RIZIN 7.29 さいたまスーパーアリーナ:浅倉カンナ&堀口恭司、RENAと扇久保博正を返り討ち。五味隆典がKO勝ち
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RIZIN.11
2018年7月29日(日) さいたまスーパーアリーナ
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 女子49kg契約(スーパーアトム級相当)(肘有り) 5分3R
○浅倉カンナ(パラエストラ松戸/RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)トーナメント’17優勝/48.65kg)
×RENA(シーザージム/シュートボクシング世界女子フライ級(51kg)王者/48.90kg)
判定3-0 (大藪=浅倉/新美=浅倉/豊永=浅倉)
浅倉とRENAは大晦日のRIZIN女子スーパーアトム級トーナメント決勝で対戦。浅倉が1R、RENAの打撃をかいくぐってタックルで倒すと、裸絞めを極め、RENAはタップせず失神し、浅倉の勝利となった。
浅倉が5月6日の福岡大会でメリッサ・カラジャニスに判定勝ちすると、RENAはリングに上がり再戦を要求。浅倉は時期尚早として回答を保留したが、5月29日の会見で再戦が正式発表された。REANは浅倉の希望通り、シュートボクシング7月6日TDCホール大会でMMAを1試合挟み、エレイン“パンテラ”リアル(ブラジル)と対戦。寝技でのピンチをしのぎ、得意の打撃で追い詰め逆転判定勝ち。わずか23日間隔での試合となる。
1R、浅倉がサウスポーに構え、パンチを振りながらタックルを仕掛けてテイクダウンに成功。RENAが立とうとする動きに合わせてマウントを奪い、パウンドを当てる。RENAは脱出して上になるが、浅倉は下から三角絞めを仕掛ける。RENAは立って持ち上げて振り落とし、浅倉のタックルを切り、離れて右ストレートを当てるが、終盤にも浅倉がテイクダウンを決めて、トップポジションで終える。
2R、RENAは右ミドル、右ローを当てていたが、中盤に浅倉がタックルを仕掛ける。RENAがロープをつかむ反則もあったが、1分程しぶとく組み付いてテイクダウンに成功。ハーフ、マウントとじっくり動き、終盤には腕十字を仕掛ける。RENAもさすがに動きは読み、腕のロックを外さず、浅倉の頭を蹴って防御を続ける。
3Rも浅倉がタックルでテイクダウンを奪い、ハーフ、マウントと動いて腕十字を仕掛ける。RENAはこれも防御し、顔を蹴って脱出。RENAはサッカーボールキック、右ミドル等を当てて反撃を試みるが、終盤にも浅倉がタックルで倒して上になって終了する。
RENAの7か月間での防御力の向上が確認できる試合となったが、差はまだ大きく、浅倉の完勝に。浅倉は「自分が強くなるスピードよりもRENA選手の強くなるスピードが速くて焦りました。やりにくかったですけど、気持ちを切り替えて戦いました。RENAさんは憧れの選手ですけど、越えなきゃいけない選手です。今回の試合は複雑だったんですけど、勝ったからにはもっと上の選手とやりあえるよう、壁を乗り越えたいです」とインタビューで語った。試合後リングを降りると、リングサイドで観戦していた恋人の那須川天心と抱き合い、喜びを分かち合った。
第9試合 60kg契約(肘有り) 1R10分・2R5分
○堀口恭司(アメリカン・トップチーム/RIZINバンタム級(61kg)トーナメント’17優勝、元UFCフライ級(56.7kg)3位、元修斗バンタム級(60kg)世界王者/59.85kg)
×扇久保博正(パラエストラ松戸/修斗フライ級(56.7kg)世界王者、UFC TUFフライ級トーナメント’16準優勝、VTJフライ級トーナメント’14優勝、元修斗バンタム級(60kg)世界王者/59.75kg)
判定3-0 (田澤=堀口/豊永=堀口/大藪=堀口)
堀口と扇久保は13年3月の修斗世界フェザー級(60kg・現在のバンタム級)チャンピオンシップで対戦。王者・扇久保を伸び盛りの新鋭・堀口が圧倒し、2Rにタックルを切ってパウンドを効かせた後、裸絞めで一本勝ちしている。
その後、堀口はUFCとRIZINの王座戦線で活躍。扇久保も14年のVTJのフライ級トーナメントで優勝し、16年に修斗で2階級制覇を果たし、国内トップレベルの地位を維持してきたが、同年の16人参加のUFC TUFフライ級トーナメントでは準優勝に終わり、あと一歩のところでUFCとの契約を勝ち取れなかった。その後はUFC、RIZINへの参戦を希望するアピールを試合での勝利後に繰り返し、初のRIZINでいきなりビッグチャンスが舞い込んできた。カード発表会見では「5年前に負けてから一回も忘れたことが無かった。堀口選手をしっかり食って、5年前の借りを返したい」と意気込みを語った。
堀口は大晦日までのバンタム級トーナメントで石渡伸太郎らを圧倒し優勝。5月6日の福岡大会でイアン・マッコールをわずか9秒でKOすると、那須川天心の提唱した秋からのキックルールのトーナメントへの参戦を表明した。今回の試合の2週間前に空手の師匠の二瓶弘宇さんが死去。決意を新たにリングに上がる。
1R、扇久保はスタンドの展開でスイッチを繰り返し、堀口が飛び込んでくると、タックルで迎撃し、ロープに押し込み続ける。離れると、今度は堀口が押し込み、ロープ際で倒し、背後を取りかける。扇久保が突き放すと、後退した堀口に扇久保が右ストレートを当て、堀口はスリップする。ダメージは無い様子だが、扇久保が上になりチャンス。しかし堀口は脱出すると、少しずつ右ストレート、右ボディ、右ミドル等を当て、じわじわ攻勢に。堀口はグラウンドに持ち込み、バックから裸絞めを狙う。扇久保は脱出するが、左まぶたから出血し、パンチをもらい続け防戦一方。堀口はコーナー付近で上になると、頭部への膝蹴りやサッカーボールキック等でも一方的に攻め込む。
2R開始直後、扇久保にドクターチェックが入り再開。堀口が序盤から上になるが、扇久保は脱出。堀口のパンチや蹴りをもらいながらも、扇久保は耐え、場内は歓声に包まれる。扇久保は果敢にタックルやギロチンを狙い、終盤は上になり終了する。堀口の完勝だが、扇久保の粘りも光る一戦となった。
堀口は「いつもみたいに決められなくてすみませんでした。相手も凄く対策を練って来てやり辛かったです。もっと強くなって帰って来ます。今度はしっかりKO・一本を決めます」とアピールした。退場時には那須川の前を通ったが、関係者と記念撮影したのみで、那須川のほうには向かわなかった。
なお、この試合は19時40分に終了。メインイベントはフジテレビの生中継となり、20時45分まで1時間以上の休憩が設けられ、観客からは不満の声も飛んだ。
第8試合 93kg契約(ライトヘビー級相当)(肘有り) 1R10分・2R5分
○イリー・プロハースカ(チェコ/ジェットサームジム・ブルノ/RIZIN 100kgトーナメント’15準優勝/92.65kg)
×ブルーノ・カッペローザ(ブラジル/コリンチャンスMMA/92.70kg)
1R TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
プロハースカは12月29日のRIZINでカール・アルブレックソンにTKO勝ちして以来の試合。今大会では、年内引退を控えたミルコ・クロコップ戦が計画されていたが、ミルコが5月25日(現地時間)のベラトール・ロンドン大会のロイ・ネルソン戦の前に左足前十字靭帯を断裂し欠場したのに伴い、今大会も欠場することになり、相手が変わった。
カッペローザはプロハースカが準優勝した15年のRIZIN 100kgトーナメント一回戦でテオドラス・オークストリスに1R KO負けして以来の来日。それ以降はボクシングに磨きをかけ、ブラジルの大会で3連続TKO勝ちをあげている。
1R、左ジャブをもらって一瞬ひるんだプロハースカだが、パンチの打ち合いの展開で少しずつ右フックを返すと、カッペローザはひるみ、プロハースカが上に。パウンドを連打すると、カッペローザが意識を失い、和田レフェリーがストップした。
この試合後、9月30日のさいたま大会でMMAプロデビューする元力士の大砂嵐がリングイン。日本語で「次は9月場所で、じゃないな、9月にさいたまスーパーアリーナで絶対勝ちます」とジョークを交えてアピールした。
第7試合 73kg契約 5分3R
○五味隆典(イーストリンカンラスカルジム/元PRIDEライト級(73kg)王者、元修斗世界ウェルター級(70kg)王者/72.70kg)※東林間ラスカルジムから表記変更
×メルビン・ギラード(米国/A1boxing/73.95kg)
1R 2’33” TKO (レフェリーストップ:スタンドパンチ連打)
五味は昨年9月のUFCさいたま大会のキム・“マエストロ”・ドンヒョン戦を最後にUFCとの契約が終了し、大晦日のRIZINに参戦。矢地祐介へのパウンドラッシュで会場を沸かせたが、1R三角絞めで敗れている。9月22日で40歳になる。当初、アンディ・サワーとの再戦が発表されたが、サワーがONE Championshipとの独占契約をRIZINよりも先に結んでおり、五味戦は実現しなかった。
ギラードはRIZIN初参戦。1983年3月30日生まれの35歳。UFCのリアリティショーのTUFがきっかけで05年にUFCと契約し、14年まで参戦した。その後ははWSOF、ベラトール等に上がっている。ギラードが計量オーバーのため、レッドカード提示でスタートとなる。
1R、五味はサウスポーに構え、ギラードの左の飛び膝をもらって一瞬ひるんだが、大振りの右のフックを連打し挽回。ギラードも負けじと右フックを返し、激しい打ち合いに。どちらも被弾するが踏ん張り続け、場内を沸かせる。
スリリングな攻防が続くと、中盤過ぎ、ギラードの右のインローで五味が一瞬スリップしたが、前に出て来たギラードと打ち合って右フックを当て返して効かせると、ロープに詰めてパンりを連打。ギラードがマットに沈むと、場内は大歓声。五味は3方向のコーナーに登って大喜びし、最後はティト・オーティスのような墓掘りパフォーマンスも繰り広げた。
マイクを持った五味は「真夏に判定ダメだよ。KOじゃなきゃ」と、PRIDE時代の決めゼリフをアレンジして叫び「これが俺の試合だから。持ってるよね」と続け笑顔。練習仲間や関係者に感謝の言葉を述べ、「皆さんのおかげでつかめた勝利です」と話し、「メルビン選手、短いスパンで試合受けてくれたんですけど、体重オーバー、日本の格闘技ナメんなっていうの」と怒りをぶつけ、「今年あと1回か2回、このリングに上がろうと思います」と話すと、最後は「もう1回(コーナーに)乗っておいていいですか?インスタの準備お願いします」と、今の時代らしい呼びかけで締めくくった。
第6試合 70kg契約(ライト級相当)(肘有り) 5分3R
×北岡 悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜/DEEPライト級王者、パンクラス4位/69.80kg)
○ディエゴ・ブランダオン [Diego Brandão](ブラジル/ジャクソンズMMA/69.80kg)
1R 1’30” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
北岡は12月29日のRIZINでストラッサー起一に判定負けして以来のRIZIN。4月のパンクラスではタラス・サパにヒールホールドで秒殺勝利している。
ブランダオンは柔術黒帯。11年からUFCに上がり、15年9月のUFCさいたま大会で菊野克紀をわずか28秒で沈めパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを獲得している。16年1月のブライアン・オルテガ戦までUFC 6勝4敗だったが、マリファナの陽性反応と暴行事件で問題を起こし、同年4月にUFCからリリースされていた。その後はロシアのFIGHT NIGHTS GLOBALで2勝1敗で、ライト級に階級を上げて戦っている。
1R、ブランダオンが右ミドルを放ち続け、北岡がタックルを仕掛けるが、ブランダオンは切り、北岡は自ら座り込むようにして下になる。ブランダオンがハーフガードからて右のパウンドを当てて来ると、北岡はブランダオンの右足をつかんでアキレス腱固めを仕掛ける。ブランダオンが右のパウンドを何発も北岡のアゴに当て続けて応戦。北岡は足をつかんで離さなかったが、もらい続けて一瞬意識が飛んだところで高本レフェリーがストップした。
第5試合 無差別級 5分3R
×シビサイ頌真[しょうま](倉本流武術/101.15kg)
○ボルドプレフ・ウヌルジャルガル [Boldpurev Unurjargal](モンゴル/モンゴリアン・トップチーム/チーム朝青龍/121.50kg)
判定0-3 (豊永=ボルドプレフ/新美=ボルドプレフ/大藪=ボルドプレフ)
シビサイは初参戦の27歳。ラオスと日本のハーフで、中学から柔道を始め、高校卒業後からパラエストラで柔術を学び、11年にKrushでキックデビューし、12年からHEAT、DEEP、ZST、GRACHANに上がり、最近は巌流島を主戦場にしていた。
対するボルドプレフは朝青龍が推薦する30歳。09年にMMAデビュー。ROAD FCの巨漢選手・アウルコロにも1R TKOで勝利したことがある。グラップリング大会ADCCの13年のアジア大会では3位入賞している。
15kg以上の体重差があり、グラウンド状態の頭部への蹴りについて軽いほうのシビサイに選択権があり、シビサイが禁止を選ぶが、これがアクシデントを生むことに。
1R、ボルドブレフが組み付いて倒し、マウントを奪う。シビサイは返して上になり、パウンドを当てていたが、サイドに回った際、頭に膝蹴りを当ててしまい、イエローカードをもらう。
2R、ボルドブレフが上になり、サイドからアームロックを再三仕掛けるが、ポイントがずれている。シビサイも下になって防戦一方で、寝技対応の未熟さを露呈する。
3R、シビサイはタックルを切られ、右ハイを放ってもブロックされて倒れ、ボルドブレフにまたもサイドを取られ劣勢。ボルドブレフも攻めあぐねたまま終了。記者採点はボルドブレフ。ジャッジ3者も同様だった。
第4試合 キックルール(肘無し・つかんでの蹴りは1回) 70kg契約 3分3R
○海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級(65kg)王者/69.15kg)
×ウザ強ヨシヤ(テッサイジム/J-NETWORK 2017年ライト級(61.23kg)新人王/68.10kg)
2R 1’22” KO (右膝蹴り)
中井りんが減量中に急性腎不全となり、杉山しずかとの試合が消滅し、急遽代わりに組まれ、大会前日に発表された一戦。海人はRENAの所属するシュートボクシング協会の新エースとして期待される20歳。宮越慶二郎、健太、不可思、タップロンら実力者を相手に7連勝中と絶好調だ。対するウザ強は2年前にデビューした21歳でプロ5戦4勝1分だが、実績・体格を考えると、海人と大差がある感は否めない。急なオファーのため、両者とも減量のほとんど無い70kg契約での戦いとなる。
試合は1R、海人が圧力をかけ、右ローを当て続け、随所で飛び膝などの大技を絡めて主導権。ヨシヤは崩れず持ちこたえる。
2Rも右ローを海人が当てていると、ヨシヤは足取りが少し悪くなり、海人がロープに詰め、左ボディを効かせた後、右のテンカオをヨシヤの顔面にクリーンヒット。ダウンを奪うと、ヨシヤは立ち上がれず、海人のKO勝ちとなった。
海人は「シュートボクシングから来ました海人です。力み過ぎて面白くない試合になってしまってすみません、シュートボクシングには僕がいます。他団体に出てシュートボクサーの強さを見せたいです。メインにRENAさんが出るので、それまで楽しんでいってください」とアピールした。
この試合前、中井の謝罪談話が発表され、杉山もリング上で謝罪し、「私たちはこの日のために一生懸命練習してきたので、私も色んな気持ちになりましたが 中井選手が一番辛いと思います。みんなに起こりうることです」と話し、観客に理解を求めると、拍手が起こった。
第3試合 女子49kg契約(スーパーアトム級相当) 5分3R
×石岡沙織(禅道会/48.95kg)
○山本美憂(KRAZY BEE/48.70kg)
判定1-2 (大藪=山本/田澤=石岡/新美=山本)
石岡は昨年4月の横浜大会でベスターレ・キシャーに1R裸絞めで一本勝ちして以来となるRIZIN出場。昨年8月のDEEP JEWELSでのRIZIN女子スーパーアトム級トーナメント出場者決定戦で浅倉に判定負けして以来の試合だ。
美憂は昨年10月の福岡大会のトーナメント一回戦でアイリーン・リベラに下からの腕十字で一本負けして以来の試合だ。石岡も美憂も母親と選手を両立しており、紹介VTRもその点がテーマとなる。
1R、サウスポーの美憂がスタンドの展開で左ストレートを当てて、石岡はダウン。すぐ立つが、美憂がタックルで倒し、サイドから膝を当て、立たれても倒し、やや優勢。だが終盤、下から石岡が腕十字を仕掛けて美憂を追い詰める
2R、石岡が腰投げで倒すが、押さえきれず、美憂が返して上に。だが攻めあぐねると、石岡が下から足関を狙い、スタンドに戻す。終盤、打撃戦で少し美憂がバランスを崩すと、石岡がバックマウントに近い状態となるが、その先には持ち込めない。
3R、スタンドの打撃戦で石岡が右ストレートを当てて少しひるませ、引き込むような形で下に。足を登らせ、腕十字を極める。美憂は間一髪で体をひねって防御し、石岡の頭を蹴って防御。石岡は再びガードポジションに戻り、膠着ブレイク。最後は美憂が上になるが反撃できず終了する。記者採点は腕十字で2度フィニッシュに近づいた石岡だったが、ジャッジ1者から支持されず、美憂の勝利となった。
この試合後には、9月30日のさいまた大会の第1弾カード、浜崎朱加 vs. 黒部三奈が発表された。両者がリングに上がり浜崎は「(DEEP JEWELSの)日本王者と戦えて光栄です。大好きな選手なので、胸を借りるつもりで戦います」とコメント。黒部は「41歳独身です。榊原代表にRIZINで勝ったら彼氏候補を紹介すると言われ、ノコノコとやって来ましたが、いきなり(米国のインヴィクタの)世界王者の浜崎選手を当てられて動揺しています。マーク・ハント似の彼氏を紹介してもらえるよう、死んでも勝ちます」とアピールした。
第2試合 59kg契約 5分3R
×オニボウズ(総合格闘技ゴンズジム/修斗フライ級(56.7kg)世界4位/59.0kg)
○トップノイ・タイガームエタイ [Topnoi (Thanongsaklek) Tiger Muay Thai](タイ/タイガームエタイ/58.95kg)
1R 1’06” TKO (レフェリーストップ:左ストレート→グラウンドパンチ)
トップノイはムエタイの元ラジャダムナン・スーパーバンタム級1位で現在25歳。16年にMMAデビューし6戦5勝1敗。朝倉海の代役で出場するオニボウズは32歳。修斗で活躍し、昨年10月には扇久保博正が持つ世界フライ級王座に挑戦したが完封されていた。
1R、オニボウズがサウスポーのトップノイに右ストレートを当ててひるませ、パンチラッシュで追い詰める。だが、ロープを背にしたトップノイが左ストレートをカウンターで当てると、オニボウズはひるみ後退。トップノイがコーナーに詰めて左ストレートを当ててダウンさせると、パウンドを連打し、オニボウズの意識が飛んだところでレフェリーがストップした。
第1試合 70kg契約(ライト級相当)(肘有り) 5分3R
○ダロン・クルックシャンク(米国/ミシガン・トップチーム/69.95kg)
×トム・サントス(ブラジル/ブラジリアン・タイ/パンクラス・ライト級3位/70.0kg)
3R 4’13” TKO (レフェリーストップ:マウントポジションでの右肘打ち)
クルックシャンクはRIZINで北岡悟、矢地祐介に連敗した後、5月の福岡大会で1年ぶりにRIZINに登場し、修斗世界王者の松本光史を1R左ハイでKOしている。
サントスはクルックシャンクと同じ33歳でRIZINには初参戦。11年にプロデビューし、17年からHEAT、韓国ROAD FC、パンクラスに参戦。パンクラスで3月に井上雄策、5月に冨樫健一郎を倒して2連勝中だ。
1R、クルックシャンクが回転系の蹴り技を空振りさせ続けていたが、中盤から右ストレート等のパンチのヒットが増え、サントスは押され気味の展開に。2R以降もスタンドの打撃戦で優位を維持し、3R終盤に上になると、マウントから右肘をクリーンヒットし、サントスの意識が飛び、和田レフェリーがストップした。