RISE 1.23 後楽園ホール(レポ):鈴木真彦、拳剛を1R KO。4月のELDORADOでの志朗へのリベンジ戦を希望
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RISE 154
2022年1月23日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 メインイベント RISEバンタム級(55kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
○鈴木真彦(山口道場/王者、元WBCムエタイ日本&ホーストカップ日本同級王者)
×拳剛[けんご](誠剛館/2位、元DEEP☆KICK -55kg王者)
1R 2’04” KO (3ダウン:パンチ連打)
※鈴木が2度目の防衛
鈴木は昨年9月、那須川天心との再戦で判定負けしたが、11月の地元大阪大会では江幡塁を右フックで1R KOし返り討ちを果たした。RISE王座の防衛戦は20年1月に良星をKOして以来2年ぶりだ。拳剛は昨年2月に塁に1R KO負け。以降は麻太郎、戸井田大輝、知花デビットに3連勝でRISE王座に初挑戦した。
試合は鈴木の速攻が光る内容に。1R、鈴木が右ボディストレートを当てたのをきっかけに、顔面にも右のパンチ当て、圧力を強め、コーナーに詰めてパンチを連打。拳剛も打ち合いで返す場面もあるが、鈴木はひるまず自分のパンチを的確に当て続けて、左フックでダウンを奪う。
その後も打ち合いが続き、鈴木がボディ打ちも絡めつつ、コーナーに詰めてパンチを連打し、左ストレートをクリーンヒットした後、小川レフェリーはダウンを宣告する。
拳剛はなんとかファイティングポーズを取るが、レフェリーが目を離した直後、後ろにフラつく。それでも続行したが、鈴木がパンチの連打で再び追い詰めたところでレフェリーが3ダウン目を宣告しストップした。
完勝の鈴木は「6月、凄い試合が決まっているじゃないですか。そこで僕も出場したいんですけど、RISEの55kgの一番強い選手としてリングに立ちたいんで、4月のRISE ELDORADOでやり返さないといけない相手がいるんで、どうでしょうか?絶対倒します」とマイクを持って話し、20年11月 の那須川天心挑戦者決定トーナメント決勝で敗れた相手・志朗とのリベンジ戦を熱望した。続けて「今年から山口兄弟がジムを辞めたんですけど、ずっと兄貴分なんで、これからも背中を見せていただきたいです。2月に(山口兄弟の)オープンフィンガーだけの試合があるんでそちらにも足を運んでください。今年、みんなで格闘技を盛り上げていきましょう」とアピールした。
バックステージで鈴木は「世の中コロナで大変でぶっ飛ばしたいと思って行きました」と話しつつも「感情のまま戦ってしまいました。最初、見ようかと思ったんですけど、盛り上げたいと思って行っちゃいましたね。満足具合はゼロです。ただ勝てただけでまだまだやなと思いました。ボディも蹴りも混ぜれば良かったです」と内容を反省。アピールした今後については「4月、志朗選手にリベンジしたいです。6月は向こう(=K-1)の一番強い選手と戦って、RISEが一番強いと証明したいです。今年は世界も視野に入れているんで、世界にも通用すると証明したいです」と付け加えた。
RISEの伊藤隆代表は「志朗も復帰戦で鈴木戦はキツいと思うので、志朗側と話し合いたいです」と話した。4月2日のRISE ELDORADO代々木競技場第一体育館大会のカード発表に関しては「(新型コロナウイルスの)オミクロン株のこともあって外国人も呼べないので、調整して2月頭に発表したい」と話した。
第9試合 セミファイナル フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×竹内将生(エイワスポーツジム/1位、Bigbangフェザー級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者、元WPMF日本&J-NETWORKバンタム級王者)
○平野凌我(MTS/7位)
判定0-3 (豊永28-29/佐藤28-29/小川29-30)
竹内は昨年7月にフェザー級王者の工藤政英に挑戦し、ダウンを先取したが、3ダウンを奪い返され敗れて以来のRISE登場。平野は7月のYU-YA戦、10月の翔太戦と2連続KO勝ち中だ。
1R、お互いミドル、パンチ等を積極的に当てるが、均衡状態は崩れない。2R、序盤は平野が左ストレート、左ハイを連続で当てる場面もあり、竹内も中盤過ぎにパンチの連打から左ミドルにつなげる場面もあり、それぞれ見せ場はあるものの、均衡状態が続く。
3R、序盤からパンチで打ち合い、一進一退の展開。竹内は膝も随所で当てるが、平野は耐えパンチを返す。だが竹内はクリンチを繰り返し、秋谷レフェリーから注意2度の累積で警告を受ける。さらに終了間際、組んで膝を連打してしまい、累積でレッドカード減点1となってしまう。結局この減点の差で、平野の判定勝ちとなった。記者採点は2Rまでイーブン、3Rは竹内優勢だが減点があるため9-9で合計29-29。
第8試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×実方拓海(TSKJapan/RISE 2位、WMC日本スーパーライト級王者)
○森香津眞(チームドラゴン/RISE 5位、RISING ROOKIES CUP 2018スーパーライト級優勝)
4R 判定0-1 (小川9-10/佐藤10-10/秋谷10-10)
3R 判定1-1 (佐藤30-29/秋谷29-30/小川29-29)
1R、両者やや慎重だが、終盤、サウスポーに構えた実方が、左ボディ、三日月蹴りのヒットをじわじわ増やし、やや優位に。2R、森が右フックを強打する場面もあるが、実方も随所で左ミドル、ボディを返す。お互い手数が伸びず決定打につなげられない。3Rもお互いパンチを当て、終盤に実方がヒットを増やすが、均衡状態のまま終了する。
ジャッジは三者三様で延長へ。相変わらずお互い単発止まりで手数がなかなか伸びなかったが、終盤、ようやく森が右のパンチのヒットを増やし少し優勢に。ところが終了間際、実方が右ストレートで森をぐらつかせ巻き返す。ジャッジは1者のみ森を支持したが、2者がイーブンで引き分けに終わった。記者採点は全ラウンドイーブン。
第7試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/RISE 2位)
×岩郷[いわごう]泰成(TFT/DEEP☆KICK -60kg 1位)
2R 2’57” KO (右フック)
常陸は1度の引き分けを挟み5連勝中。岩郷は11月の大阪大会のオープニングファイトで佐藤亮に判定勝ちし東京のRISEには初登場だ。
1R、常陸の攻撃がローブローとバッティングになり2度の中断が挟まれる。パンチで打ち合う場面が多く、常陸のヒットがやや多いが、まだ岩郷も攻撃を返している。
2Rもパンチの打ち合いが続き、お互い動きが荒く、クリンチも増え、常陸に注意、岩郷に注意2(警告)が出されるが、終了間際の打ち合いで、常陸がカウンターの右フックをクリーンヒット。ダウンした岩郷のダメージが大きく、レフェリーがすぐにストップした。常陸は試合後のマイクで、王座挑戦を熱望した。
鼻骨骨折のため昨年12月に引退表明した工藤政英(新宿レフティージム/第3代RISEフェザー級王者)の引退セレモニーが行われた。工藤の通算戦績は戦績37戦22勝(14KO)11敗4分。工藤は「今は農家でお米を育てています。収穫時期になりましたら皆さん買ってください。運動神経は無かったですが、皆さんのサポートで勝つことができました」と話した。
第6試合 フライ級(51.5kg) 3分3R
×数島大陸[りく](及川道場/新空手K-3 GP 2019軽軽量級優勝)
○空龍[くうりゅう](空修会館)
判定0-3 (長瀬28-30/秋谷28-30/豊永28-30)
数島は8戦6勝2分の19歳。昨年7月、緊急出場でラジャダムナン王者の竜哉・エイワスポーツジムからダウンを奪い引き分け話題を呼んだ。空龍はRISE初参戦、9戦7勝1敗1分の17歳。昨年9月にKNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王座決定トーナメント準決勝で優勝者の花岡竜に敗れたが、高い技術戦を繰り広げた。
1R、両者サウスポーに構え、右ミドル、右ジャブを当て合う。まだ大差はないが、終盤、空龍の手数がやや上がる。
2Rも空龍が数島の圧力をサイドに動いてかわしながら、自分の攻撃を当て続ける。終盤、左右のローを効かせてから、左ストレートで数島をふらつかせ、パンチラッシュで好印象を残す。
3R、空龍が右ジャブ、左ミドル、左右のローを的確に当て続け、時折バックスピンキック等の大技も織り交ぜ、終始攻め続け、点差を広げ判定勝ち。RISE初戦でしっかりインパクトを残した。
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○戸井田大輝(戸井田ジム/MA日本スーパーバンタム級王者)
×HAYATO(CRAZY WOLF)
判定3-0 (佐藤30-28/長瀬30-28/豊永30-28)
第4試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○京介(TOP DIAMOND/RISEスーパーフライ級(53kg)6位)
×KING龍蔵(ROYAL KINGS/DEEP☆KICK -55kg 9位)
1R 2’08” KO (パンチ連打)
第3試合 92kg契約 3分3R
×ミヤギン(team Bonds)
○南原健太(極真会館/極真会館全日本ウェイト制2018重量級(+90kg)準優勝)
1R 1’04” KO (左ハイキック)
第2試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○遠山翔太(MONSTAR GYM/RISE 8位)
×佐藤九里虎(FAITH/RISE 10位、WMC日本スーパーフライ級王者)
判定3-0 (29-28/29-27/30-28)
第1試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
○小林愛理奈(FASCINATE FIGHT TEAM/1位)
×祥子JSK(治政館)
2R 2’57” KO (3ダウン:右フック)