DEEP JEWELS 9.7 ニューピアホール(レポ):万智、パク・シウとの判定3-2の接戦制しリベンジしストロー級王座獲得。ケイト・ロータス、富松恵美に2R TKO勝ち

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DAYS Presents DEEP JEWELS 50
2025年9月7日(日)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳
万智、パク・シウとの判定3-2の接戦制しリベンジしストロー級王座獲得
第10試合 メインイベント DEEP JEWELSストロー級タイトルマッチ(5ジャッジ制) 5分3R
×パク・シウ(韓国/HAVAS/王者)※初防衛戦
○万智(フリー/挑戦者)
判定2-3 (長瀬28-27/植松27-28/内田27-28/柴田28-27/橋本27-28)
※万智が王者に
※2R終了時ネガティブファイトだとして両選手に減点1
2013年、女子MMA大会のJEWELSをDEEPが吸収し、DEEP JEWELSに改称して初の大会が同年8月31日に開催され、今回で50回目を迎えた。メインイベントではパク・シウが、万智を相手にDEEP JEWELSストロー級王座の初防衛戦を行った。
シウは34歳。DEEP JEWELSで活躍後、21年大晦日のRIZINでRENAに判定勝ちして名を上げ、22年のRIZIN女子スーパーアトム級GPでは浅倉カンナ、浜崎朱加に完勝して大晦日の決勝に進み、伊澤に判定2-1で惜敗した。23年9月のDEEP JEWELSでの再起戦ではHIMEに判定勝ちし、12月のDEEPではプリンセス・ザ・ロケットに1R TKO勝ち。昨年5月のDEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦では、万智との一進一退の接戦の末に判定4-1で勝利した。今年7月、伊澤星花が正規王座を返上し、シウが第4代王者となった。
万智は22歳。柔道をベースとし、22年11月にMMAデビュー。23年10月のRIZIN初戦では修斗女子スーパーアトム級世界王者の渡辺彩華に判定勝ち。その後、DEEP JEWELSストロー級暫定王者決定戦に2度挑むが、松田亜莉紗、パク・シウに判定負けした。その後、9月にスーリ・マンフレディ、11月にアム・ザ・ロケットに一本勝ち。今年3月の香川大会で1年半ぶりにRIZINに参戦すると、パク・ソヨンに2R TKO勝ち。6月のRIZIN札幌大会ではパンクラス女子ストロー級王者のソルトに判定勝ち。シウに敗れて以降4戦全勝している。
1R、万智がサウスポー、シウがオーソドックスで構え、中央付近でお互いフェイントをかけ、見合う状況が続く。お互い攻撃が乏しく、序盤の1分40秒が過ぎたところで、福田正人レフェリーがアクションコールをかける。中盤、再びアクションコールがかかると、万智が少しプレッシャーを強める場面もあるが、お互い攻撃が少ない状態は変わらない。両者インローを当てるが強度は低い。終盤、短い間隔でレフェリーがアクションコールを2度かけると、一旦ストップして、両者に直接話しかけ攻撃を促す。万智は左右のローを散らしながら、左ハイにつなげるが、シウはかわす。シウも左ローを散らしつつ、右ミドルにつなげ、五分を維持する。残り30秒、万智がプレッシャーを強めて左ミドルを放つが、スリップし、すぐ立つ。10秒を切り、シウは右ストレートを当て、ようやく顔面への攻撃が出るが、万智は崩れず終わる。
記者採点は万智。ルールでは「プランA」の括りとなる、打撃での差はつけがたいと判断し、「プランB」の積極性で少しだけ上回った万智を評価したが、「プランA」の段階で最後顔面パンチを当てたシウを支持するジャッジがいたとしても不思議ではない。5R制ならともかく、3R制のチャンピオンシップにも関わらず、両者とも1Rからポイントを取りに行こうという姿勢がラウンド最後まで乏しかった印象だ。
2R、万智はまたも左ミドルを放つとスリップしてしまう。軸足の右足の状態が気になるところだ。万智は1Rよりプレッシャーを強めるが、シウは距離を取りつつ、右フックを当てる。中盤にもシウはワンツーで左フックを当てる。万智も左インローを時折当てる。終盤、万智はようやく左ストレートを当てるように。とはいえ1R同様にお互い攻撃が少ないこと自体は変わらず、福田レフェリーはアクションコールを出す。万智が左ミドルを当てるが、すぐにシウは右インローを返す。万智が詰めて来ると、シウは手を振って挑発しつつ、自分の右ストレートを当て、万智は少し後退する。万智は取り返そうとばかり、すぐ前に出てシウを金網に詰め、左ボディストレート、右ミドルを当てるが、威力は小さく、シウが逃げ切るような形で終わる。
記者採点はシウ。顔面へのパンチが増えやや目立った印象で、蹴りの受け返しも好印象だった。万智は前には出るが空振りが多く正味の攻撃がやや劣る印象だった。とはいえ1R同様に僅差のため、ジャッジの位置からの見え方によっては割れる可能性はある。インターバル中、レフェリーは両選手に消極的だとしてイエローカード(減点1)を宣告する。
3R、万智は減点1で火が付いたか?最初から圧を強めてシウを金網に押し込み、タックルを繰り返し、離れ際にパンチも当て、積極性を増す。万智は3度目のタックルからようやく倒すことに成功する。シウは背中を付けず膝立ちで踏みとどまるが、中盤に入り、万智が背中を付けさせることに成功する。万智はトップキープしてからパスガードを狙うが失敗し、トップに戻ると、シウが両足で万智を突き放し、立ち上がる。だが万智はすぐ前に出ると、シウが下がりながら出した右前蹴りをキャッチしてまたも倒す。これもすぐ立たれるが、万智は金網に押し込み、主導権をキープする。残り1分を切り、シウは離れ、右ボディストレート、顔面へのストレートを当てるが、その先に続かず、万智も右フックを返し、打撃では差を付けさせないまま終わる。記者採点は万智。合計28-29で万智。DEEPのタイトルマッチは5人のジャッジで採点し、1Rと2Rが接戦だっため割れ、2者がシウを支持したが、過半数の3者が万智を支持し、万智が判定勝ちでシウにリベンジし、王座獲得を果たした。
勝ち名乗りを受けた万智はベルトを巻くと「やったー」と叫んだ。マイクを持った万智は「ずっと大好きな先輩たちみたいにベルト取りたかったんですけど、ずっと負けてて、今日こうやってベルト獲って格闘家っていうか、名乗れる名刺みたいなもののが獲れて良かったです。万智は大学行ってなくて、卒論とか書けなかったんですけど、この4年間、大学生みたいに格闘技頑張ってきました。4年生の年でこのベルトを獲ることができて良かったです。内容はまだまだなんですけど、もっと強くなるので、みんな応援してください。家族、練習してくださる方々、応援してくださる皆様、ありがとうございます」と述べ、最後も「やったー」と叫んで大喜びした。今日の万智の試合の直前に試合をした元DEEP JEWELSストロー級暫定王者の富松恵美、サラも万智の練習仲間で、閉会式のために彼女たちもケージに入ると一緒に写真を撮って喜んだ。
ケイト・ロータス、富松恵美に2R TKO勝ち
第9試合 セミファイナル 50kg契約 5分3R
×富松恵美(THE BLACKBELT JAPAN/元DEEP JEWELSストロー級暫定王者)
○ケイト・ロータス(フリー)
2R 4’03” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
富松は2006年にプロデビューしMMA 30戦以上のキャリアのある43歳のベテラン。22年8月のサダエ・マヌーフ戦まで6連敗していたが、昨年4月のDEEP名古屋大会でマユミ・GSBに判定勝ちすると、同じくMMA選手の小林ゆたかとの結婚を発表していた。
ロータスは20年12月にデビューし、当初は長野美香、須田萌里らに敗れたが、着実に力をつけ、昨年3月のDEEP JEWELSでは桐生裕子に1R TKO勝ち。7月の超RIZIN.3ではRENAに2R TKO負け。11月のDEEPでは月井隼南に2R裸絞めで一本勝ち。5月のRIZIN韓国大会ではシン・ユリに判定勝ちしている。
1R、富松がオーソドックスで構えてプレッシャーをかけるが、直線的な動きに対し、ロータスはサウスポーで構えて左に回り、右ジャブ、左ストレートを的確に当てる。富松はガードが低い上に反応もできておらず、真っすぐ下がりがちで、次第に金網際に詰められてロータスのパンチ連打をもらうように。中盤過ぎ、富松が組み付き、金網際での押し合いが続く。終盤、ロータスは離れると、左ボディストレートを立て続けにヒットし、富松はダウンする。ロータスはグラウンドに付き合わず、猪木アリ状態となり、植松レフェリーはブレイクする。その後もロータスが左ストレート、ボディを的確に当てて終える。記者採点はロータス。
2R、ロータスはサウスポーからの右ジャブで距離を取り、左ストレート、ミドルを変わらず的確に当てて主導権を維持する。富松は鼻血を出す。中盤、ロータスが富松を押し込むが、膠着しブレイクがかかる。その後もロータスが打撃で主導権を握る。終盤、ロータスは右ボディを当てて富松の動きを止めると、左右のパンチを連打する。富松はタックルを仕掛けるが、ロータスは簡単に切ると、富松は四つん這いになったまますぐ立てず、ロータスはパウンドを当てる。富松はなんとか立つが、半分背中を向けた状態で、ロータスは金網に詰めパンチを連打する。このあたりでストップしても良さそうだったが、試合は続行する。その後もロータスがパンチを当て続け、またも富松のタックルをロータスが簡単に潰し、パウンドを当て続けたところで、ようやく植松レフェリーがストップした。
マイクを持ったロータスは「いい勝ち方ができたと思うので、自分が出身地でRIZINやると聞いたので、自分も11月空いているので、RIZIN神戸大会、出させてください」とアピールした。
第8試合 49kg契約 5分2R
×桐生祐子(FourRhombus)
○サラ(FIGHT BASE都立大)
1R 2’16” TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)
※桐生が前日計量で450gオーバーのため減点1。サラが勝利した場合のみ公式記録となる
1R、桐生が低空タックルを仕掛けるが、サラは簡単に切ると、横に回って桐生の背中から押さえ、ハーフで押さえる。しばらく膠着したが、中盤に差し掛かり、サラがトップに戻ってから鉄槌を連打し、すぐに立ち上がる。サラはステップで距離を取る。桐生が離れた距離から右フックの空振りを繰り返していると、サラがカウンターでスピードで上回る右フックをクリーンヒット。四つん這いで倒れた桐生にサラがパウンドをまとめたところでレフェリーがストップした。
第7試合 50kg契約 5分2R
×月井隼南(FIGHTER’S FLOW)
○SAAYA(フリー)
1R 3’36” 失格 (グラウンド状態での顔面へのキック攻撃の反則で続行不可能)
1R、開始すぐからSAAYAが組み付き、首を抱えて倒し、金網際でハーフガードで押さえてから、バックを取ろうとする。月井は立つが、変わらずSAAYAは押し込んで、再び倒して上になる。SAAYAはパスガードしてサイドで押さえる。中盤過ぎ、SAAYAはトップ、サイド、トップと行き来する。するとSAAYAの立ち際に、寝転んだままの月井の蹴り上げが顔面にクリーンヒットする。ルールでは一方がグラウンド状態の場合、顔面を蹴る行為は反則となる。SAAYAはしばらくフラつき、左まぶたが少し腫れており、ドクターチェックを受ける。回復を待ったがドクターストップがかかり、月井の反則負けとなった。
第6試合 ストロー級 5分2R
○ののか(FIGHTER’S FLOW)
×堀内美沙紀(FIGHT BASE都立大)
1R 1’03” 肩固め
ののかは柔道20年の経験があり、昨年11月のMMAデビュー戦で横瀬友愛に1R裸絞めで一本勝ち。今年4月のDEEP名古屋大会でのマユミGSB戦では計量で50kgのリミットを900gオーバーしてしまい、1R TKO勝ちしたが規定により無効試合となっていた。
堀内は自衛隊体育学校在籍時代の2022年、アマチュアボクシング全日本選手権女子バンタム級で優勝しオリンピックの強化選手にも選ばれた実績がある。5月のDEEP JEWELSでのアマチュアであきぴに判定勝ち今回プロデビューした。
試合はののかの完勝に。1R、開始すぐから、ののかが片足タックルを仕掛け、堀内を金網際で押し込み、足を掛けて倒し、サイドから肩固めを仕掛ける。ののかが絞め落とし、数秒経ってからレフェリーがストップした。
第5試合 キックルール 52kg契約 2分3R
×きたりこ(FASCINATE FIGHT TEAM)
○MANAKA(GRABAKA)
判定0-3 (柴田28-29/内田28-29/27-29)
第4試合 フェザー級 5分2R
×谷山 瞳(フリー)
○ぽちゃんZ(パラエストラ東京/レグルス池袋)
判定0-3 (19-19○/18-20/18-20)
レスリング強豪大井すず、プロデビュー戦はパンチ駆使し判定勝ち
第3試合 ミクロ級 5分2R
×ジャカ季美香(SONIC SQUAD)
○大井すず(和術慧舟會HEARTS)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
大井は元THE OUTSIDER王者で放送作家の大井洋一氏の娘で、日体大桜華高校時代にレスリングのインターハイで2連覇した実績がある。MMAはアマで3戦経験し、4月のDEEP大阪大会ではセアリに判定勝ちし、5月のDEEP JEWELSでは渡辺真央に2R腕十字で一本負け、7月6日のFighting NEXUS長野大会で町屋杏に2Rアームロックで一本勝ち。今回プロデビュー戦を迎えた。対するジャカは柔術をベースとしMMA 5戦3勝2敗。
1R、大井がサウスポーで構え、序盤から左ストレートを立て続けにヒットし主導権を握る。ジャカはパンチに反応できていない。大井はタックルを仕掛けるが、ジャカは引き込んで下から腕十字を仕掛ける。だが大井はちょうど自分の陣営の近くで、セコンドの大沢ケンジ代表の指示を聞きながら対処して脱出して立ち上がる。ジャカは寝たままで、両者お見合いの猪木アリ状態が続き、レフェリーはブレイクする。ここから大井はスタンド勝負に徹し、右ジャブ、左ストレートを随所で当てる。大井がジャカを金網際に詰めると、またもジャカは飛びついて引き込みを狙うが、今度は大井は振り払い、またも猪木アリ状態になりブレイクがかかる。最後も大井が左ストレートを当てて、改めて打撃のスキル差を印象付けて終える。記者採点は大井。
2R、大井は打撃戦に徹し、距離を保ちつつ、自分の左右のストレートを的確に当て続ける。ジャカはダメージが溜まりフラつきがちになり、終盤にはパンチをもらい続け鼻血を出すように。大井が主導権を握り続けて終える。記者採点は大井。合計18-20で大井。ジャッジ3者も大井を支持し、大井が判定勝ちでプロデビュー戦を白星で飾った。
第2試合 アマチュアSルール ストロー級 3分2R
×あきぴ(ABLAZE八王子)
○山吹マリン(和術慧舟會AKZA)
判定0-3
第1試合 アマチュアSルール 49kg契約 3分2R
×せりな(JAPAN TOP TEAM)
○横江明日香(リバーサルジム立川ALPHA)
判定0-3
【オープニングファイト】
第2試合 アマチュアSルール 51kg契約 3分2R
○須山ゆな(Roys GYM)
×ちゃんりな(Y&K ACADEMY)
1R 2’23” TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)
第1試合 アマチュアSルール ストロー級 3分2R
×和智美音(リバーサルジム立川ALPHA)
○谷山心優(フリー)
判定1-2

