PFL 4.7 ラスベガス(レポ):東よう子、念願かなえる米国初ファイトもロシア人選手に2R完敗
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PFL 2 2023
2023年4月7日(金/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス:ザ・シアター・アット・ヴァージンホテルズ
レポート:井原芳徳
PFL(Professional Fighters League/プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ)はMMAの階級別のリーグ戦が主体のイベント。18年からリーグ戦を行い、23年のリーグ戦も4月から開幕した。
4~7月の予選(PFLでは「レギュラーシーズン」と呼ばれる)の2試合を戦い、約10選手のうち勝ち点上位の4選手が夏の4人トーナメント準決勝(プレーオフ)に進み、秋の決勝(チャンピオンシップ)で勝利すれば100万ドル(約1億3千万円)の優勝賞金を獲得できる。レギュラーシーズンは短いラウンドで勝利するほど高い勝ち点を獲得できる(1R勝ち6点、2R勝ち5点、3R勝ち4点、判定勝ち・反則勝ち・不戦勝3点、引き分け1点)。試合場はケージ。通常のMMAルールと異なり肘無しとなっている。
PFLの模様は、DAZNが2月からスタートしたばかりの月980円の新視聴プラン「DAZN Global」を通じて日本でも配信される。
今シーズンは日本から過去最多の3選手が参戦する。4月1日は元修斗フェザー級ランカーの工藤諒司(TRIBE TOKYO MMA)、7日はDEEP JEWELSフェザー級王者の東よう子(リバーサルジム新宿 Me,We)、14日は修斗ライト級世界王者の西川大和(西川道場)が出場する(いずれも現地時間)。トップバッターの工藤は2年連続2度目の参戦で、1日のフェザー級リーグ初戦で、21年同級優勝者・モヴィット・ハイブラエフ(ロシア)に判定負けを喫している。
女子フェザー級リーグ 5分3R
○マリナ・モクナトキナ[Marina Mokhnatkina](ロシア)
×東よう子(リバーサルジム新宿 Me,We/DEEP JEWELSフェザー級王者)
2R 1’29” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
東は柔道の元全日本強化選手。MMA 10戦8勝(3KO)2敗。パンクラスを主戦場にした後、21年6月のDEEPでKINGレイナに勝利し、22年5月のDEEP JEWELSでの再戦でも勝利し、DEEP JEWELSフェザー級王者となる。11月のDEEP JEWELSではタイ人のダイヤモンドローズ・ザ・ロケットとバンタム級で対戦し3R TKO勝ちしている。その試合後には英語で「36歳ですが、アメリカで試合したいです」とアピールし、今回のPFL参戦につなげた。現在37歳。
対するモクナトキナは、世界大会で6度優勝したサンボをベースとし、MMAは11戦8勝3敗の34歳。ベラトールで1勝1敗の後、21年からPFLに出場し、昨年シーズンでは1勝1敗。敗れた相手は21年ライト級優勝の人気選手・ケイラ・ハリソンで、判定に持ち込み、ハリソンの連続フィニッシュ勝利を5で止めている。
下馬評ではモクナトキナが圧倒的上で、試合もその通りの展開に。1R、開始すぐから東は前に出て右フックを積極的に振るう。時折当たるがモクナトキナはアゴを引いておりひるまない。冒頭モクナトキナは下がり気味だったが、右フック、ストレートを的確に当てると、組み付いてテイクダウンに成功する。東はすぐ立ち、金網際で押し合う展開が続く。中盤、離れると、モクナトキナが右フック、左ジャブを的確にヒットし優位に。東も時折返すが空振りが多い。
Mokhnatkina gets a big takedown and starts to unload on Higashi!#PFLRegularSeason LIVE NOW
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すると終盤、モクナトキナが右フックを振りながら両足タックルを仕掛けてテイクダウンを奪う。するとモクナトキナは勝ち点6となる1Rフィニッシュを狙って、仕掛けを早め、金網を背にしつつバックマウントを奪う。最後は裸絞めを狙うが、東はアゴを引いて耐える。記者採点はモクナトキナ。
Marina Mokhnatkina ends round 1 in dominant position! Round 2 up now…#PFLRegularSeason LIVE NOW
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2R、モクナトキナ陣営は東に危険な要素は無いと判断したか?序盤から仕掛ける展開に。モクナトキナがまたも素早い両足タックルで倒し、ハーフで押さえる。するとパスガードに成功し、サイドでガッチリと押さえる。モクナトキナは東の右腕をつかんで動けなくしたまま、右のパウンドを当て続ける。東がいくらもがいても脱出できず防戦一方となると、レフェリーがストップ。モクナトキナが2Rでフィニッシュし、幸先の良い勝ち点5を獲得した。
この日5試合行われる女子フェザー級リーグの最初の試合のため、このモクナトキナの高得点はこの後に試合をする選手へのプレッシャーにもなるだろう。逆に東は念願の米国初進出を果たしたが、厳しい現実を突きつけられる内容となった。
POINT FINISH! Marina Mokhnatkina Gets it done in the 2nd round to start off the night!#PFLRegularSeason LIVE NOW
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