ベラトール 4.22 ハワイ:レイ・ボーグが体重を落とせず堀口恭司戦は中止。渡辺華奈、菊入正行は計量クリア。23(日)朝よりU-NEXTで生中継
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Bellator 295: Stots vs. Mix(4月22日(土/現地時間) 米国ハワイ州ホノルル:ニール・S・ブレイズデルセンター)で組まれていた堀口恭司(ATT/ベラトール・バンタム級5位・元王者、元RIZIN同級王者、元修斗世界同級王者、元UFCフライ級3位)vs. レイ・ボーグ(米国/元UFCフライ級3位)が、ボーグが体重を落とせず中止となった。
堀口はベラトールのバンタム級上位戦線でセルジオ・ペティス、パッチー・ミックスに連敗し、9月のRIZINでは金太郎にパンチでダウンを奪われるも2R肩固めで逆転一本勝ち。体格差に苦しむ試合が続いたことから、大晦日のRIZINの扇久保博正戦から、UFC時代と同じフライ級に戻し判定勝ちした。堀口の階級変更に伴い、ベラトールもこれまで無かったフライ級を本格始動させることになり、新たに契約したのがボークだった。
ボーグは堀口同様にUFCフライ級王座に挑戦した実績がある選手。だがフライ級で2度、バンタム級でも1度計量オーバーし、20年には2試合連続で個人的な事情等を理由に欠場し、契約を解除されていた。その後のイーグルFC等で3連勝したが、いずれもバンタム級だったため、1階級下げてのフライ級でのベラトールによるオファーを不安視する声も少なくなかった。
今回もボーグは減量に苦しみ、試合1週間前にフライ級の125ポンド(56.7kg)よりも5ポンド重い130ポンド(59.0kg)への変更を希望し、堀口も受け入れていた。だが結局ボーグは130ポンドへの減量も厳しくなり辞退した。ベラトールはこの発表後、契約を守らなかったボーグとの契約を解除したと発表し、ボーグも自身のInstagramで欠場を謝罪し引退を表明した。
今回の試合流れてしまいました、、、
楽しみにしていた
皆様本当に申し訳ありません
また、しっかり楽しい試合が見せられるように作ってきます!#BELLATOR295— Kyoji Horiguchi (@kyoji1012) April 21, 2023
同じ大会に出場する渡辺華奈、菊入正行は無事計量をクリアした。大会の模様はU-NEXTにて日本時間23日(日)朝8:30より放送される。菊入はプレリムの序盤、渡辺はコーメイン(=セミファイナル)に登場する。
渡辺華奈、元女子フライ級王者で現3位のイリマレイ・マクファーレンと対戦
コーメインイベント 女子フライ級 5分3R
イリマレイ・マクファーレン[Ilima-Lei Macfarlane](米国/3位・元王者)
渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW/2位)
渡辺はDEEP JEWELS、RIZINで活躍後、19年末のベラトールさいたま大会のイララ・ジョアニ戦で3R TKO勝ち。以降はベラトールのみに上がり続け、21年4月の米国初戦ではベラトール女子フライ級4位のアレハンドラ・ララに判定勝ち。だがその2カ月後の6月に元UFCのリズ・カモーシェにわずか35秒でTKO負けし、プロMMA 12戦目で初黒星を喫した。その試合で眼窩底(がんかてい)骨折を負い、手術を経て22年5月のロンドン大会で復帰し、2位のデニス・キーホルツに2R三角絞めで一本勝ちした。試合はそれから約1年ぶりとなる。
マクファーレンは今大会の地元ホノルル在住の32歳。レスリングでハワイ州の高校生王者になった実績があり、15年1月にMMAデビューすると、2戦目から13戦、ベラトールに上がり続けた。17年11月の6戦目にはエミリー・ダコートを下し女子フライ級王者に。以降4度防衛し、20年12月にジュリアナ・ヴェラスケスに判定負けし王座陥落した。昨年4月の再起戦でもジャスティン・キッシュに判定負けしたが、8月の復帰2戦目ではブルーナ・エレンに判定2-1で勝利しており、今回地元で勝利して王座奪還につなげたいところだろう。
元パンクラス・ウェルター級王者・菊入正行が待望のベラトール初戦。ロシアの18戦13勝9KOの選手と対戦
ウェルター級 5分3R
アレクセイ・シュルケヴィッチ[Alexey Shurkevich](ロシア)
菊入正行(NEVER QUIT/元パンクラス・ウェルター級王者)
菊入は1995年6月30日生まれの27歳。16歳からキックボクシングを始め、国士舘大学1年の2014年には全日本学生キック・ミドル級王者となる。15年にNEVER QUITの前身の和術慧舟会東京道場に加入してMMAを始め、17年4月にプロデビュー。現在まで全てパンクラスで戦い11戦8勝(5KO)2敗1分。中村勇太、高木健太、三浦広光に勝利し、20年12月の初対決で判定負けした相手・村山暁洋には、21年10月のウェルター級暫定王者決定戦で判定勝ちし、リベンジを果たすと共に、プロ初のベルトを巻いた。
昨年5月にはONE参戦中の手塚裕之が正規王座を返上したことで、菊入が正規王者に認定されている。昨年9月にベラトールとの契約が発表され、満を持して初戦が発表された。試合は21年10月の村山戦以来約1年半ぶりとなる。また、ベラトールに専念するため、パンクラスの王座を3月に返上している。
シュルケヴィッチはMMA 18戦13勝(9KO/1一本)5敗の30歳。14年にMMAデビューし、ロシアの大会で経験を積み、21年10月、エメリヤーエンコ・ヒョードルがメインイベントに登場したベラトール・ロシア大会のプレリムに登場し1RパウンドでKO勝ちしている。最近では昨年2月のロシアでの大会でブラジル人選手にKO負けしている。上動画は21年7月のロシアの大会で2R TKO勝ちした試合で、赤コーナーで黒のトランクスがシュルケヴィッチ。1Rはスタンドの打撃では優勢で、相手にバックから裸絞めを狙われピンチに陥るが、2Rは上になってからの強力なパウンドで着実に相手を削りTKO勝ちしている。粗い面はあるものの、菊入がこれまで戦った日本勢よりも数段上の実力者であるのは確かだ。