DEEP JEWELS 3.10 新宿フェイス 結果:黒部三奈、SARAMIに判定勝ちしアトム級王座防衛。渡辺華奈、奈部ゆかりとドロー。仮面女子 川村虹花、プロデビュー戦は判定負け
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DEEP JEWELS 19
2018年3月10日(土) 新宿フェイス
レポート&写真:久保与志
第9試合 メインイベント DEEP JEWELSアトム級(47.6kg)タイトルマッチ(肘有り) 5分3R
○黒部三奈(マスタージャパン/王者/47.55kg)
×SARAMI(パンクラスイズム横浜/挑戦者/47.45kg)
判定3-0(29-28/29-28/○28-28)
※黒部が防衛
1R、右ストレートと肘打ちで先手を取って攻めていくSARAMIに対し、黒部はジャブから脇を差してテイクダンを狙っていく。SARAMIはテイクダウンを防ぎつつ、体を入れ替えるとクリンチの攻防から肘打ちをヒット。さらに離れてスタンドの攻防から左フックをクリーンヒットしてダウンを奪う。SARAMIはすぐにバックについてパウンドで畳み掛けるが、腕十字を狙ったところを下に落とされ、黒部がトップからパウンドを入れる。記者採点は9-10でSARAMI。
2R、黒部はパンチから両差しで組みつき、内腿に細かい膝蹴りを入れつつテイクダウンの機会を伺う。SARAMIはテイクダウンを奪われてもすぐに立ち、何とか離れて打撃の展開に持ち込もうとするが、黒部はすぐに圧力をかけてロープ際に追い込むと、ボディへのパンチや膝蹴りで削っていく。黒部の40歳とは思えないフィジカルとカーディオに圧されて守勢にSARAMIだが、ラウンド終了間際に右ストレートをヒットさせると、これが効いたか黒部の足元がふらつき、SARAMIはテイクダウンしてパンチを落とす。記者採点は10-9で黒部、ここまでのトータルは19-19のイーブン。
3R、さらにプレッシャーを強めて前に出ていく黒部にSARAMIもパンチで迎え撃つが、度々ロープ、コーナーに追い込まれ、黒部はボディへのパンチ、首相撲からの膝蹴りを連打して攻勢をかける。強烈なプレッシャーと老獪なクリンチワークは、年齢も相まって往年のランディ・クートゥアを彷彿とさせる。SARAMIは何とかコーナーから抜け出すと、逆転のKOを狙ってパンチを振るい、黒部も前に出ながら応戦する。両者、激しい打ち合いに一歩も引かずに試合終了のゴング。記者採点は10-9、トータルスコア29-28で黒部。判定は29-28、29-28、28-28(トータルで黒部)の3-0、持ち前のフィジカルとスタミナで1Rの劣勢を覆して防衛に成功した。
激戦を制した黒部は「ババア頑張っています。榊原さん、いらっしゃいますか?RIZINさんいつも私を無視していますけど」とリングサイドで観戦していたRIZINの榊原信行実行委員長に参戦を直訴するかと思いきや、「チャンピオンのお願いを聞いてください。彼氏が欲しいので紹介してください。マーク・ハントみたいな人がタイプです」とまさかのマイクアピールで会場を和ませる。これに対して榊原委員長は「RIZINは黒部が欲しいです。RIZINに上がってくれたら彼氏探すの頑張ります。みんな見たいですよね?RIZINは黒部チャンピオンの試合を地上波で流したい」と逆にRIZIN参戦を熱烈オファーした。
第8試合 ライト級(肘有り) 5分3R
○KINGレイナ(FIGHT CLUB 428/70.15kg)
×パク・ソヨン [Park So young](韓国/グミMMAチーム・ホン/70.35kg)
1R 1’30” アームロック
開始すぐにレイナが右ミドルで突っ込むと、ソヨンが蹴り足をキャッチして投げを打つもレイナが潰して上に。そこからサイドについてしっかりセットアップすると、あとはアームロックを極めきり一本勝ち。試合後はお馴染みとなりつつある榊原RIZIN実行委員長との掛け合いで5月のRIZIN参戦をアピール。おそらく試合タイムよりもマイクの時間の方が長かった。
第7試合 フライ級 5分2R
△奈部ゆかり(パラエストラ柏/56.75kg)
△渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW/57.10kg)
判定0-1 (18-20/19-19/19-19)
1R、いきなり渡辺が右ミドルで突っ込むも、奈部がカウンターで右ストレートをヒット。渡辺は圧倒的なフィジカルで押し込むようにしてテイクダウンを奪うと、立ち上がろうとする奈部をバックから揺さぶる。スタンドに戻っても渡辺はパワフルな右ストレートを再三ヒットして攻勢に。奈部は自ら組みついてクリンチワークに持ち込み、細かいショートアッパーを当てる。渡辺が強引に投げを打ったところを奈部がこらえ、トップポジションをキープしたところでラウンドを終える。記者採点は9-10で渡辺。
2R、右ストレートから投げを打つ渡辺に、奈部は何とかこらえるもバックにつかれる。渡辺はバックから四の字ロックで体勢を整えつつグラウンドへ。そこから渡辺はチョークを狙い、奈部も向き直る、立ち上がって渡辺を叩きつけてロックを解除しようと試みるが、最後までバックキープから逃れられず。渡辺がバックからチョークを狙いつつパンチを落とす展開でタイムアップ。記者採点は9-10、トータルスコア18-20で渡辺。判定は1者18-20をつけたが、2者19-19をつけてドローに終わった。
第6試合 アトム級 5分2R
○前澤 智(リバーサルジム立川ALPHA/47.90kg)
×齋藤裕子(暁道場/48.05kg)
判定3-0 (20-18/20-18/20-18)
1R、打撃の攻防から柔道さながらの足の飛ばしあいを見せるが、互いにテイクダウンは奪えず。前澤が徐々に右ストレートのヒットを増やし、そこから膝蹴り、テイクダウンを狙う。
2Rも前澤が再三右のパンチを当て、齋藤も左フックを当て返す。前澤が投げでテイクダウンを奪いパンチを落とすも、齊藤の体がロープ外に出てしまいブレイク。最後まで拮抗した攻防が続いたがパンチの的確性で上回った前澤が3-0の判定で勝利した。
第5試合 フライ級 5分2R
○アミバ(AACC/56.95kg)
×ひかり(ピロクテテス新潟/56.55kg)
判定2-0 (19-19/20-18/20-18)
1R、スタンドの攻防でアミバがパンチをヒットさせて押し込むと、ひかりの投げを潰して上になる。ひかりはタックルから立ち上がり、リバースしてトップを奪い返すも、チョークを狙ったところ落とされて下になりパウンド、鉄槌を浴びる。
2Rもアミバが右フックを当ててプレッシャーをかけ、ひかりの投げを潰して有利なポジションを取る。ひかりは下からヒールホールド、アームロックをしかけるもアミバがバック、トップをキープしてパウンドを落として試合終了。1名がドローにつけたが2-0でアミバが判定勝ちを収めた。
第4試合 アトム級 5分2R
○桐生祐子(BRAVE/47.95kg)
×宗田智美 (HIDE’S KICK/47.65kg)
1R 4’40” 腕ひしぎ十字固め
宗田が右フック、組みの攻防から膝蹴りをヒットさせるなどスタンドではやや有利に試合を進めていたが、残り1分のところで桐生が足をかけてテイクダウンを奪うと、流れるようにマウントを奪いパウンドを連打。そこから腕十字に移行すると鮮やかに極めきり、桐生が一本勝ちを収めた。
第3試合 アトム級 5分2R
○古瀬美月(Y&K MMA ACADEMY/47.40kg)
×川村虹花(仮面女子/48.00kg)
判定2-0 (20-18/19-19/20-18)
1R、川村が右ハイからパンチで前に出て行くと、古瀬は面食らったかまともに下がってパンチをもらってしまう。川村はフィジカルの強さを見せて古瀬をロープ際に押し込んで膝蹴り。一旦離れると、落ち着きを取り戻した古瀬がステップワークを駆使しながら飛び込んでのスーパーマンパンチ、カウンターで左ハイ、ストレートをヒット。前に出てきた川村にタックルを決めてテイクダウンを奪うと、すかさずバックからチョークを狙う。
2R、開始早々に古瀬がテイクダウンを奪うと、すぐにマウントポジションに移行する。パウンドを連打しつつ積極的にチョークを狙う古瀬に、川村は凌ぐのが精一杯で防戦一方に。古瀬は腕十字も狙っていくが、これも何とか川村が凌ぎ続けてタイムアップ。
判定は2-0で古瀬が勝利。現役アイドルのプロデビュー戦ということで注目を浴びた川村だが、常に前に出る姿勢で気持ちを見せ、対戦相手の古瀬の軽快な動きと相まって白熱した試合を展開し、試合内容でも会場を沸かせた。
第2試合 50kg契約 5分2R
×KAI(リバーサルジム立川ALPHA/50.00kg)
○ARAMI(MIBURO/49.65kg)
判定0-3 (18-20/18-20/18-20)
第1試合 アトム級 5分2R
○青野ひかる(ストライプル新百合ヶ丘/48.00kg)
×桐山安奈(禅道会/47.90kg)
判定3-0 (20-18/20-16/20-18)