KNOCK OUT 9.5 横浜武道館(レポ/前半):レオナ・ペタス、KNOCK OUT 2戦目はクン・クメールの選手に判定勝ち。宮原穣、UNLIMITED戦で木村“フィリップ”ミノルに1R TKO勝ち。勇志、古木誠也を1R KO

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REMY presents KNOCK OUT.68 ~KNOCKIN’on the WORLD~
2026年9月5日(土)神奈川・横浜武道館
レポート&写真:井原芳徳 (※後半は別記事で掲載)
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
レオナ・ペタス、KNOCK OUT 2戦目はクン・クメールの選手に判定勝ち
レオナ・ペタス、寺島輝、力斗が、カンボジアのクン・クメール勢と3対3の対抗戦を行った。クン・クメールはムエタイと同様のルールで普段戦っており、これまでのKNOCK OUT勢との試合はREDルール主体だったが、今回はBLACKルールが採用された。7月の記者会見でKNOCK OUTの山口元気代表は「今回クン・クメール3対3は、向こうからBLACKルールでやりたいと言ってきました。肘ありルールが強いのに、BLACKを希望してきたのはびっくりしました。K-1とカンボジアの提携も発表され、カンボジア国内でもキックボクシングの新しい動きが生まれて、それと関係しているのかなとも思っています」と説明していた。
第11試合 BLACK 61kg契約 3分3R
○レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYO/元K-1&Krushスーパー・フェザー級王者)
×クラマック・チャンラッチ[Koramak Chanrach](カンボジア)
判定2-0 (大澤30-29/北尻29-29/神谷30-28)
レオナは34歳。12年、Krushでプロデビュー。21年3月、武尊のK-1スーパー・フェザー級王座に挑戦したが2R KO負け。22年9月、同王者決定トーナメントで優勝し王者となる。23年12月、レミー・パラとのノンタイトル戦で判定負けし、昨年1月、王座を返上。5月、1年半ぶりの試合で天野颯大に1R KO勝ち。11月、横山朋哉に判定負け。今年4月、K-1との契約が終了。6月のKNOCK OUT初戦では成尾拓輝に2R KO勝ちした。60kgへの減量が厳しくなったことから、前回同様、今回も61kg契約で出場する。
初来日のチャンラッチは戦績100戦85勝(36KO)12敗3分の20歳。構えはオーソドックス。
1R、レオナがプレッシャーをかけ、右インカーフ、左ボディストレートを当てる場面もあるが、チャンラッチは反応が良く、レオナに顔面へのパンチを許さない。チャンラッチも時折スピードのある左ストレートでレオナを脅かす。記者採点はイーブン。
2Rもお互いカウンター狙いで攻撃が少なく、レオナがパンチをまとめる場面もあるがガードの上で追い詰めきれない。チャンラッチは詰められるとクリンチで逃れる。最後、チャンラッチが左ハイを当てるが、レオナはスウェーで強打を許さない。記者採点はイーブンだが途中までのレオナの積極性と最後のチャンラッチの左ハイの評価で分かれそうだ。
3R、レオナがやや積極的にパンチを振るうが、チャンラッチは変わらず強打を許さない。チャンラッチも左ミドルやパンチを返しているが、クリンチが多く、秋谷レフェリーから注意を繰り返され、終盤には警告を受ける。記者採点はイーブンだがレオナでも不思議ではない。合計30-30でイーブン。ジャッジの採点も迷いの伝わるバラつきとなり、1者がイーブンとしたが、2者がレオナを支持し、レオナが判定勝ちした。
第10試合 BLACK 66kg契約 3分3R
×寺島 輝[ひかる](TANG TANG FIGHT CLUB)
○エイ・マムリンプートング[Eh Amerinphouthong](カンボジア)
2R 1’19” KO (左フック)
寺島は29歳。K-1 GROUPに19年から24年にレギュラー参戦し、今年5月、KNOCK OUTに初参戦し、小川悠太に1R TKO勝ちした。
マムリンプートングは67戦60勝(34KO)5敗2分の22歳。構えはオーソドックス。これまでKNOCK OUTでデンサヤーム、 REITO BRAVELYをKOし、
1R、長身のマムリンプートングに対し、寺島はプレッシャーをかけるが詰め過ぎず、踏み込んで右ストレートを時折放つ。マムリンプートングも時折詰めて飛び膝で襲い掛かる。お互い右カーフ、ローを当てるが、どちらも慎重で、まだ均衡状態だ。記者採点はイーブン。
すると2R、マムリンプートングが右カーフキック、左ボディフックで下に意識を向けさせてから、左フックをクリーンヒットしダウンを奪う。寺島は立とうとするがフラついて倒れ、和田レフェリーがストップした。
第9試合 BLACK 64kg契約 3分3R
○力斗(TEAM PREPARED/元大和フェザー級王者)
×ムン・メイキア[Meun Mekkhea](カンボジア)
2R 2’15” KO (右ストレート)
力斗は24歳。昨年11月のKNOCK OUTで井上舜矢に判定勝ち。今年3月の常葉大会では中島玲に判定勝ちしている。
メイキアは101戦93勝(30KO)7敗1分の28歳。構えはオーソドックス。昨年7月のKNOCK OUTで小林司に判定勝ちしている。
1R、接近戦で力斗が右ストレートを当ててメイキアをひるませ、中盤には右と左のパンチの連打でダウンを奪う。終盤にも力斗がパンチ連打でダウンを奪い追い詰める。
2R、メイキアも左フックを当て、力斗をひるませて見せ場を作るが、終盤、力斗が左ボディを強打してから右ストレートをヒット。ダウンしたメイキアは、ぐったりした状態で寝転んだため、北尻レフェリーがストップした。
試合後のインタビューで力斗は、VIP席で観戦していた鈴木千裕に対し「6連勝なんでそろそろ。今の状態相手ならないもうちょい準備するんですけど、やる時は超剛腕と打ち合えるパンチ力を用意します」とアピールした。
宮原穣、UNLIMITED戦で木村“フィリップ”ミノルに1R TKO勝ち
第8試合 UNLIMITED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○カルロス・モタ[Carlos Mota](ブラジル/KNOCK OUT-UNLIMITEDフェザー級王者、元LFAフライ級王者)
×福永 輝[ひかる](フリー)
不戦勝 (福永の計量失格)
不戦勝のモタは勝ち名乗りを受け、勝利者賞等を受け取った。マイクを持ったモタは「次は60kgのチャンピオンの座を懸けて戦いたい」とアピールした。
第7試合 UNLIMITED 75kg契約 3分3R
×木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle-Box/元K-1スーパーウェルター級王者、元Krushウェルター級王者)
○宮原 穣(MIYAHARA DOJO)
1R 1’28” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
木村は32歳。23年6月のRIZINでのロクク・ダリ戦でのドーピング検査で失格となり、24年10月には大麻取締法違反の疑いで逮捕され、12月には懲役6カ月・執行猶予3年の有罪判決を受けた。昨年9月、4年ぶりにK-1に復帰し、-70kgトーナメント一回戦ではメイソン・ストロッドマンに1R KO勝ちしたが、11月の決勝トーナメントは右拳の骨折を理由に欠場。今年4月の沖縄大会で3年ぶりにKNOCK OUTに参戦し、UNLIMITEDルールでスパイク・カーライルと対戦し、わずか26秒でTKO負け。6月の代々木大会では44歳のMMA選手・草MAXに左フック一撃でわずか8秒でKO勝ちした。
7月の会見でKNOCK OUTの山口元気代表は「木村選手が出るたびに色々言われますが、ちゃんとドーピングチェックをクリアして陰性で結果が返ってきています。今回もしっかりドーピングチェックをやるので本当に安心してください」と話している。
宮原は31歳。極真空手がベースで、KWUの19年の世界選手権で準優勝。着衣総合武道の空道にも挑戦し、24年の全日本体力別選手権で優勝。UNLIMITEDルールに近いカラテコンバットでも試合経験がある。昨年12月のKNOCK OUT初戦でUNLIMITEDに初挑戦したが、スパイク・カーライルに1R TKO負け。6月の代々木大会ではK-1出身の神保克哉を肘で切り裂き2R TKO勝ちした。
1R、宮原はタックルで木村を倒し、パウンドを落とす戦略を取り、木村は下からしがみついて追撃を封じ、ブレイクを誘う展開が繰り返される。すると中盤、木村がパンチを狙って詰めてくると、距離を取った宮原は右ストレートを当て、木村をひるませる。すると木村は前に出てタックルを仕掛けて追撃を封じようとするが、宮原は首相撲で捕まえて膝蹴りを当てる。
それでも木村はしがみつくが、宮原はロープを背にして立ったまま耐え、しがみつく木村に左肘を連打する。ダメージの溜まった木村は脱力して亀の状態になり、宮原がパウンドを当て続けたところで、レフェリーがストップした。
マイクを持った宮原は「木村ミノルに勝ったぞ」とアピールし、「スパイク、どこにいるの。疲れているの?やるしかないでしょ。1年ぶりにここまで来たのでお願いします」と、一つ前の試合で勝ったスパイク・カーライルとの再戦を熱望した。
第6試合 UNLIMITED 75kg契約 3分3R
○スパイク・カーライル[Spike Carlyle](米国/Naughty House)
×高塩竜司(KIBAマーシャルアーツクラブ)
1R 2’15” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
カーライルは33歳。20年にUFCで1勝2敗。21年12月にベラトールで勝利。22年からRIZINに参戦し、武田光司、キム・ギョンピョに一本勝ちし、ホベルト・サトシ・ソウザ、堀江圭功に判定負け。昨年3月、泉武志に判定負け。その後、クロスポイント吉祥寺を練習拠点とし、9月のパンクラスでは1階級上のウェルター級で村山暁洋に1R TKO勝ち。12月、KNOCK OUTに初参戦し、UNLIMITEDルールで宮原穣に1RパウンドでTKO勝ち。4月、木村“フィリップ”ミノルに1R26秒パウンドでTKO勝ちしている。
今回、パンクラスのライト級(70.3kg)で最近までランカーだった鈴木悠斗(パラエストラ八王子)と戦う予定だったが、鈴木が75kgのリミットへの減量中の大会前々日、体調不良となり病院に搬送され欠場した。代わって67~70kgで普段戦っている高塩竜司が急きょオファーを受けカーライルと戦った。高塩はDEEPを主戦場にしてきた30歳のMMA選手で、UNLIMITEDルールでは4戦1勝3敗の経験がある。
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1R、突っ込んできたカーライルを高塩がタックルで倒して上になるが、体格で勝るカーライルは引っ繰り返し、パウンド、膝、サッカーボールキックで追い詰める。両者膠着し、ブレイクがかかると、カーライルは少しバテた様子で動きが止まる場面もあったが、終盤、再びカーライルが倒して上になると、バックマウントからのパウンドを当て続けたところで、長瀬レフェリーがストップした。
元NKB王者・勇志、古木誠也を1R左ストレート一撃KO
第5試合 BLACK 59kg契約 3分3R
×古木誠也(REX GYM/元KNOCK OUT-BLACKフェザー級&スーパーバンタム級王者)
○勇志(テツジム関西/NKBライト級2位、元同フェザー級王者)
1R KO (左ストレート)
古木は29歳。昨年9月、内藤凌太に判定勝ちし、BLACKフェザー級王座を獲得。11月のSBのS-cupフェザー級トーナメント一回戦でタイのサタントンに判定負け。今年2月、チュームーシーフーに3R左ハイでKO負けし、BLACKフェザー級王座から陥落した。6月の代々木大会での再起戦では沖縄の19歳・河崎鎧輝を1R左フックでKO。7月の常葉大会では岡山の18歳・偉武KICKを1R右フックでKOし、積極的に試合をこなしているが、今回は1Rでやられることに。
勇志はKNOCK OUT初参戦の26歳。大阪在住で17戦12勝(5KO)3敗2分でサウスポーの元NKB王者だ。
1R、サウスポーの勇志に対し、古木がプレッシャーをかけるが、勇志は左ミドル、ローを当て、前進を封じる。すると中盤、古木が詰めて来たところで、ガードの隙間から左ストレートをクリーンヒット。古木は真後ろに倒れると、伸びた状態となり、すぐさまレフェリーがストップした。
勝利者インタビューで勇志は「勝つ確率が2%と言われて、怖くて、お父さんとかに勝てると言われ、勝てて良かったです」と涙ぐみながら語り「古木選手が次タイトルマッチなら、僕が代わりにやるんで、呼んでください」とアピールした。
第4試合 RED バンタム級(53.5kg) 3分3R
×心直[しんた](REON Fighting Gym/元KNOCK OUT-REDスーパーフライ級王者)
○山川敏弘(京都野口ジム/NJKFバンタム級王者)
判定0-3 (秋谷28-29/大澤28-30/和田28-30)
心直は25歳。KNOCK OUTで王者になった後、K-1 GROUPで6戦1勝5敗。矢島直弥にはKO勝ちしたが、池田幸司、壬生狼一輝、林佑哉にKO負け、悠斗、大平龍に判定負け。5月、3年ぶりにKNOCK OUTに参戦し、REDルールで石川直樹と対戦し、判定2-1ながらも勝利をもぎ取った。
NJKF王者の山川は26歳。5月、KNOCK OUTに初参戦し、INNOVATION王者の蒔・センチャイジムを1R左フックでKOした。
1R、心直がサウスポー、山川がオーソドックスで構え、心直が左ボディストレート、山川がローとミドルを散らしてからの右ストレート、組んでの膝を当てる。やや山川が積極的だが、お互いまだ攻撃が少ない。記者採点はイーブンだが山川につく可能性もある。
2Rもお互い攻撃が乏しかったが、終盤、山川が首相撲で捕まえ、膝を連打し、その他の場面では肘も当て、やや優位に進める。記者採点は山川。
3R、開始時にセンチャイレフェリーが両者に攻撃を促すと、心直が左ストレートを当て、山川の腰が落ちる。だが山川は以降、首相撲からの膝で心直を削り、パンチも当て、終盤、心直はスリップが増え、印象を悪くする。記者採点は山川だが、序盤にパンチを当てた心直につけるジャッジがいる可能性もある。合計28-30で山川。ジャッジ3者も山川を支持し、山川が判定勝ちした。
第3試合 BLACK 51.5kg契約 3分3R
○酒井柚樹(TEAM TEPPEN)
×久貝飛雄馬(DROP)
判定3-0 (和田29-28/大澤29-28/北尻30-28)
酒井は地元横浜出身。1R、両者パンチ主体で積極的に攻めるが、差の乏しい状態。2R、序盤の久貝の右ストレートで酒井が少し下がるが、酒井は右ロー、左ボディを随所で当て、久貝をじわじわ削る。3R、久貝が前に出るが、酒井はステップで距離を取りながら、左ジャブ、ミドル、右ストレート等を的確に当て続け、主導権を握り続け終了。僅差ながら優位なラウンドの多かった酒井に軍配が上がった。
第2試合 RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×優翔(team NOVA)
○新田宗一朗(KNOCK OUT クロスポイント吉祥寺/元INNOVATIONスーパーフェザー級王者)
3R 2’43” KO (右飛び膝蹴り)
1R、慎重な攻防が続いたが、終盤、優翔の左の前蹴りをすくってから、新田が右ストレートを当ててダウンを奪う。2Rも新田がやや優位な状態を維持する。3R、疲れてきてスリップの増えた優翔に対し、終盤、新田がラッシュをかけ、右の飛び膝蹴りで見事KO勝ちした。
勝利者インタビューで新田は「(15万円の)KOボーナスは全部(地震の被災地の)熊本に寄付します」と話した。
第1試合 UNLIMITED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×藁谷兼介(クロスポイント・パラエストラ拝島)
○高梨玲次郎(和術慧舟會HEARTS)
1R 1’26” TKO (レフェリーストップ:右ハイキック→スタンドパンチ連打)
1R、高梨が開始すぐから右ストレート、ハイで威勢よく攻め、右ハイでひるませると、ロープに詰めてのパンチ連打で素早くフィニッシュした。




























