Krush 9.26 後楽園ホール(レポ):新美貴士、兼田将暉に2R KO勝ちしK-1フェザー級新王者 大久保琉唯への挑戦熱望、大久保「どっちも俺の相手じゃねぇわ」。斗麗、スーパー・フェザー級初戦は中島千博を2R KO

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Krush.191
2026年9月26日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
新美貴士、兼田将暉に2R KO勝ちしK-1フェザー級新王者 大久保琉唯に挑戦要求
第8試合 メインイベント フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○新美貴士[たかひと](名古屋JKファクトリー/元Krush同級王者)
×兼田将暉[しょうき](RKS顕修塾/元RKSスーパーフェザー級王者、元HEAT KICKライト級王者、K-1甲子園2017 -60kg優勝)
2R 2’59” KO (パンチと右ローの連打)
新美は試合当日に33歳になる。23年3月のRISEで門口佳佑に判定負け。6月のKrushでは寺田匠に判定勝ち。24年3月のホーストカップでは魁斗と延長引き分け。竹内将生、大脇武に2連続KO勝ちし、昨年2月、寺田のK-1王座に挑戦したが判定負け。4月のKrushでは関口功誠に判定負け。9月には中国での試合でも敗れる。今年2月のKrush大阪大会で19歳の新鋭・松本海翔に延長判定勝ちしたが、4月のK-1では大久保琉唯に判定負けした。
兼田は27歳。大阪・名古屋の大会で活躍後、22年からK-1 GROUPを主戦場とし、椿原龍矢、ダウサヤームら相手に5連勝後、24年7月のK-1で寺田匠と接戦の末に判定負け。10月、斗麗を71秒でKO。昨年2月で玖村修平を1R KO。7月、銀次を3R KO。怪我の療養を経て1年2か月ぶりに復帰した。
新美×兼田発表後の8月下旬の記者会見で、Krushの宮田充プロデューサーは「K-1の前座でやるには非常にもったいないカード」「9月12日のK-1の石田選手と大久保選手のタイトルマッチを含め、フェザー級の流れに関わる重要な意味を持つ」「K-1の須藤元気プロデューサーとその時点のK-1フェザー級王者へ来場呼びかけはしたい」と話していた。9月12日のK-1では大久保琉唯が石田龍大に3R KO勝ちしK-1フェザー級王座を奪取している。
リング付近ではK-1の須藤元気プロデューサーと新王者の大久保が見守る中、ゴングが鳴る。1R、両者サウスポーで構え、新美がガードを固めながらいつものようにプレッシャーをかけ続ける。兼田は右の前蹴り、ジャブで距離を取り続ける。新美は左フックを当てつつ、終盤にかけ、奥足狙いの右ローを増やすが、まだ兼田をひるませるほどにはらなない。記者採点はイーブンだが新美につく可能性もある。1年2か月ぶりの試合の兼田は、動きが硬い感が否めない。
だが2R、新美が執拗に右の奥ローを当て続けていると、効き目を発揮し、兼田はバランスを崩しがちになる。新美は左ローも織り交ぜて左右の足にダメージを与え、じわじわと追い詰めると、パンチのヒットも増やすように。
すると終盤、新美が左フックを当てて兼田の動きを止め、さらにパンチをまとめてダウンを奪う。兼田は頭と足の両方にダメージが蓄積している。新美が前に出て兼田をロープ際に詰めると、パンチと右ローを連打する。兼田はフラフラになりながらもパンチを振るって抵抗したが、危険と判断したレフェリーがストップすると、兼田はすぐにマットに崩れ落ちた。
新美は4月のK-1で大久保に判定負けしているが、マイクを持つと「今のK-1チャンピオンより強い兼田選手に勝てました。大久保選手がチャンピオンですけど、僕のほうが強いと証明したいので、組んでくれたらうれしいです。誕生日に勝ててうれしいです。大久保チャンピオンに次、勝ちます。チャンピオンになってお金稼ぎます。あの日の最高額、普通になってるもう」とアピールした。
なお、王者の大久保は、新美のマイクを聞く前に席を後にした。大会後、宮田充プロデューサーは「大久保は新美が勝った時に怒っていた」と明かしていた。直後に大久保はXの投稿で「幻想じゃん。どっちも俺の相手じゃねぇわ」と、フェザー級最強幻想のささやかれていた兼田への失望と、半年前に下している新美への不満を記している。
なお、この日は1試合中止な上に、KO決着も多かったことから、18時本戦スタートから2時間足らずの19時55分ごろに新美の記念撮影が終了した。宮田氏も過去のKrushで最短の大会だったとコメントしている。
斗麗、スーパー・フェザー級初戦は中島千博を2R KO
第7試合 セミファイナル スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×中島千博(POWER OF DREAM/元Krush同級王者、極真会館2017全日本軽重量級優勝)
○斗麗[とうま](WIZARDキックボクシングジム/ISKA K-1ルール世界フェザー級(57kg)王者)
2R 2’03” KO (左ストレート)
中島は31歳。22年1月、第10代Krushスーパー・フェザー級王座決定トーナメントで友尊、横山朋哉を下して王者に。6月のTHE MATCH 2022では笠原友希に敗れたが、12月のKrushで西元也史相手に防衛し、23年9月、髙橋直輝に判定負け王座陥落。その後K-1で2連勝し、昨年5月の第6代K-1スーパー・フェザー級王座決定トーナメントの一回戦でアリ・ラーマリに判定勝ちしたが、準決勝でレミー・パラにKO負け。今年2月、松山勇汰に判定負けし2連敗中だ。
斗麗は23歳。23年12月のK-1で川上叶に判定負けし、24年10月には兼田将暉にKO負けし2連敗するが、昨年11月、橋本雷汰に延長に及ぶ接戦の末に判定勝ち。2月の大阪でのKrushでは大脇武に判定勝ち。5月に京都で開催されたジム主催大会「NOVA」ではハマダ・アズマニを1R KOしISKA K-1ルール世界フェザー級王座を獲得した。今回、スーパー・フェザー級(60kg)に上げ、中島との一戦で早速インパクトを残す。
1R、両者サウスポー主体でスイッチを織り交ぜる構えで、斗麗がプレッシャーをかけ続けるが、中島は前蹴り、ミドル、ローといった蹴りを左右上下散らして細かく当て続ける。とはいえ斗麗は負ったダメージは小さい様子で、圧力を切らさない。最後、お互い左ストレートを当てるが、ひるまず終わる。記者採点はイーブンだが、手数の多い中島につく可能性もある。
2R、中島は1R同様に距離を取り蹴りを出し続け、途中には木村萌那のような片足立ちのまま前蹴りのフェイントをかけて場内をどよめかせる。斗麗は「何をしたらいいかわからなくて、試合ではじめて笑ってしまった」という。
なかなか中島のリズムを崩せずにいた斗麗だが、辛抱強くプレッシャーをかけ続けていると、終盤、突如フィニッシュが訪れる。両者サウスポーで構え、中島が左ミドルを当てるが、斗麗は腕でブロックして、すぐに前に詰めると、左ストレートをクリーンヒット。中島は右フックで迎撃しようとしていてガードが甘くなっており、もろに被弾し、頭からマットに突っ込む形で倒れ、すぐさまレフェリーがストップした。
マイクを持った斗麗は「60でずっとトップでやっている中島選手に勝てました。(K-1王者の)横山(朋哉)選手の相手がいないと思うんで、もっと強くなっていくんで、強くなって、僕の挑戦受けてください」とアピールした。
ウェルター級王座戦控えた石田協、UNLIMITED?な反則負け
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×石田 協[かの](K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○那稀[なぎ](拳心会/KPKBウェルター級王者)
1R 反則失格
石田は24歳。22年にKrushでプロデビュー後、2連続KO勝ちした後、3戦目で坂本優輝にKO負け。その後、練習が疎かになったが、先輩の元K-1スーパー・ライト級王者・山崎秀晃のジムでトレーナーを務めるうちに練習に復帰し、昨年7月のKNOCK OUTのUNLIMITED 66kgトーナメントで優勝。その後も、倒れた後の打撃が有効なUNLIMITEDルールのワンマッチでMMAの選手相手に2連勝。多様な相手との試合経験を経て成長し、今年2月、Krushに3年ぶりに上がると、“DARUMA”健太に判定勝ち。5月にはヴィクトル・アキモフから右フックでダウンを奪い判定勝ちし、成長ぶりをアピールした。9月大会で齋藤紘也のKrushウェルター級王座に挑戦予定だったが、齋藤の「右大腿四頭筋損傷(肉離れ)全治4週間」により、12月に王座戦が延期となり、石田にはワンマッチの相手が用意された。
那稀は鹿児島在住の24歳。戦績6戦5勝(4KO)1分。昨年12月のKrushのプレリミナリーファイトでは浜崎瞬太を3R右フックでKO。8月9日のKPKB福岡大会でダルビッシュ黒木を3R KOし、第6代KPKBウェルター級王座を獲得し、Krushに再登場する。
試合は1Rから動くが、まさかの結末に。1R、石田がサウスポーで構え、左三日月蹴りを当てるが、右足の踏ん張りが悪く、バランスを崩しがち。中盤から那稀が右三日月蹴りを返しつつ、右ストレートも当てると、石田は少しふらついてしまう。終盤、石田は圧を強めて手数を上げ、接近戦で左フックをクリーンヒットしてダウンを奪う。石田の本領発揮に見えたが、その直後、倒れた那稀の顔面に石田は右サッカーボールキックを当ててしまう。石田が再起のきっかけを作ったUNLIMITEDルールなら有効だが、キックボクシングでは反則で、那稀はダメージが大きくドクターストップがかかり、石田の反則負けとなった。
宮田プロデューサーは「石田はもったいない。今後こういうことが無いようにしてほしい」と話し、タイトルコンテンダーの失態を重く受け止め「タイトルマッチは齋藤君サイドとやるのかやらないのか協議したい」とコメントしている。
第5試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×瑠久[るーく](RAUSU GYM)
○SEIYA(POWER OF DREAM)
不戦勝 (瑠久が脱水症状でドクターストップ。SEIYAが計量クリア)
瑠久の計量失格で不戦勝となったSEIYAがリングに上がり、レフェリーから勝ち名乗りを受けた。マイクを持ったSEIYAは「こういった形なりましたが次、成長した姿を見せます。このあとPODの兄貴分の中島千博が出ますので応援お願いします」と話した。
第4試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○“DARUMA”健太(K-1ジム蒲田チームアスラ)
×水上陽生(POWER OF DREAM)※ポゴナ・クラブジムから所属変更
2R 2’48” KO (3ダウン:右フック)
両者は3年前に対戦し、DARUMAが判定勝ちしている。1R、お互い慎重な攻防が続いたが、終盤、DARUMAがプレッシャーをかけて水上をロープ際まで詰めると、パンチが交錯する場面でワンツーでの左フックを当ててダウンを奪う。
2R、DARUMAは右カーフキックのヒットを増やし、中盤には効き目を発揮し、右カーフでダウンを2度奪う。最後は足に意識の行った水上に、右フックを当てて3ダウン目を奪いKO勝ちした。
DARUMAは連敗を3でストップ。マイクを持ったDARUMAは「負けが続いちゃってどうしようか悩んでいたんですけど、やるしかないと思って戦いました。思い出作りじゃなくチャンピオンになると決めて上がっています。DARUMAのストーリーがリスタートするんで注目お願いします」とアピールした。
第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○小野寺隼[はやと](K-1ジム大宮チームレオン)
×水谷昊代[こうだい](TEAM TMT/K-1甲子園2025 -60kg優勝)
判定3-0 (30-27/30-28/30-28)
1R、開始すぐ、小野寺がサウスポーの水谷をロープ際に詰め、左フックを当ててダウンを奪う。水谷はダメージはそれほど大きくない様子で、その後は強打をもらわず、五分に近い状態が続く。2Rもお互い強打に持ち込めず互角の展開。3R、若干小野寺が積極的に攻め、水谷に反撃を許さず判定勝ちした。小野寺は連敗を2で止めた。
第2試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×山浦迅也(北斗会館/元KPKBスーパーライト級王者)
○石川優斗(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
1R 1’49” KO (右ストレート)
1R、石川が序盤から、サウスポーの山浦に右ストレートを当ててひるませていると、中盤、左フックでひるませてから、すぐに右ストレートもクリーンヒット。ダウンした山内は動けず、石川のKO勝ちとなった。
第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
×白幡太陽(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)※FLYSKY GYM/Tmile Gymから所属変更
○松谷 梛[きな](キャピタルレイズ fighting GlaNz池袋)
1R 2’28” KO (右フック)
1R、19歳の松谷がサウスポーからの左ミドルを当て続け、オーソドックスに切り替えながらの右ストレートをヒット。その後もオーソドックスに固定すると、右フックを白幡のこめかみに当ててダウンを奪う。白幡はダメージが大きく、松谷が攻め続け、終盤にも右フックでダウンを奪うと、白幡はうつぶせのまま動けず、すぐさまレフェリーがストップ。松谷が見事KO勝ちした。
プレリミナリーファイト第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○近藤壮真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
×ウルフ慶(翔拳道)
3R 1’21” KO (左ハイキック)
プレリミナリーファイト第1試合 女子フライ級(52kg) 2分3R
×こすず(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
○安川莉玖(ReBORN経堂)
判定0-3 (28-30/28-30/28-30)






















