DEEP 12.10 ニューピアホール(レポ):元ストロー級王者・越智晴雄、佑勢乃花を1Rで粉砕し暫定王者に。韓国のピナクル、DEEP初戦で元王者の上迫博仁に判定勝ち
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skyticket Presents DEEP 117 IMPACT & 宗明建設 Presents DEEP TOKYO IMPACT 2023 7th ROUND
2023年12月10日(日)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳
DEEP 117 IMPACT(夜開催)
第10試合 DEEPストロー級暫定王者決定戦 5分3R
○越智晴雄(パラエストラ愛媛/元王者)
×佑勢乃花[ゆせのはな](フリー)
1R 3’31” KO (スラム)
※越智が暫定王者に
DEEPストロー級は川原波輝が20年8月に越智晴雄に勝利して王座を獲得した。川原はその後ONEに出場し、3年以上防衛戦を行っていないが、今回、前王者の越智と佑勢乃花による暫定王者決定戦が組まれた。
越智は39歳。川原に敗れた後、フライ級に上げ、昨年はDEEPフライ級GPに出場したが、準優勝者となる本田良介に一回戦で判定負けした。その後はストロー級王座奪還を目標に掲げ、12月のニューピア大会ではフライ級とストロー級の間の55kg契約で中村真人に1Rギロチンで一本勝ち。今年5月には56kg契約でキム・ウジェに3Rギロチンで一本勝ちし、「次戦タイトルマッチできたら、すぐにでもやりたい」とアピールしていた。
佑勢乃花は33歳。10~15年、上原佑介の本名でZSTにレギュラー参戦し、19年までGRACHAN・NEXUS・パンクラスや、中国・韓国の大会に参戦。昨年9月、DEEPで2年ぶりに復帰し、多湖リキトに腕十字で勝利すると、今年9月はは石井涼馬にもアームロックで一本勝ちし、2連続一本勝ちで今回の王座戦につなげた。
試合はキャリアで上回る越智が磐石の強さを見せることに。1R、開始すぐからパンチが交錯し、長身の佑勢乃花が右フックの連打で越智を下がらせる。だが越智は強打を許さず、佑勢乃花が連打をまとめた後、片足タックルを仕掛け、高く抱え上げて倒す。越智は自軍近くでセコンドの石渡伸太郎氏と上田将勝氏の指示を聞きながら、ハーフで押さえてパウンドと肘を連打すると、早くも佑勢乃花は左まぶたから出血する。越智は肘を何発も当て次第にストップに近づく。終盤、佑勢乃花は越智をガードの中に戻すことに成功し、足を登らせて三角絞めを狙ったが、越智は極められる前に佑勢乃花を持ち上げ、マットに背中と頭を叩きつける。すると佑勢乃花は意識が飛び、すぐさまレフェリーがストップした。
ベルトを巻いた越智は「ベルトを取り返したんで、まだ正規はいますけど、DEEPのベルトが日本一だと証明します」とアピールした。
第9試合 フェザー級 5分3R
×上迫博仁(NICE BAD GYM/元DEEPフェザー級王者)
○ピナクル[Pinnacle/ソ・ドンヒョン/Seo Dong hyun](韓国/ピナクルMMA)
判定0-3 (石川28-29/橋本28-29/平林28-29)
上迫は昨年、ライト級で北岡悟と石塚雄馬に連勝し、5月に大原樹理の王座に挑戦したが、判定3-2で惜敗。今回元々のフェザー級に階級を下げて再起を図る。
ピナクルはMMA 8戦5勝(3KO/1一本)2敗1分でDEEP初参戦。韓国の様々な大会に上がり、今年4月のAFCとHEATとの対抗戦では志村道場の倉本拓也に判定勝ちしている。
試合はピナクルが高い打撃スキルで上迫を苦しめることに。1R、ピナクルがプレッシャーをかけ続け、左インローを皮切りに、右ローも絡め、次第にパンチのヒットを増やす。終盤には左フックで上迫をひるませる。
2R、ピナクルが左フックを効かせ、タックルで倒す。上迫に立たれてもピナクルは金網に押し込んでコントロールを続ける。中盤、膠着ブレイクがかかってからも、ピナクルが打撃で主導権を維持し、左ボディ、フック、右ローを当て続ける。最後は上迫もローやボディを返せるようになるが、ピナクルのプレッシャーは落ちない。記者採点はピナクル。
3R、ピナクルがパンチを連打したが、パンチのタイミングで上迫が胴タックルを仕掛けて倒し、ようやく主導権を握る。だがピナクルは立ち、上迫を押し返し、足を掛けて倒す。上迫はすぐ立つが、引き続きピナクルが上迫を金網に押し込む。中盤過ぎ、ブレイクがかかり、またも上迫がタックルを仕掛け、金網に押し込むが、終盤に差し掛かったせいもあってか、すぐに福田レフェリーはブレイクする。するとピナクルは残りの力を使い果たそうとばかりにプレッシャーを強めるが、上迫はステップで距離を取りつつ、タックルを仕掛けて倒し、金網際で押さえる。だがピナクルは金網を背にした状態で対処を続け、フィニッシュにつなげさせずに終える。記者採点は上迫。合計28-29でピナクル。ジャッジ3者も同じ採点で、ピナクルがDEEP初戦で元王者を下した。
第8試合 DEEP JEWELS ストロー級 5分3R
○パク・シウ(韓国/KRAZY BEE)
×プリンセス・ザ・ロケット(タイ/フリー)
1R 2’07” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
シウはDEEP JEWELSで活躍後、21年大晦日のRIZINでRENAに判定勝ちして名を上げ、昨年4月のDEEP大阪大会で古賀愛蘭に判定勝ち。RIZIN女子スーパーアトム級GPでは浅倉カンナ、浜崎朱加に完勝して大晦日の決勝に進み、伊澤星花に判定2-1で惜敗した。GP準優勝者ながらRIZINで今年の試合は無く、9月のDEEP JEWELSでの再起戦ではHIMEに判定勝ちし、今回は男女混合のDEEPに出場した。
当初、ハーレイ・クイン[Harley Quinn/Luknam Bunson](タイ/フリー/元WPMF女子世界バンタム級(53.52kg)王者)と対戦予定だったが欠場した。DEEP事務局は「体調不良」と理由を説明している。代わってプリンセス・ザ・ロケットへの変更が大会前日の9日に発表された。体重は50kg契約からストロー級に変わっている。
試合はシウの圧勝に。1R、シウが右フックを振ってから組み付き、プリンセスを金網に押し込んで倒す。シウはパウンドを落とし、プリンセスが立っても押し込み、左膝蹴りを胸に当てると、プリンセスはダウンする。シウが鉄槌を連打したところでレフェリーがストップした。
マイクを持ったシウは日本語で「私、まだまだトップレベル選手じゃないんで、もっと強くなって、面白い試合をやるから、ちゃんと見てください」とアピールした。
第7試合 ライト級 5分3R
○川名TENCHO雄生(Y&K MMA ACADEMY/元修斗世界ライト級王者)
×小金 翔(UFC Gym Japan/元ZSTライト級王者)
判定3-0 (柴田30-27/石川30-27/平林30-27)
第6試合 フライ級 5分2R
×安谷屋智弘(氷ヲ刻メ/池田道場)
○KENTA(K-Clann)
判定1-2 (石川20-18/平林18-20/柴田19-19○)
第5試合 ライト級 5分2R
○野村駿太(BRAVE)
×岩倉優輝(NICE BAD GYM)
1R 2’11” KO (右ストレート)
第4試合 58kg契約 5分2R
×RYOGA(フリー)
○Max(米国/フリー)
2R 1’19” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第3試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
○信原 空(JAPAN TOP TEAM)※トライフォース赤坂から所属先改称
×内藤大二(リバーサルジム久喜WINGS)
1R 0’12” TKO (レフェリーストップ:右ミドル→グラウンドパンチ)
第2試合 ライト級 5分2R
×コマネチゆうた(Y&K MMA ACADEMY)
○中谷優我(BRAVE)
判定0-3
第1試合 アマチュアSPルール フェザー級 3分2R
○安井飛馬(JAPAN TOP TEAM)※トライフォース赤坂から所属先改称
×橋本玲音夢[りずむ](パンクラスイズム横浜)
1R 1’56” 腕ひしぎ十字固め
オープニングファイト第2試合 アマチュアSPルール フライ級 3分2R
○琥[こはく](K-Clann)
×秋元優志(パラエストラ柏)
1R 0’27” KO (左フック)
オープニングファイト第1試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
○荒井銀二(BRAVE)
×佐藤哉羽(クロスポイント・パラエストラ拝島)
1R 1’23” TKO (レフェリーストップ:右フック)
DEEP TOKYO IMPACT 2023 7th ROUND
第10試合 60kg契約 5分2R
○風我(フリー)
×切嶋龍輝(マーシャルアーツクラブ中津川)
判定3-0
第9試合 フライ級 5分2R
○原 虎徹(CAVE)
×三ツ塚勇介(Evermove)
1R 4’26” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第8試合 バンタム級 5分2R
×諏訪部哲平(IGGY HAND’S GYM)
○中務太陽(BLOWS)
判定0-3
第7試合 ライト級 5分2R
○倉本大悟(JAPAN TOP TEAM)※トライフォース赤坂から所属先改称
×井上竜旗(AACC)
1R 0’16” KO (右フック)
第6試合 フェザー級 5分2R
○TATSUMI(ネックス)
×梶本保希(パラエストラ八王子)
1R 2’08” 裸絞め
第5試合 フェザー級 5分2R
○相本宗耀(ROOM)
×藤岡 陸(GSB多治見)
判定3-0
第4試合 フェザー級 5分2R
×拓MAX(TEAM HAMBOLT.KCC)
○森 俊樹(MYD)
判定0-3
第3試合 フライ級 5分2R
×加藤瑠偉(YSA)
○吉田悠太郎(EVERMOVE)
判定0-3
第2試合 54kg契約 5分2R
×大和田光太郎(パラエストラ八王子)
○與那嶺大輝(パラエストラ柏)
1R 3’16” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
第1試合 アマチュアSルール フェザー級 3分2R
×Mr.サタン(フリー)
○TAU(フリー)
1R 1’54” TKO (レフェリーストップ:左フック)
オープニングファイト第2試合 DEEPJEWELS アマチュアSPルール 54kg契約 3分2R
×Sarah(JAPAN TOP TEAM)※トライフォース赤坂から所属先改称
○横瀬友愛(BELVA)
判定0-3
オープニングファイト第1試合 アマチュアSルール フライ級 3分2R
○小原トキ(パラエストラ柏)
×矢吹 圭(Bow & Arrow)
1R 1’48” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)