REBELS 2.17 新木場スタジオコースト【NIGHT】:日菜太、ラジャ王者シップムーンをローで粉砕。小笠原瑛作、元ルンピニーランカーを1R KO
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PANCRASE REBELS RING.1【NIGHT】
2019年2月17日(日) 新木場スタジオコースト
レポート&写真:井原芳徳
※ルール表記の無い試合はムエタイルール。「REBELSルール」は肘無し・首相撲制限あり。
第7試合 メインイベント REBELS 70kg級タイトルマッチ REBELSルール 3分3R(延長1R)
○日菜太(クロスポイント吉祥寺/王者/69.85kg)
×シップムーン・シットシェフブンタム[Sibmean Sitchefboonthum](タイ/挑戦者、ラジャダムナン認定スーパーウェルター級王者/69.4kg)
3R 0’26” KO (左ローキック)
※日菜太が3度目の防衛
REBELSはMMA団体・パンクラスとの「完全グループ化」を昨年8月に発表し、パンクラスのスタジオコースト大会の中でREBELS提供試合が組まれるようになっていたが、今回は「PANCRASE」の名前を冠し、スタジオコーストで初のREBELS単独の大会が行われた。パンクラス同様に地上波のTOKYO MXで中継され、UFC fightpassを通じて世界中に配信された。
メインはREBELSで育ち、今はK-1のタイトル戦線で活躍する日菜太が務めた。シップムーンは、16年10月の新日本キックで緑川創と引き分け、17年5月にT-98からラジャダムナン認定スーパーウェルター級王座を奪取した選手。18年2月に一度王座陥落したが、6月の王座決定戦で緑川に判定勝ちし王座を奪還している。
日菜太は10月のREBELSで緑川とREBELSルールで対戦し、判定2-0の僅差で勝利。シップムーンは日菜太の同僚のT-98も緑川も圧倒しており、日菜太にとってはルール面では有利とはいえ厳しい戦いとなる。
シップムーンは日菜太同様にサウスポーで左ミドルを多用する選手のため、両者がどのように対策して、いつもと違うスタイルを駆使するか。なお、REBELSルールのタイトルマッチはこれまで5R制だったが、今回から3分3R(延長1R)制に改定されている。
1R、両者サウスポーに構え、日菜太が左ローを当てるが、シップムーンは右足を上げて大半をカットする。シップムーンは組めば右膝を当て、離れれば突っ込んで左フックを当て、危険なムードを漂わせる。
2R、日菜太は執拗に左ローを当て、右ボディも駆使。シップムーンも組んで膝を返し、蹴りを空振りしてからのバックブローも当てるが、日菜太はひるまず、終盤も左ローをしつこく当てていると、シップムーンはぐらつくように。
3R、シップムーンのダメージは大きく、日菜太が左ローを連打すると、シップムーンはついにダウン。シップムーンは顔をしかめて立ち上がれず、和田レフェリーがストップ。日菜太が見事KO勝ちした。
日菜太は「僕がKOで勝つのって2015年の大晦日の宮田(和幸)戦以来で、テンションが上がりました アラゾフとかペトロシアンとか強い奴とキャリアの最後に戦ってキック人生を締めくくりたいです。僕が育ったREBELSをもっとデカくして、キック界で目指すべき場所にしていきます」とアピールした。
第6試合 セミファイナル スーパーバンタム級 3分5R
○小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/WPMF世界スーパーバンタム級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級(55kg)王者/55.2kg)
×ペットヤソー・ダープランサーラカム(タイ/元ルンピニー認定フライ級9位、MAXムエタイ55kg級王者/54.8kg)
1R 1’28” KO (左ハイキック)
ペットヤソーは戦績78戦57勝17敗4分。構えはオードソックス。15年9月にタイで福田海斗に判定負けし、昨年7月に新日本キックに参戦し、双子の江幡兄弟の兄で1階級下の睦(むつき)に判定負けしている。だが睦の猛攻を5R耐えつつ、膝、ミドル、肘を返し続け、睦を手こずらせた。睦とほぼ同じ強さの弟・塁(るい)は昨年6月のKNOCK OUTで瑛作をKOしているため、瑛作にとっては力量を示す上でちょうど良い相手といえよう。
1R、瑛作がサウスポーに構え、開始すぐから左の奥足狙いのローを当てる。さらに瑛作は左ミドル、左ボディへのパンチ、顔面へのパンチもコンビネーションで当て、左の奥ローを効かせてペットヤソーをぐらつかせると、セコンドの声に従い、左ハイをクリーンヒットし、見事マットに沈めた。
第5試合 REBELS-MUAYTHAIライト級タイトルマッチ 3分5R
△良太郎(池袋BLUE DOG GYM/王者/61.15kg)
△大谷翔司(スクランブル渋谷/挑戦者/61.1kg)
判定1-1 (秋谷49-48/センチャイ48-49/和田49-49)
※良太郎が防衛
両者は17年9月に対戦し良太郎が右ストレートでダウンを奪って判定勝ちしている。大谷は12月、ウザ強ヨシヤとの挑戦者決定戦で勝利している。
1R、お互い慎重だが、良太郎が組んでの右肘を当て、大谷も接近戦でパンチを当てる場面も。まだはっきりした差は無い。2R、お互い右ローを当てて削り合う展開になるが、まだ差がつかない。
3R、大谷の右ローが効き目を発揮し、良太郎は攻撃が減る。大谷は圧力をかけ続け、組んでの膝でも攻め込む。
4Rも大谷が組んで膝を当てていたが、良太郎も膝で応戦し、右ミドルも当てていると、大谷は苦しそうになり、良太郎が左ボディフックもクリーンヒットして下がらせ挽回する。
5R、大谷は自ら組み付くが、そこから先の膝が少ない。良太郎も捕まり続け攻撃が減るが、やや膝のヒットでは上回る。
記者採点は3R大谷、4R良太郎で49-49でドロー。ジャッジは三者三様でドローとなり、良太郎の防衛となった。
第4試合 REBELSルール 57.5kg契約 3分3R(延長1R)
○KING強介(ロイヤルキングス/REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級王者/57.35kg)
×栗秋祥梧(クロスポイント吉祥寺/57.4kg)
4R 判定2-0 (和田10-10/山根10-9/センチャイ10-9)
3R 判定0-1 (山根28-30/和田29-29/センチャイ29-29)
1R、強介は右ボディ等のパンチ主体で、祥梧は蹴りも打ちつつ、相手の攻撃の後に左フックを放つ。終盤の打ち合いの展開で祥梧が左フックを当て、強介を一瞬スリップさせるが、強介もすぐ持ち直す。祥梧はパンチラッシュの後、少し疲れたような表情を見せ、課題のスタミナ不足を露呈する。
2Rも祥梧は疲れが取れず、強介が圧力をかけ、右ボディ、右ローを当てつつ、右フックにつなぐ。祥梧は時折スリップし、攻撃が減る。
3R、強介もなかなか決定打は出せず、栗秋も時折ラッシュでパンチを振り回すが、空振りが多く、お互い決め手に欠け終了する。記者採点は1R祥梧、2R強介、3Rイーブンで29-29。ジャッジ2者も同様で延長へ。
延長R、お互いなかなか攻められない状態が続くが、中盤から強介が右ローを連打すると、右ミドル、左右のボディも当てて主導権。組んで膝を当てれば祥梧はスリップする。記者採点は強介。マスト判定ではないため1者はドローとしたが、2者は強介を支持し、強介の勝利となった。強介は採点が発表される前に「これがREBELSチャンピオン」と叫び、勝利を告げられるとベルトを掲げアピールした。
第3試合 スーパーバンタム級 3分3R(延長1R)
×KOUMA(ウィラサクレック・フェアテックス荒川/WPMF日本王者/55.15kg)
○宮元啓介(橋本道場/元WPMF世界&WBCムエタイ・インターナショナル王者/55.2kg)
判定0-3 (山根28-30/和田28-30/秋谷28-30)
1R、パンチ主体のKOUMAに対し、宮元がロー、ミドルを当て、中盤以降は首相撲からの膝主体で攻め続け、主導権を握る。2Rも宮元が執拗に組んで膝を当て続けるが、KOUMAは押して隙間を作って左右の肘、フックを随所で当て、完全に流れを作らせない。3Rも基本的に同じ構図だが、宮元は首相撲の展開から、左右の肘も当てるようになる。KOUMA陣営から肘を打つよう指示が出ていたが、宮元はそれを聞いてから肘を多用するように。記者採点は1Rと3Rが宮元で28-30。ジャッジ3者も同じポイントで、宮元が判定勝ちした。
第2試合 52.8kg契約 3分3R(延長1R)
○老沼隆斗(STRUGGLE/REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者/52.6kg)
×森 貴慎(トイカツ道場/J-NETWORKバンタム級王者/52.7kg)
3R 2’11” KO (右ミドルキック)
老沼は12月5日の後楽園ホール大会で蓮沼拓矢に判定勝ちし、REBELS-MUAYTHAI王座の初防衛に成功した。森は昨年5月に工藤“red”玲央とのJ-NETWORKバンタム級王座決定戦で勝利し王者に。最近では11月25日の沖縄のTENKAICHIに乗り込み、メインイベントで地元選手のNo-Ri-に判定勝ちしており、アウェーの闘いも経験済だ。
1R、距離を取って蹴り主体の攻防。老沼は右インローを集中し、森の内腿が赤くなる。
2R、老沼が右インローを効かせつつ、左右のミドル、左の前蹴り等のヒットを増やし優勢に。森も蹴り返すが数の差は大きい。
3R、序盤こそ森が左ストレートを当てて、少し老沼をのけぞらせたが、老沼がローを当て続け、コーナーに詰めると、左の前蹴りをボディに当て続けて森の動きを止める。すると森を首相撲で捕まえ、左右の膝蹴りを連打しダウンを奪う。森は立つがダメージが大きく、老沼が右ミドルを当ててすぐダウンしたところでセンチャイレフェリーがストップした。
快勝の老沼は「これでREBELSのチャンピオンが強いと見せられたので、次、タイ人どうですかね?まだ倒せないと思われそうなので、全力で練習をします」とアピールした。
第8試合 TOKYO MX「BE-BOP SPORTS」PANCRASE REBELS TRYOUT REBELSルール 女子47.5kg契約(2ダウン制) 2分3R
○ぱんちゃん璃奈(STRUGGLE/コーチ・梅野源治/47.25kg)※岡本璃奈 改め
×川島江理沙(クロスポイント吉祥寺/コーチ・不可思/47.25kg)
判定3-0 (30-26/30-25/30-25)
TOKYO MXの番組企画で行われた一戦。大会の最後に行われ、主催者の期待通りの好勝負となる。
1R、体格で上回るぱんちゃんが圧力をかけ続け、左ミドルを当て、前蹴りで下がらせてからの左右のストレートでダウンを奪う。2Rもぱんちゃんが圧倒するが、川島は耐え、終盤にはパンチを返し、場内を沸かせる。3R、ぱんちゃんは鼻血を出しながらも左の前蹴り、右ストレートを当て続ける。川島は耐えて前に出続けローを返したが、終盤にぱんちゃんの右ストレートの連打でダウン。点差を広げ、ぱんちゃんが完勝した。
ぱんちゃんは賞金10万円とREBELSとの複数試合契約を獲得。「もっと綺麗に勝ちたかったですけど、川島選手、パンチ強かったです。もっと強くなって、強い選手と戦えるよう頑張ります」と話した。川島は「無様な試合になりましたけど、もっと上目指して頑張ります」とコメント。コーチの2選手もマイクを持ち、梅野は「成長した姿をリングの上で見ることができて感動しました。この2選手がREBELSを背負って頑張ってくれると思うので、応援してあげてください」、不可思は「川島選手、結果は残念でしたけど、最後まであきらめないで全力で戦い抜く姿に力をもらいました」と両者の活躍を称えた。
第1試合 フライ級 3分3R(延長1R)
×心直[しんた](87キックフィットネスジム/50.4kg)
○白幡裕星(橋本道場/50.6kg)
判定0-3 (29-30/28-29/29-30)
オープニングファイト REBELSルール 77kg契約 3分3R
×川和 真(禅道会新宿道場/76.1kg)
○吉野友規(STURGIS新宿ジム/76.35kg)
1R KO (右ストレート)
REBELS 2.17 新木場スタジオコースト【DAY】:才賀紀左衛門、浅川大立に辛勝。丹羽圭介&稲石竜弥、63kg王座T初戦突破