RISE 7.5 後楽園ホール:紅絹、那須川梨々に判定勝ちし王座獲得。イ・ソンヒョン、松倉信太郎を返り討ち
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
リバーサルジム久喜WINGS
未経験者でも大丈夫!様々な年代の方がキック 柔術 MMA等を楽しくトレーニング!今なら入会金等無料!
RISE 133
2019年7月5日(金)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第10試合 メインイベント RISE QUEENアトム級(46kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○紅絹(NEXT LEVEL渋谷/元J-GIRLSミニフライ級王者/45.75kg)
×那須川梨々(TEAM TEPPEN/45.55kg)
判定3-0 (長瀬49-48/豊永49-48/和田50-48)
※紅絹が王者に
RISE QUEENアトム級王座決定トーナメントの準決勝2試合が3月の後楽園大会で行われ、紅絹は百花に、那須川天心の妹・梨々は平岡琴に勝利し、今回の決勝に進んだ。紅絹は13年9月に神村エリカと第2代RISE QUEENを争った過去があり、シュートボクシングやKrushの王座戦線でも活躍した35歳のベテラン。天心はプロ6戦目でRISE王座を獲得したことから、16歳の梨々は兄より早い4戦目での獲得に燃えていたが、紅絹が経験さを見せつけることに。(左写真は両者に試合前に花束を贈呈した神村)
1R、紅絹はいつも通りサウスポーに構えながらリングの中を大きく回り、左のミドル、インローをヒットする。梨々は圧力をかけ続け、随所で右のロー、ミドル、パンチを返す。少しヒットでは梨々が上だが、まだ大差は無い。記者採点イーブン。
2Rも基本的に同じ構図の中で、紅絹が左フック、梨々が右ミドルをクリーンヒットする場面はあるが、まだ大差のつかない状態だ。記者採点はイーブン。
3R、紅絹が中盤まで左ミドル、ローを随所で効かせ、少し梨々の攻撃が減ってしまうが、終盤、梨々も右ミドル、右フックを返して攻勢に転ずる。記者採点は若干梨々優位だがイーブン。
4R、紅絹が左ミドル、膝、ローを随所で当てていると、少しずつ梨々の動きが落ちて攻撃が減り、クリンチが増える。記者採点は紅絹。
5R、紅絹の左ローが効き目を発揮し、梨々はスリップを時折してしまう。梨々はスタミナも切れ、ほとんど攻撃が返せない。紅絹が左ミドル、左フックもクリーンヒットし、終盤は度々梨々をぐらつかせる。記者採点は紅絹。合計50-48で紅絹。ジャッジ3者も順当に紅絹を支持し、紅絹の勝利となった。
紅絹は「那須川梨々選手、強かったです。根性だけで取れたベルトです。神村エリカのようにカッコ良く勝てないですけど、エリカのベルトと言われず 紅絹のベルトと呼ばれるよう、強い選手に勝って行きます。まだまだ辞める気は無いです」とアピールした。
- 紅絹(中央)
第9試合 セミファイナル 第4代RISEミドル級(70kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
○イ・ソンヒョン(韓国/RAON/RISE 1位、元ライト級(63kg)王者/69.85kg)
×松倉信太郎(TRY HARD GYM/RISE 2位/69.95kg)
判定3-0 (豊永50-47/和田50-46/小川50-46)
※イが王者に
両者は昨年6月の幕張大会で対戦し、ソンヒョンが延長の末に判定勝ちしている。松倉はその後、元ミドル級王者の森田崇文ら相手に3連勝中だったが、ベルトの懸かったソンヒョンの壁は厚かった。
1R、ソンヒョンが圧力をかけ続け、左右のボディを強打し、時折右ストレートも当て主導権。松倉は序盤こそ左ミドルを当てていたが、中盤以降は攻撃が減ってしまう。記者採点はソンヒョン。
2R、松倉は少しずつ右ローのヒットを増やし挽回する。ソンヒョンは1Rよりはヒットは減るものの、随所でボディへのパンチを強打し、場内をどよめかせる。記者採点はイーブン。
3R、松倉は右ロー主体にしつつ、パンチも随所でヒットする。ソンヒョンはボディ打ちは減り、右ローをもらうと少し足が流れ始める。とはいえまだはっきりした差はない。記者採点はイーブン。
4Rもなかなか均衡が崩れず、ソンヒョンもパンチを打ちつつ右ローを中盤にまとめるが、松倉はひるまずパンチを返す。終了間際、松倉が左ハイを当てるが、ダメージは小さい。記者採点はイーブン。
5R、次第に接近戦でパンチで打ち合う場面が増え、お互い左フックを当てて一進一退の展開になる。だが若干ソンヒョンのヒットが多い。記者採点はソンヒョン。合計50-48でソンヒョン。ジャッジ3者とももっと開きをつけ、ソンヒョンを支持し、ソンヒョンが王者となった。
ソンヒョンは「チームメイトのチャンヒョンのおかげでチャンピオンになりました。7月21日のチャンヒョンの試合を応援してください」とアピール。チャンヒョンは涙を流して先輩の勝利を喜んだ。大会後のインタビューでは、ベスト体重に近いウェルター級(67.5kg)との2階級にも前向きなコメントをしており、ウェルター級王者・ベイノアとの今後の対戦の可能性が高まった。
第8試合 ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISEウェルター級王者/67.45kg)
×喜入 衆(NEXT LEVEL渋谷/LPNJ(ルンピニー日本)ウェルター級王者/67.3kg)
判定3-0 (小川29-26/秋谷29-26/和田29-26)
ベイノアは3月の大田大会でタップロン・ハーデスワークアウトにKOされプロ初黒星を喫して以来の試合。1R、お互いロー等を当て、若干ベイノアが押し気味だったが、終盤、喜入の左フックでベイノアがぐらつき、劣勢に陥る。ベイノアはタップロン戦に同様に左フックをもらってしまう。
2R、ベイノアが左ボディを強打してじわじわ圧力を強めると、ロープ際に下がらせ、右フックでダウンを奪う。その後もパンチラッシュで喜入を追い詰める。
3Rもベイノアがパンチ主体で主導権を維持し、終了間際、喜入のバックハンドブローに合わせて右ハイを当ててダウンを奪い、点差を広げ判定勝ちした。
ベイノアは「再起戦バチっと行きたかったんですけど、すみません。(梅雨の)季節にぴったりの試合をしてしまいました。このままじゃ終われないんで。不完全燃焼なんで、7月21日の大阪大会、空いてますか?」と話すが、RISEの淵脇剛マッチメイカーに「もうカード決まっているんで」と断られた。
第7試合 第4代RISEスーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○山口侑馬(山口道場/元INNOVATIONライト級王者/64.85kg)
×森香津眞(チームドラゴン/RISE 6位、2018年RISING ROOKIES CUP同級優勝/64.90kg)
2R 0’22” KO (右フック)
王座決定トーナメントは4選手が参加し、7月21日の大阪大会で準決勝のもう1試合、タップロン・ハーデスワークアウト vs. 山田洸誓が組まれている。
1R、序盤は森が左ボディ、右テンカオを効かせていたが、侑馬が右テンカオのカウンターで右フックを合わせる。中盤、森がパンチラッシュを仕掛け、侑馬はロープを背負うが、打ち終わりに右フックをクリーンヒットしてダウンを奪う。森はダメージが大きく、侑馬のパンチをもらって防戦一方で、終了のゴング直前にも右フックをもらってダウンする。
2Rに進むが、ダメージは大きく、侑馬が右フックで再びダウンを奪った直後、レフェリーがストップ。森のプロデビュー以来の連勝は4でストップした。
第6試合 RISE QUEENミニフライ級(49kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×小林愛三(NEXT LEVEL渋谷/ムエタイオープン女子フライ級王者/51.15kg→50.9kg→51.3kg)
○佐藤レイナ(team AKATSUKI/ミネルヴァ・アトム級1位/48.65kg)
不戦勝 (小林の計量失格)
KNOCK OUTで活躍し、新設されるRISEのQUEENミニフライ級王座を目指し初参戦した小林だったが、前日14時からの1回目の計量は51.15kg、2時間後の最終計量は50.9kgでクリアできなかった。規定に基づき、佐藤陣営も同意の元、オープニングファイト開始時刻の17:30の5時間前の12:30に当日計量が実施され、小林は51.3kgだった。2kg以上オーバーのため、小林は失格、佐藤の不戦勝となった。
第5試合 RISE QUEENミニフライ級(49kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
○寺山日葵(TEAM TEPPEN/J-GIRLSミニフライ級王者/48.65kg)
×後藤まき (RIKIX/ミネルヴァ・ライトフライ級5位/48.4kg)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)
1R、寺山が右のオーバーハンドフック、左の顔面狙いの前蹴りをクリーンヒットし、やや優勢だが、それ以外はまだ目立った攻撃が無く、後藤はほとんど攻撃が出せない。2R、寺山はバックハンドブローを当てるが、以降はやや攻めあぐね、後藤も少しパンチを返せるようになり挽回する。3R、寺山が随所で顔面やボディ 狙いの左右の前蹴りを当てるなど、やや優位に試合を運び、点差を広げ判定勝ちした。
これで決勝は佐藤レイナと寺山の組み合わせに。寺山は「決勝はアマ時代から切磋琢磨している佐藤選手と戦うので、もっとレベルアップして倒しに行きたいです」、佐藤は「アマチュアから寺山選手とは4回ぐらいやっていて、身長も試合も勝てていません。身長はあきらめていますが、試合では勝ちます」と話した。決勝は9月29日の後楽園大会で実施予定だ。
第4試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○結城将人(TEAM TEPPEN/RISE 1位/54.95kg)
×拓也(蹴空ジム/RISE 6位/54.9kg)
判定3-0 (29-28/29-28/29-28)
結城は昨年11月の両国大会で鈴木真彦とバンタム級王座を争って以来の試合。1R、結城が圧力をかけ続け、随所で右のストレートを顔面とボディにクリーンヒットし、やや優位に進める。2R、拓也が右ローのヒットを増やし、右ストレートも当てて反撃。結城も終盤は攻撃を返して持ち直す。すると3R、結城が序盤から圧力をかけ、右ストレートをクリーンヒットすると、中盤以降は右ストレート等のパンチで再三ダウン寸前まで拓也を追い詰め圧倒する。これが決め手となり、結城が判定勝ちした
第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○良星(平井道場/RISE 2位、Bigbangスーパーバンタム級王者/54.95kg)
×有松 朝(リアルディール/RISE 7位/55.0kg)
1R 2’05” KO (右ストレート)
4月のKNOCK OUTで宮元啓介を破った良星がRISE凱旋試合。1R、良星が序盤から重みのある右ストレート、アッパー、左ボディを効かせ、コーナーに詰めて右フックでダウンを奪う。有松は立ち上がるが、ダメージが大きく、10カウントまでにファイティングポーズを取れない。にも関わらずレフェリーがなぜか続行したが、良星が右ストレートをクリーンヒットし、再びダウンを奪うと、ようやくレフェリーがストップした。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×伊仙町典久(BLA-FREY/J-NETWORKスーパーバンタム級王者/57.5kg)
○宮崎就斗(TARGET/RISE 4位/57.4kg)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)
両者サウスポー。1Rはほぼ互角だったが、2Rから宮崎の右ローのヒットが増え、終盤にはパンチと膝も増やしやや優位に。3Rもパンチとロー主体で積極的に攻め続け判定勝ちした。
第1試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/RISE 4位/63.0kg)
×前口太尊(TEAM TEPPEN/元J-NETWORKライト級王者/62.95kg)※PHOENIXから所属変更
1R 2’56” TKO (3ダウン:右ストレート)
前口は天心のいるTEPPENに移籍しての初戦。1R、開始しばらく、前口は素早く動いて右ローをコツコツと当てて順調だったが、中盤過ぎ、パンチが交錯した展開で、直樹の右ストレートがクリーンヒット。前口がひるんで後退すると、直樹が右ストレートでダウンを奪う。前口はダメージが大きく、その後も直樹が右ストレートで2ダウンを重ねてKO勝ちした。試合後のマイクでは「そろそろ次、チャンピオンでしょ?9月(16日)の幕張で倒すんで」と、王者・白鳥への挑戦を希望した。
オープニングファイト2 58kg契約 3分3R
×カン・イェジン(韓国/MAX FC/マサン・チーム・スター/57.5kg)
○村上悠佳(TEAM TEPPEN/57.6kg)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
オープニングファイト1 RISING ROOKIES CUPスーパーフライ級(53kg)一回戦 3分3R(延長1R)
×匠朗(KSS健成館/新空手K-2 GP 2018軽量級3位/53.0kg)
○吉村凌仁郎(BLA-FREY/52.9kg)
判定0-3 (28-29/29-30/28-29)