠着状態が続くと、残り1分を切ったところでブレイクがかかる。砂辺が前に出ると、梅筋はタックルを仕掛けるが、砂辺はがぶって切る、上から砂辺がパウンドを振うが、空振りが続き、逆に梅筋が寝た状態から蹴り上げを時折当てて、やや好印象で終える。記者採点は梅筋。打撃の的確さとテイクダウンを評価した。ジャッジは1者が梅筋につけ、2者が砂辺につける。
3R、スタンドの打撃戦で、梅筋が右カーフ、左ミドルを当てるが、砂辺も右ボディ、顔面へのフックを当て、好印象を作る。だがまたも梅筋が右カーフの軌道で足払いを決めて倒し、上から押さえる。中盤、砂辺は下から梅筋の腕をつかんでプレッシャーをかけ、梅筋が上からパウンドをほとんど打てず膠着状態が続くと、片岡レフェリーはブレイクする。砂辺は組んで倒そうとするが、梅筋は離れる。残り30秒を切り、梅筋がタックルでテイクダウンに成功する。だがここでも下から砂辺が抱えて防御して終える。記者採点は打撃の強打がやや印象的だった砂辺だが、割れても不思議ではない。ジャッジは2者が梅筋につけ、1者が砂辺につける。記者採点合計28-29で砂辺。
2Rと3Rが接戦だったためジャッジは割れ、2票が砂辺に入り、砂辺の判定勝ちとなった。試合後に砂辺はセコンドについた松根良太、勝村周一朗、さらには所英男、宮城友一、スポンサーのイサミの磯毅寛社長と一緒に記念撮影した。
マイクを持った砂辺は「パンクラス王になる男・砂辺光久です。パンクラス、RIZINと連敗しまくって、修斗で連勝しちゃいました。相手がランカーらしいです。俺が修斗のランキングに入って、上まで行けるのかな。今年6月でプロになって25周年です。年齢は46歳です」と話すと、所と磯氏を紹介し「最初のギロチン、本当に落ちそうでしたが、皆さんの応援のおかげで何とか踏ん張れました。また(Lemino修斗を主催する)松根さんが使ってくれるなら、47歳の俺の続きが沖縄で見たいでしょ。俺は平良達郎のように最強にはなれませんけど、最高の試合をこれからも残し続けますので見届けてください」とアピールした。
第5試合 63kg契約 5分2R
×チョン・プイウィング[Chung Puiwing](中国/修斗GYM香港)
○竹見隆史郎(パラエストラROX)
1R 1’38” フェイスクランク
※公式記録は「リアネイキッドチョーク(=裸絞め)」
第4試合 バンタム級 5分2R
○松岡琉之介(MASTER JAPAN FUKUOKA)
×水嶋敬志(THE BLACKBELT JAPAN)
判定2-0 (小生20-18/片岡19-19/豊永20-18)
第3試合 バンタム級 5分2R
△藤谷敦史(MASTER JAPAN FUKUOKA)
△下間英史(THE BLACKBELT JAPAN)
判定0-0 (片岡19-19/豊永19-19/小生19-19)
第2試合 バンタム級 5分2R
△彬大(ROOTS)
△親盛拓巳(THE BLACKBELT JAPAN)
判定0-0 (片岡19-19/小生19-19/豊永19-19)
第1試合 フライ級 5分2R
×竹本蒼天(毛利道場)
○玉城 悠(THE BLACKBELT JAPAN)
1R 1’37” KO (レフェリーストップ:グラウンド肘打ち連打)
オープニング アマチュア 女子ストロー級 3分2R
×横田翔子(毛利道場)
○宜保紅里(THE BLACKBELT JAPAN)
2R 2’28” 腕ひしぎ十字固め


