INOKI BOM-BA-YE 巌流島 12.28 両国国技館:木村“フィリップ”ミノルの相手はRIIZN推薦の矢地祐介に。矢地「ボクシングに行くと思ったら…何の人だっけ?」×木村「僕は僕でやっている」
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アントニオ猪木氏追悼大会「INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国」(12月28日(水) 両国国技館)の記者会見が12月9日、東京で行われ、木村“フィリップ”ミノルの対戦相手が矢地祐介に決まったことが発表された。ルール詳細はMMAとキックのミックスルールも含め調整中。契約体重はMMAライト級相当の71kgとなっている。
「INOKI BOM-BA-YE×巌流島」のカード発表会見は11月25日に第1回が行われ、イゴール・タナベ vs. メルヴィン・マヌーフ、ジョシュ・バーネット vs. シビサイ頌真、関根“シュレック”秀樹 vs. ヤン・ソウクップ、宇佐美秀メイソン vs. アルバート・クラウス、マーカス・レロ・アウレリオ vs. ガロア・ボファンドの5カードと、木村“フィリップ”ミノルの出場が発表済だった。その後、龍聖 vs. ダウサコン・BANG BANG GYM、ラファエル・ロバト・ジュニア vs. 岩﨑大河の2試合が発表されていた。
今回の会見は実質2部構成となり、前半には岩﨑、龍聖、ダウサコン、オープニングファイトに出場が決まった中谷優我[なかやゆうが]、大会のリングアナを務めることになった元新日本プロレスリング社員の田中ケロ氏が登場した。
元ベラトール王者で柔術世界選手権でも優勝経験のあるロバトと対戦する岩﨑は、「今は楽しみと恐怖が混じって生きております。生きる素晴らしさを出せるよう頑張ります」「こんなに強い相手に日本で相手できるのは自分しかいないと思って立候補させてもらいました」と抱負。
巌流島ルールでムエタイのダウサコンと対戦するKNOCK OUT王者・龍聖は「オープンフィンガーグローブは初めての経験です。KOは今まで通り狙いますが、一本も狙いに行きたいです」と意気込み。オファーを受けた理由については「いつもなら新しいことに挑戦しないんですけど、直感で面白そうだと思ったのが一番大きいですね」と話し、ダウサコンが5月にHEATで皇治と戦った試合を見た印象を聞かれると「皇治弱いなって印象です」と毒を吐いた。対するダウサコンは「初めてのルールですが僕は何でもできます。ムエタイナンバーワンです」と話した。
中谷は19歳。5歳の時からパラオ共和国にある「猪木島」に猪木氏と共に行くなど交流があり、その頃から始めた柔道は3段で、高校卒業後は宮田和幸代表のBRAVEに入門し、GRACHANのアマ大会等でMMAの試合経験を積んでいた。中谷は「格闘技はじめるきっかけが猪木さんだったので、この大会でデビューできてうれしいです」とコメントした。
ある程度質疑応答が進んだ後、ドタバタを経て後半になだれ込むことに。木村・岩﨑・龍聖ら「令和猪木軍」の「総監督」である小川直也氏に対し、オリコンニュースの記者が「前回の会見で『新日本プロレスやRIZINの選手が出てこないのか』という話をされていて、今日もそういった団体の選手はいないことついては?」と質問すると、小川氏は「正直、今、退屈しています。前回も今回も一緒じゃねえかと思っています。ファンが喜ぶのか。猪木さんがここにいたらふざけるなとなるよ」と話し、机を叩いて怒りを表す。谷川貞治プロデューサーが「一応、今日は榊原さんが来ると思うんですが、遅れていまして」とフォローしても、小川氏は「見ている人、たぶんあくび出てるよ。楽しめる会見を作ろう」と、ここまでの会見内容に不満を示したため、谷川氏は「Show、呼んで」と、大会のブレーンでありライターのShow大谷氏に声をかけると、廊下で待機していた榊原信行RIZIN CEOが、白い覆面をかぶり長髪を後ろで結んだ男と共と登場した。
榊原氏は「小川さんが怒っていますけど、凄いの連れてきました。RIZINを代表している選手としては本物を連れてきました。猪木さんの往年の白覆面です。シャレ効いているでしょ」と笑顔を浮かべながら話すと、矢地祐介が覆面を外した。すると谷川氏は「いいんですか?小川さんはよくわかっていないんですけど、凄いです」と驚いた様子を示した。だがここ4年ほどプロレス界を離れ息子の雄勢への柔道の指導に専念していた小川氏は「凄いの?」と口にし、矢地自体を知らない様子。谷川氏が「予想以上にいい選手を連れてきてもらって」、榊原氏が「大晦日に出てもらおうと思っていたのを」「ミノルに軽く勝っちゃうと思いますけど」と、矢地のバリューの高さを強調すると、小川氏はようやく納得した様子で、榊原氏に「本当にありがとうございます」と話した。このやりとりの最中、既に登壇していた選手たちが退場し、木村×矢地の会見に移行。小川氏は着席した後も「バラさん(=榊原氏)に対する気持ちは180度変わりました。ずっと本当かと思っていたのが、やっとここにきてRIZINの看板を背負っている気持ちを持っている選手を送ってくれたのは感謝しかないです」と感謝の言葉を述べた。なお、榊原氏は今大会の「スーパーバイザー」という役職となっている。
矢地は昨年6月に川名TENCHO雄生、9月に武田光司を相手に2連勝後、大晦日のRIZINでホベルト・サトシ・ソウザの持つライト級王座に挑戦し2R一本負け。今年4月はルイス・グスタボに2R TKO負けしたが、10月の福岡大会では寝技で押さえ込み続ける手堅い内容ながらもボイド・アレンに判定勝ちした。
木村は猪木氏が少年時代を過ごしたブラジルと日本のハーフで現在29歳。昨年12月のK-1大阪大会での和島大海戦で元K-1スーパー・ウェルター級王座から陥落した試合を最後にK-1を離れ、今年2月にはボクシング転向を表明していた。K-1との契約が11月21日で切れ、4日後の会見で今大会参戦が発表されると「格闘技でやり残したこともたくさんあるので出場を決めました。ボクシングについては追々発表します」とコメントしていた。16年9月のRIZINでMMAに1度だけ挑戦し、チャールズ・“クレイジー・ホース”・ベネットにわずか7秒でKO負けした過去もある。
今回の会見で木村は「この話(=矢地戦)をいただいて、どうしても負けたくない相手だと思いました。凄い気合入っています」「(矢地の試合は)何試合も見てエキサイティングな試合ばかりで、男として落としたくないです」とコメント。前回の会見では戦いたい相手として萩原京平を挙げていたが、萩原以上の実績のある矢地戦に満足していた。
矢地は木村戦のオファーについて「とてもいい選手と戦えることになって快諾しました」と話しつつ「MMAでやったら相手にならないです。ルールはお任せします」ともコメント。キックルールでも構わないかと聞かれると「そうですね。立ち技選手とやることでMMAにも糧になるんで、何でも大丈夫です。やれないことないと思っています」と答えた。
矢地は木村の印象について「ボクシング行くと思ったらこういう大会に参戦して、何の人だっけというイメージです」と、進路の定まらない木村を皮肉ると、木村は「僕は僕でやっているんで。今の言葉聞いて一段と気合入りました。早くぶっ倒したくなりました」と言い返し、早速火花を散らしていた。
なお、会見後のフォトセッション中、21年前の2001年大晦日のINOKI BOM-BA-YEのメインイベンターとして名を上げた元プロレスラー・元力士の安田忠夫氏が「こいつ使ってくれよ」と話しながら、相撲界では後輩となる貴賢神を連れて登場した。小川氏は「空気読んでくださいよ」と安田氏の乱入に不快感を示したが、谷川氏は「安田さんの推薦で貴賢神選手を入れます」と参戦を快諾した。貴賢神は今年4月のRIZINでMMAデビューして以降、11月の試合と合わせて2連敗中。対戦相手は後日発表される。小川氏は「なんで肝心のプロレスラーが1人も出ないんだよ」と続けて不満を述べると、谷川氏は「今日はバラさんだけでいっぱいいっぱいで。必ず連れてきますんで。サプライズ期待してください」と答えて小川氏をなだめた。
対戦カード
MMAルール 92kg契約(ライトヘビー級相当) 5分3R
イゴール・タナベ(ブラジル)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ)
巌流島特別ルール 無差別級 5分3R
ジョシュ・バーネット(米国)
シビサイ頌真(パラエストラ東京/巌流島)
巌流島特別ルール 無差別級 5分3R
関根“シュレック”秀樹(ボンサイブルテリア)
ヤン・ソウクップ(チェコ)
キックボクシング 72.5kg契約(ミドル級相当) 3分3R
宇佐美秀[ひで]メイソン(Battle Box)
アルバート・クラウス(オランダ)
巌流島特別ルール 77kg契約(ウェルター級相当) 5分3R
マーカス・レロ・アウレリオ(ブラジル)
ガロア・ボファンド[Galore Bofando](英国)
巌流島ルール 58kg契約 3分3R
龍聖(NOPPADET GYM/KNOCK OUT-BLACKフェザー級王者)
ダウサコン・BANG BANG GYM(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元ラジャダムナン認定スーパーフライ級3位&元WPMF世界スーパーバンタム級王者)
MMAルール 88.5kg契約 5分3R
ラファエル・ロバト・ジュニア[Rafael Lovato Jr.](米国/元ベラトール・ミドル級王者)
岩﨑大河(大道塾/パラエストラ東京)
ルール未定 71kg契約
矢地祐介(フリー/元修斗環太平洋&PXCフェザー級(65.8kg)王者)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/フリー/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者、元Krushウェルター級(67.5kg)王者)
出場予定選手
貴賢神(フリー)
概要
大会名 INOKI BOM-BA-YE×巌流島 in 両国
日時 2022年12月28日(水) 開場・13:00 開始・15:00
会場 両国国技館
チケット料金 VVIP席 30万円 VIP席 10万円 SRS席 3万円 マス席(チケット4枚発券/4人まで観戦可能)3万円 2F-S席 1万円 2F-A席 7,000円 ※4歳よりチケットが必要。3歳以下の乳幼児はひざ上での観戦か、マス席観戦をお願いします。
チケット販売 イープラス チケットぴあ ローソンチケット
お問い合わせ INOKI BOM-BA-YE 巌流島実行委員会・事務局 03-4266-8899(平日9:00-18:00) inoki@ganryujima.jp https://ganryujima.jp/