REBELS 2.29 後楽園ホール:鈴木宙樹、ピラオ・サンタナに辛勝。老沼隆斗、白幡裕星との好勝負制す。KING強介、タネヨシホをカーフキックで沈める
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REBELS.64
2020年2月29日(土) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
(REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール)
第13試合 メインイベント REBELS BLACK 60kg級タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺/王者)
×ピラオ・サンタナ(ブラジル/チーム・サンタナ/挑戦者)
判定3-0 山根30-28/秋谷30-28/少30-28)
※鈴木が初防衛
鈴木兄弟の兄・宙樹はキック12戦12勝(8KO)。8月大会のメインイベントで元WBCムエタイ日本統一スーパーフェザー級王者の琢磨に1R TKO勝ちしたが、右拳を負傷し療養していた。
サンタナはオランダの名門・メジロジムでキックボクシングを学んだブラジル人。17年にREBELSに参戦し、スアレック・ルークカムイに敗れ、津橋雅祥に勝っているが、いずれも1R KO決着で、打ち合いを好むハードパンチャーだ。17年11月の試合では良太郎に判定負け。最近はILFJラウェイに参戦している。
1R、サウスポーのサンタナから鈴木は距離を取り、右ミドルを着実に当て続ける。サンタナはボディ打ちやフックの空振りを織り交ぜながら、顔面にパンチを当ててくる。だが終盤、鈴木が右ストレートでサンタナを倒す。センチャイレフェリーはスリップと判断したが、好印象を残すことに。
しかし2R、サンタナが途中からオーソドックスに切り替えると、鈴木は右ミドルが減ってしまう。途中、左ミドル、右テンカオを当てるが、ヒットは少ない。サンタナは前に出続け、コンビネーションでパンチを振り回し続ける。鈴木は圧に押されている感がある。
3R、サンタナは時折スイッチしつつ、左右のフックやアッパーを振り回し、左ボディも当てる。鈴木はひるまず、左ミドル、右テンカオ、左右のストレートを随所で返すが、サンタナもひるまず前に出続け、接戦のまま終える。
記者採点は1Rのみ鈴木につけ30-29で鈴木。ジャッジは3者とも2点差をつけ鈴木で、スコア上は鈴木の完勝だったが、2R以降は攻めあぐねたため、鈴木の表情は冴えなかった。
第12試合 REDルール 52.5kg契約 3分3R(延長1R)
○老沼隆斗(STRUGGLE/REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
×白幡裕星(橋本道場/MuaythaiOpenスーパーフライ級王者)
4R 判定3-0 (和田10-9/山根10-9/センチャイ10-9)
3R 判定1-0 (和田29-28/山根29-29/センチャイ29-29)
1R、白幡がサウスポーに構え、序盤から左ミドルを強打する。途中、老沼は右まぶたを切り出血する。その後も白幡が左ロー、ミドルを当て、優位を維持する。老沼は崩れないが、流れをつかめない。
2R、老沼は右のインローのヒットを増やすが、白幡は崩れず、左ミドル、ロー、ストレートを返し続け、老沼に主導権を握らせない。
だが3R、老沼が右ローを当て続けていると効き目を発揮し、老沼の崩しも決まりやすくなる。老沼は胴廻し回転蹴りや右ハイも織り交ぜ、攻勢を印象付ける。記者採点は1Rに白幡、3Rに老沼につけ29-29。ジャッジ2者も同様で延長へ。
延長R、白幡が最初から距離を詰め、老沼にローを打たせず、左ミドル、左ストレートを当てて先手を取る。だが次第に老沼は自分の距離に持ち込み、右ローを当てて、崩しも何度か決めて主導権を引き戻し終了。記者採点もジャッジ3者も老沼。キャリアで勝る老沼が、17歳・9戦目の白幡に初黒星をつけた。
第11試合 REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
○KING強介(team fightbull/元REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者)
×タネヨシホ(直心会/INNOVATIONバンタム級9位)
2R 2’02” TKO (レフェリーストップ:右カーフキック)
今大会から開幕した8選手によるトーナメント。優勝者はベルトだけでなく、KNOCK OUT 9月12日 大田区総合体育館大会で、江幡塁の保持するKNOCK OUT REDルール スーパーバンタム級王座に挑戦する権利も獲得する。
1R、開始40秒、強介が左ジャブのフェイントからの右フックをクリーンヒットし、ダウンを奪う。タネは10カウントギリギリで立ち、その後は持ち直し、右フック、左インローを返す。
だが2R、強介が右のカーフキックを当て続けていると、効き目を発揮。タネはスリップし、再びスリップすると、すぐ立てず、秋谷レフェリーはダウンを宣告する。タネは立ち上がるがダメージが大きく、再び強介が右のカーフで倒したところで、レフェリーがストップした。
第10試合 REBELS-RED 55.5kg級王座決定トーナメント一回戦 3分3R(延長1R)
×森岡悠樹(北流会君津ジム)
○小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺/元WBCムエタイ日本統一&INNOVATIONスーパーバンタム級王者)
4R 判定0-3 (少9-10/秋谷9-10/センチャイ9-10)
3R 判定1-0 (少29-29/秋谷30-29/センチャイ29-29)
大野貴志の欠場で代役出場する森岡は25歳。戦績10戦6勝(2KO)3敗1分。2月11日のKNOCK OUTの第1部で大川一貴に判定勝ちし、現在3連勝中。18日という短い間隔での試合となる。
1R、蹴りの攻防の続く中で、中盤に裕典が右フックで森岡をひるませ、パンチラッシュで追い詰める。しかし森岡もパンチと肘を返して持ち直し、前蹴り、ミドルも当てる。
すると2R、森岡が随所で右ストレートを当てて、裕典を下がらせ好印象。すぐ裕典も持ち直すが、なかなか自分の流れに持ち込めない。
3R、しばらくお互い攻めあぐねたが、中盤、森岡が右ストレートを一発当てると、立て続けに命中させて下がらせ、組んで膝も連打して攻勢を印象付ける。記者採点は2Rまでイーブンで3Rに森岡につけ30-29で森岡。ジャッジ2者は1Rの裕典を評価した模様で、延長に突入する。
すると延長R、裕典は序盤から右ストレートを当てて先手を取る。その後は五分の状況が続くが、終盤、裕典が右ストレートを当ててひるませてから、組んで膝を連打し、右肘打ちにつなげて森岡を追い詰める。これが決め手になり、裕典が判定勝ちしたが、森岡も評価を高める試合だった。
第9試合 REDルール 70kg契約 3分3R(延長1R)
○喜多村誠(伊原道場新潟支部/元新日本ミドル級王者)
×津崎善郎(LAILAPS東京北星ジム)
4R 判定3-0 (山根10-9/少10-9/秋谷10-9)
3R 判定1-0 (山根29-29/少30-29/秋谷29-29
1R、津崎が前に詰め、パンチ主体で攻めるが、喜多村は左ミドル、ローを返し続ける。2R以降は大半が首相撲の展開で、津崎から組み付くことが多く、喜多村は捕まってしまっている感じにはなるが、膝をもらうことは少なく、右肘を随所で返す。
ジャッジは1者のみ喜多村を支持し、延長へ。津崎は変わらず組み付こうとするが、喜多村は膝を打たせず突き放し続け、随所で右肘、左ミドルなどを当てて好印象を残し判定勝ちした。
第8試合 三浦翔引退試合 REDルール 57.5kg契約 3分3R
○三浦 翔(クロスポイント大泉)
×MAUA(ブラジル/HIDE GYM/J-NETWORKフェザー級10位)
1R 1’50” TKO (タオル投入:右ストレートで2ダウン後)
第7試合 REBELS-RED 53.5kg級王座決定リーグ戦 3分3R
○安達浩平(team AKATSUKI/J-NETWORKバンタム級王者/勝ち点0→2)
×前田伊織(北流会君津ジム/勝ち点0)
判定2-0 (センチャイ29-28/山根29-29/和田30-28)
4選手による総当たりのリーグ戦が今大会から開幕。勝ち点はKO勝ち3、判定勝ち2、引き分け1。
1R、前田の右ミドル、ローがやや目立つが、安達もパンチと右ローを随 所で返し、差はつけさせない。2Rは前田が中盤まで右ロー、左前蹴りなどを多く当てるが、終盤、安達が右ボディ、右ローを効かせ挽回する。
だが3R、安達が首相撲の展開に持ち込むと、何発も膝を当て続けて圧倒。差をつけ判定勝ちした。
第6試合 REBELS-RED 53.5kg級王座決定リーグ戦 3分3R
×工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN/勝ち点0)
○響波(Y’s glow/勝ち点0→2)
判定0-3 (少27-29/和田27-30/センチャイ27-30)
1R中盤、長身の響波が、右ストレートで下がらせてからの左飛び膝蹴りで工藤をひるませチャンスを作る。
2R、工藤も右ストレートを当てて巻き返すが、響波が右肘で工藤の頭を切り裂く。ドクターチェック後、工藤は前に出るが、響波が右ストレートでダウンを奪い、点差を広げる。3R、工藤も前に出て右フックを当てる場面もあったが、響波もひるまず終盤には手数を上げ終了。響波がリーグ初戦を判定勝ちで制した。
第5試合 BLACKルール 61kg契約 3分3R
×小磯哲史(テッサイジム/J-NETWORKライト級王者)
○オノリュウ(クロスポイント吉祥寺/チームオノリュウ)
判定0-2 (秋谷28-29/センチャイ28-28/少27-29)
第4試合 REDルール 67kg契約 3分3R
×CAZ JANJIRA(JANJIRA GYM)
○助川秀之(Turning Point)
判定0-3 (29-30/28-30/27-30)
第3試合 REDルール 59kg契約 3分3R
×NIIZUMAX!(クロスポイント吉祥寺)
○力也(ウィラサクレック・フェアテックス湖北)
判定0-3 (29-30/29-30/28-29)
第2試合 K.O TRYOUT REDルール 57.5kg契約 3分3R
○新田宗一朗(クロスポイント吉祥寺)
×伊藤 来(888GYM)
判定2-0 (30-29/29-29/30-28)
第1試合 K.O TRYOUT BLACKルール 61kg契約 3分3R
○井樋大介(クロスポイント吉祥寺)
×金田拓也(ワイルドシーサー前橋)
1R 0’57” KO (左飛び膝蹴り)