NO KICK NO LIFE 1.9(夜)ニューピアホール(レポ):森井洋介、健太に判定勝ち。緑川創、プライチュンポンに判定勝ち
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NO KICK NO LIFE 第2部
2022年1月9日(日)東京・ニューピアホール
レポート&写真:井原芳徳
※NO KICK NO LIFEのルールは肘有り・つかんでからの攻撃は1回のキックルール。
第5試合 メインイベント 61.5kg契約 3分5R
○森井洋介(野良犬道場/元KNOCK OUTライト級王者、元全日本&Bigbangスーパーフェザー級王者、元WBCムエタイ&WPMF日本フェザー級王者)
×健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本ウェルター級王者、元NJKFウェルター級&スーパーウェルター級王者、元Krushスーパー・ウェルター級(70kg)王者)
判定3-0 (ノップ49-47/北尻50-47/秋谷50-47)
森井は7月のNO KICKのメインイベントで前口太尊の引退試合の相手を務め2R KO勝ちして以来の試合。健太は9月のNJKFでキャリア100戦目に達し、鈴木翔也に判定勝ち。11月のBOMではキヨソンセン・フライスカイジムに判定負けしている。
1R、森井は右フック、健太は左右のローを時折当てるが、まだ軽かったりブロックをされる状態で、お互い相手にダメージを与える攻撃は乏しい。記者採点はイーブン。
2R、森井が圧をかけ続け、左右のフックを随所で当て、終盤には左ボディを強打し好印象を作る。健太は細かく左インローを当てるが、森井の圧力は落ちない。
3R、森井は2Rから当てていた左の奥足狙いのローを増やしつつ、左ボディも当てて優位を維持。健太は時折バランスを崩す。健太は左インロー等を返すが、変わらず反撃の糸口がつかめない。
4R、森井は手数を上げ、左ボディをきっかけに度々パンチをまとめる。健太はブロックして耐えきる。
5R、健太も右ハイを当てるが、威力は不十分。森井が随所でパンチをまとめ、優位を維持。健太の防御も巧く、ダウンは奪えなかったが、森井が大差をつけ判定勝ちした。
森井は「今年は勝負の年にしたくてKOしたかったんですけど、気持ちを入れ直したいです」と話した。
第4試合 セミファイナル 70kg契約 3分5R
○緑川 創(RIKIX/RISEミドル級(70kg)3位、元WKBA世界スーパーウェルター級王者、元新日本ウェルター級王者)
×プライチュンポン・ソーシーソムポン(タイ/GTジム/IMCインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者)
判定3-0 (能見49-48/大成49-48/北尻50-47)
緑川は12月12日のRISEでRYOTAROと対戦し判定負け。2Rに右ストレートでダウンし、3Rも多くのパンチをもらい、右フックで腰が落ちる場面もあったため、1カ月足らずの試合間隔はダメージの面で気がかりだが、当初の予定通りにホーム大会のNO KICK NO LIFEに出場する。
対するプライチュンポンはタイでは3R制のMAXムエタイで活躍。今年3月のK-1で野杁正明に判定負けしているが、肘有りルールでは19年11月のKNOCK OUTでT-98に対し肘と膝で攻め込み判定勝ちし、今年4月のBOMでは柿沼慶を3Rに左肘の連打でKOしている危険な相手だ。
1R、プライチュンポンはサウスポーに構え、前に出る緑川をかわしながら、自分の左のミドル、ロー、ハイを的確に当て続ける。とはいえまだ攻撃は少ない。
2Rもプライチュンポンは随所で左の蹴りを当てる。倒れ際に左膝を当て、レフェリーから注意される場面も。緑川も右インロー、右ボディ等を1Rよりも当てるように。とはいえまだお互いヒットは伸びず、均衡も崩れない。
3R、緑川は右ボディ、右インローのヒットを増やすと、左フックも時折クリーンヒットし好印象。プライチュンポンは左ミドルを当てるが蹴り数が減ってしまう。
4Rも緑川ペースで、随所で右ロー、右ボディ、左フックを当て、時折プライチュンポンをひるませる。
5Rも緑川が攻撃を当て続け主導権を維持。プライチュンポンはKO逃れで防戦一方のまま終了。3R以降攻勢だった緑川が判定勝ちした。
第3試合 62kg契約 3分3R
△髙橋聖人[きよと](真門ジム/NKBライト級2位・元同フェザー級王者)
△トン・フェロージム[Thong Fellow Gym](タイ/フェロージム/元タイ・イサーン地区バンタム級王者)
判定1-1 (能見30-29/大成29-30/秋谷29-29)
髙橋聖人は髙橋3兄弟の三男の24歳。6月のRIZIN大阪大会でDEEP☆KICK -63kg王者の山畑雄摩と63kg契約で対戦し引き分けて以来の試合。トンは60戦40勝18敗2分の26歳。
1R、お互い慎重だが、トンは時折距離を詰めて放つ右フック、肘、膝が重みがある。髙橋はローを当てるが軽めだ。
2R、トンが左肘を当てると、髙橋は髪の生え際あたりを切られ少し出血する。だが中盤以降、左ボディ、右の顔面狙いの前蹴り等のヒットを増やし挽回する。
3R、髙橋が左ボディ、ミドル、右ロー等を増やすが、トンは時折左ミドルを当てる程度で、最後は逃げ切りモードで終了。ジャッジは三者三様でドローとなった。
第2試合 70kg契約 3分3R
△喜多村誠(ホライズンキックボクシングジム/元BOM&新日本ミドル級王者)
△璃久(志真會館/シュートボクシング日本スーパーウェルター級(70kg)4位)
判定1-0 (大成29-28/秋谷28-28/北尻28-28)
大会5日前、璃久と対戦予定だった高木覚清が蜂窩織炎(ほうかしきえん)となりドクターストップがかかり欠場し、代わって喜多村が出場すると発表された。喜多村は昨年6戦4勝(3KO)2敗。41歳ながらも積極的に試合をこなし、7月にはJに判定2-1で勝利し初代BOMミドル級王者になったが、12月のJの希望を受けての再戦では判定負けしベルトを失ったばかりだ。
1R、開始すぐから璃久が距離を詰め、パンチの連打で先手を取り、右のバックハンドブローも当てる。途中、喜多村も右ストレートを強打する場面もあるが、手数では大差をつけられる。
2Rも璃久が積極的だが、1Rよりも圧力が落ちる。喜多村も右ストレート、左ハイを当てる場面はあるが、単発止まりで手数はなかなか上がらない。
だが3R、喜多村が璃久の右フックのカウンターで右フックをクリーンヒットしダウンを奪う。だが以降は璃久がパンチ、バックブローを度々当てて挽回して終了する。ジャッジ1者は喜多村を支持したが、2者がイーブンとし、ドローとなった。
次回のNO KICK NO LIFEは5月28日(土)豊洲PITでの開催を予定している。
第1試合 60kg契約 3分3R
○翔貴(岡山ジム/元ルンピニー日本フェザー級王者)
×旭野 穂(野良犬道場/元KROSS×OVER -60kg王者)
判定3-0 (北尻29-28/ノップ30-29/秋谷30-29)
NO KICK NO LIFE 1.9(昼)ニューピアホール(レポ):18歳の花岡竜、石井一成を圧倒し判定勝ち。宮元啓介、引退戦は加藤有吾に判定負け