DEEP 5.28 ニューピアホール(レポ):越智晴雄、2連続ギロチンで一本勝ちしストロー級王座戦熱望。LUIZ&宮崎直人が復帰戦で判定勝ち
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宗明建設Presents DEEP TOKYO IMPACT 2023 4th ROUND
2023年5月28日(日)東京・ニューピアホール
レポート:井原芳徳 写真提供:DEEP事務局
第9試合 メインイベント 56kg契約 5分3R
○越智晴雄(パラエストラ愛媛/元DEEPストロー級王者)
×キム・ウジェ[Kim Woo Jae](韓国/PBOY MMA(BF))
3R 2’42” フロントチョーク
越智は昨年8月のDEEPフライ級GP一回戦で、準優勝者となる本田良介に判定負け。その後はストロー級王座奪還を目標に掲げ、12月のニューピア大会ではフライ級とストロー級の間の55kg契約で中村真人に1Rギロチンで一本勝ちした。今回はフライ級の56.7kgに近い56kg契約で戦う。
ウジェは韓国のRoad FCを主戦場とし、TaplogyのデータではMMAキャリア10年で12戦6勝6敗。16~17年にWARDOGやCRACHANに出ていたことがあり、21年7月の試合で1R一本勝ちしてから2年ぶりの試合となる。今回は韓国から応援団を引き連れ来日したため、試合ではウジェへの大きな声援で会場が包まれることになる。
1R、打撃戦と越智が押し込む展開が繰り返される。中盤、越智が両脇を差してから倒すが、すぐウジェは立つ。しかしウジェがパンチを振り回したタイミングで、越智は胴タックルを仕掛けて倒し、金網際に運んですぐさまバックマウントを奪う。終盤、越智は裸絞めを狙うが、ウジェが防御し、体をひねって向き直すと、越智はすぐさまギロチンチョークを仕掛ける。ウジェは防御し、最後は引き抜いて終わる。記者採点は越智。
2Rも越智は押し込んでテイクダウンを狙う展開を繰り返すが、ウジェは防御を続ける。だが中盤、越智は押し込んでから、足を掛けテイクダウンに成功する。越智は近くにいるセコンドの上田将勝・石渡伸太郎の指示を聞きながら押さえ続け、時折立ってサッカーボールキックも放って攻勢を印象づける。記者採点は越智。
3R、パンチの攻防の後、越智がまたもタックルで倒して、金網際でハーフで押さえる。越智は金網に背を付けたウジェに対し、パンチをコツコツ当ててから、首を抱えてギロチンを仕掛ける。越智はそこから引っ張って下になって極めを深くすると、最後はマウントになってさらに極め、ウジェが落ちたところでレフェリーがストップした。
マイクを持った越智は「ウジェ選手、気持ちが強かったんですけど、勝ててホッとしています。本当は階級を落としてストロー級でベルトを取ろうと思っているんで、次戦タイトルマッチできたら、すぐにでもやりたいんでお願いします。3月から愛媛に帰って、7月にオープンするんで、ちょっと遠いかもしれないですけど遊びに来てください」とアピールした。
第8試合 セミファイナル ライト級 5分3R
○LUIZ(禅道会)
×渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
判定3-0 (植松29-28/内田29-28/福田29-28)
かつてDEEPの常連選手だったLUIZは3年ぶりの試合。現在37歳。渡慶次は昨年10月のDEEP沖縄大会でデオ・レバナに2R TKO勝ちして以来のMMAで、今年3月のKNOCK OUTでのキックの試合でもKO勝ちしている。2年前にRIZINでMMAに復帰したがMMAは地方での試合が続き、東京でのMMAはパンクラス時代以来6年ぶりとなる。
1R、スタンドの打撃戦で、渡慶次がサウスポーで構えて圧をかけ、LUIZが右回りで距離を取る構図が続く。差は乏しく均衡は崩れないが、LUIZの右のミドル、ローの蹴り数がやや多く好印象か。記者採点はLUIZ。
2Rも似たような構図だが、LUIZが右インロー、ミドルを強打する場面がやや目立つように。渡慶次は前に出るが、LUIZはケージの中を広く使って捕まえさせない。終盤、渡慶次も圧を強め、パンチと蹴りを増やすが、LUIZはある程度ブロックやスウェーで防御している。記者採点はLUIZ。
3R、渡慶次は執拗に前に出てパンチを振う。これまでよりも距離が縮まり、LUIZは蹴りが返せなくなり、渡慶次に主導権が傾く。中盤以降、渡慶次は押し込む時間が長くなるが、その先には持ち込めず、逆にポイントリードのLUIZにとっては時間稼ぎができる形となってしまう。結局LUIZはテイクダウンを防御し、渡慶次の首を抱えてギロチンを狙って終了する。記者採点は渡慶次。合計29-28でLUIZ。ジャッジ3者もLUIZに同様につけ、LUIZが復帰戦を白星で飾った。
第7試合 ウェルター級 5分2R
○宮崎直人(MNR)※津田沼道場から所属変更
×小林ゆたか(夕月堂本舗)
判定2-1 (植松○19-19/内田19-19○/福田○19-19)
宮崎もかつてのDEEPの常連選手。13年のDEEPライト級GPで優勝し 14年に北岡悟のライト級王座に挑戦し判定負けしている。19年6月のDEEPで後に王者となる大原樹里に判定2-1で勝利して以来4年ぶりの試合となる。今年9月で40歳になる。小林はISAOの兄。昨年は2勝1敗で12月にマッスル岩倉に判定勝ちして以来の試合で38歳。
1R、序盤から宮崎が片足タックルでテイクダウンを奪い、金網際で押さえ続け主導権を握る。立たれても倒し、パウンドや肘を当て、終盤も押さえて優位を維持する。記者採点は宮崎。
2R、宮崎が組んで足を掛けて倒そうとしたが、逆に小林が潰して上になる。小林がハーフで押さえて時折パウンドを当てる。中盤過ぎに宮崎は立つと、小林を金網に押し込み、終盤に膠着ブレイクがかかる。終盤、小林が反り投げとジャーマンを連発し、バックを取った状態で終了する。記者採点は小林。合計19-19でマスト判定は宮崎。僅差のためジャッジは割れたが、2者が宮崎を支持し、宮崎が復帰戦を白星で飾った。
第6試合 フライ級 5分2R
○マサト・ナカムラ(レンジャージム)
×安永吏成[りせい](フリー)
判定3-0 (植松20-17/福田20-17/長瀬20-17)
第5試合 フェザー級 5分2R
×佐藤勇駿[ゆうき](K-Clann)
○相本宗耀[かずき](ROOM)
2R 0’44” KO (右フック)
1Rから相本がカーフキックを効かせ優勢。2R、佐藤がスイッチを繰り返しつつ、右のスーパーマンパンチを放ったが、相本が右フックで迎撃するとクリーンヒット。佐藤はうつぶせで倒れ、相本がプロデビュー戦を衝撃的なKO勝ちで飾った。
第4試合 フライ級 5分2R
○松丸息吹(パラエストラ千葉)
×加藤瑠偉(YSA)
判定2-1 (内田○19-19/長瀬18-20/田澤○19-19)
第3試合 ライト級 5分2R
×コマネチゆうた(Y&K MMAアカデミー)
○後藤 亮(TRIBE TOKYO MMA)
判定0-3 (田澤17-20/長瀬18-20/福田18-20)
第2試合 ストロー級 5分2R
○石井涼馬(パラエストラ柏)
×大和田光太(パラエストラ八王子)
判定2-1 (田澤19-19○/長瀬○19-19/橋本○19-19)
第1試合 フライ級 5分2R
○濱口麗地(K-Clann)
×カネタケマン(IGGY HAND’S GYM)
判定3-0 (田澤20-18/橋本○19-19/長瀬20-18)