RIZIN 9.19 さいたまスーパーアリーナ：武田光司×矢地祐介、佐々木憂流迦×堀江圭功、太田忍×久保優太、昇侍×鈴木千裕のMMA戦、ぱんちゃん璃奈×百花のキック戦が決定

　Yogibo presents RIZIN.30（9月19日(日) さいたまスーパーアリーナ）の追加カードが8月10日、東京での記者会見で発表された。

　　

MMA　ライト級（71kg）　5分3R
武田光司（BRAVE／DEEPライト級王者）
矢地祐介（フリー／元修斗環太平洋＆PXCフェザー級王座）

　武田は19年4月のRIZIN初戦こそダミアン・ブラウンに判定負けしたものの、同年12月に大原樹里に判定勝ちしDEEP王座を防衛。昨年9月に修斗ライト級世界王者の川名TENCHO雄生に判定勝ち、3月の名古屋大会ではパンクラス同級王者の久米鷹介に判定勝ちし、現在4連勝中だ。
　矢地は昨年8月からホベルト・サトシ・ソウザ、大原に連敗したが、練習拠点をロータス世田谷に移し、6月の大阪大会では川名に判定勝ちした。

◆武田
　矢地選手はライト級のチャンピオンではないですが、ライト級のエースとして居座っているので、僕が勝ってエースの座を奪おうと思います。この間の矢地選手の川名選手との試合を見て、凄く上手くなっていると思いました。ブランニュー・ヤッチ君と言われていますが、宮田（和幸）先生にずっと教わっていることの強さを証明したいです。

◆矢地
　フェザー級のチャンピオンのサトシ選手を除いて、武田選手は日本人で一番にいる選手なのでおいしいですね。この試合に勝って、またベルトに絡めればと思います。武田選手は何よりガッツと根性と丈夫さが際立っているので、その部分で優ってガッツ勝ちしたいです。

MMAルール　フェザー級（66kg契約）　5分3R
佐々木憂流迦（セラ・ロンゴ・ファイト・チーム／元修斗環太平洋バンタム級（60kg）王者）
堀江圭功（ALLIANCE／パンクラス・フェザー級1位）

　佐々木は昨年大晦日大会で14カ月ぶりに復帰し、瀧澤謙太に判定勝ち。今年6月からのバンタム級日本GPに出場してもおかしくない実績の持ち主だが、フェザー級に階級を上げるため出場を辞退していた。今回がフェザー級初戦だ。
　堀江は3月の名古屋大会でRIZINに初参戦し、ZSフェザー級王者の関鉄矢にカーフキックを効かせ、3RにTKO勝ちしている。

◆佐々木（※新型コロナウイルスのワクチンの副反応の影響で会見は欠席し、コメント代読）
　ワクチンには負けましたが9月19日の試合では勝ちます。RIZINでは2勝2敗で、勝った試合も判定なので、今回はスカっと勝ちたいです。堀江選手はいい選手ですが、今回はお客さんとの勝負だと思っています。

◆堀江
　佐々木憂流迦選手は元々UFCで戦っていて、一番強い選手ですが、全てぶつけてボコボコにして勝ちたいです。佐々木選手は寝技も打撃も上手くて、MMAファイターとして強いイメージですが、ずっと殴って殴って、どこかで倒れると思うので、それで勝ちたいです。

MMAルール　フェザー級（66kg契約）　5分3R
太田　忍（パラエストラ柏／2016年リオデジャネイロ五輪レスリング・グレコローマン59kg級銀メダル）※フリーから所属変更
久保優太（PURGE TOKYO/BRAVE／元K-1 WORLD GPウェルター級（67.5kg）王者）※サラバニアファミリーから所属変更

　16年リオ五輪銀メダリストの太田は東京五輪出場を目指していたが、19年にその道が途絶え、昨年大晦日大会でMMAデビューし、所英男に2R腕十字で一本負けして以来の試合。
　久保はNJKF、Krush、GLORYでトップに立ち、17年9月にはK-1 WORLD GP初代ウェルター級王者に。以降はメルシック・バダザリアン、城戸康裕、ジョーダン・ピケオー相手に3度の防衛に成功した。昨年6月にはボクシング転向とK-1王座返上を表明。21年の東京五輪へのボクシングでの出場とプロボクシングの世界王座を目標に掲げたが、その後はMMAの練習にのめり込み、約1年半のブランクを経てK-1からRIZINに戦場を移す形となった。
　K-1との関係について久保は会見後のツイートで「ベルト返上記者会見まで開いて下さったので、ボクシングではなくMMAに挑戦したいと腹決まった時に相談ベースでK-1事務所にきちんと何度も足を運んで契約の事など含めクリアにしての今回です」「僕を育ててくれたにも関わらず応援して送り出して下さったK-1には感謝しかありません！」と説明している。

◆太田　
　東京五輪の金メダルを目指してアマチュアレスリングで戦って来ましたので、目の前で金メダルを取る選手を見ることで、凄くモチベーションが上がっています。金メダルの夢は達成できなかったのですが、格闘技で世界一を目指したいです。久保選手はK-1のチャンピオンということで、たぶん打撃をもらったら危ないので、もわらないよう逃げたいと思います。
（パラエストラ柏に所属した理由）レスリングの時も日本体育大学という日本一強い選手の集まる環境でやっていましたので、同じ階級で強い選手がたくさんいる環境が一番だと思い選びました。

◆久保
　K-1からRIZINに来てしまいました。ボクシングに転向すると言ってK-1のベルトを返上したんですけど、この（オープンフィンガー）グローブでやることにしました。生半可な気持ちじゃありません。このRIZINの舞台で挑戦したいと思ってやって来ましたので、応援お願いします。
　相手はレスリングの金メダリストなので、異種格闘技みたいで、見ている人も滅茶苦茶面白いと思います。僕は投資家なので、勝てない戦はしません。計算してやっているつもりです。お互い違う業種でトップを取っていた選手ということで、個人的にも楽しみです。
（ボクシングじゃなくMMAに転向した理由）MMAを練習してみたら凄く楽しくて、そっちに気持ちが行きました。こんなん（＝キックボクシングよりも薄いグローブ）で殴っていいんですかね？売れている彼女（＝タレントのサラさん）に、RIZINという輝かしい大舞台で活躍する姿を見せたいと思いました。ムエタイにチャレンジした若い頃のように新鮮な気持ちで練習しています。
（※なお、久保とBRAVEで練習する武田は、久保について「僕が寝技を教えて、僕が打撃を教わることもあります。打撃は超一流ですし、寝技を覚えるのも早いので、太田選手と試合したらわからなくなると思います」と評した）

MMAルール　フェザー級（66kg契約）　5分3R
昇侍（KIBAマーシャルアーツクラブ／元パンクラス・ライト級王者）※トイカツ道場から所属変更
鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺／KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級（65kg）王者、パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級優勝）

　昇侍は昨年9月のRIZINでRIZINに初参戦し、朝倉海に1R KO負けして以来となるRIZIN登場。今年2月のDEEPでは元谷友貴に1R裸絞めで一本負けしている。今回はバンタム級からフェザー級に階級を上げての試合となる。
　鈴木は16年末のRIZINが開催したアマチュアトーナメントのフライ級で優勝し、17年にパンクラスでプロデビュー。18年にはパンクラスの新人王トーナメント「ネオブラッド・トーナメント」に出場し、決勝では後にRIZINにも出場する杉山廣平に判定勝ちし優勝した。だが続く試合で計量失敗し、翌19年からキックに転向。11戦10勝(8KO)1敗、4試合連続1R KO勝ちと好成績を残す。7月のKNOCK OUTで初のタイトルを獲得すると、MMAとの“二刀流”で活動することを表明していた。

◆昇侍
　RIZINという最高峰でまた戦えて光栄です。キックボクサーの鈴木選手と戦えるので、ストライカーとして激闘を見せたいです。鈴木選手は「クレイジーダイヤモンド」と言われていて、とんでもない破壊力と回転力と人並み外れたポテンシャルを持っている選手です。真っ向から勝負に挑んで、男らしく立ち向かって殴り勝ちたいです。

◆鈴木
　KNOCK OUTから来た鈴木千裕です。1Rからぶん殴ってKOします。以上。
（昇侍の印象）会長から「千尋、今すぐ相手の試合見ろ」と言われ、100回ぐらい見たんですけど、、凄え強えなって。打撃に特化してバランスもいいと思いました。僕はキックボクシングから転向したと思われているでしょうけど、「キックボクシングMMA」で戦うんじゃなく、ちゃんと総合格闘技をしようと思います。殴ってもKO、関節技でもKOできると証明します。
（MMAの練習環境）パラエストラ八王子でトップ選手とやっています。
（キックとMMAの二刀流への意気込み）キックを辞めてMMAに来る人がほとんどですけど、キックのベルトを防衛しながら僕がRIZINでベルトを取れば、二刀流は可能だという証明になると思います。

キックルール（肘無し・つかんでからの攻撃は1回）　女子46.5kg契約　　3分3R
ぱんちゃん璃奈（STRUGGLE／KNOCK OUT-BLACK女子アトム級（46kg）王者）
百花（魁塾／RISE QUEENアトム級（46kg）3位、ミネルヴァ・アトム級（46.26kg）2位・元王者）

　ぱんちゃんはKNOCK OUTを主戦場とし、19年のプロデビューから11連勝中。7月のKNOCK OUTではsasoriに判定勝ちしている。
　百花はRISEを主戦場とし、昨年行われたQUEEN of QUEENSトーナメントでは一回戦で大倉萌に勝利するも、準決勝で紅絹に判定負け。以降はerika♡、小林愛理奈に敗れている。

◆ぱんちゃん
　RIZINに女子キックの先駆者として選んでもらったので、自分だけが輝きます。「RIZINに女子キックなんていらない」という人に見てもらえたら勝ちだと思っています。
　百花選手は私の4倍の40戦の試合を経験していて、そこはアドバンテージだと思います。パンチャーですが、私もパンチャーと戦って来ました。どういう戦いをするかは特になく、自分のパフォーマンスを100％出すことしか考えていないです。
（RIZINを前から意識していた？）出させてもらいたいとメディアで何度も言っていましたが、去年出なくて良かったです。去年よりだいぶ成長してこの場に立っているので、ようやく見てもらえるところまで来たのかなと思っています。

◆百花
　インパクトを残して、女子キックの魅力を伝えたいです。ぱんちゃん選手は無敗なので、大きなチャンスを絶対つかみたいです。SNSでぱんちゃん選手のことはよく拝見していましたが、団体が違うので、やることは無いと思っていました。昨日、試合の話が来た時は驚きました。勝てば有名になれるチャンスなので頑張ります。

　RIZINの榊原信行CEOは、久々に組んだ女子のキックの試合の今後の継続の可能性について「需要があるかどうかですね」とし、「今大会の全試合が揃った時に異彩を放ってファンの心をつかめるか。新しいチャレンジとして、まずはやってみます」とコメントした。
　今大会は地上波ゴールデンタイムの生中継は行なわないが、地上波での放送はあるとのこと。その次の「RIZIN.31」は10月24日(日) 横浜・ぴあアリーナMMで開催し、大晦日までにもう1大会を挟む予定だと明かした。さらに以前から構想を口にしている新シリーズ「スタジオRIZIN」（仮称）も10月上旬に計画しているといい、8月中に詳しく発表するとのことだった。

対戦カード

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級（61kg）トーナメント2回戦　5分3R
朝倉　海（トライフォース赤坂／元RIZINバンタム級王者、元THE OUTSIDER 55-60kg級王者）
アラン“ヒロ”ヤマニハ（ブラジル／ブルテリア・ボンサイ／パンクラス・バンタム級1位）

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級（61kg）トーナメント2回戦　5分3R
井上直樹（セラ・ロンゴ・ファイトチーム）
金太郎（パンクラス大阪稲垣組）

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級（61kg）トーナメント2回戦　5分3R
扇久保博正（パラエストラ松戸／元修斗フライ級＆バンタム級世界王者）
大塚隆史（T-GRIP TOKYO／RIZINバンタム級GP2017ベスト4、修斗バンタム級世界4位、元DEEPバンタム級＆フェザー級王者、元WSOF GCバンタム級王者）

RIZIN JAPAN GRAND-PRIX 2021 バンタム級（61kg）トーナメント2回戦　5分3R
元谷友貴（フリー／元DEEPバンタム級＆フライ級王者）
瀧澤謙太（フリー）

MMA　女子スーパーアトム級（49kg）（ノンタイトル戦）　5分3R
浜崎朱加（AACC／RIZIN女子スーパーアトム級（49kg）王者、元INVICTA世界アトム級（47.6kg）王者、元JEWELSライト級（52kg）王者）※2度目の防衛戦
藤野恵実（FIGHT FARM/トライフォース赤坂／パンクラス女子ストロー級（52.2kg）王者）

MMA　ライト級（71kg）　5分3R
武田光司（BRAVE／DEEPライト級王者）
矢地祐介（フリー／元修斗環太平洋＆PXCフェザー級王座）

MMA　フェザー級（66kg）　5分3R
佐々木憂流迦（セラ・ロンゴ・ファイト・チーム／元修斗環太平洋バンタム級（60kg）王者）
堀江圭功（ALLIANCE／パンクラス・フェザー級1位）

MMA　フェザー級（66kg）　5分3R
太田　忍（パラエストラ柏／2016年リオデジャネイロ五輪レスリング・グレコローマン59kg級銀メダル）※フリーから所属変更
久保優太（PURGE TOKYO/BRAVE／元K-1 WORLD GPウェルター級（67.5kg）王者）※サラバニアファミリーから所属変更

MMA　フェザー級（66kg）　5分3R
昇侍（KIBAマーシャルアーツクラブ／元パンクラス・ライト級王者）※トイカツ道場から所属変更
鈴木千裕（クロスポイント吉祥寺／KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級（65kg）王者、パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2018フライ級優勝）

キック（肘無し・つかんでからの攻撃は1回）　女子46.5kg契約　3分3R
ぱんちゃん璃奈（STRUGGLE／KNOCK OUT-BLACK女子アトム級（46kg）王者）
百花（魁塾／RISE QUEENアトム級（46kg）3位、ミネルヴァ・アトム級（46.26kg）2位・元王者）

※石渡伸太郎（CAVE／元パンクラス・バンタム級王者）の引退セレモニーも実施

概要

大会名　Yogibo presents RIZIN.30
日時　2021年9月19日(日)　開場・12:30　開始・14:00
会場　さいたまスーパーアリーナ
中継　Exciting RIZIN、RIZIN LIVE（生中継／前売￥5,000、当日￥5,500）　
チケット料金　VIP席100,000円　SRS席30,000円　SS席20,000円　S席15,000円　
チケット販売　イープラス　チケットぴあ　ローソンチケット　出場選手・所属ジム
お問い合わせ　RIZIN FF事務局　03-5772-3223　https://jp.rizinff.com/