RISE 10.17 後楽園ホール(レポ):OISHI GYMの19歳 中嶋愛樹斗、大森隆之介を1R KOしフェザー級王者に。テッサ・デ・コム、YAYAを4R KOしQUEENフライ級王座3度目の防衛

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RISE 202
2026年10月17日(土)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 中継:ABEMA
OISHI GYMの19歳 中嶋愛樹斗、大森隆之介を1R KOしフェザー級王者に
第11試合 第7代RISEフェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
×大森隆之介(EX ARES/1位、バンタム級(55kg)1位)
○中嶋[なかしま]愛樹斗(OISHI GYM/2位、元DEEP☆KICK -55kg王者)
1R 2’30” KO (3ダウン:左ストレート)
※中嶋が王者に
大森は26歳。24年8月、RISEバンタム級王者の大﨑孔稀に挑戦し判定負け。昨年1月、フェザー級に階級を上げ平野凌我に判定勝ち。4月、鈴木真彦に判定勝ち。10月のフェザー級トーナメント一回戦では翔に判定勝ち。今年2月の決勝で梅井泰成に判定勝ちして優勝し、同級王座挑戦権を獲得した。だが、安本晴翔が王座を返上したため、安本との王座戦とはならず、今回、新鋭の中嶋との王座決定戦が組まれた。なお、大森は7月、ONEフライデーファイツに参戦し、アリ・アルキナニ(イラク)に判定勝ちしている。
中嶋(なかしま)は16戦15勝(10KO)1敗の19歳。24年9月、大阪のDEEP☆KICKで-55kg王座を獲得。高校を中退して兵庫の誠剛館から愛知のOISHI GYMに移籍し、昨年5月のONEフライデーで中国の選手に判定勝ち。8月に愛知のLegendで渡口燿に判定勝ち。12月、沖縄のMATSURIで良星に1R KO勝ち、今年2月、フランスでジラリー・キャルービーに判定負けしプロ初黒星。5月、RISEに初参戦し、フェザー級10位の白石舜に2R TKO勝ち。7月、元フェザー級王者で2位の梅井泰成を圧倒して判定勝ちし、RISEわずか3戦目で王座に挑む。
試合は成長株の中嶋が短時間で終わらせることに。1R、中嶋が細かく前後に動きつつ、組んで左膝を当て、離れれば右カーフキック、左の奥ローキックを当てる。中盤、大森が中嶋をロープ際に詰め、右フックを当てる。すると中嶋はすぐ組んで追撃を封じると、突き放して右ハイを空振りさせてから、ワンツーでの右ストレートを当てて倒し、ダウンを奪う。大森は中嶋の素早い仕掛けに反応できなかった様子。それでもすぐ立ったが、既にダメージは大きい様子。中嶋が大森をコーナーに詰め、パンチラッシュの中で再び右ストレートを当て、大森がフラついてロープにもたれたところで、大澤レフェリーが再びダウンを宣告する。崩れ方を見る限り、ここで止めてもいいぐらいだったが、レフェリーは続行する。中嶋は顔面狙いの左前蹴りを当てて、さらにパンチで攻め続ける。大森はクリンチを繰り返すが、最後は中嶋が左ストレートで倒し、3ダウンを奪ってKO勝ちした。
チャンピオンベルトを巻き、40万円のボーナスを獲得し、マイクを持った中嶋は「会長、名古屋来るの怖くて、滅茶苦茶不安だったんですけど、チャンピオンにならせて下さってありがとうございます。会長の元で教わることができて本当に幸せです。もっともっと上行くんで、ご指導お願いします。辛いこといっぱいあって、苦しくて」と話しながら涙を流すと「これからチャンピオンとしてRISEを盛り上げるで、僕の応援とOISHI GYMをよろしくお願いします」と話し、最後は会場に来た家族に「夢叶えたよ」と伝えて泣き崩れた。
バックステージでのインタビューで中嶋は「この倒し方をしたら、安本選手も。安本選手には世界取ってもらって、僕はそこを狙いに行くんで。次は安本選手が目標なんで。僕はチャンピオンで追われる立場なので、チャンピオンらしく強くなってRISEを盛り上げます」と話した。今やれば勝てる?という質問には「フェザーに上げて3回目で、やっと体が慣れて来たので、体作りして、もっと圧倒的に倒せるようになりたいですね。あと1~2年後には必ず越せると思っています」と冷静に答えた。
テッサ・デ・コム、YAYAを4R KOし3度目の防衛
第10試合 RISE QUEENフライ級(52kg)タイトルマッチ 3分5R(延長1R)
○テッサ・デ・コム[Tessa De Kom](オランダ/ファイトチーム・フラールディンゲン/王者、Enfusion&IFP世界ストロー級(52kg)王者、ICO K-1 世界53kg級王者)
×YAYAウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/2位、元J-GIRLSスーパーフライ級王者)
4R 0’11” KO (顔面への左膝蹴り)
※デ・コムが3度目の防衛
デ・コムは25歳。22年12月、RISEに初参戦し、小林愛三からダウンを奪い判定勝ち。23年5月には愛三がRISE QUEENフライ級王座を懸けて再戦し、デ・コムが再び判定勝ちし王座を獲得した。12月、小林愛理奈に判定勝ちし初防衛。昨年2月にイタリアで、4月にオランダで勝利後、6月のRISEで愛三にまたも判定勝ちし、王座2度目の防衛。その後はヨーロッパとタイで6戦5勝1敗。昨年9月、元K-1王者のアントニア・プリフティに判定1-2で惜敗したが、、今年4月のONEフライデーファイツではイタリア人選手に判定勝ちし、5月のドイツでの試合では中国の選手を4R KOし、安定した実力を示し、1年4か月ぶりにRISEに戻ってくる。
YAYAは40歳。21年からRISEを主戦場とし、聖愛に判定勝ちしたが、AKARI、Melty輝、KOKOZに敗れる。昨年9月のMelty輝戦はバッティングにより無効試合となったが、以降は11月に愛弥に判定勝ち、今年4月にMANAKAに延長判定勝ちし2連勝中で、今回はRISE王座に初挑戦する。
試合は大方予想された通り、高いレベルでの戦いを続けて来たデ・コムがYAYAを圧倒する展開に。
1R、開始すぐからYAYAが前に出て、組んで膝を当て、先手を取ろうとする。YAYAは前に出続けるが、デ・コムは距離を取り、サウスポーからの左のミドルやローを随所で的確に当てるように。デ・コムは自分からも組んで膝を当て、YAYAは攻撃を返せない。RISEの王座戦はオープンスコアリングシステムで、大澤・小川・秋谷のジャッジ3氏ともデ・コムを支持する。
2R、デ・コムが左ミドル、膝、左右のローを自在にヒットし圧倒する。終盤には右のバックハンドブローも当てる。このラウンドもデ・コムがポイントを取る。
3R、デ・コムが変わらず左ミドル、膝、左右のロー等を当て続け、中盤にはコーナーに詰めると、相手の体を押えながら左右の膝を連打し、YAYAの動きが止まったところで北尻レフェリーはダウンを宣告する。つかんでからの連打の反則扱いとはならなかった。その後もデ・コムがミドル、ロー、膝を当て続け圧倒する。YAYAは防戦一方で、レフェリーストップとなってもおかしくないぐらいの差で、ジャッジのうち大澤氏と小川氏は10-8とつけたが、秋谷氏は10-7と、2ダウン分の差をつける。
すると4R開始すぐ、デ・コムが左のテンカオをボディに当てると、うずくまったYAYAに組み付いて、さらに左膝蹴りを顔面に当てて倒す。足のダメージも蓄積していたYAYAはしゃがみこんだまま動けず、すぐさま北尻レフェリーがストップした。
チャンピオンベルトを巻きマイクを持ったデ・コムは「YAYA選手ありがとうございました。今日は私にとって大切な試合で、妹と母が見に来てくれました。私は試合用のショーツに妹の名前を入れています。家族んために戦っています。ありがとうございました」と笑顔で話した。記念撮影では妹にベルトを渡し、家族3人で記念撮影した。RISEの伊藤代表はデ・コムの今後について「世界タイトル、彼女が進みたい道をサポートしたい。国内には相手がいないと思う」とコメントしている。
初代RISE QUEENフライ級王者・小林愛三 引退セレモニー「愛の実を少しずつお返しできる人になりたい」
第7試合終了後、初代RISE QUEENフライ級王者・小林愛三の引退セレモニーが行われた。引退発表時の記事はこちら。RISE公式インタビュー記事では引退を決めた心境を述べ、引退後は「農業の方に少しずつシフトしていこうと思いました」と話していた。
引退セレモニーでは、RISEの伊藤隆代表、小林の指導者の成田保裕氏、牧裕三氏、グレイシャア亜紀氏、後輩の小林穂夏、セコンドにもついたことのある神村エリカ氏、小林と3度戦ったテッサ・デ・コムが花束を贈呈した。
小林は「私の本名は愛が実ると書いて愛実と言います。格闘技を続けてきた10年間でたくさんの愛の実を頂いたことに気づきました。減量に失敗したこともありました。何度も辞めるきっかけはあったと思います。それでも10年間リングに立ち続けて、これたのは私1人の力ではありませんでした」と話し、指導者や練習仲間やファンに感謝を述べ「これからは皆さんから頂いた愛の実を少しずつお返しできる人になりたいと思います。格闘技を通して出会えた、ご縁を大切に。これからの人生も一歩ずつ歩んでいきたいと思います。最後に約10年間、小林愛三を心から応援していただき、本当にありがとうございました」と締めくくり、10カウントゴングを聞いてリングを降りた。
髙木覚清、宮城寛克に判定勝ち「基康にリベンジ戦、組んであげようと思ったんですけど…」
第9試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
○髙木覚清(RIKIX/3位、Bigbangミドル級王者)
×宮城寛克(赤雲會/5位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
髙木が1Rに前足での左ハイキックでダウンを奪い判定勝ち。Bigbangや故郷岡山のZAIMAX含め5連勝とした。試合後マイクを持った髙木は「基康がチャンピオンになってから、俺より強い奴とやっていないみたいなんで、リベンジ戦、組んであげようと思ったんですけど、KOできなかったです。しっかり練習して出直してきます」と話した。
髙木は昨年5月のRISEで基康に判定勝ちしている。基康は6月のRISEで憂也に判定勝ちしてRISEミドル級王者になった後、9月のNJKFで岩本光太郎に判定勝ちしてNJKFスーパーウェルター級王座を獲得し、11月1日のNJKFでは松山翔とのWBCムエタイ日本同級王座決定戦を控えている。
琉樺が1R KO勝ち「“今日好き”出たい」
第8試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○琉樺[るか](タイガームエタイ/LA GYM JAPAN/8位)
×惺也[せいや](OISHI GYM/9位)
1R 1’55” KO (左ストレート)
1R、惺也がOISHI GYMの選手らしくプレッシャーをかけ、琉樺がサウスポーで構えて回って距離を取る構図が続く。琉樺が右ジャブ、左ストレートを少しずつ当てていると、中盤には早くも惺也は鼻血を出すように。すると琉樺がワンツーでの左ストレートをクリーンヒットして倒し、すぐさま秋谷レフェリーがストップした。惺也はダメージが大きく、担架で運ばれた。
マイクを持った琉樺は「最短でチャンピオンになりたいんで、どんどん上位ランカーお願いします」「ABEMAさん、自分高校通っているんで、今日好き(=恋愛リアリティショーの「今日、好きになりました。」)出たいんで、いいオファー待っています」とアピールした。
第7試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○松下武蔵(フリー/10位)
×福井萌矢[ともや](建武館/11位)
4R 1’18” KO (左フック)
3R 判定0-0 (29-29/28-28/28-28)
第6試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×SEIDO(LARA TOKYO/10位)
○岩城悠介(RIKIX/元WPMF世界スーパーフェザー級王者)
3R 0’43” KO (右カーフキック)
第5試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
×酒寄珠璃(XAP/スーパーフライ級8位)
○正木翔夢(OISHI GYM/フライ級6位)
2R 2’52” KO (左フック)
第4試合 オープンフィンガーグローブマッチ 62.5kg契約 3分3R
△金ちゃん(K style)
△寺坂哲伸(TEAM TEPPEN)
判定0-1 (28-29/28-28/28-28)
第3試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
○谷田貝海吏(CYCLONE GYM)
×河野文太(直心会)
判定3-0 (29-28/29-28/30-29)
第2試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
×王希(EX ARES)
○天翔人(TARGET SHIBUYA)
判定0-3 (27-29/27-29/27-29)
第1試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○加古大晴(team Bonds)
×各務壮祐(XAP)
3R 2’03” KO (ボディへの右膝蹴り)


