DEEP JEWELS 11.23 東京 ニューピアホール(レポ):本野美樹、須田萌里の寝技封じ判定勝ち。東よう子、ダイヤモンドローズに3R TKO勝ち
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skyticket Presents DEEP JEWELS 39
2022年11月23日(水/祝)東京・ニューピアホール
レポート&写真:井原芳徳
本野美樹、須田萌里の寝技封じ判定勝ち
第8試合 セミファイナル 49kg契約 5分3R
○本野美樹(AACC/元DEEP JEWELSストロー級暫定王者)
×須田萌里(SCORPION GYM)
判定3-0 (柴田29-28/豊永○28-28/橋本29-28)
本野は昨年6月のDEEP JEWELSストロー級暫定王座初防衛戦で伊澤星花に敗れ、12月大会ではHIMEに判定勝ちし、今年3月大会ではにっせーに1R腕十字で一本勝ち。ここ2試合に続き今回もRIZINスーパーアトム級と同じ49kgまで体重を落としての試合となる。夏には「ABEMA格闘チャンネル海外武者修行プロジェクト」でラスベガスのシンジケートMMAで約1ヶ月練習してきた。
対する須田は18歳・高校3年生。5連勝後、5月に大島沙緒里のDEEP JEWELSアトム級王座に挑戦し1R一本負けしたが、7月2日のRIZIN沖縄大会では、にっせーに1R腕十字で一歩勝ち。9月のDEEP JEWELSでは村上彩に判定勝ちした。試合後のマイクでは「これから大島選手のアトム級のベルトにリベンジしたいです。私は負けてリベンジして強くなっていくと思っているので、またチャンスをください」とアピールしており、その前に大島と同門の本野が立ちはだかる。
1R、本野はサウスポー、須田はオーソドックスで構え、打撃戦が続いた後、中盤に本野がタックルで倒して上になる。だが須田は下から足を登らせると、三角絞めでガッチリと捕獲する。少しずつ極めを深くし、鉄槌と肘もヒット。極めきれないと判断すると、腕十字に移行する。本野に脱出を許すが、その後も須田は立った下からの蹴り上げを当てる。猪木アリ状態から膠着ブレイクとなり、スタンド状態で終える。記者採点は須田。
2R、須田がタックルで倒すが、本野は下からギロチンを仕掛けながらリバースして上になる。本野はパウンドを落とすが、須田は下からの腕十字、蹴り上げで脅かす。猪木アリ状態からスタンドに戻り、またも本野がタックルで倒すが、ここでも須田が下から足を登らせ腕十字を狙い、攻めの印象を作って終える。記者採点は本野。だが体格で劣る須田の粘りも印象に残る僅差のラウンドに。
3R、本野はまたも倒して金網際で上になると、パウンドで攻め、須田が下からの腕十字、蹴り上げで応戦する、これまで同様の構図が続く。だが須田は極めの形に持ち込めず、本野が随所でパウンドをまとめ好印象を作り終える。記者採点は本野。合計29-28で本野。ジャッジも3者とも本野を支持し、本野の判定勝ちとなった。
東よう子、ダイヤモンドローズに3R TKO勝ち
第9試合 メインイベント バンタム級 5分3R
○東よう子(リバーサルジム新宿Me,We/DEEP JEWELSフェザー級王者)
×ダイヤモンドローズ・ザ・ロケット(タイ/Tarnthong Gym)
3R 2’12” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
東は柔道の元全日本強化選手。元パンクラス・バンタム級1位で、昨年6月のDEEPでのKINGレイナとの初対決で判定勝ちすると、今年5月のDEEP JEWELS初代フェザー級王者決定戦でもレイナに判定勝ちしベルトを巻いた。今回は本来のバンタム級での試合となる。
対するダイヤモンドローズはタイ人ながら柔道、サンボで国際大会に出場経験がある選手。19年10月のDEEP JEWELSに参戦し、計量オーバーのレイナの代役で出場した中井りんと対戦し、1R腕十字で一本負けしており、3年ぶりの日本での試合となる。ベスト階級はフライ級のため1階級上げての試合となる。
1R、序盤から組みの展開となり、ダイヤモンドローズが腰投げを狙うが、東は潰して上になって押さえる。立ち上がっての猪木アリ状態と行き来し、東が随所でパウンドを当てる。ダイヤモンドローズも蹴り上げを当てる場面もあるが、東の攻撃が目立つ。終盤、ダイヤモンドローズがグラウンド状態の東に蹴り上げを当ててしまい、植松直哉レフェリーからタイ語で注意を受ける。スタンドに戻り、ダイヤモンドローズが右ローを当てるが、最後も東がタックルで倒して終える。記者採点は東。
2R、東が首投げで倒すと、袈裟固めで押さえ、足でダイヤモンドローズの腕を挟み、Vクロスアームロックで追い詰める。ダイヤモンドローズが耐えると、東はサイドで押さえ、アームロックを仕掛ける。終盤にはまたも袈裟固めに戻り、パウンドを当て続け圧倒する。記者採点は10-8で東。
3Rも東がダイヤモンドローズを倒すと、またも袈裟固めで押さえ、ダイヤモンドローズの左腕を足で押さえながら、パウンドを当て続ける。ダイヤモンドローズが防戦一方になったところでレフェリーがストップした。試合後のマイクでは、紙を読みながらだが英語で「36歳ですが、アメリカで試合したいです」といった内容のアピールを繰り広げた。
パンクラスランカーのNØRI、6年ぶりDEEPで判定勝ち
第7試合 フライ級 5分2R
×ミッコ・ニルバーナ(AACC)
○NØRI(PRAVAJRA/パンクラス女子フライ級1位)
判定0-3 (橋本19-19○/豊永○19-19/柴田18-20)
ミッコは3月のDEEP JEWELSフライ級GP 2022(王座決定トーナメント)一回戦で杉山しずかと対戦し、判定2-3で惜敗したが、粘りと追い上げも光る一戦だった。対するNØRIは16年11月以来6年ぶりのDEEP参戦で、その後はパンクラスで1勝2敗1分。最近では7月のパンクラスで栗山葵と引き分けている。
1R、ミッコが押し込み続けるが膠着ブレイク。離れるとNØRIがサウスポーからの左フック、顔面狙いの前蹴りを当てて好印象を残す。パンチの空振りからスリップしてグラウンドになってしまうが、ミッコはその先の攻めにはつなげられない。記者採点はNØRI。
2R、ミッコが組み付くが、NØRIは右手で首を抱えてギロチンを狙い、倒されてもその形を維持する。極まりは浅いものの、ミッコは脱出できず印象が悪い。お互いその先に持ち込めないが、福田レフェリーはブレイクせず続行し、そのまま終了する。判断の難しいラウンドだが、記者採点はNØRI。合計18-20でNØRI。ジャッジはやはり割れたが、2者がNØRIを支持し、NØRIの判定勝ちとなった。
栗山葵、藤田翔子との打撃戦制す
第6試合 フライ級 5分2R
○栗山 葵(SMOKER GYM/パンクラス女子フライ級2位)
×藤田翔子(リバーサルジム新宿Me,We)
判定3-0 (福田20-17/橋本20-18/田澤20-18)
栗山はDEEP JEWELSフライ級GP 2022(王座決定トーナメント)は一回戦が不戦勝で、5月の準決勝は体重オーバーで失格に。7月のパンクラスでNØRIと引き分け、9月のDEEP JEWELSではTe-aと59kg契約で対戦し判定勝ちしている。藤田はフライ級GP一回戦で優勝者・中井りんに2R TKO負けして以来の試合。
1R、圧をかける藤田に対し、サウスポーの栗山が回って距離を取り、左インロー、三日月蹴り、左フックを随所で的確に当てて主導権。藤田も終盤にようやく右ストレートと右ミドルを立て続けに当てるが、最後は栗山が右ジャブを返して終える。藤田は左まぶたを腫らす。
2R、藤田の右ミドルのヒットが増えるが、栗山も随所で右ジャブ、左ストレート、フックをヒット。どちらも譲らぬ接戦となるが、最後は栗山のパンチのヒットが増えて終了。栗山が2Rともポイントを取り判定勝ちした。
松田亜莉紗、2戦目で長野美香を撃破
第5試合 ストロー級 5分2R
×長野美香(フリー)
○松田亜莉紗(BLOWS)
判定0-3 (福田18-20/橋本17-20/田澤18-20)
キャリア15年のベテラン・長野は9月大会で井上智子に1R腕十字で一本勝ちし連続出場。大阪出身の松田は8月のDEEP大阪大会で和田千聖に1R TKO勝ちし、今回プロ2戦目だ。
1R、長野がタックルから金網に押し込み、度々倒しかけるものの、松田は耐え、長野を押さえつつ右手でパウンドを随所でヒットする。長野は終了間際にアームロックを狙うが松田は防御して終える。
2Rも長野がタックルを繰り返すが、松田が切って潰し、上で押さえて随所でパウンドを何発も当てて好印象を残し判定勝ちした。
期待の星・万智、デビュー戦で完勝
第4試合 ストロー級 5分2R
×ARAMI(MIBURO)
○万智(スポーツジム67’s)
判定0-3 (福田18-20/橋本18-20/長瀬18-20)
DEEP JEWELSアマチュアで試合経験を積んだ万智は今回がプロデビュー戦。プロ10戦以上のキャリアのあるARAMIと対戦した。万智のセコンドには黒部三奈がつく。
1R、万智が序盤から倒してバックを取り、動くARAMIに組み付き、度々トップ、サイドバックで押さえてコントロールを続け、最後はパウンドもまとめる。
2R、両者サウスポーで万智が右ミドルを当てつつ、タックルで倒し、再び組み付いてコントロールを続ける。中盤、ARAMIは背後の万智の腕をつかみ、アームロックを狙うが、万智は回転を続けて脱出する。最後は腕十字、三角絞めを狙いつつ鉄槌を連打して反撃して終了。2Rともポイントを取り、デビュー戦を白星で飾った。素質の高さを存分に印象付ける試合で、来年は伊澤星花のような躍進をするか注目だ。
第3試合 バンタム級 5分2R
○熊谷麻理奈(Trister Gym/キックボクシングHOOST CUP日本女子スーパーライト級(63kg)王者)
×細谷ちーこ(ABLAZE八王子)
判定3-0 (20-18/○19-19/20-18)
1R、序盤に細谷のタックルに合わせ熊谷が左膝蹴りをヒット。熊谷が金網に押し込む展開が長時間続くが、最後は細谷が倒して金網際で押さえる。
2R、またも熊谷がタックルのカウンターで膝を当てるが、細谷はタックルを続け、倒して上で押さえる。一旦立たれてもパンチを当て、再び倒し、今度はサイドを取ってアームロックを狙う。最後も立たれてからタックルを仕掛け、主導権を維持し終了する。
ジャッジは随所での打撃で印象を作った熊谷を支持し、熊谷の判定勝ちとなった。採点は妥当な範囲だったが、熊谷は細谷の組み技に手を焼く内容で、打撃も大差はなく、正味の総合力では細谷も劣らない印象だった。
第2試合 バンタム級 5分2R
○ゆりな(OOTA DOJO)
×ひしぬま JUCY さやか(和術慧舟會GODS)
1R 1’05” アームロック
第1試合 54kg契約 5分2R
×MANA(フリー)
○谷山 瞳(BRAVE)
1R 3’40” 裸絞め
アマチュア第2試合 アマチュアSPルール フライ級 3分2R
○奥富夕夏(リバーサルジム新宿Me,We)
×鈴木“BOSS”遥(SAI-GYM)
判定3-0
アマチュア第1試合 アマチュアSPルール ストロー級 3分2R
×堀井かりん(パラエストラ八王子)
○角田光優(禅道会中信支部)
判定0-3