ONE Championship 5.28 女子アトム級GP:平田樹と一回戦のアリース・アンダーソン「彼女が対戦してきた選手の中で私が一番強い」。投げ技対策にも自信
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ONE Championship「ONE: EMPOWER」(5月28日(金) 開催地未発表)の女子アトム級(52.2kg)GP一回戦 で平田樹と対戦するアリース・アンダーソン(米国)が、3月25日のオンライン記者会見で試合への意気込みを語った。その内容をまとめたレポートがONEから届いている。(内容は抜粋です。読みやすくするため質疑内容は前後を整理しています)(写真 (C) ONE Championship)
――世界のトップ格闘技団体にデビューすることになりますが、それについて一言お聞かせください。または、ONEでの目標を教えてください。
アンダーソン 正直、一試合ずつ集中しています。自分のキャリアの中で、この契約は一番楽しみにしていて、練習の強度にも響いています。ONEと契約した途端、自分の人生が変わった感じがしました。何よりもこの機会に感謝していて、また、一試合ずつ集中するつもりです。このチャンスを無駄にしたくないし、トップまで頑張っていくつもりです。
――ONE Championshipと契約するきっかけはなんだったのか教えてください。
アンダーソン “リスペクト”を大切にしている団体が魅力的だと思ったからです。ONEと契約することは、本当に誇りに思っているし、このトーナメントで誰と対戦しても立派に思います。前からONEに憧れていて、自分の試合、そしてキャリアにどう影響するかも楽しみにしています。自分のキャリアで一番いいタイミングで契約したと思います。
――女子アトム級ワールドグランプリについて一言、そしてトーナメントに参戦することについて一言お聞かせください。
アンダーソン このフォーマットは気に入っています。1日に全試合が行われるより、時間をとって、年末にタイトル戦が開催されるということがいいと思います。何よりもONEの歴史的なトーナメントに参戦できることを誇りに思っていて、アメリカを代表すること、タフな女子選手たちと共に戦えること、今までのキャリアを通してここまでたどり着いた感じです。
――女子アトム級ワールドグランプリの初戦では平田選手と対戦します。相手の印象をお聞かせください。
アンダーソン 平田選手の試合をいくつか見た感じの印象だと、優れた寝技力を持っていて、強そうな選手だなという感じです。彼女と初戦で当たって良かったなと思います。なぜなら、私の名前はONEでは知られてないし、平田選手にチャレンジできるチャンスでもあり、そして自分の強さも見せる機会だからです。
――平田選手はグラップリング得意ということですが、彼女と寝技の勝負になったら付き合いますか?
アンダーソン 全然大丈夫です。柔道がバックグラウンドということなので、投げ技にこだわるかなと思います。試合映像を見て、どのようなテイクダウンを狙うかも対策を練っています。寝技になっても、過去にタフな相手とグラップリングの勝負した経験があるし、その点は全然平気です。
――平田選手の投げ技について一言お聞かせください。
アンダーソン 投げられる前にバックは取れると思います。身長差で投げにくいし、ジムのコーチで柔道のマスターもいるので、いろいろなシチュエーションやカウンターなどきちんと準備をしています。まだ8週間あるので、準備を重ねる時間は十分にありますね。こういう風に長い時間をかけて試合に向けて練習できてよかったです。5月28日には必ず準備はできています。
――平田選手の1番の弱点は何だと思いますか?
アンダーソン 7勝無敗ですが、彼女が今まで対戦してきた選手の中で、私が一番強いと思います。これから弱点が見えてくるのではと思います。
――対戦相手の平田選手に向けて一言お願いします。
アンダーソン 特にありませんが、強い選手ではあると認識しているし、同時にリスペクトしています。5月28日に一緒にサークルの中で向き合うのを楽しみにしています。
――日本から観ている方々にどんなことを見せたいと思っていますか?
アンダーソン 私の名前はあまり知られてないし、この団体で試合をしたことはないのですが、他のアトム級の女子達と同じレベルであると証明したいですね。自分がその中で一番強いと信じているし、グランプリ優勝、そしてタイトル戦にチャレンジすることだって出来るんだと見せたいです。
――トーナメント出場選手の8人の中で、一番危ないなと思う選手は誰ですか?
アンダーソン 特に一番危ない選手などは思いつきません。全員トーナメントに参戦する権利を持っていますが、もちろんスタンプ選手のように立ち技が優れた選手や、平田選手のように柔道などという得意技を持つ選手もいます。正直、自分は一番バランス取れているのはではないかと思います。トーナメント参戦の全員をリスペクトしています。
――ONE女子アトム級世界王者のアンジェラ・リー選手の印象をお聞かせください。
アンダーソン 総合格闘技を始めた頃から見ています。チャンピオンであるのには理由があると思うし、尊敬しています。オールラウンダーで、強い選手。私もキャリアをかけてそのレベル辿り着けるように頑張っています。今はそのチャンスが来て、完璧なタイミングなのではと思いますね。私も同じくONEのチャンピオンになりたいので、それに向けて頑張ります。
――アンダーソン選手の強みを教えてください。
アンダーソン 身長がひとつの利点ですね。5フィート5.5インチ(166.3cm)で、このトーナメント出場の選手の中では一番身長が高いと思います。リーチもアドバンテージではありますが、柔術も好きなので、いくつかサブミッションで勝利をしています。グラウンドに行っても全然大丈夫ですし、立ち技にも自信を持っています。オールラウンダーとして、対戦相手は少し苦労すると思います。
――どこで誰と練習していますか?
アンダーソン 最近、マイアミに引越してきてMMA Mastersでフルタイムで練習することになりました。人生で初めてフルタイムで練習できるので、集中することが出来て最高の環境でトレーニングキャンプを迎えます。
――普段の体重を教えてください。
アンダーソン 117~118ボンド(53.07kg~53.52kg)です。
――これからONEデビューするアンダーソン選手ですが、ファンにどんなことを知って欲しいですか?
アンダーソン 知って欲しいのは、ONEが適当にアメリカの選手をピックアップしたのではないということです。総合格闘技は18歳からやっていて、初めての試合は18歳になって1ヶ月後でした。生まれた時から親が伝統派空手の道場を持っていたので、幼い頃から空手をやっていました。そして他のアトム級の選手達と試合するのに相応しいと思います。ファンの前で試合をするのをとても楽しみにしているし、世界最強のアトム級の一人であることを見せたいです。
――格闘技をするのに誰からインスパイアされていますか?
アンダーソン 正直のところ、家族です。最近、祖母が二人亡くなったり、ミシガン州からフロリダ州に引越したりしました。家族が自分のことを誇りに思うように頑張りたいです。ジム以外誰も知らなくて、寂しくなったり落ち込んだりしても、家族のことを思い出して、力になっています。
――格闘技以外の趣味はありますか?
アンダーソン 9歳の頃からモトクロスをやっています。今年は怪我をしないために少し休みますが、とても楽しいですよ。ケージの中に入る時と同じアドレナリンを感じて、毎回試合が終わったら(モトクロスをやるのを)楽しみにしています。
対戦カード
メインイベント ONE MMA 女子ストロー級(56.7kg)タイトルマッチ 5分5R
ション・ジンナン(中国/王者)
ミッシェル・ニコリニ(ブラジル/2位)
ONE MMA 女子アトム級(52.2kg)世界GP一回戦 Aブロック(1) 5分3R
デニス・ザンボアンガ(フィリピン/ONE MMA女子アトム級1位)
ハム・ソヒ(韓国/元RIZIN女子スーパーアトム級(49kg)王者)
ONE MMA 女子アトム級(52.2kg)世界GP一回戦 Aブロック(2) 5分3R
アリヨナ・ラソヒナ(ウクライナ/ONE MMA女子アトム級3位)
スタンプ・フェアテックス(タイ/ONE MMA女子アトム級4位)
ONE MMA 女子アトム級(52.2kg)世界GP一回戦 Bブロック(1) 5分3R
平田 樹(日本/フリー)
アリース・アンダーソン(米国)
ONE MMA 女子アトム級(52.2kg)世界GP一回戦 Bブロック(2) 5分3R
メン・ボー(中国/ONE MMA女子アトム級2位)
リトゥ・フォガット(インド)