RISE 10.20 後楽園ホール：安本晴翔と防衛戦の門口佳佑「1年ぶりのRISEで成長した姿を見せる」。通常体重50kgの小林愛理奈、韓国王者との52kg戦は「ナチュラルで勝てる」｜AKARIが引退式

　RISE 182（10月20日（日）後楽園ホール）に出場する、門口佳佑、安本晴翔、小林愛理奈が9月20日、東京での記者会見で意気込みを語った。RISEフェザー級王者の門口は安本を相手に王座防衛戦を行い、RISE QUEENミニフライ級（49kg）の小林は1階級のフライ級（52kg）で韓国のビョン・ボギョンと対戦することが発表済だった。また、RISEのタイトルマッチ経験者でもあるAKARIが引退を表明し、今大会で引退式を行うことも発表された。

　　

安本晴翔と防衛戦の門口佳佑「1年ぶりのRISEで成長した姿を見せる」

RISEフェザー級（57.5kg）タイトルマッチ　3分5R（無制限延長R）
門口佳佑（EX ARES／王者）※2度目の防衛戦
安本晴翔［はると］（橋本道場／2位、WPMF世界・WBCムエタイ日本同級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者）

　門口は22年8月に梅井泰成に判定勝ちしRISEフェザー級王者になると、シュートボクシング（SB）の山田彪太朗、K-1の新美貴士、SBの川上叶を判定で下した。昨年10月の王座防衛戦でSBの魁斗に判定勝ちしリベンジも果たす。今年3月のK-1ではK-1同級王者の軍司泰斗と対戦し、延長R判定2-1の大接戦の末に門口は敗れ、連勝が6でストップした。再起戦が王座防衛戦となる。
　安本は22年12月のRISE＆SB両国大会でSBルールで川上叶と対戦し延長判定負け。昨年3月のK-1では斗麗に判定勝ち。5月には肘有り5Rで2階級上の髙橋聖人に判定勝ち。8月のRISE大阪大会では魁斗と対戦するが、終了間際に右フックをもらってダウンし逆転判定負けした。11月に澤谷大樹に判定勝ち。今年2月で元王者の梅井泰成に判定勝ちし、今回の王座挑戦につなげた。その後はタイでのONE Friday Fightsで2戦し、5月にテミルラン・ベクムルザエフに判定勝ちしたが、7月にアキフ・グルザダに判定負けしている。

◆門口
　前回3月に（K-1で軍司に）負けてから門口佳佑を見直して徹底的に自分のレベルを上げて作ってきたので、それを見せるだけかなと思っています。よろしくお願いします。
（最近の相手の試合の印象）直近で言ったらONEの試合になると思うんですけど、全部は見ていなくて、チラッとこのXで出ている動画を見たんですけど、負けていましたね。なんか、僕とやる前にみんな負けがちっていうのが、なんかパッとしないなみたいな…。結果だけですよ。でも安本選手のファイトスタイルっていうのは勝ち負け関係なく、もっと勝ちに徹すれば勝率めちゃくちゃ高いと思うんですよ。そこを気にせずにガンガン1R目からいってるのは本当に僕にはないものなので、そこで勝負したいなと思います。

（口下手な安本についてどう思う？）それもいいキャラで。ずるいですよね。緊張してるみたいで、喉にずっと詰まってるんで（カード発表された横浜大会の）リングで喋った時から水を誰かあげてほしいなと思うんですけど。でも本当にいいキャラしてるなっていう。相手を下げるような発言だったりとか、マイナス面で盛り上がったりすることが多いと思うんですけど、僕は本当にスポーツだと思ってるんで、対戦相手にもちろんリスペクトもありますし、そういった試合を安本選手だったらできるなと、このベルトも安本選手が持っててもいいなと思ってます。
（この発言の感想を聞かれた安本が「僕の方が似合う気がします」と答えたのを聞いて）そういったイメージで言ったんじゃなくて、すごいグッと来てびっくりしたんですけど（苦笑）、チャンピオンとしてどういう人間が持っていてほしいなとか、僕の理想もあるんで、それだったら別に安本選手が持ってても僕はいいなと思いますし。これは今、僕のなんで、それは誰にも渡さないという気持ちです。
（軍司戦後、自分を見直したとのことだが、具体的には？）試合内容とか技術とかスキルとかそういうところじゃなくて、なんで自分が格闘技をやっているんだろうとかなんで。対戦相手に勝ちたいんだろうとか、そういう核の部分というか、僕が格闘技をやる意味とかをまず一から考え直したという感じです。

（安本は川上や魁斗に負けていて、門口選手も似たタイプだと思います）そうですね。安本選手に付き合わなかったらああいう試合になると思います。でも今回したい試合というのはそういうのじゃなくて。この前、リング上でも言ったんですけど、勝ちに徹したら結構な確率で僕が勝てると思うんですけど、安本選手の得意な部分で僕は戦いたいと思っているので。どの選手が相手でもそうですけど。切り合いみたいなヒリヒリした試合をしたいなと思っています。
（相手の得意な部分で戦うのは、プロ格闘家としての心情？）もともとファンのみんなだったり、見ている人を楽しませる部分がプロとして必要なのは分かっていたのですけど、その中で勝たないといけないし、結果も出していかなければいけないという中で、ちょっとずつ成長していきました。前まではとりあえず勝つことを意識していたんですけど、そこから成長してきて、できることも増えていて、倒せる技だったりとか、ヒリヒリした試合ができるように、そういった部分をずっと作ってきました。僕もRISE 1年ぶりなので、成長した姿を見せることができればいいですね。でも相手がどうとか関係なくて、僕の考えている成長の理論とかを試合で形に残したいなという。僕がやってきてることも後輩たちは見てるし、僕の考えも言葉で伝えてるし、そこで証明ができれば、みんなの成長にもそのままつながると思うんで、そういった意味での発言です。

◆安本
　RISEに参戦して2年でようやくタイトルマッチまで来れたので、それを逃さず、門口選手にバチバチ向かっていきたいので、応援よろしくお願いします。
（最近の相手の試合の印象）軍司選手と戦っていたのを見たんですけど、どっちも心の攻防が印象的で、両者強いなって見て思いました
（ONEでの2戦での収穫）海外で試合するのは初めてだったんですけど、言葉も通じない環境でやるので、いい経験にはなったと思います。世界っていうか外人の強さっていうか、そういうのを経験できたなと思います
（当初RISEに来た時、かなり早い段階でタイトルに挑戦する期待もあったが、2年かかったことについて）RISE来て負けもしたし勝ちもしたんですけど、だんだんランキング上がっていって、このタイトルに挑戦できるということで、それに意味があるのかな、という感じです。
（川上や魁斗のような似たタイプの選手相手に黒星を喫しているが、自分では克服できている？）川上選手とか魁斗選手の試合は、見て、いけないところだったり、こうすればよかったというところは自分で見つけてます。
（今回ベルトを狙う以外に、こういう姿を見せたといったテーマはある？）そうですね。久々のRISEなんで…もっと、えー、どういう？そうですね、ごめんなさい（苦笑）。海外でやってきたんで、そこを蹴りだったりパンチだったり、試合の組み立て方を見てほしいです。
（記者会見は苦手そうだが、トークも磨きたい？）そうですね。毎回毎回こういう記者会見とかリング上に上がって発表する時とかも声が震えるっていうか、緊張しちゃうんですけど、それは克服していきたいなって思います。

通常体重50kgの小林愛理奈、韓国王者との52kg戦は「ナチュラルで勝てる」

女子フライ級（52kg）　3分3R（延長1R）
小林愛理奈（FASCINATE FIGHT TEAM／RISE QUEENミニフライ級（49kg）王者）
ビョン・ボギョン［Byun BoKyeong］（韓国／MUYEMARU／KTK女子52kg級・48kg級王者）

　小林は5月大会で階級上の小林愛三とのオープンフィンガーグローブマッチで判定勝ちし7連勝中。前回ミニフライ級より1kg重い50kg契約だったが、今回はフライ級（52kg）まで上げ、勝って同級王者・テッサ・デ・コムのベルトを目指す。
　ボギョンは28歳。昨年3月に宮﨑小雪と47.5kg契約で対戦し3R KO負けして以来となるRISE登場。韓国のKTKの2階級王者で、最近では9月7日に48kg王座の防衛戦を行い判定勝ちしている。

◆小林愛理奈
（階級アップについて）やっぱり世界で一番強い人たちが集まる階級って52なんじゃないかなって自分は思ってるんで、世界で一番強い奴と戦うためにも52に上げました。もともと自分が3階級制覇を狙ってたのもありました。
（通常体重は？）今は50いったりいかんかったりの繰り返しですね。
（残りの2kgはどうする？）増やせるとこまでは増やしたいなって思ってますけど、やっぱりキレもなくなるんで、無理に増やさずに。ナチュラルで勝てると思ってるんで。自分が勝手に挑戦してるだけなんで、全然何もハンデとかも思ってないですし、普通に勝てると思ってます。
（今、フライ級王者のテッサ・デ・コムと戦えばどうなる？）テッサ選手も愛三選手に2回勝ってて、すごく強いチャンピオンで、一番今までで強い相手じゃないかなと思ってます。でも、自分が見てるとこはもっと上なんで、テッサ選手、普通に倒します。
（これから52kgの体を作っていく？）今46kgでアトム級で出ろって言われても出れるし、52kgで出ろって言われても出れるし、どこでも出れるんで、体作るとかなくナチュラルで。
（白米が大好きと聞きましたが、どのくらい食べる？）どのくらいですかね、山盛り2～3倍くらい。

　　
（今回戦うボギョンの印象）RISEでは宮崎選手とやってる動画がみんなよく知られてると思いますし、ちょっと粘り強い相手やなとは思いましたけど、その時は強い印象はなかったんですけど、直近の韓国で防衛戦やってるんですけど（上動画）、その試合が結構強いなと思って。成長してるなって思ったんで、まあ、要注意って感じですね。ロープ使いながらですけど、蹴りが上手い選手やなっていう印象です。
（最近の小林選手の凄い試合を見ているファンの目のハードルも高くなっていると思います）もっとハードル上げてもらっても大丈夫です。
（今回は当然、KOを狙っていく？）前までは1回ダウン取ったら勢いでKOできるかなって思ってたんですけど、愛三選手みたいに上手かったり、強い選手って、簡単にKOできないことがわかったんで。勝ったけど、そこも一つ課題見つかって、完璧に仕留めるっていう練習してるんで、問題なくKOできます。
（伊藤代表が「トップ同士になっての小林対宮﨑小雪のパート4が実現できたら女子の黄金カードになる」と話していることについて）今、伊藤さんからこういうことを聞くとは思ってなかったんで、ちょっとびっくりはしましたけど、やっぱり期待してもらってるのも嬉しいです。宮崎選手は自分が階級を上げて世界一になったとしても最後絶対にやらないといけない相手だと思ってるんで、最後絶対やり返したいと思ってます。

AKARIが引退式

　なお、今大会では、AKARI（TARGET／RISE QUEENミニフライ級3位）の引退式が行われることになった。AKARIは13戦10勝（1KO）3敗の20歳。高校1年生だった19年にプロデビュー。7連勝後、21年5月、寺山日葵のRISE QUEENミニフライ級王座に挑戦したが判定負け。その後は3勝2敗で、22年10月のERIKO戦で判定勝ちして以降2年間、試合から遠ざかっていた。
　AKARIは「引退する決断をさせていただきました。本来なら引退式をしていただける選手ではないのは自分が一番わかっています。復帰戦を待っていただいたファンの皆さんに申し訳ない気持ちですけど、体が心に追いつかず、格闘技を素直に楽しめなくなってしまって、引退をさせていただく決断させていただきました」と話している。

対戦カード

RISEフェザー級（57.5kg）タイトルマッチ　3分5R（無制限延長R）
門口佳佑（EX ARES／王者）※2度目の防衛戦
安本晴翔［はると］（橋本道場／2位、WPMF世界・WBCムエタイ日本同級王者、元KNOCK OUT-RED同級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者）

女子フライ級（52kg）　3分3R（延長1R）
小林愛理奈（FASCINATE FIGHT TEAM／RISE QUEENミニフライ級（49kg）王者）
ビョン・ボギョン［Byun BoKyeong］（韓国／MUYEMARU／KTK女子52kg級・48kg級王者）

ウェルター級（67.5kg）　3分3R（延長1R）
實方拓海（TSK Japan／4位）
石川泰市（Ten Clover Gym／5位）

ミドル級（70kg）　3分3R（延長1R）
憂也（魁塾／3位、元DEEP☆KICK -65kg王者）
宮城寛克（赤雲會／7位、元TENKAICHIミドル級王者）

ミドル級（70kg）　3分3R（延長1R）
モトヤスック（治政館／2位、WMOインターナショナル・スーパーウェルター級王者、元ジャパンキック・ウェルター級王者）
サモ・ペティ（スロベニア／シムソンジム／FFC -70kg王者）

フェザー級（57.5kg）契約　3分3R
白石　舜（TEAM TEPPEN／10位）
竹内賢一（TenCloverGym世田谷／Bigbangフェザー級王者）

ライト級（63kg）　3分3R（延長1R）
琢磨（OFA／Bigbangスーパーライト級王者、元WBCムエタイ日本＆NJKFスーパーフェザー級王者）
TAKU（TARGET／ライト級8位）

スーパーフェザー級（60kg）　3分3R
髙橋　亮（TRIANGLE／元NKBバンタム級王者）
井上竜太（習志野ジム）

バンタム級（55kg）　3分3R
夏目竜雅（TRY HARD GYM）
松永　隆（新宿レフティージム）

ライト級（63kg）　3分3R
武　裕太（誠真会館所沢道場）
鳰　翼［にお つばさ］（KSR GYM）

スーパーフェザー級（60kg）　3分3R
堀　佑太郎（IDEAL GYM）
髙岩　拓（TRY HARD GYM）

女子ミニフライ級（49kg）　3分3R
本田ななか（TRY HARD GYM／KROSS×OVER女子フライ級王者）
中島夢空（ONE LINK）

概要

大会名　RISE 182（ライズ ハンドレッドエイティツー）
日時　2024年10月20日（日）開場・17:00（予定）　開始・17:15（予定）
会場　後楽園ホール
中継　ABEMA
チケット料金　SRS席 18,000円　RS席 10,000円　S席 6,000円　A席4,500円　小中高生シート 2,000円（当日販売のみ予定）　※当日は500円プラス　※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売　イープラス　チケットぴあ　出場選手・所属ジム
お問い合わせ　RISEクリエーション 03-5980-7409　https://www.rise-rc.com/