UFC 9.19 ロサンゼルス(レポ):ジョシュア・ヴァン、パントージャとの再戦は5Rの死闘制しフライ級王座2度目の防衛

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Crypto.com UFC 331: Van vs. Pantoja 2
2026年9月19日(土/現地時間)米国カリフォルニア州ロサンゼルス:クリプト・ドットコム・アリーナ
レポート:井原芳徳

LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 18: (L-R) Opponents Joshua Van of Myanmar and Alexandre Pantoja of Brazil face off during the UFC 331 ceremonial weigh-in at Crypto.com Arena on September 18, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
第12試合 メインイベント UFCフライ級チャンピオンシップ 5分5R
○ジョシュア・ヴァン(王者)
×アレシャンドレ・パントージャ(1位)
判定3-0 (49-46/48-47/50-45)
※ヴァンが2度目の防衛
ヴァンは24歳。23年にUFCに参戦後3連勝し、24年7月、チャールス・ジョンソンに3R KO負け。その後は9月にエドガー・チャイレス、12月にコディ・ダーデン、昨年3月に鶴屋怜に判定勝ち。6月にブルーノ・シウバに3R TKO勝ち。マネル・ケイプの代役で3週間後にも試合し、1位のブランドン・ロイバルに判定勝ちし、12位から1位に一気にジャンプアップ。12月、王者・アレシャンドレ・パントージャに挑戦すると、開始早々、ヴァンがパントージャの蹴り足をつかんで押し倒すと、パントージャが左手をマットについて着地した際に肘を負傷し、レフェリーがストップし、わずか26秒でヴァンが勝利し、アジア人男性選手初のUFC王者となった。今年5月、平良達郎に5R TKO勝ちし初防衛した。

LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 18: (L-R) Opponents Joshua Van of Myanmar and Alexandre Pantoja of Brazil face off during the UFC 331 ceremonial weigh-in at Crypto.com Arena on September 18, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
パントージャは36歳。17年からUFCに参戦し、21年からマネル・ケイプ、ブランドン・ロイバル、アレックス・ペレスに3連勝し、23年7月にブランドン・モレノに判定勝ちし、フライ級王者となる。12月にロイバルに判定勝ちし初防衛。24年5月にはスティーブ・エルセグに判定勝ちし2度目の防衛。12月、朝倉海に2R裸絞めで一本勝ちし3度目の防衛。昨年6月、カラ・フランスに3R裸絞めで一本勝ちしてリベンジし4度目の防衛。8連勝中だったが、昨年12月、ジョシュア・ヴァンにわずか26秒でTKO負けし王座陥落。左肘の療養を経て、ヴァンとの再戦に臨む。
1R、開始すぐからパントージャがパンチを振って前に出て、両脇を差して抱え上げ、テイクダウンを奪う。ヴァンは金網際まで動いて立とうとするが、パントージャは背中をつけさせ続け、マウントポジションを奪う。ヴァンが立ちかけると、パントージャはバックを取ろうとしてオンブになりかけるが、すぐにヴァンは振り落として上を取り返す。パントージャは下から腕十字を狙うが、ヴァンは対処し、スタンドに戻す。両者パンチを振い、パントージャは首相撲から膝蹴りも当てる。パントージャのラッシュがひと段落すると、ヴァンはプレッシャーをかける。パントージャは組もうとしたが、ヴァンは顔を押して肘を当てる。すると残り30秒、パントージャが足を掛けて倒し、マウントを奪う。すぐヴァンが立つが、その先の攻撃はできず終わる。記者採点はパントージャだが割れる可能性もある。ジャッジは2者がヴァン、1者がパントージャにつける。

LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 19: Joshua Van of Myanmar punches Alexandre Pantoja of Brazil in the UFC flyweight championship fight during the UFC 331 event at Crypto.com Arena on September 19, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
2R、パントージャは最初から前に出て、首相撲から膝と肘を連打する。パントージャが右ストレートを放つと、左フックを振るっていたヴァンの頭がパントージャの眉間に当たりカットし、一時中断する。再開後、すぐに組みの展開となり、パントージャがタックルから押し込んで倒そうとするが、ヴァンは突き放す。ヴァンがプレッシャーをかけ、右カーフキックを当てる。パントージャは疲れ気味で体が少し流れがちになるが、右ミドルと左ジャブを返す。中盤過ぎ、パントージャはタックルを仕掛けるが、ここでも倒せない。終盤、パンチの打合いからパントージャがタックルを仕掛けるが、ヴァンは潰して上になる。ヴァンはまもなく立ち、スタンド勝負を選ぶ。ヴァンは左ボディを当てるが、やや疲れて来ると、パントージャがタックルで倒して上になる。残り20秒、動きの落ちたヴァンに対し、パントージャがバックに回り込んで裸絞めを狙うが、すぐに終わる。記者採点はパントージャだが割れる可能性もある。ジャッジは3者ともヴァンにつける。攻撃の無いテイクダウンとトップキープは評価されない傾向が強まっている感がある。
3R、お互いパンチ、膝を当て、その合間にパントージャがタックルを繰り返すが、ヴァンは切り続ける。ヴァンは右カーフキック、左ボディをヒット。パントージャはそれでもタックルを仕掛けるが、ヴァンは切ると、逆に背後に回ってから突き放す。だが終盤、パントージャは前に出続け、ようやくタックルでテイクダウンに成功する。だが押さえるに留まり、残り30秒、ヴァンは立つ。するとヴァンはパンチとミドルのラッシュでパントージャを追い詰め、印象を作る。記者採点はヴァン。ジャッジ3者もヴァンにつける。
4R、パントージャは前に出て、タックルを仕掛け、1分でテイクダウンに成功する。パントージャはトップから押さえるのみで、ヴァンもあまり抵抗せず、両者少し休んでいる感もある。残り1分、一瞬ヴァンが足を取ろうとするが、パントージャは対処し、ハーフで押さえる。パントージャは最後、マウントを狙うが、ヴァンは許さず終わる。記者採点はパントージャ。ジャッジはサル・ダマト氏、デレク・クリアリ―氏は順当にパントージャにつけるが、ロン・マッカーシー氏は意外にもヴァンにつける。
5R、パントージャが前に出るが、ヴァンは距離を取り、右ローを当てる。1分ごろからヴァンが前に出る側になり、左フックを当てる。だがパントージャは追撃を許さず距離を取る。中盤、ヴァンがパンチを連打するが、パントージャは前に出て強気の姿勢を見せる。中盤過ぎ、ヴァンが少しずつパンチを当てていると、パントージャの左インローのタイミングで右ストレートを合わせて倒す。ヴァンはサイドに回り、袈裟固めから両足で腕を挟んで極めようとするが、極まりは浅い。すぐスタンドに戻り、ヴァンがパンチを振い、パントージャは苦しそうに下がる。パントージャはタックルを仕掛けるが切られると、引き込み気味に下になる。パントージャが足を効かせると、スタンドに戻る。ヴァンが前に出るが、パントージャは離れ、追撃を許さず終わる。記者採点はヴァン。ジャッジ3者もヴァンにつける。
- LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 19: Joshua Van of Myanmar reacts after a victory against Alexandre Pantoja of Brazil in the UFC flyweight championship fight during the UFC 331 event at Crypto.com Arena on September 19, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
- LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 19: Joshua Van of Myanmar reacts after a victory against Alexandre Pantoja of Brazil in the UFC flyweight championship fight during the UFC 331 event at Crypto.com Arena on September 19, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
- LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 19: Joshua Van of Myanmar reacts after a victory against Alexandre Pantoja of Brazil in the UFC flyweight championship fight during the UFC 331 event at Crypto.com Arena on September 19, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
記者採点合計47-48でパントージャ。ジャッジは49-46、48-47、50-45で3者ともヴァンを支持し、ヴァンが判定勝ちした。パントージャのコントロールは評価が低かったようだ。勝ったヴァンは「初戦はアクシデントで勝てましたが、これで僕が真の王者です」とアピールした。
第11試合 コーメインイベント ライト級 5分3R
○アルマン・ツァルキャン(2位)
×マウリシオ・ルフィ(7位)
1R 4’56” KO (左右の肘打ち)
ツァルキャンは昨年11月にダン・フッカーに2R肩固めで一本勝ちし5連勝中。ルフィは6月のホワイトハウス大会でマイケル・チャンドラーに1R TKO勝ちし2連勝中だ。

LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 19: Arman Tsarukyan of Georgia punches Mauricio Ruffy of Brazil in a lightweight fight during the UFC 331 event at Crypto.com Arena on September 19, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
1R、両者見合う状態が続き、ツァルキャンがじわじわプレッシャーをかけ、中盤に入ったところでタックルを仕掛けて倒す。ルフィは金網際ですぐに立つが、引き続きツァルキャンが押し込む。終盤、ツァルキャンがスタンドで組み付いてコントロールを続けている。結局倒せず、残り20秒で離れるが、いきなりフィニッシュが訪れる。ツァルキャンが前に出てルフィを金網際まで下がらせると、タックルを仕掛けてから、すぐ解除し、左肘を顔面にクリーンヒット。ひるんだルフィにさらに右肘を当てて倒し、すぐさまジェイソン・ハーゾグ・レフェリーがストップした。
これで6連勝のツァルキャンは、ジャスティン・ゲイジーのライト級王座に挑戦に大きく近づいた。金網を乗り越えたツァルキャンは、UFCのデイナ・ホワイト代表の目の前でベルトを巻くジェスチャーをした。勝利者インタビューでもツァルキャンは「タイトル挑戦にはフィニッシュが必要だった」と話した。
第10試合 フェザー級 5分3R
○パトリシオ・ピットブル(15位)
×チェ・ドゥホ
1R 3’28” KO (グラウンドパンチ)
元ベラトール・フェザー級&ライト級王者のパトリシオは39歳。昨年からUFCに参戦し1勝2敗。今年4月、アーロン・ピコに判定負けしている。ドゥホは35歳。5月にダニエル・サントスにTKO勝ちし3連勝中だ。

LOS ANGELES, CALIFORNIA – SEPTEMBER 19: Patricio Pitbull of Brazil punches Dooho Choi of South Korea in a featherweight fight during the UFC 331 event at Crypto.com Arena on September 19, 2026 in Los Angeles, California. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
1R、中央付近でのパンチ主体の攻防で、パトリシオが左ジャブを突きつつ、右ストレート、左ボディストレートを随所で的確に当て、パトリシオは顔面とボディの攻撃の散らしが上手く、左肘も絡めるように。ドゥホはじわじわとダメージが溜まり、それでも果敢にパンチを振うが、中盤に入り、パトリシオが右ストレートをクリーンヒット。ひるんだドゥホにパンチを連打して倒し、上からパウンドを連打したところで、レフェリーがストップした。
「最近3試合はごめんなさい。ようやく自分を見せられました。UFCは快適です。(フェザー級5位の)ジェアン・シウバよ、どっちが強いか確かめよう」とアピールした。
第9試合 ヘビー級 5分3R
×ゲイブル・スティーヴソン
○ショーン・シャラフ
1R 0’12” KO
第8試合 ライトヘビー級 5分3R
○アロンゾ・メニフィールド(14位)
×イヴォ・バラニェフスキ
判定2-1 (29-28/29-28/28-29)
第7試合 バンタム級 5分3R
○マルロン・ヴェラ(10位)
×チャール・ジョーデイン
3R 2’02” TKO
第6試合 ヘビー級 5分3R
×タイ・トゥイバサ
○ロベリス・デスパイネ
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
第5試合 フェザー級 5分3R
○マイケル・アズウェルJr.
×ユ・ジュサン
判定2-1 (29-28/29-28/28-29)
第4試合 ミドル級 5分3R
○ライアン・ガンドラ
×オジー・ディアス
1R 2’04” TKO
第3試合 ミドル級 5分3R
○エドメン・シャバージアン
×ブルンノ・フェヘイラ
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
第2試合 女子フライ級 5分3R
○ケイシー・オニール(12位)
×エドゥアーダ・モウラ(13位)
1R 3’22” 腕ひしぎ十字固め
第1試合 フェザー級 5分3R
×ギガ・チカゼ
○ジョアンダソン・ブリート
1R 1’57” KO





