“錦鯉ファイター”工藤諒司がMMA引退表明「ギリギリまでやり切った」。修斗フェザー級で活躍し米国PFLで5戦
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修斗で活躍後、PFLに参戦していた工藤諒司(TRIBE TOKYO MMA)が7月20日、MMA引退を表明した。
工藤は1993年4月3日生まれの30歳。青森県八戸市出身。5歳から極真空手を始め、小学生の時から始めたレスリングではインターハイ3位に入賞し、名門の国士舘大学に入学。卒業後の16年にTRIBE TOKYO MMAに入門。17年10月のTTFチャレンジでプロMMAデビュー。18年からプロ修斗に上がり、並行して出場したONEのトライアウトで3連勝。21年7月の修斗世界フェザー級王座決定戦ではSASUKEに判定2-0で惜敗したが、同級の主力として活躍した。プライベートでは錦鯉(漫才コンビではない)の愛好家としても知られ、SNSやYoutubeに錦鯉の写真や動画を上げ、腕には錦鯉のタトゥーを入れ、「錦鯉ファイター」の愛称でも親しまれていた。

2023 PFL 4: Atlanta at the OTE Arena in Atlanta, Georgia, Thursday, June 8, 2023. (Cooper Neill / PFL)
昨年4月からは米国のPFLに参戦。フェザー級リーグ初戦は負傷判定負けに終わり、2戦目は1R右フックでKO勝ちして高得点を獲得し、8月の準決勝に進んだが、ババ・ジェンキンスに1R裸絞めで一本負け。今年のフェザー級リーグにも参加したが、4月の初戦では21年優勝者・モヴィット・ハイブラエフに判定負けし、6月の2戦目もPFLのリーグで4度ベスト4入りしているクリス・ウェイドに1Rフロントチョークで一本負けし、予選敗退していた。

2023 PFL 4: Atlanta at the OTE Arena in Atlanta, Georgia, Thursday, June 8, 2023. (Cooper Neill / PFL)
工藤はウェイド戦で敗れた直後のインスタグラムに「今までなかった高い壁に当たっています」「正直なところ体のことから精神的なところで、以前から苦しんでいました」と明かしつつ「決して諦めることはしたくないです」と記し、再起を表明していた。
だががそれから1カ月後の7月20日の投稿では「この度、総合格闘家として現役引退を決意しました。度重なる怪我と向き合ってきましたが、心身ともに限界を迎えこのような決断をいたしました」と、MMA引退を表明した。
工藤はこの投稿の中で、これまでのキャリア、怪我の状況、引退を決めるまでの苦悩を記しつつ「この判断に悔いはありません。最後がどうであれ自分の中でギリギリまでやり切ったと満足しています」と総括した。最後は「今までたくさんの応援やサポートをしてくださいましたスポンサー様、家族、友人たち、ファンの皆様、今までご指導くださいました長南会長、堀江さん、TRIBEのコーチの方々、今まで一緒に汗を流したチームの皆さん、本当にありがとうございました。幸せな格闘技人生でした」と締めくくっている。
工藤のプロMMA通算戦績は18戦11勝(7KO)6敗1分。