RIZIN 9.30 さいたまスーパーアリーナ:那須川天心、堀口恭司を胴廻し回転蹴りから追い詰め判定勝ち。山本美憂、ウィンにリベンジ
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RIZIN.13
2018年9月30日(日)さいたまスーパーアリーナ
レポート&写真:井原芳徳 (※台風の影響で首都圏のJR等の交通機関が一部停止したため、試合順が変更となっています)
第9試合 メインイベント キックボクシング(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 58kg契約 3分3R(延長1R)
○那須川天心(TARGET/Cygames/RIZIN KICKワンナイトトーナメント(57kg)2017優勝、RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者/58.0kg)
×堀口恭司(アメリカン・トップチーム/RIZINバンタム級(61kg)トーナメント’17優勝、元UFCフライ級(56.7kg)3位、元修斗バンタム級(60kg)世界王者/57.90kg)
判定3-0 (長瀬30-29/新美29-28/和田30-28)
4年前のプロデビューから31戦負け無しの快進撃を続け、日本のキックボクシング界を代表する選手となった天心と、世界最高峰のMMA大会UFCでタイトル挑戦経験もあり、昨年末のRIZINでのバンタム級GPでもぶっちぎりの強さで優勝した堀口の一戦。昨年の大晦日の大会以降から両者とも対戦に前向きなコメントをし、機運も徐々に高まり、今大会では2人と他の選手も入れてのキックルールトーナメントの開幕戦がプランされていた。だが、堀口の希望で、通常のワンマッチでいきなり実現することに。8月24日の会見で発表されると、直後のチケット一般発売から完売席種が続出し、RIZIN側もさいたまスーパーアリーナの一番上のレベルの席まで開放して席を増やし、RIZIN史上最多の27,208人(主催者発表)の観衆を集める。
堀口は東京五輪にも採用される、いわゆる伝統派空手がベースで、戦後に勃興した極真会館出身の天心はフルコンタクト空手がベース。伝統派は距離を取って一気に飛び込んて寸止めで攻撃しポイントを競争するスタイル、フルコンタクトは顔面殴打は反則となるが接近戦でパンチと蹴りを直接当てダメージを与えあうスタイルが、大まかに言えば主流だ。堀口はMMA、天心はキックボクシングに転向しプロになったが、揃って各競技にアジャストしつつも、ベースの技術を存分に活かし、KO勝ちを量産している。
天心は「堀口さんより全然速い」伝統派空手のチャンピオンとも練習していることを公開練習で明かした。キックルールは初挑戦でテイクダウンの心配のない堀口も「いつもより空手のスタイルを足す」と公開練習で語っており、2人の新たな可能性が見えそうな点でも注目の一戦だ。8月の会見でも「一つのミスで勝敗が変わる」という内容のコメントを揃って口にしており、試合もその通りのスリリングな展開となる。
1R、天心はサウスポーに構えて左に回り、スピードのある左ミドル、左ハイをヒット。少し距離が詰まると、堀口も飛び込んで右ストレートを当て、天心の左膝のタイミングで右フックを当て、一瞬天心がひるむ場面も。天心は6月のRISEのロッタン戦以降、階級上の相手のパワー対策でフィジカル強化を進めており、もしそういう準備が無ければ当たり負けしていたとしても不思議ではない。堀口は試合を楽しんでいる様子で、時折笑顔を浮かべ、天心にタッチする場面も度々みられる。超満員の観衆も両者の一挙一動ごとにどよめく。
2R、天心がガードを低くする伝統派的な動きも見せつつ、側転蹴りを放ち、色んな引き出し駆使する。堀口も右ミドルから変化するような右ハイを返しテクニックの高さを印象付ける。中盤、天心の左ローがローブローに。休憩の後に再開した後にも、堀口の右ミドルの返しで天心の左ローがローブローに。魔裟斗×KIDを思い出させる展開となる。豊永レフェリーは天心に注意1を出す。終盤、お互い手数を上げて素早く攻撃が交錯する中で、堀口の左フックで天心が尻餅がつくが、押すような形のためスリップ扱いとなる。これもフィジカル差があればわからない一撃だ。
3Rも素早くパンチと蹴りが交錯しどよめき、堀口も右ハイを当てていたが、中盤から流れが変わる。天心は三日月蹴りを当てると、しばらくして胴廻し回転蹴りを堀口のこめかみ付近にヒット。後退した堀口に左フックも当てると、堀口は苦し紛れにタックルを仕掛けて倒す。終盤にも天心は左ミドルと三日月蹴りを連打すると、堀口は苦しそうな表情で後退する。天心が再び胴廻し回転蹴りを当てると、天心ともつれる形だが、堀口は前方に少しフラつく。
記者採点は1Rと2Rはドローで、3Rに天心につけ、天心の勝利。ジャッジ3者も天心を支持し、天心が大一番を制した。天心は涙を流し、試合後は度々両者が握手で健闘を称え合った。
天心は「堀口選手がキックルールで戦ってくれて感謝しています。普段の試合は緊張しないんですけど、今日は緊張でいっぱいでした。僕の勝ちになりましたけど、試合を通じて成長できたのも堀口選手のおかげです。ありがとうございます」と謙虚に敬意を示し「人間と戦っているんじゃなく獣と戦っているみたいでした。一歩間違えば危ないところでした」と堀口の印象を語り、「11月16日のRISE幕張大会でも勝って(※正確には11月17日の両国国技館)、年末につなげたいです。(18日に亡くなった)KIDさん大好きなので、こういう形で勝てて良かったです」と最後は締めくくった。
堀口は「那須川君、デカいこと言ってごめんね」と話し観客を笑わせ、「強かったね。これから一緒にキックボクシング、MMA、日本の格闘技を一緒に盛り上げましょう。(前日計量で天心が呼びかけた)釣りも行きましょう」と呼びかけた。試合中度々笑っていた理由は「強い選手とやっていて面白く感じましたね」と話し、天心の「獣と戦っているみたいでした」というコメントをどう思ったかをアナウンサーに聞かれると「人でした」と回答し、最後まで観客を楽しませた。
第8試合 女子49kg契約(スーパーアトム級相当) 5分3R
×アンディ・ウィン(米国/カラテ・マフィア/元KOTC女子アトム級(47.6kg)王者/48.8kg)
○山本美憂(KRAZY BEE/48.95kg)
判定0-3 (新美=山本/和田=山本/大藪=山本)
美憂は7月のさいたま大会で石岡沙織に判定勝ちしたばかりだが、今大会への参戦を志願。16年の大晦日のRIZINでのMMA 2戦目で、下からの腕十字で一本負けした相手であるウィンとの一戦が用意された。
カード発表時点では明かされていなかったが、美憂がさいたま大会への連続出場を志願したのは、ガンの闘病中だった弟の山本“KID”徳郁を元気付けることが目的だった。KIDは9月18日に帰らぬ人に。美憂は試合2日前の会見で「リングに立つことが彼の望んでいることだし、今まで教えてきたこと」と、今回の試合をキャンセルしなかった理由を気丈に語っていた。
1R、ウィンが圧力をかけ、左右のパンチを振ったタイミングで、美憂が胴タックルを仕掛けテイクダウンに成功。トップキープし、パウンドをコツコツと当て続ける。
2Rもウィンがミドルを空振りさせたタイミングでタックルを仕掛けて上に。時折ハーフ、サイドに移り、パウンドを当て続けるが、威力のあるパウンドは乏しく、ダメージはあまり与えることができない。
3Rもウィンが右のミドルを蹴ったところで、蹴り足をつかんでタックルを仕掛けテイクダウン。サイドをキープし、鉄槌を当て続ける。トップポジションに移り、膠着ブレイクがかかるが、最後もタックルで倒し、腕十字を狙って終了。試合後はウィンと抱き合い、場内は拍手に包まれる。
記者採点は美憂。ジャッジも同様で美憂がリベンジに成功した。美憂は涙声で「皆さんの応援があったからこのリングに上がれて。ごめんなさいグラウンドばっかで。でもアンディ選手が強いから自分が得意なところに行かないといけないと思いました」と話し、最後は英語で「家族、ファンに感謝します。子供たち、ママは勝ってこのトロフィーを持って帰ります。楽しみに待ってて」と話した。
なお、大会開始前には、KIDを追悼し、1分間の黙とうが捧げられた。
第7試合 110kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分
○ミルコ・クロコップ(クロアチア/RIZIN無差別級GP 2016優勝/109.45kg)
×ロッキー・マルティネス(グアム/スパイク22/DEEPメガトン級(無差別)王者/109.5kg)
1R 4’56” TKO (レフェリーストップ:左肘打ちによる額のカット)
44歳のミルコは今年大晦日大会での引退を予定し、7月大会で前哨戦を予定していたが、5月のベラトールのロイ・ネルソン戦の前に左膝の前十字靭帯を損傷し欠場。手術を経てリングに戻る。
対するマルティネスはRIZINでジェロム・レ・バンナ、侍マーク・ハント(桑原清)に勝利している。
1R、前に出るマルティネスに対し、サウスポーのミルコは回ってかわしつつ、左ミドル、ロー、ストレート、肘を当て続ける。マルティネスも右ミドルを時折り返すが、攻撃が少ない。とはいえパワーでは勝り、コーナーに押し込んで右アッパーを当てるが、ミルコは接近戦でもパンチを返し、突き離してスペースを作って左肘を当て、額を切り裂き血だるまにしTKO勝ちした。
第6試合 無差別級 3分3R
×大砂嵐(エジプト/フリー/167.4kg)
○ボブ・サップ(米国/TEAM BEAST/147.9kg)
判定0-3 (長瀬=サップ/新美=サップ/大藪=サップ)
大砂嵐は3月に相撲を引退し、5月にMMA転向を発表後、米国のジョシュ・バーネットの元で練習を続けてきた。8月には闘病中の相撲界の先輩・曙に会い、曙が2度勝てなかったサップへの敵討ちを希望し、この試合が組まれた。
サップは15年の大晦日の曙とのシュートボクシングルールでの再戦以来となるRIZIN参戦。シャードッグのデータによると、サップは11年3月の試合以降、MMAでは14連敗中だ。データに無い試合も世界各地で多数している模様で、来日後の会見では半年前にトルコでの試合で負けたと話していた。今回の試合に向けてタイでトレーニングを積んだという。
1R、開始すぐから大砂嵐はパンチラッシュを仕掛け、サップはブロックして後退。耐え抜くと、時折ローとストレートを返すが、お見合いが続く。サップは右目尻をカットし出血している。
2R、大砂嵐が組み付き、ロープの反動も使って倒すが、勢いが付きすぎて、一回転してサップが上に。サイド、マウントと移行すると、場内はどよめく。だがその先の攻めにはつなげられない。
3R、サップがパンチラッシュを見せたが、攻め疲れ、大砂嵐もスタミナが切れ、両者とも動きがスローに。場内からも笑いが起こるほどに。残り1分には消極的だとして和田レフェリーからイエローカードが両者に出される。
記者採点はサップ。ジャッジ3者もサップ。サップがまさかの形で連敗を止めた。大砂嵐はMMAへの適応は長時間かかりそうだ。
第5試合 53kg契約(ストロー級相当)(肘有り) 5分3R
×砂辺光久(reversaL Gym OKINAWA CROSS×LINE/パンクラス・ストロー級(52.2kg)王者/52.8kg)
○越智晴雄(パラエストラ愛媛/DEEPストロー級(52.2kg)王者/53.0kg)
3R 2’53” TKO (レフェリーストップ:右フック→サッカーボールキック)
ストロー級の国内MMAトップ勢同士の対決がRIZINで実現。砂辺は11年からパンクラスを主戦場に16連勝。昨年末のRIZINのキックトーナメントはルール・階級の違いもあったが、今回は本領発揮のチャンスだ。
以前は勝ち負けを繰り返した越智は、2年前から5連勝中で、愛媛から東京に拠点を移して着実に力をつけている。
1R、スタンドの攻防がしばらく続いた後、越智がタックルを仕掛けて倒し、ロープ際で背後からしがみつく展開が続く。残り40秒にブレイクがかかるが、最後も越智が押し込んで終える。
2Rも越智ペースで、越智がプレッシャーをかけ、テイクダウンを重ねる。その先の攻撃が乏しいが、砂辺は防戦一方となる。終盤、砂辺はアームロックを狙いながらバックを取りに行くが時間切れに。
3R、越智が左フックを当ててからタックルを仕掛けて倒し、このラウンドも主導権。スタンドに戻ると、越智が右ボディから左フックを当てて砂辺を後退させると、最後は左ボディから右フックをクリーンヒットしダウンを奪い、止めのサッカーボールキック連打で見事一気にフィニッシュした。試合後はセコンドの石渡伸太郎からDEEPのベルトを受け取ってアピールした。
第4試合 59kg契約(肘有り) 5分3R
○朝倉 海(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 55-60kg級王者/58.80kg)
×トップノイ・タイガームエタイ(タイ/タイガームエタイ/元ラジャダムナン認定スーパーバンタム級1位/58.75kg)
判定3-0 (豊永=朝倉/新美=朝倉/大藪=朝倉)
海は昨年末からRIZINに上がり、才賀紀左衛門とマネル・ケイプに連勝。7月大会でトップノイと戦う予定だったが右膝の負傷で欠場していた。
トップノイはムエタイの元ラジャダムナン・スーパーバンタム級1位で現在25歳。16年にMMAデビューし7戦6勝1敗。海の代役の修斗のランカー・オニボウズに右ストレートをもらってひるんだが、カウンターの左ストレートで逆転し、わず66秒でTKO勝ちしている。
1R、サウスポーのトップノイが左ミドルを当てたが、序盤から海が組み付いて、テイクダウンを重ね、中盤にマウントを奪うと、バックと行き来しつつ何発もパウンドを当てて圧倒する。トップノイは寝技に対応できないが、海もパウンドの精度が低い。
2R、トップノイはダメージが少なく、普通に動いて左ストレートで海を脅かす。中盤、海がテイクダウンを奪うと、サイドから頭に膝を連打する。だがギロチンを狙い下になると、トップノイは立ち際にサッカーボールキックをヒット。スリリングな展開を作る。
3R、トップノイはスタンドで左右のストレートを度々当てて攻勢に。一発でなくワンツーで着実に当てて、海に着実にダメージを与える。海はタックルを繰り返すが力が入らず、切られ続ける。
記者採点は海。ジャッジも同様で海の判定勝ちだったが、海の課題が多く見つかる試合となった。
第3試合 女子49kg契約(スーパーアトム級相当)(肘有り) 5分3R
○浜崎朱加(AACC/元INVICTA世界アトム級(47.6kg)王者/48.85kg)
×黒部三奈(マスタージャパン/DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)王者/48.90kg)
1R 4’45” アームロック
浜崎はDEEP JEWELSのストロー級の元王者で、12年から昨年まで米国の女子大会INVICTA(インヴィクタ)で活躍し、王座を2度防衛した。5月の福岡大会でRIZINに初参戦し、浅倉カンナに勝ったことのあるアリーシャ・ガルシアに判定勝ちしている。
対する黒部はDEEP JEWELSの現王者。観戦していた榊原RIZIN代表へのアピールが実り、RIZIN初参戦を果たす。契約体重はスーパーアトム級相当だが、実質アトム級の国内最強決定戦といえよう。
1R、浜崎がサウスポーで圧力をかけ、序盤からパンチを連打し先手。テイクダウンを狙う黒部を潰し、両足で黒部の左腕をはさみながら鉄槌を連打し、黒部が外して脱出して上になっても、下からアームロックを狙う。最後は上になったところでアームロックを極め、レフェリーがストップ。浜崎が格の違いを見せつけた。
第2試合 キックボクシング(肘無し・つかんでの攻撃は1回) 59kg契約 3分3R
△大雅(TRY HARD GYM/元K-1 WORLD GPスーパー・フェザー級(60kg)王者/58.8kg)
△原口健飛(Kick Lab/聖武会館/Road to RIZIN KICK Tournament(58kg)2018優勝/59.0kg)
判定0-1 (新美29-30/豊永29-29/和田29-29)
大雅の日本での試合は昨年9月のK-1でスタウロス・エグザコスティディスに1R KO負けして以来1年以上ぶり。昨年末のRIZINのキックトーナメントでの那須川天心との対戦を希望したことがK-1側との契約問題となり、K-1とは袂を分かち、天心のいるRIZINに戦場を移してきた。
対する原口は空手、プロボクシングで実績を積み、昨年キックに転向。11月のRISEのDEAD OR ALIVE TOURNAMENTの初戦で敗退したが、優勝した内藤大樹と延長戦までもつれ込む接戦を繰り広げた。6月のRISE幕張大会のRoad to RIZIN KICK Tournament(58kg)ではMOMOTAROと宮崎就斗を破り優勝し、今回のチャンスをつかんだ。
1R、大雅はサウスポーからの大振りの左フック主体で、原口は右のミドルとハイ主体。お互いヒットはあるが、まだ大差はない。
2Rも基本的には同じ構図。大雅は終盤に蹴りも出すようになるが、一発狙いが多い。原口はスイッチを織り交ぜつつ、右のミドルだけでなくバックスピンキックや組み際の膝も駆使する。
3R、お互いポイントの欲しい展開で、原口もパンチを狙い出すが、大雅の接近戦でのパンチのヒットが増え好印象に。
記者採点は3Rを大雅が取ったと判断したが、ジャッジは原口の蹴りも評価しており、ドローに。両者とも持ち味を発揮しきれなかったのは確かで、打倒・天心に向けて印象を残せない試合となった。
第1試合 57kg契約(フライ級相当)(肘有り) 5分3R
×中村優作(チーム・アルファメール・ジャパン/WSOF-GCフライ級(56.7kg)王者/56.85kg)
○マネル・ケイプ(アンゴラ/VSチーム/56.75kg)
3R 4’20” 裸絞め
5月の福岡大会で天心とキックルールで対戦した中村が、MMAルールでは初のRIZIN参戦。昨年のバンタム級GPでベスト4まで進んだケイプとのストライカー対決が組まれ、第1試合に置かれた。
1R、スタンドの展開が続き、お互いスイッチを混ぜながら、慎重にパンチを狙う展開。次第に中村の右ストレート、右アッパーが当たり出すが、ケイプのダメージは小さい。
2Rも打撃主体だが、お互いテイクダウンも奪い、少し展開に変化。ケイプが倒すと、中村はコーナーを背にして立とうとしたが、潰されてパウンドをもらってしまい、終盤はバックマウントを奪われる。
3R、中村がテイクダウンを2度重ねるが、どちらもすぐ立たれてしまう。中盤、ケイプの膝が金的となるアクシデントも。再開後もケイプがタックルで攻め、膝も当て、中村は顔面から出血。最後は倒され、ケイプが裸絞めを極めてフィニッシュした。
第13試合 93kg契約(ライトヘビー級相当)(肘有り) 1R10分・2R5分
○イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサームジム・ブルーノ/92.8kg)
×ジェイク・ヒューン[Jake Heun](米国/ユニット27/92.7kg)
1R 4’29” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
第12試合 66kg契約(フェザー級相当) 5分3R
○朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg 60-65kg級王者/66.0kg)
×カルシャガ・ダウトベック[Karshyga Dautbek](カザフスタン/タイガームエタイ/66.0kg)
判定3-0
第11試合 70kg契約(ライト級相当)(肘有り) 5分3R
○ダロン・クルックシャンク(米国/ミシガン・トップチーム/70.0kg)
×ディエゴ・ブランダオン(ブラジル/ジャクソンズMMA/69.9kg)
2R 0’17” KO (右飛び膝蹴り)
第10試合 RIZIN.13×TEKKEN 7 SPECIAL MATCH 韓国×日本(※格闘ゲーム「鉄拳7」を使った日韓対抗の3対3の団体戦)