Krush 5.2 後楽園ホール(レポ):稲垣柊、塚本拓真を圧倒しスーパー・ライト級王座2度目の防衛。上野空大、元K-1王者の林健太に2R TKO勝ちし「新しい格闘技のスターになる」宣言。石田協、アキモフからダウン奪い判定勝ち

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Krush.188
2026年5月2日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
稲垣柊、塚本拓真を圧倒しスーパー・ライト級王座2度目の防衛
第9試合 メインイベント Krushスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○稲垣 柊[しゅう](K-1ジム大宮チームレオン/王者)
×塚本拓真 (K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/挑戦者)
判定3-0 (梅木30-28/西村30-28/豊永30-28)
※稲垣が2度目の防衛
稲垣は26歳。23年4月のKrushスーパー・ライト級王座決定トーナメントで寺島輝、塚本拓真をKOし同王座を獲得。11月に小嶋瑠久に判定勝ちし初防衛。24年4月には林健太に判定勝ち。9月の第7代K-1王座決定トーナメントではレニー・ブラジ、トーマス・アギーレを下したが、決勝ではヨードクンポンに判定負けし、連勝も13でストップ。昨年2月、佐々木大蔵に判定勝ち。5月にヨードクンポンの王座挑戦のチャンスが巡って来たが、計量100gオーバーのヨードクンポンに2R KO負け。ヨードクンポンがはく奪された王座を懸け、11月、朝久泰央と対戦し、判定2-0で惜敗。今回、Krushに戻り、王座防衛戦に臨む。
塚本は28歳。24年、近藤魁成、不可思に判定勝ちしたが、ゴンナパー、佐々木大蔵に判定負け。昨年4月のKrushでは岩﨑悠斗を2R KO。5月のKrushに連続出場するもヴィトー・トファネリに3R左ローでKO負け。今年2月、次期挑戦者決定戦で近藤拳成に判定勝ちした
塚本は試合後のマイクアピールで「5月2日、隣の東京ドームで(ボクシングの)井上尚弥と中谷潤人があるかもしれないし、名前を出しても勝てないかもしれないけど、俺は後楽園ホールをそれ以上に盛り上げたいです」と話していた。(両選手の大会前の公式インタビューはこちら)
両者は21年6月、23年4月に対戦し、稲垣が初戦は判定勝ち、2戦目は1R TKO勝ちし2連勝している。3度目の対決は判定ながらも今回も稲垣の完勝に、1R、稲垣がサウスポー、塚本がオーソドックスで構え、稲垣は奥足狙いのローキック、塚本は右ミドルとローを蹴り、両者蹴り主体の攻防が続く。まだ均衡は崩れない。記者採点はイーブン。
2Rも蹴りの攻防が続くが、稲垣の蹴り数が増え、塚本は少しローをもらうとバランスを崩す場面も。終盤、稲垣は左右のストレートも当て、蹴りも当て続け差を示す。記者採点は稲垣。
3R、塚本の右ローがローブローとなり、2Rまでもローブローが多かったことから、警告が出される。再開後も流れは変わらず、稲垣が左ローを効かせると、中盤以降はコーナーに詰め続け、左ロー、テンカオ、パンチを何発も当て、ダウン寸前まで追い詰めて終える。記者採点は稲垣。合計30-28で稲垣。ジャッジ3者も同じ採点で稲垣を支持し、稲垣が判定勝ちし、王座2度目の防衛に成功した。
マイクを持った稲垣は「Krush最高。勝ててほっとしていますけどメインの仕事ができなかったです。まだまだ高みを目指して頑張ります」と反省しつつ「65kgのK-1チャンピオンも今年中に統一します。昨年は2連敗したんですけど、それでも応援してくれる人がいてリングに上がっています。そんな皆さんと、見に来て下さる皆さんと一緒に、もっと格闘技を盛り上げられるよう頑張ります」とアピールした。最後は昨年8月に産まれた第一子の実祈(みのり)君を抱き、夫人やセコンドと共に記念撮影した。
バックステージでのインタビューで稲垣はK-1王座再挑戦について「1回、前戦で負けてすぐ防衛戦になると思わないんで、挑戦者にふさわしい試合をこなして、年内に挑戦したいです」とコメントした。Krushの宮田充プロデューサーも「稲垣君はK-1王座をアピールしたけど、だったらKOですよね。そう簡単にKOは出ないですけど、アラッサン・カマラは(4月のK-1で佐々木大蔵に1R)KOで勝ったので、朝久君の次のタイトルマッチはカマラになるのかなと思います」と話している。
上野空大、元K-1王者の林健太に2R TKO勝ちし「新しい格闘技のスターになる」
第8試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×林 健太(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1ライト級王者、元Bigbangスーパーライト級王者)※FLYSKY GYM/Tmile Gymから所属変更
○上野空大[くうと](kickboxing gym SHINYUUKI+)
2R 2’55” TKO (コーナーストップ:右カーフキックでダウン後)
林は23年3月に大和哲也に、24年4月に稲垣柊に、24年10月に近藤拳成相手に3連敗。今回、スーパー・ライト級からK-1王座獲得時のライト級に階級を戻し、KREST所属となり、1年5カ月ぶりに復帰する。
上野兄弟の兄で22歳の空大はデビュー4連勝後、K-1 GROUPではゴンナパー、児玉兼慎、永澤サムエル聖光相手に3連敗したが(昨年6月のRIZINではファーパヤップに判定勝ち)、2月のKrush大阪大会では丸山晃毅にKO勝ちしている。
1R、上野が序盤から左ミドルを効かせ、コーナーに詰めてのパンチラッシュで先手を取り、左ジャブストレートも効かせて追い詰める。中盤から林も右フックを返すものの、上野の勢いは落ちず、終盤も手数を落とさず攻め続ける。記者採点は上野。
2R、上野が序盤からワンツーでの右ストレートをクリーンヒットし、林をひるませると、上野が右ストレートを再び当ててダウンを奪う。上野は右アッパー、膝蹴り等でさらに追い詰める。林は耐え、前に出返し、パンチを返すものの、上野は耐えると、右のカーフキックを連打し、再びダウンを奪う。するとダメージの蓄積が大きいと判断した様子の林陣営がタオルを投入し、上野のTKO勝ちとなった。
マイクを持った上野は、隣の東京ドームのボクシングのビッグマッチに言及しつつ「どうですか、Krush、面白いでしょ。今日は弟の奏貴が勝利のバトンつないでくれたおかげで、最高の結果を残せました。弟は無敗で、僕は元世界王者の林選手をKOしました。兄弟で揃ってタイトルマッチをお願いします。先日ONEで武尊選手が素晴らしい試合して、刺激を受けました。新しい格闘技のスターになろうと思っています。上野兄弟でKrush・K-1を盛り上げます」とアピールした。最後は闘病中の祖父にエールを送った。
瑠久、韓国の選手に延長判定勝ち
第7試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○瑠久[ルーク](RAUSU GYM)
×キム・ウスン[Kim Woo Seung](韓国/仁川MOOVI GYM/EMAライト級王者、K-COMBATアジア-63kg王者、MKF YOUTH -63kg王者)
4R 判定3-0 (西村10-9/山根10-9/中野10-9)
3R 判定1-1 (西村30-29/山根29-30/中野30-30)
1R、ウスンが開始すぐからプレッシャーをかけ続け、随所で右フックを当て、優位に進める。瑠久はまだひるまないが、受けに回り続けてしまう。記者採点はウスン。
2R、ウスンが中盤までやや攻勢だったが、次第に瑠久も圧をかけ返し、パンチを顔面とボディに返すように。だがウスンも攻撃を返し、流れをつかませない。記者採点はイーブンだが瑠久につく可能性も無くはない。
3R、お互いパンチを振るうものの、なかなかクリーンヒットにつながらず、均衡状態が続く。最後の足を止めての打ち合いで、ウスンの左フックで瑠久が少しひるんで終わる。記者採点はイーブン。合計29-30でウスン。ジャッジは三者三様で延長へ。
延長Rもお互いパンチを振るうが決め手の乏しい状態が続く。若干だが瑠久の右フックのヒットが目立ち終わる。記者採点はマスト判定のため瑠久。ジャッジ3者も瑠久を支持し、瑠久の判定勝ちとなった。
石田協、アキモフからダウン奪い判定勝ち
第6試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×ヴィクトル・アキモフ[Viktor Akimov](ロシア/ブラジリアン・タイ/元RKSウェルター級王者)
○石田 協[かの](K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED -66kgトーナメント2025優勝)
判定0-3 (西村27-30/豊永26-30/金子27-30)

1R、両者サウスポーで構え、石田が序盤からプレッシャーをかける。アキモフはパンチの振りが大きく、石田はカウンターの右フックを合わせ続け、終盤には右フックでダウンを奪う。アキモフはマウスピースを吐き出して時間稼ぎをし、最後の石田のラッシュを耐える。8-10で石田。
2R、石田が変わらず前に出て随所で左右のフックを当てるが、アキモフも左フックを返す場面も。だがホールディングも多くなり、箱崎レフェリーは両者に警告を出す。記者採点はイーブンだが石田につく可能性もある。
3R、石田が前に出る構図が続き、随所でパンチを当て、アキモフはバックブロー等を返す。ホールディングも多く、バッティングもあり、石田は右まぶたから出血し終える。記者採点はイーブン。合計28-30で石田。ジャッジ3者も石田を支持し、石田が判定勝ちした。
橋本雷汰、元K-1王者の椿原龍矢に延長判定勝ち
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×椿原龍矢(月心会チーム侍/元K-1フェザー級王者、K-1甲子園2017 -55kg優勝)
○橋本雷汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2022 -60kg優勝)
4R 判定0-3 (山根9-10/豊永9-10/梅木9-10)
3R 判定0-0 (山根30-30/豊永30-30/梅木30-30)
1R、橋本がサウスポーで構え、オーソドックスの椿原にプレッシャーをかけ、随所で左ストレート、ミドル、インローを当てる。椿原は攻めにくそうな状態が続くものの、何発ももらうような展開には持ち込ませず、はっきり差をつけさせない。記者採点はイーブンだが橋本につく可能性もある。
2R、橋本がサウスポーからの左ミドル、インロー、ストレートを当てるが、椿原も1Rよりは右ストレートを返す場面が目立つように。若干橋本のヒットが目立つが、まだ差は乏しい。記者採点はイーブン。
3Rも同様の展開で、橋本のヒットがやや目立つが、差がつかなく終わる。記者採点はイーブン。合計30-30でイーブン。ジャッジ3者も同様で延長へ。
延長R、橋本の左インローが効き目を発揮し、椿原はバランスを崩しがちに。3Rにもあったが、椿原は自分から前のめりで崩れ、橋本が倒れ際に頭に膝を当てる場面も繰り返される。椿原はほとんど攻撃が返せず終わる。記者採点は橋本。ジャッジ3者も橋本を支持し、橋本が判定勝ちした。
上野奏貴、目黒翔大を撃破しプロ8連勝
第4試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×目黒翔大(優弥道場/Bigbangライト級王者)
○上野奏貴[かなた](kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1甲子園2023 -60kg優勝)
判定0-3 (梅木28-30/西村27-29/山根26-30)
国内10連勝中の目黒と、プロデビューから7連勝中で無敗、上野兄弟の弟・奏貴の一戦。
1R、目黒がサウスポーで構えて前に出続け、パンチ主体で攻め、上野はオーソドックスで構えて回って距離を取り、右ミドル主体にしつつ、パンチも返す。上野の強打がやや目立つが、どちらもまだ譲らぬ展開に。記者採点はイーブン。
2R、目黒が前に出続け、自分の距離に持ち込み、パンチのヒットを増やす。だが空振りも多く、上野ももらってもひるむほどにはならない。上野は攻撃が少ないが、右膝蹴り、インローを返し、なんとか踏みとどまる。記者採点は目黒だが、イーブンもありうる。
すると3R、前進する目黒をかわした上野が右ストレートを合わせて倒し、ダウンを奪う。目黒はダメージは小さい様子で、すぐに前に出て、最後まで前に出続けるものの、上野はかわし、随所で右ストレート、インローを当て、反撃を封じて終了する。8-10で上野。合計27-30で上野。ジャッジの採点はバラついたものの、3者とも上野を支持し、上野が判定勝ちした。
古宮晴、VASILEUS入り初戦は判定勝ち
第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangフェザー級王者)
○古宮 晴(team VASILEUS/元DEEP☆KICK -63kg王者、K-1甲子園2021 -65kg優勝)
判定0-3 (豊永28-30/西村28-30/三浦28-30)
古宮は昨年2月、西京佑馬にKO負けし、11月に武尊率いるteam VASILEUSにに移籍し、1年3か月ぶりの試合に臨む。
1R、佐野が左テンカオ、ミドルを随所で強打し、やや優位に進める。古宮は久々の試合のせいか、序盤は動きが硬く、次第に右フックを当てるようになるが、終盤も攻め込まれてしまう。記者採点は佐野だがまだイーブンもありうる。
2R、古宮が序盤から右ストレートを効かせ、度々コーナー、ロープに詰め、パンチをまとめるように。佐野はブロックして耐えるが、鼻血を出し、手数差をつけられ、印象が悪い。記者採点は古宮。
3R、お互い足を止めパンチを打ち合う場面が目立つようになり、場内を沸かせる。佐野も当てるが、古宮の右フックのヒットがやや目立つ状態で終わる。記者採点は古宮。合計28-29で古宮。ジャッジ3者とも28-30で古宮を支持し、古宮が判定勝ちした。
第2試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○大石昌輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×KO-TA BRAVELY(BRAVELY GYM/KPKBウェルター級王者、M-1 JAPAN&KOSスーパーウェルター級王者)
4R 判定2-1 (豊永10-9/山根9-10/梅木10-9)
3R 判定1-0 (豊永30-29/山根30-30/梅木30-30)
大石は昨年12月のKrushウェルター級王座決定戦で齋藤紘也に判定負けして以来の試合。KO-TAは2月の大阪大会で元Krushスーパー・ウェルター級王者の小田尋久にTKO勝ちしている。
1R、KO-TAがプレッシャーをかけ、大石がロープを背負う構図の中で、KO-TAが左右のボディフックを当てれば、大石が左前蹴り、右ロー、ヴァレリーキック等の蹴りを返し続け、お互い引かない攻防が続く。記者採点はイーブン。
2R、大石の足攻めが効き目を発揮し、大石が中央側に立つ時間が増え、パンチも絡めて攻め続ける。KO-TAは耐えるが攻撃がほとんど返せない。記者採点は大石。
3R、大石はセコンドの与座優貴の指示に従い、ヴァレリーキックを減らし、左インロー、奥足狙いの外ローとインロー(与座キック)を増やし、手数で差をつける。記者採点は大石。合計30-28で大石。ジャッジは1者が大石を支持したが、2者はイーブンとし延長へ。大石は顔面攻撃が少なかったことで評価を下げた模様だ。
延長R、大石がロー主体で攻めるが、KO-TAも随所で左右の顔面へのフックを返し、一進一退の展開に。最後、大石がKO-TAをコーナーに詰め、パンチをまとめてやや優位で終える。記者採点は大石。ジャッジはやはり割れたが、2者が順当に大石を支持し、大石が判定勝ちした。
第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○松谷 梛[きな](キャピタルレイズ fighting GlaNz池袋)
×金太郎(TEAM GORILLA)
判定2-0 (山根29-29/モランド30-29/西村30-29)
1Rと2R、松谷が右フック、テンカオを随所で当て、若干優位に進めるが、金太郎の左フックを被弾する場面もあり、印象を下げてしまう。だが3R、松谷が右テンカオを効かせ、終盤はコーナーに詰め、パンチと膝で攻め続け判定勝ちした。
プレリミナリーファイト第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
×やまちゃん(K-1 GYM BLOWS)
○宮﨑頼悟(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1カレッジ2024 2025 -60kg優勝)
1R 0’36” KO (左三日月蹴り)
プレリミナリーファイト第2試合 女子ミニマム級(45kg) 2分3R
○ミツダマン(ナックルズGYM)
×GRAVY未宇(Typhoon Club)
判定3-0 (30-28/30-27/30-29)
プレリミナリーファイト第1試合 女子フライ級(52kg) 2分3R
○こすず(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
×MIO LaReyna(TEAM REY DE REYES)
判定3-0 (30-26/30-27/30-26)
※MIOが計量1.45kgオーバーし1R減点2。グローブハンデはこすずが拒否。ファイトマネーの30%をこすずに譲渡。こすず選手が勝利した場合のみ公式記録となる。


























