RISE 3.23 後楽園ホール:政所仁、瀧谷渉太下し田丸辰への挑戦権獲得。女子アトム級王座決定戦は紅絹×那須川梨々に
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RISE 131
2019年3月23日(土) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第11試合 メインイベント RISEスーパーフライ級(53kg)次期挑戦者決定戦 3分3R(無制限延長R)
○政所 仁(魁塾/RISE 2位、J-NETWORKスーパーフライ級王者)
×瀧谷渉太(KSS健生館/RISE 3位、元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
判定3-0 (豊永30-28/長瀬29-27/和田30-26)
両者は昨年5月に対戦し、政所が判定勝ちしている。瀧谷はRISEに主戦場を移してからなかなか勝てずにいたが、2月の新宿大会で栄井大進に延長戦の末にTKO勝ちした。今回の勝者は王者・田丸辰への挑戦権を獲得する。
1R、瀧谷がサウスポー、政所がオードソックスに構え、お互いインローを当てる。終盤、政所の右の飛び膝が当たるが、まだ瀧谷のダメージは小さい。
2Rになると、瀧谷の足取りがぎこちなくなり、政所に押されて瀧谷がスリップしたり、背中を向ける場面が目立ち始める。近年の瀧谷の試合で多いパターンだ。政所が膝、パンチを随所で当てて主導権を握るように。
3Rも政所がパンチ、膝を当て続け、度々瀧谷は押されてスリップする。終盤、政所が右膝と左ボディを連続で当ててダウンを奪う。その後も瀧谷は攻め込まれ続け、フラフラのまま終了。記者採点は2Rに政所につけ30-27で政所。政所が差を広げ完勝した。
試合後のマイクで政所は7月の大阪大会出場を希望。リングに上がった田丸は「政所選手が勝つと予想していましたけど、実力はこんなもんかって感じです。僕も大阪で(いいので)どうですかね?」と強気に答えた。
第10試合 セミファイナル RISE QUEENアトム級(46kg)決定戦準決勝 3分3R(延長1R)
×百花(魁塾/ミネルヴァ・アトム級王者)
○紅絹(NEXT LEVEL渋谷/元J-GIRLSミニフライ級王者)
判定0-3 (豊永29-30/和田28-30/小川28-30)
RISEでは女子選手の増加に伴い、かつてRENAと神村エリカが保持していた「RISE QUEEN」王座を、46kgの新階級で復活させ、4選手による王座決定トーナメントを今回からスタートする。紅絹は13年9月に神村と同タイトルを48kg契約で争った時以来のRISE登場。その後もKrush、シュートボクシング等のタイトル戦線で活躍してきた。百花とは13年5月のJ-GIRLSで対戦し、紅絹が判定勝ちしているが、当時の百花はデビュー間もない頃。最近では昨年11月のRISE両国大会で那須川梨々に判定勝ちし、成長ぶりを見せつけている。ちなみにメインに登場した政所仁は百花のいとこにあたる。
1R、紅絹はサウスポーに構え、百花の圧力をかわして回り続ける。百花は時折右ミドルを当てるが、紅絹の動きは落ちず、終盤、紅絹の独特なフェイントからの左フックのヒットが増える。やや紅絹優勢だが、まだ大差は無い。
2R、紅絹の右と左フックのヒットが増え優勢に。ノーモーションからも当たり、百花は反応できない。百花は終盤前に出て右フックを当てるが、ヒット数の差は大きく、悪印象はぬぐえない。
3Rも紅絹ペースで随所でパンチをヒットし続け、ミドルも織り交ぜる。百花も2Rよりも攻撃を当てるようになるが、最後まで紅絹のペースを崩せず終了。紅絹が得意のスタイルを貫き、百花を返り討ちにした。紅絹は「2Rに百花選手にもらった右フックで左耳が聞こえないです。百花選手、6年前よりも強くなっていました」と百花を称えた。
第9試合 RISE QUEENアトム級(46kg)決定戦準決勝 3分3R(延長1R)
×平岡 琴(TRY HARD GYM/2014年極真会館全日本女子選手権軽量級優勝)
○那須川梨々(TEAM TEPPEN/2017年KAMINARIMON全日本女子-45kg級優勝)
4R 判定0-3 (和田9-10/秋谷9-10/小川9-10)
3R 判定0-0 (和田29-29/秋谷29-29/小川29-29)
1R、平岡が梨々の圧力をかわして左のミドル、前蹴りをコツコツと当てていたが、終盤、梨々も圧力を強め、左フックを当ててやや優勢に。
2R、お互いミドル主体で五分の状況が続くが、中盤過ぎから平岡のバックハンドブロー、バックスピンキックが当たり出し、梨々はやや下がり気味に。
3R、梨々がバックスピンキックをお返しとばかり出すが空振りし、直後に平岡も同じ技を出すとヒット。中盤以降、お互いパンチと蹴りを出すが、大差は無く終える。
記者採点は1Rが梨々、2Rが平岡で29-29。ジャッジ3者も同様で、延長へ。梨々が序盤からバックハンドブローをヒット。お互い蹴りとパンチを放つがなかなかクリーンヒットは出ない。平岡もバックスピンキックを当てるが、その後は続かない。両者激しく消耗し、ほぼ五分のまま終了。記者採点は迷ったが、若干ヒットが上回った梨々。ジャッジ3者も同様で、梨々が苦しみながらも勝利をものにすると、涙を流し喜んだ。
次の試合で紅絹が勝利すると、梨々もリングインし「さすが紅絹選手は試合慣れしていて、めっちゃかっこよくて、体力が凄いあって、手強いですけど、戦うことになれば敵なのでぶっ倒します」とアピール、紅絹は「みんな梨々選手を応援してるのわかっています。これまでの長いキャリアでそういう戦いを何回もやって来たんで。ババアなめんな。藤野恵実のセリフを借りました。3分5R、動ける体を作って来ます」と答えた。決勝の日程は未定だ。
第8試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/RISE 7位)
×中尾 満(エイワスポーツジム/元新日本キック日本ライト級暫定王者)
2R 1’31” TKO (3ダウン:右ストレート)
直樹は2月の新宿大会でタイ人選手のパヌワット・TGTに勝利。今回もムエタイスタイルの中尾が相手。1R、直樹が少しずつ右アッパー、左ボディを効かせてダメージを蓄積させると、2Rに右アッパーでダウンを奪い、鼻血を大量に出している中尾から右ストレートで2ダウンを重ね完勝した。
マイクを持った直樹は「今回、上位ランカーとやる予定が受けてくれなくて、中尾選手がやってくれて、ありがとうございました。解説席にイケメンチャンピオン(白鳥大珠)がいるんですけど、トーナメントに参戦中でできないんで、勝ち続けて待っているんでお願いします。幕張大会とかデカい大会出たいです」とアピールした。
第7試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
×川島史也(Battle Nation/RISE 5位)
○藤田雄也(極真会館)
判定0-2 (秋谷28-29/大澤29-29/長瀬28-29)
藤田は2年ぶりのRISE参戦。1R、藤田が右ローを当て続けていると、中盤過ぎには効き目を発揮する。2Rは川島もパンチの展開で巻き返したが、3R、藤田が左ミドル、右ストレート等を多く当てて優位に試合を進めて判定勝ちした。
第6試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○拓也(蹴空ジム/RISE 6位)
×山田直樹(KSS健生館/RISE 13位、2018年RISING ROOKIES CUPバンタム級優勝)
判定3-0 (30-26/29-27/30-26)
※2R、3R右フックで山田に各1ダウン
第5試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
×奥脇一哉(エイワスポーツジム/RISE 4位)※はまっこムエタイジムから所属変更
○京介(TOP DIAMOND/RISE 8位)
判定0-3 (28-30/27-30/27-30)
※3R度重なるホールディングで奥脇に減点1
第4試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○中島将志(新潟誠道館/RISEミドル級5位)
×雑賀弘樹(NEXT LEVEL渋谷/2017年J-NETWORKウェルター級新人王)
2R 2’27” TKO (3ダウン:左フック)
第3試合 バンタム級(55kg) 3分3R
×村井雄誠 (エイワスポーツジム)
○風音[かざね](TEAM TEPPEN)※京賀塾から所属変更
2R 2’06” KO (パンチ連打)
※1R遅延行為で村井に減点1
第2試合 スーパーフェザー級(60kg)3分3R
○平塚大士(チームドラゴン)
×洸杜(T’s KICKBOXING GYM)
1R 2’53” KO (右ローキック)
第1試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R
×仲田克也(TOP DIAMOND)
○北濱精悦(TARGET SHIBUYA)
1R 2’17” KO (左上段回転蹴り)
オープニングファイト スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
×齋藤奨司(FIGHT FARM/2018年KAMINARIMON全日本大会-65kg優勝・大会MVP)
○成尾拓輝(究道会館/JAPAN CUP 2018 -63kg優勝・大会MVP)
1R 0’39” KO (右ハイキック)