シュートボクシング 11.28 後楽園ホール:海人、喜多村誠を3R KOし「大晦日待ってます」。笠原友希が日本フェザー級王者に
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SHOOT BOXING 2020 act.2
2020年11月28日(土)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第7試合 メインイベント 70kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
○海人(TEAM F.O.D/SB日本スーパーライト級(65kg)王者、S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝)
×喜多村誠(ホライズン・キックボクシングジム/元新日本キック・ミドル級王者)※伊原道場新潟支部から所属先名称変更
3R 0’14” KO (右ハイキック)
シュートボクシングの大会は2月の後楽園大会以来9カ月ぶり。今回のメインイベント、海人 vs. 喜多村誠は9月19日の後楽園大会で組まれていたが、大会の一部関係者および出場選手数名が新型コロナウイルス陽性と診断されたため、大会が中止となっていた。(上写真はシュートボクシング協会のシーザー武志会長)
海人は2月大会でムエタイの殿堂・ルンピニースタジアムのランカー、ピンペットと5R+延長3R戦い判定負け。コロナ禍を経て半年ぶりの試合となった8月のRIZINではMMA選手のロクク・ダリと対戦し判定勝ちした。10月11日のRISEでは緑川創と接戦の末に判定勝ちしている。公式インタビューではこれらの試合を振り返ると共に、コロナ禍を経ての練習状況の改善、SBの先輩・RENAの引退表明への思い、そして大晦日のRIZIN出場の目標について語っている。
喜多村は緑川に続く新日本キック中量級ナンバー2の立場で長年活躍してきた選手。2年前にはT-98と対戦し、劣勢の中で右肘を当ててT-98を切りTKO勝ちしている。2月のREBELSで津崎善郎に判定勝ちして以来の試合となる。その後、所属先が新日本キックから独立し名称を変え、喜多村にとってもフリーとなっての初戦となる。そして7月22日に40歳になってからの初戦で、今回が50戦目にもなる。
1R、海人は右のカーフキック、組んだり接近戦での右の縦肘を当てる。中盤過ぎから喜多村の右フックも少し当たるように。終了間際、喜多村が前方への投げを決め、ジャッジ1者は評価するが、他のジャッジは評価せず、ポイントにはならない。大会の後半の試合はオープンスコアとなっており、ジャッジ1者が海人の打撃を支持する。
2R、海人は首相撲からの肘、膝狙い主体。喜多村はつかまりがちだが、右フックを時折返す。終了間際、海人が左ボディを効かせてから、組み付いて右肘を当てる。喜多村は左目の下を切られ、ドクターチェックを受ける。記者採点もジャッジも海人。
すると3R開始すぐ、海人が左前蹴りで突き放した後、右ハイを首筋にクリーンヒット。喜多村は左目の視界が定かではなかったか?ダウンすると動けず、すぐさま平レフェリーがストップした。喜多村は50戦目で初のKO負け。前日計量で喜多村は「70kgの壁を見せ付けて勝ちたい」と話したが、海人は「70kgの壁だろうと突き破って僕が勝つ」という返答を有言実行した。
海人は「僕は今年もう一戦できると思っているので。去年は決まりそうで決まらなったですけど、今年、大晦日待ってます」とアピールした。
第6試合 SB日本フェザー級(57.5kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○笠原友希(シーザージム/1位)
×手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/4位)
4R 1’07” KO (左フック)
※笠原が王者に
この試合も9月大会で予定されていた。両者は昨年4月に対戦し、笠原兄弟の次男・友希(ゆうき)が1R KO勝ちしている。手塚のその後の戦績は2勝1敗1無効試合。友希は7月のRISEで那須川天心にKO負けしたが、その後は天心らとの合同練習に招かれており、これらの経験がどう活きるか。手塚も偶然にも志朗と夏から練習をするようになり「今回の試合に向けてボクシングテクニックを教えてもらったり、対サウスポーを考えていたたきました」とのことだ。
1R、友希はサウスポーに構え、手塚とパンチを打ち合い、被弾する場面もあったが、終盤に裏投げを決めて1ポイントを取り、早くも先手を取る。ジャッジ1者は手塚の打撃を評価しイーブンとする。記者採点は10-9で友希
2R、友希が左ミドル、左ハイを効かせるようになると、中盤、右フックを効かせダウンを奪う。その後も友希が左ミドルを当てていたが、終盤、手塚が右フックを効かせると、パンチラッシュでダウンを奪い返し、ポイントを五分にする。
3Rもお互いパンチを当てるが、やや手塚のヒットが上か。手塚も投げを狙うが友希は防御する。ジャッジは2名が手塚を支持する。記者採点はイーブン。
4Rもパンチの打ち合いとなると、手塚が突如ひるみ後頭部を押さえ、その隙を逃さず友希がパンチラッシュ。手塚は下がり続けると、最後は左フックで友希がダウンを奪ったところで、北尻レフェリーがストップし、友希の勝利となった。手塚のセコンドは反則の肘打ちが当たっていたと抗議したが聞き入れられなかった。
19歳・18戦目で初のベルトを巻いた友希は家族や応援団に感謝の言葉を述べた後「これからはもっと大舞台に立てるよう、他のチャンピオンに負けないよう頑張るので、応援お願いします」とアピールした。
第5試合 62kg契約 3分3R(無制限延長R)
○笠原弘希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者、元フェザー級(57.5kg)王者)
×ハルク大城(ボスジムジャパン/パンクラス・ネオブラッド・トーナメント2013フェザー級(65.8kg)優勝、TRIBELATEキック・ライト級王者)
判定3-0 (平30-27/茂木30-28/若林30-26)
1R、MMA選手の大城が、低めの重心で構えつつ、パンチを当て続ける。だが中盤、笠原兄弟の長男・弘希が右ローを効かせると、終盤、左ジャブを効かせてからのパンチラッシュでダウンを奪う。
2R、大城は回復し、随所での打ち合いで右ストレートを当てやや好印象。弘希はひるむほどにはならないが、攻撃が少ない。だがジャッジ1名は弘希を支持する。
3R、弘希は序盤から圧を強め、左ジャブ、左ボディを度々ヒットし優勢。終盤には左右のストレートでも大城を苦しめ、点差を広げ判定勝ちした。
第4試合 SB日本女子ライト級(62.5kg)初代王座決定戦 3分3R(無制限延長R)
○未奈(秀晃道場/1位)
×溝口孝湖(WATANABE GYM/HOOST CUP女子スーパーライト級王者)
判定3-0 (平30-25/若30-24/北尻30-24)
※未奈が王者に
1R、未奈はパンチの打ち合いに応じつつ、2度首投げを決め、シュートポイントを合計2獲得する。2Rにもシュートポイント1を2度取り、打撃でも左ボディ、右ミドルを強打して好印象を残す。3Rも未奈がシュートポイント1を獲得。合計シュートポイント5を取りつつ、溝口が上回りたい打撃面でも未奈がジャッジ2者から1ポイント差で評価され完勝した。
第3試合 63kg契約 3分3R(無制限延長R)
○村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)2位)
×般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺/元グラディエーター武士道キックフェザー級王者)
判定3-0 (若林30-29/和田30-29/平30-28)
第2試合 69kg契約 3分3R(無制限延長R)
○村田義光(シーザージム/SB日本ウェルター級(67.5kg)4位)
×璃久[りく](志真會舘/SB日本スーパーウェルター級(70kg)5位)
4R 判定3-0 (和田10-9/平10-9/若林10-9)
3R 判定1-1 (和田30-29/平29-30/若林29-29)
第1試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
―山田彪太朗(シーザージム)
―田渕神太(拳聖塾/ACCELバンタム級王者)
2R 2’13” ノーコンテスト (バッティングで田淵が頭部をカットしドクターストップ)