ベラトール 4.2 コネチカット:渡辺華奈、米国デビュー戦は上位ランカーに判定勝ち
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BELLATOR 255
2021年4月2日(土/現地時間) 米国コネチカット州アンカスビル:モヒガン・サン・アリーナ
レポート&写真:井原芳徳
女子フライ級 5分3R
×アレハンドラ・ララ[Alejandra Lara](米国/4位)
○渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW/5位)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
渡辺は柔道の元全日本指定強化選手で、17年12月にMMAデビュー。プロ2戦目でRIZINの年末大会に抜擢され、杉山しずかに判定勝ちした。以降、奈部ゆかりとの初戦は引き分けたが再戦で判定勝ちし、ヤスティナ・ハバ、イララ・ジョアニらに勝利し9勝無敗1分。試合は19年末のベラトールさいたま大会のジョアニ戦で3R TKO勝ちして以来となる。ベラトールとは昨年12月に契約していた。現在32歳。
対するララはコロンビア出身で米国在住の26歳でMMA 9勝3敗。ベラトールには17年12月から上がり3勝2敗で、18年6月の3戦目でイリマ・レイ・マクファーレンと女子フライ級王座を争い3Rに腕十字で一本負けしている。19年8月と12月の試合で連勝。コロナ禍の影響もあり、試合は渡辺同じく1年4か月ぶりとなる。ベラトールでは3月から、ジャーナリストの投票によるランキング制度が設けられ、ララは4位、渡辺は5位に入っている。
1R、サウスポーのララが左インロー、左ストレートをヒットする。後退した渡辺だが、組み付いて倒すと、袈裟固めで押さえ、ララが立とうとしても背後からしがみつく。
1分半過ぎにスタンドに戻り、渡辺が両脇を差し足を掛けて倒す。得意の柔道技が炸裂するが、ララは対策をしてきたか?すぐに一回転して背後に回り、バックマウンドで捕獲する。だがその先の攻めは乏しく、ポジションキープで手一杯だ。
終盤、スタンドに戻り、渡辺は前に出て組んで倒そうとするが、ララは突き放し続け、左フック、左ミドルを随所で当てて印象を残す。記者採点はララ。
2R、執拗に前に出て組んで倒そうとする渡辺に対し、ララは対処してパンチと肘を当てるが、渡辺は1分半ごろにテイクダウンに成功する。渡辺はハーフガードから少し鉄槌を当ててから、肩固めを狙い、マウントを奪う。
だが、すぐララはガードに戻し、下から肘を当ててからリバースし、ハーフで押さえる。寝技で一進一退の展開に。
すると渡辺は下から腕十字を狙いつつ動き、脱出してバックマウントを奪取。最後はパウンドを連打し、腕十字を狙って好印象で終える。記者採点は渡辺。
@kanawatanabe821 throwing a plethora of strikes to end Round 2.
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— BellatorMMA (@BellatorMMA) April 3, 2021
五分で迎えた3R、渡辺はこれまで同様に組み付き、足を掛けて倒して上になる。下からしがみつくララに、渡辺はハーフで押さえながら随所でパウンドを当て、右手を枕にして肩固めのチャンスを伺う。渡辺はその先になかなか持ち込めないものの、主導権を維持して終了する。
最終Rの記者採点は渡辺。合計29-30で渡辺。ジャッジは意外にも割れたが、2者が順当に渡辺を支持し、渡辺が米国初戦を白星で飾り、ベラトール公式戦2連勝とした。4位のランカーに勝ったことで、王座も射程圏内に入ったといえよう。