ONE Championship 12.4 シンガポール:松嶋こよみ、ゲイリー・トノンの寝技に苦しみ判定負け。グレゴリアン、サワー、マスンヤネが衝撃勝利
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ONE Championship「ONE: BIG BANG」
2020年12月4日(金)シンガポール・インドアスタジアム
レポート:井原芳徳 写真:(C) ONE Championship
第7試合 メインイベント キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
○マラット・グレゴリアン(アルメニア/ベルギー)
×イヴァン・コンドラチェフ(ロシア)
2R 1’52” KO (左ボディフック)
K-1、GLORYで王者になったグレゴリアンがONEに初登場。コンドラチェフはキック25戦20勝4敗1分の選手。1R、コンドラチェフがサウスポーで低めの重心で構え、顔面とボディにパンチを当て続ける。グレゴリアンはブロックを続け、随所で左ミドル、右のインローと奥足狙いのローを当てるが、やや慎重な試合運びといった印象。すると終盤、パンチの打ち合いとなると、コンドラチェフの右フックがカウンターで炸裂し、グレゴリアンはダウンする。
Ivan Kondratev DROPS Marat Grigorian in Round 1! #ONEBigBang #WeAreONE #ONEChampionship pic.twitter.com/Imum2PDDUp
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2R、挽回を狙うグレゴリアンは、攻撃の数を増やし、右の奥ローを執拗に当て続けると、コンドラチェフは少しバランスを崩すように。するとコンドラチェフが下がり気味になり、中盤、グレゴリアンがケージにコンドラチェフを詰めると、左ボディフックをクリーンヒット。コンドラチェフはうずくまって立ち上がれず。グレゴリアンが怖さを印象付け逆転KO勝ちした。
マラット・グレゴリアン
2ラウンド劇的KOでONEデビュー戦白星!#ONEBigBang #WeAreONE #ONEChampionship #格闘技 pic.twitter.com/q0W6R6vVEi— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) December 4, 2020
第6試合 MMA フェザー級(70.3kg) 5分3R
×松嶋こよみ (パンクラスイズム横浜/3位)
○ゲイリー・トノン(米国/5位)
判定0-3
松嶋は19年8月のマニラ大会でマーチン・ニューイェンの持つ同級王座に挑戦したが2R TKO負け。今年2月のジャカルタ大会での再起戦でキム・ジェウンに3R TKO勝ちして以来10カ月ぶりの試合となる。
対するトノンは17年5月のONEでのグラップリングマッチで青木真也に一本勝ちしたことがあり、翌18年にMMAデビューすると、昨年5月には中原由貴に55秒ヒールホールドで勝利し、MMA 5戦5勝(2KO/3一本)の快進撃を続けている強豪だ。
フェザー級では10月30日の大会でタン・リーがマーティン・ニューイェンに3R KO勝ちし王者になったばかり。松嶋×トノンの勝者が次期王座挑戦者の最有力候補となる。
1R、松嶋が右ローを放つと、トノンは蹴り足をつかんでバランスを崩させ、飛びついてギロチンを狙う。松嶋は防御するが、トノンは引き込むようにして下になり、じわじわ動いてバックマウントを奪う。トノンは足を4の字で組んで松嶋をガッチリと捕獲し、裸絞めを狙い続ける。
2Rも序盤からトノンが組んでくるが、松嶋は突き放す。だが1分半過ぎ、トノンはタックルで倒すと、またもバックマウントを奪う。バックマウントが解けた後もトノンがコントロールを続けていたが、終盤、松嶋が上をキープすると、左膝を当ててようやく好印象を残す。
3R、松嶋が右ミドルを当てると、トノンは蹴り足をつかんで足関を狙うが、松嶋は動いて足を抜いて脱出する。松嶋は詰めてパンチを狙うが、トノンは回って距離を取り続け、反撃を封じて終了。寝技で好印象を残したトノンが判定勝ちした。
第5試合 キックボクシング ライトヘビー級 (102.1kg) 3分3R
×アンデウソン・“ブラドッグ”・シウバ(ブラジル)
○ムラット・アイグン[エガン](オランダ/トルコ)
判定0-3
第4試合 キックボクシング フェザー級(70.3kg) 3分3R
○アンディ・サワー(オランダ)
×ジャン・チュンユー(中国)
判定3-0
チュンユーは昨年7月のKrushで加藤虎於奈に判定勝ちした選手。1R、サワーは右フック、左ミドル、インローを的確に当て続け主導権。11月に38歳になったが、動きは良い印象だ。
2R、チュンユーは右ミドルのヒットを増やすが、サワーは蹴り合いで左インローを返す。チュンユーはインローをもらうと足が流れるように。
3R、サワーは左フック、左ボディも織り交ぜつつ、左インローをヒット。終盤、左ボディを効かせ下がらせると、右アッパー、右ハイ等も当ててチュンユーを圧倒。文句無しの判定勝ちを果たした。
アンディ・サワーの完璧なコンボ!
ユナニマス判定で、ジャン・チャンユを下しサワーが勝利ONE: BIG BANG@ABEMA でライブ配信中https://t.co/j1qg3Lyc5Q#ONEBigBang #WeAreONE #ONEChampionship #格闘技 pic.twitter.com/6L0BraWfmh
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第3試合 MMA ストロー級(56.7kg) 5分3R
○ボカン・マスンヤネ(南アフリカ)
×レネ・カタラン(フィリピン/世界3位)
1R 0’37” KO (左ハイキック)
パンクラスでインパクトを残し、ONEでも澤田龍人に勝利しているマスンヤネが登場。カタランを首相撲で捕まえて左膝蹴りを当てた後、カタランがタックルを狙うが、マスンヤネは頭を押さえて制しつつ、離れた直後に近距離から左ハイをクリーンヒット。カタランは大の字で倒れ、マスンヤネが衝撃的なKO勝ちを果たし、タイトルが視野に入って来た。
ボカン・マスンヤネが
ランキング3位のカタランをKO!ONE: BIG BANG@ABEMA でライブ配信中https://t.co/j1qg3Lyc5Q#ONEBigBang #WeAreONE #ONEChampionship #格闘技 pic.twitter.com/w5pVPokTrQ
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第2試合 MMA 女子アトム級(52.2kg) 5分3R
○ジヒン・ラズワン(マレーシア)
×ビー・ニューイェン(ベトナム/米国)
判定3-0
第1試合 MMA 女子アトム級(52.2kg) 5分3R
○リトゥ・フォガット(インド)
×ジョマリー・トーレス(フィリピン)
1R 3’55” TKO