RISE GIRLS POWER 11.8 新宿フェイス:RISE初の女子大会で寺山日葵、那須川梨々、村上悠佳のTEPPEN勢が全勝。平岡琴、紅絹の王座挑戦に前進
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RISE GIRLS POWER(ライズ ガールズ パワー)
2019年11月8日(金) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第7試合 メインイベント 女子47.5kg契約 3分3R(延長1R)
○寺山日葵(TEAM TEPPEN/RISE QUEENミニフライ級(49kg)王者、J-GIRLSミニフライ級王者)
×紅絹(NEXT LEVEL渋谷/RISE QUEENアトム級(46kg)王者、元J-GIRLSミニフライ級王者)
判定3-0 (30-29/29-28/30-28)
RISEは近年活気づいている女子の単独の大会「RISE GIRLS POWER」を初開催した(開催経緯などは10月の会見記事参照)。メインでは今年王者になった紅絹と寺山の、階級を超えた一戦が組まれた。両者は昨年2月のJ-GIRLSで対戦し、寺山が判定勝ちしている。9月のRISE後楽園で寺山がRISE王座を獲得後、尊敬する紅絹との再戦を希望し、一度負けている紅絹も快諾した。
1R、サウスポーの紅絹がいつものように距離を取って回り、時折詰めて左右フックを当てる。寺山は左右のミドル、ロー、膝を2発のコンビで度々当て、巧さを印象づけるが、まだ僅差だ。
2Rも同じような構図で、紅絹がパンチの数を増やす。寺山も右インローを少しずつ増やすと、セコンドの那須川天心が「動けなくなったろ」と声を出すが、紅絹はそれを聞いてわざとステップを大げさにして、効いていないとばかりにアピールする。
3R、紅絹はパンチだけでなくミドルやローも増やす。寺山もパンチを増やし、終盤少し優位になるが、紅絹はひるまない。
記者採点は3Rともイーブンで30-30。僅差のラウンドが続いたが、ジャッジは3者とも寺山を支持し、寺山の勝利となった。
寺山は「紅絹選手、強くて、倒せなかったですし、やりたいことができず、まだまだですけど、このベルトと一緒に成長したいです。RISE GIRLS POWER、出場した選手みんなで頑張ったんですけど、また来たいと思いましたか?女子選手一同もっと強くなって、また来たいと思ってもらえる興行にします」とメインイベンターらしくアピールした。
第6試合 セミファイナル 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
×百花(魁塾/ミネルヴァ・アトム級王者)
○那須川梨々(TEAM TEPPEN/2017年KAMINARIMON全日本女子-45kg級優勝)
判定0-3 (28-29/28-29/29-30)
両者は昨年11月の両国大会で対戦し、百花が判定勝ちしている。
1R、お互い少しパンチと蹴りのヒットはあるが、カウンター狙いで慎重な展開が続く。2R、百花は左右のフック、右ボディ、右ローを当て、梨々は右のミドル、前蹴りなど蹴りが増える。まだ均衡は崩れない。
3R、百花は圧力を強めパンチを振るい、当てる場面もあるが、梨々は左右の前蹴りを当てつつ、パンチも増やす。終盤にはセコンドの天心の指示通り、左ボディを当ててから、右フックも叩き込み、ボディへの前蹴りも当て続け若干好印象を残す。
記者採点は3Rに梨々につけ29-30。僅差のラウンドが続いたが、ジャッジ3者も1ポイント差で梨々を支持し、梨々がリベンジを果たすと涙を流した。
第5試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
○平岡 琴(TRY HARD GYM)
×佐藤レイナ (team AKATSUKI/ミネルヴァ・アトム級1位)
判定3-0 (30-29/29-28/30-28)
佐藤は9月のミニフライ級王座決定戦で寺山に完敗し、今回は適正体重に下げての戦い。1R、佐藤はサウスポーに構え、左右のミドル、右前蹴り、右のボディストレートをヒット。平岡も右ミドル、右ローを強打。まだはっきりした差は無いが、やや攻撃数で佐藤が勝る。
2R、序盤に佐藤の左のテンカオが炸裂し、少し平岡が苦しむ。だが平岡はパンチの手数を増やしてじわじわ巻き返し、終盤には右ボディ、右テンカオで佐藤を苦しめる。
3Rも平岡が右ボディ、右テンカオで佐藤を苦しめる。中盤過ぎから佐藤も左膝のヒットを増やし持ち直すが、追い詰めるほどにはならず。2Rに差をつけた平岡が激戦を制した。
平岡は「TRY HARD女子部のトップとして、ベルトを持っていないといけないので、近々、紅絹さんの持っているベルトを狙いに行こうと思います」とアピールした。
第4試合 女子50kg契約 3分3R
○聖愛(魁塾/ミネルヴァ・スーパーフライ級2位)
×後藤まき(RIKIX/ミネルヴァ・ライトフライ級4位)
判定2-0 (30-29/29-29/30-28)
1Rは長身の聖愛が左右のミドル、後藤が右ストレート主体の攻防で、ほぼ互角。2R、聖愛の蹴りのヒットが増え、パンチも当たり出す。3Rもヒット数で上回り判定勝ちした。
第3試合 女子58kg契約 3分3R
○村上悠佳(TEAM TEPPEN)
×ウー・ユティン[Woo Youtin](台湾/2018年台湾全国散打女子-52kg級準優勝)
2R 0’35” KO (左膝蹴り)
両者サウスポーで、空手出身の村上が蹴り、散打出身のユティンがパンチ狙い。1R終盤、村上の右の顔面狙いの前蹴りがクリーンヒットすると、右の膝の連打でユティンを追い詰める。2Rも村上ペースが続き、右ミドルでコーナーまで下がらせてからの、ボディへの左膝蹴りでマットに沈めた。
第2試合 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
○AKARI(TARGET/2018年KAMINARIMON全日本女子-52kg級優勝)
×宮﨑若菜(TRY HARD GYM/2019年KAMINARIMON全日本女子-52kg級優勝)
判定3-0 (30-29/30-28/30-28)
AKARIは神村エリカ・大会アンバサダーの弟子。パンチを狙う宮崎姉妹の姉・若菜に対し、長身を生かしての押して突き放してからの右ミドル、膝を巧く当て続け、長時間主導権を維持し判定勝ちした。
第1試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
△松谷 綺(VALLELY KICKBOXING TEAM/NJKFアマチュア-46kg王者、BigBangアマチュア-45kg王者)
△宮﨑小雪(TRY HARD GYM/2019年KAMINARIMON全日本女子-47kg級優勝)
判定1-1 (29-29/28-30/30-29)