パンクラス 3.11 新木場スタジオコースト:トム・サントス、ライト級2位の井上雄策を粉砕。田村一聖、6戦全勝の堀江圭功をKO
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PANCRASE 294
2018年3月11日(日) 新木場スタジオコースト
レポート&写真:井原芳徳
第7試合 メインイベント ライト級 5分3R
×井上雄策(リバーサルジム川口REDIPS/2位/70.4kg)
○トム・サントス(ブラジル/ブラジリアン・タイ/69.8kg)
2R 2’10” TKO (レフェリーストップ:左フック→グラウンドパンチ)
井上は2010年の修斗ミドル級(76kg)新人王で、昨年4月に約3年半ぶりにMMAに復帰し、パンクラスで楳原嵩とクリスMANにいずれも1R2分台でKO勝ち。1月行われたONE FCのトライアウトでも合格している。
サントスはMMA 12戦7勝(5KO)5敗の33歳。ブラジルで経験を積み、日本でもキックの試合に出場し、昨年2月にはHEATでMMAルールで岸本泰昭と対戦したが無効試合に。その後はROAD FCのライト級トーナメントに参戦し、2勝してベスト8に進出し、昨年11月の準々決勝でホニー・トーレスに敗れた。
1R、終始スタンドの展開で、時折打ち合いを繰り広げ、お互いパンチを当ててはひるむ、スリリングな場面を見せる。井上のほうがステップを駆使し、左ミドルや右ローも当ててテクニカルに戦っている印象だが、パンチのヒット数では少し劣り、サントスの一発一発の重みが上。井上は少し鼻血を出し、ジャッジは2者がサントス、1者が井上につける。
2Rに入ると、少しずつサントスのパンチのヒットが増えていき、井上の口と鼻からの出血が増加。するとサントスの右フックで井上がついにダウンする。すぐ井上は立つが、その後もサントスはパンチを当て続ける。井上も必死に打ち合おうとするが、パンチは空を切り続ける。最後はサントスが右アッパー、左フックを立て続けにヒットし、ダウンした井上にパウンドで追い打ちをかけたところでレフェリーがストップした。
試合後のマイクでサントスは「チャンピオンになるためにパンクラスに来ました」とアピール。2位の井上を粉砕したことで、その夢は大きく近づいたといえよう。
第6試合 セミファイナル フェザー級 5分3R
○田村一聖(KRAZY BEE/6位、元王者/65.75kg)
×堀江圭功(ALLIANCE/10位、2017年ネオブラッドトーナメント同級優勝&MVP/66.0kg)
2R 1’28” TKO (レフェリーストップ:右フック→グラウンドパンチ)
田村は昨年11月に鈴木琢仁に判定勝ちして以来の試合。堀江は同じ大会で杉山和史に判定勝ちし、プロ6戦全勝の22歳だ。
1Rは終始スタンドの展開。お見合いの時間が長いが、長身の堀江が中央からプレッシャーをかけ、左フック、左ボディ、右ローを随所でヒットし好印象。田村は距離が遠く、右フックが空を切り続ける。ジャッジ3者とも堀江にポイントをつける。
2Rもお見合いが続くと、芹沢レフェリーが両者に積極的に攻めるよう呼びかける。すると田村の圧力が強まり、右のオーバーハンドフックが炸裂。組んで防御しようとする堀江を田村が突き放しながら右フックを当て続けてダウンを奪い、最後はパウンドをまとめてレフェリーがストップした。
試合後の田村は「マイク渡されて喋るつもりなかったんだけど」と前置きしつつも、「クソ強いチームメイトと日々トレーニングしているんで、当たり前にこれぐらいできないといけないんですけど、それだけです。4月(15日)にもいいカードが揃ってるんで、パンクラスの会場に来てください」と、AbemaTVやTOKYO MXでの視聴者に、ジムとパンクラスをしっかりアピール。客席から「一聖さん誕生日」という声が飛ぶと「明日が(34歳の)誕生日なんです。ありがとうございます」とハニカミながら答え、最後は「一歩一歩」と話し、王座奪還への熱意を淡々とアピールした。
第5試合 バンタム級 3分3R
○瀧澤謙太 (リバーサルジム東京スタンドアウト/9位/61.55kg)
×ハルク大城 (ボスジム/61.15kg)
2R 2’05” TKO (レフェリーストップ:右ストレート→グラウンドパンチ)
瀧澤は11月大会でアレッシャンドリ・シルニにパンチで攻め込まれ2R TKO負けを喫し、今回が再起戦。1Rはスタンドの打撃戦が続き、大城がスイッチしながら右フック、右ロー、瀧澤が飛び膝や左右のミドルで攻める。大差は無いが少し大城の右ローが好印象か。
だが2R、瀧澤も右ローを当て出し、少しずつリズムをつかむように。すると右ロー、右ミドルを連打してから、右ストレートをクリーンヒット。ダウンした瀧澤にパウンドを畳みかけフィニッシュした。試合後マイクを持つと「上の選手と戦って今年中にベルト巻きたいです」とアピールした。
第4試合 バンタム級 5分3R
×福島秀和(BLOWS/5位/61.3kg)
○TSUNE(リバーサルジム新宿Me,We/8位/61.35kg)
判定0-3 (大藪28-29/松宮28-29/福田28-29)
1R、お見合いが長いが、サウスポーのTSUNEの右ジャブ、左ストレートが中盤から当たるように。2R、福島の右フックのタイミングでTSUNEがタックルを仕掛けテイクダウンを奪い、トップキープし主導権。3R、福島がタックルを切ってからの横三角、下からの三角、ギロチン、バックからのチョークで攻めるが、TSUNEは防ぎ切り判定勝ちした。
第3試合 ストロー級 5分3R
○八田 亮 (ストライプル オハナ/5位、元ZSTフライ級王者/52.3kg)
×前山哲兵 (AACC/7位/52.5kg)
1R 4’49” 肩固め
柔術の強豪・八田が開始すぐから引きこんで、アームロックを仕掛けながらリバースすると、バックに回ってチョーク、腕十字を狙い、最後は肩固めを極めてタップを奪った。
第2試合 フライ級 3分3R
×安永有希(東京イエローマンズ/57.1kg)
○秋葉太樹(総合格闘技道場reliable/56.9kg)
2R 2’39” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り→グラウンドパンチ)
2R、安永の右フックでひるむ場面もあった秋葉だが、安永のタックルの入り際に膝を合わせ逆転勝ち。ランカーとの対戦を熱望した。
なお、TOKYO MX中継枠での宣伝タイムには、前回大会のメインイベントでフライ級王座を防衛した仙三が登場。右拳を骨折し、包帯を巻いた状態でアピールした。
第1試合 フライ級 3分3R
○荻窪祐輔(K-PLACE埼玉格闘技道場/56.9kg)
×倉岡幸平(蒼天塾/57.0kg)
判定2-1 (29-28/29-28/28-29)
【2018年 第24回ネオブラッドトーナメント 一回戦】
第7試合 フェザー級 3分3R
○小島勝志(STYLE PLUS GYM/66.1kg)
×松川“ショットガン”直哉(TEAM SHOTGUN/65.75kg)
1R 2’11” TKO
第6試合 フェザー級 3分3R
○亀井晨佑(パラエストラ八王子/65.35kg)
×塩津良介(パラエストラ広島/64.5kg)
不戦勝 (塩津が当日の試合前の問診でドクターストップ)
第5試合 バンタム級 3分3R
○平岡将英(KRAZY BEE/61.55kg)
×聖王DATE(TEAM DATE/60.95kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第4試合 フライ級 3分3R
○猿飛流(リバーサルジム川口REDIPS/56.85kg)
×廣中克至(RBアカデミー/56.9kg)
1R 2’09” 腕ひしぎ十字固め
第3試合 フライ級 3分3R
○鈴木千裕(P’sLAB 吉祥寺/57.15kg)
×水谷健人(AACC/56.8kg)
1R 3’00” TKO
第2試合 ストロー級 3分3R
○野田遼介(ALLIANCE/52.5kg)
×友澤ピンキー貴仁(和術慧舟會駿河道場/52.05kg)
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
第1試合 ストロー級 3分3R
×阿部竜治(パンクラスイズム横浜/52.0kg)
○御代川敏志(パラエストラ八王子/52.4kg)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
※ストロー級は4人制、その他3階級は8人制。他の一回戦は4月以降を予定。