RISE 9.29 後楽園ホール:山田洸誓、山口侑馬を2R KOし10戦全勝でスーパーライト級王者に。TEPPENの寺山日葵が女子ミニフライ級王者に
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RISE 134
2019年9月29日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第11試合 メインイベント RISEスーパーライト級(65kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○山田洸誓(正道会館KCIEL/1位/64.75kg)
×山口侑馬(山口道場/2位、元INNOVATIONライト級王者、元DEEP☆KICK 60kg級王者/64.65kg)
2R 1’25” TKO (レフェリーストップ:右フックで2ダウン後)
※山田が王者に
第4代RISEスーパーライト級(65kg)王座決定トーナメントには4選手が参加し、山田は7月の大阪大会でタップロン・ハーデスワークアウト(タイ)に判定勝ちし初戦を突破。空手をベースと、プロ9戦全勝だ。山口兄弟の弟・侑馬は7月の後楽園でプロ4戦全勝の新鋭・森香津眞を2R右フックでKOし、決勝に進んだ。
1R、山田はサウスポーに構え、前に出る侑馬をかわしつつ、左ミドルを何発も強打。左ミドルの後に右フックにつなげる動きも出し続けてダメージを与え、終盤に右フックで早くも2ダウンを奪い、差を広げる。
2R、山田はオーソドックスに切り替え、パンチの打ち合いの中で右フックを当ててまたもダウンを奪取。山田も被弾してはいるものの、侑馬のダメージが大きいのは明白。最後はサウスポーに戻し、山田が右フックを当てて累計4度目のダウンを奪ったところで、秋谷レフェリーがストップした。RISEでは試合全体で累計5度のダウンでKO負けとなるが、レフェリーは早めに判断した形だ。
山田は「ここ2戦、KO勝ちも遠のいていたので、今回は挽回でき、一つクリアできたのは良かったです。地元の愛媛から60人ぐらい応援に来てくれています。感謝しています。ベルトの価値を高めていきたいです。5月に結婚して、今、自分の妻のお腹の中にも子供がいます。2018年のRISEのラウンドガールと結婚しました。すみません、地元一緒なので(苦笑)。RISEのベルトに恥かかせないよう、いい働きをしたいです」と話した。
山田はバックステージで「左フックで鼓膜が破れました。何回かあるんですけど、久しぶりですね」と明かし、「できれば65kgでもWORLD SERIESのトーナメントをやって欲しい」と話した。大会後の総括で、伊藤隆RISEクリエーション代表は「来年は63kgでWORLD SERIES、55kgでASIA SERIESのトーナメントをやろうと思います。山田選手も体重が落とせるなら出場して欲しいです。詳細は10月末ぐらいには発表したいです」と話していた。
第10試合 セミファイナル 初代RISE QUEENミニフライ級(49kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級王者/48.5kg)
×佐藤レイナ (team AKATSUKI/ミネルヴァ・アトム級1位/48.85kg)
判定3-0 (豊永50-47/和田50-46/秋谷50-46)
※寺山が王者に
RISEではアトム級(46kg)に続きミニフライ級でも女子王座を設立し、4選手による初代王座決定トーナメントを7月の後楽園からスタート。寺山は後藤まきに判定勝ちし決勝に進んだ。佐藤は優勝候補の小林愛三と戦う予定だったが、小林が計量失格で佐藤の不戦勝となっていた。寺山と佐藤はジュニア時代に4戦し、1学年下の寺山が全勝している。寺山は現在18歳、佐藤は19歳だ。
1R、サウスポーの佐藤に対し、長身の寺山が右の前蹴りを当てて距離を作りつつ、右ストレート、右ハイ、右膝等を的確に当て続けて、佐藤を苦しめる。
2Rも寺山が左の前蹴り、右ミドル、右テンカオ等を当て続け優勢。佐藤も左のインローを随所で当てるが、連打につながらず、寺山は崩れない。
3Rも寺山が随所で蹴りを当て、2Rまでほどの有効打は無いとはいえ、主導権を維持する。4Rも同様で、寺山が攻め続ける。5R、後の無い佐藤はパンチで前に出るが、寺山が落ち着いてパンチ、膝等を返し続け、主導権を譲らないまま終え、文句無しの判定勝ちで王座を獲得した
寺山は「なんとかベルトを巻くことができて、凄くうれしいです。私は試合の華も無いですし、ビジュアルもいいとは言えないですし、選手として特化したものも無いですけど、このベルトを最強にすべく頑張ります。11月(8日)、女子だけの大会が(新宿フェイスで)開催されるということで、尊敬する46kg王者の紅絹選手と対戦したいですけど、どうですかね?」とアピールした。
寺山は昨年2月のJ-GIRLSで紅絹に判定勝ちしているが、ジュニア時代から尊敬している選手のため再戦を熱望したという。AbemaTVでの中継を見ていた紅絹は「おー!やろうぜ!負けた借りはリングで返す」とツイートで即答。11月になるかは不明だが、再戦はいずれ実現しそうだ。
第9試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
○北井智大(チームドラゴン/RISEライト級(63kg)3位/63.55kg)
×水落洋祐(エイワスポーツジム/元REBELS 65kg級王者、元REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元WPMF世界暫定&WBCムエタイ日本統一ライト級王者/63.9kg)※はまっこムエタイジムより所属変更
1R 1’49” KO (左フック)
北井は6月のSBで上田一哉を延長戦の末に右フックでKOして以来の試合。水落は全日本キック、Krush、REBELS、KNOCK OUTなどで活躍し、キャリア15年・35歳にしてRISEに初登場。4月のKNOCK OUTで山口裕人に判定勝ちして以来の試合となる。
1R、開始すぐから水落が前に詰めてくるが、北井は落ち着いて回ってかわしつつ、少しずつパンチをヒットし、ダメージを与える。さらに飛び膝も織り交ぜて下がらせ、パンチの連打でダウンを奪う。水落のダメージは大きく、北井が左フックで2ダウン目を奪ったところでレフェリーがストップした。マイクを持った北井は「タイトルマッチやらせてください」とアピールした。
第8試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×結城将人(TEAM TEPPEN/1位/54.95kg)
○良星(平井道場/2位/54.95kg)
3R 1’28” TKO (3ダウン:右フック)
1R、結城がボディ、顔面にパンチを当て、まずまずの動きだったが、良星も蹴りを返し続ける。終盤、良星は結城に右ミドルを空振りさせた後、右ストレートでひるませ、パンチと蹴りのラッシュで追い詰める。
2R、結城も持ち直したが、良星が右ハイでダウンを奪取。その後もパンチ、飛び膝等で結城を追い詰める。
3R、結城が開始すぐから右フックでダウンを奪う。すると結城にあえて飛び膝等で攻めさせた後、手を振って「効いていない」とばかりにふてぶてしく挑発してから、右フックで2ダウン目を重ねる。最後もフラフラの結城に右フックを当ててフィニッシュした。
マイクを持った良星は「次、鈴木(真彦)選手とタイトルマッチをやらせて下さい」とアピール。鈴木には昨年の王座決定トーナメント一回戦で判定負けしたが、トーナメントで一番鈴木を手こずらせた。今回、トーナメント準優勝の結城に圧勝したことで、十分王座挑戦の資格はあるだろう。
第7試合 RISEウェルター級(67.5kg)王座挑戦者決定戦 3分3R(無制限延長R)
×中島将志(新潟誠道館/ウェルター級2位、ミドル級5位/67.2kg)
○Hideki(RISE/team gloria/スーパーライト級3位/66.85kg)
判定0-3 (大澤29-30/豊永28-29/長瀬28-30)
Hidekiは17年1月に裕樹のスーパーライト級王座に挑む予定だったが、計量クリア後にインフルエンザを発症し、試合を欠場し、RISEから無期限出場停止の処分を受けていた。地元神戸のABWや、RISE推薦で上がったRIZINの試合を経て、今回は処分が解けて初のRISEでの試合となる。
1R、階級が元々上の中島が圧力をかけ続け、右ロー、右ストレートを随所で的確にヒットする。Hidekiは時折バックハンドブローを放ったり、蹴りやフックを出すが、動きが硬い。
2Rも中島が積極的に攻め続けていたが、中盤過ぎからHidekiがパンチのヒットを増やし、ようやくらしさが見えてくる。
3R、Hidekiはガードの上からでも空振りになっても、お構いなしでずっと左右のパンチを振るい続け、中島を苦しめる。中島もパンチを当て返すが、最後までHidekiの勢いは止まらず、Hidekiがポイントを取り判定勝ちした。
試合後、リングサイドで見ていた王者の“ブラックパンサー”ベイノアがリングイン。ベイノアは「今日は主役じゃないんで控えめに。正直、内容的には、いまいちパッとしないかなって感じがあったんですけど、僕もリベンジマッチ終えたばかりですし、お互い強くなった状態で、ベルトの価値が上がるようなし合いをしましょう」と呼びかけた。Hidekiは「3年前、自分の不注意でタイトルマッチを欠場し、皆さんの期待を裏切りました。本当にすみませんでした。真剣に練習し、ベイノア君を倒し、絶対王者になります」と話した。
第6試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○京介(TOP DIAMOND/4位/52.95kg)
×須田翔貴(TEAM TEPPEN/8位/52.75kg)
判定2-1 (豊永29-28/和田29-30/長瀬29-28)
1R、須田が開始すぐから圧をかけてコーナーに詰め、中盤にはバックスピンキックをクリーンヒットし、一瞬動きを止める。パンチの打ち合いでは被弾する場面も。
2R、須田が天心の指示を聞きながら右ロー、左ミドルを当てるが、京介が終盤にかけパンチのヒットを増やし挽回する。
3R、両者クリンチが増え、須田にだけレフェリーがイエローカードを出す。終盤、パンチの打ち合いが増え、若干京介のヒットが上回り終了。ジャッジは割れたが、3Rに2者に評価された京介の判定勝ちとなった。
第5試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
○風音(TEAM TEPPEN/52.95kg)
×麗也(BeWELLキックボクシングジム/ISKAオリエンタルルール・インターコンチネンタル・フライ級(53.5kg)王者、元新日本フライ級王者/52.95kg)
3R 1’25” TKO (3ダウン:パンチ連打)
新日本キックで志朗と共に行動し活躍した麗也が、2年ぶりの試合でRISEに初参戦。両者のチーフセコンドには志朗と那須川天心がつく。2週間前に幕張大会で戦った両者は、試合前のレフェリーのルール説明時に笑顔で握手する。
1R、風音が圧力をかけ、パンチからローのコンビネーションを駆使する。麗也は回って距離を取りながら慎重に右ロー、ミドルを返すが、やや動きが硬い感がある。
2R、麗也が風音の蹴り足をすくってから左ボディを当てると、両者足を止め、右フックの相打ちとなり、麗也のほうがダウンする。麗也はダメージが大きく、風音がパンチラッシュで2ダウンを重ねTKO勝ち。見事下馬評を覆すと、天心と抱き合って大喜びした。
第4試合 ライト級(63kg) 3分3R
○KENTA(HAYATO GYM/新空手JAPAN CUP 2016 -65kg級優勝/63.0kg)
×福井達郎(Battle Nation/62.25kg)
3R 1’35” KO (右フック)
1R、KENTAが蹴り主体で攻め、じわじわ優位になり、終盤、右ストレートでダウンを奪取。2R中盤にはパンチの連打でダウンを奪う。2R終盤はやや疲れが見えたが、3Rは回復し、右フックでダウンを奪うと、秋谷レフェリーがストップした。
第3試合 RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級(60kg)決勝戦 3分3R(延長1R)
×成尾拓輝(究道会館/JAPAN CUP 2018-65kgトーナメント優勝/59.95kg)
○中澤良介(TRY HARD GYM/59.8kg)
判定0-3 (28-29/28-29/28-30)
成尾はジュニア時代からTOP☆RUN、WBCムエタイジュニアで王者になった実績のある17歳。中澤は18歳だ。成尾の左ミドルをもらって、若干劣勢な状態が続いた中澤だったが、2Rに右ハイでひるませ、終盤、左右のボディフックの連打からの右フックでダウンを奪う。3R、成尾も前に出て必死にパンチと蹴りを出すが、随所で中澤がパンチを返し続け終了。中澤が判定勝ちした。両者とも高い技術を見せ、今後、上位戦線で再戦があっても不思議ではないだろう。
第2試合 RISING ROOKIES CUPフェザー級(57.5kg)決勝戦 3分3R(延長1R)
―虎二郎・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM/57.35kg)
―大澤辰徳(蹴空ジム/57.3kg)
3R 1’39” ノーコンテスト
大澤が1Rから右ローを効かせ、2Rに右フックでダウンを奪取。3R、後の無い虎二郎がパンチと膝のラッシュで追い上げたが、大澤が組み付いて顔面に左膝をクリーンヒットし、見事KOした。(※追記:3R 1’39” KO の裁定だったが、10月16日に無効試合に裁定が変更された)
第1試合 RISING ROOKIES CUPスーパーフライ級(53kg)決勝戦 3分3R(延長1R)
○吉村凌仁郎(BLA-FREY/52.6kg)
×勇馬(山口道場/52.3kg)
2R 2’02” TKO (3ダウンパンチ連打)
19歳の吉村、17歳の勇馬によるフレッシュな決勝。吉村が1R、サウスポーからの左ストレートをヒット。2R、上段回転蹴りをクリーンヒットしてからの右フックでダウンを奪う。勇馬のダメージは大きく、その後も左ハイでダウンを重ね、最後はコーナーに詰めてのパンチ連打でフィニッシュした。
オープニングファイト2 56.5kg契約 3分3R
×山元剣心(FAITH/2018年KAMINARIMON全日本大会-60kg優勝・大会特別賞/56.2kg)
○周葉(TARGET SHIBUYA/56.3kg)
1R 1’28” KO (右ハイキック)
オープニングファイト1 ヘビー級(契約体重無し) 3分3R
○石川利輝(TEAM TEPPEN/93.4kg)
×チャン(MONSTAR GYM/109.6kg)
2R 0’47” KO (左フック)