シュートボクシングとの対抗戦に出陣、AbemaTV生中継に初登場。5団体のベルトを獲ったREBELS不可思が、ボーダーレスな戦いにこだわる理由(提供:AbemaTV)
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
リバーサルジム久喜WINGS
未経験者でも大丈夫!様々な年代の会員さんがキック・柔術・MMA等を楽しくトレーニング!今なら入会金等無料!
K-1さいたまスーパーアリーナ大会、RISE大田区総合体育館大会が同日開催された3月10日、RISEの元王者にしてKNOCK OUTの現王者である不可思は、さいたまスーパーアリーナの客席にいた。一番の目的は、高校生だった10年前、ムエタイの本場タイで一緒に練習したことのある同じ27歳の友人・武尊の応援だった。
武尊はたまアリ大会のメインイベンター、日本vs世界・7対7対抗戦の大将を務め、ムエタイの2大タイトルの1つ・ラジャダムナンの現フェザー級王者であるヨーキッサダー・ユッタチョンブリーを迎え撃ち、2R右ストレートでKO勝ちを果たし、大会を華々しく締めくくった。武尊は10年前のタイでの修行時、タイのラジャダムナンスタジアムで試合をし、タイ人選手に判定負けしたが、その時セコンドについていたのが不可思だった。当時の武尊を生々しく知る不可思にとって、武尊のラジャダムナン王者からのKO勝ちは一際感慨深かっただろう。
タケルやりやがった
おめでとう!! pic.twitter.com/iozuksMd2N— 不可思 / FUKASHI (@FUKASHI19) 2019年3月10日
戦いたいやつと戦いたい
おもしろくしたい
それだけの話なのに難しい pic.twitter.com/7zvCsB4Bmh— 不可思 / FUKASHI (@FUKASHI19) 2019年3月12日
そして武尊に限らず、K-1の他の選手たちの試合を観戦した経験は、不可思に刺激を与え、大会直後にK-1の選手と戦えない現状への憤りをツイートし、波紋を呼んだ。
そんなK-1観戦から3日後の13日のAbemaTVでの記者会見で、不可思の次戦が「SHOOT BOXING 2019 act.2」(4月27日(土)後楽園ホール)で行われることが発表される。不可思は小笠原瑛作・小笠原裕典・UMAと共にREBELS軍として参戦し、シュートボクシング勢との対抗戦を行うことになり、不可思は大将戦でシュートボクシング日本ライト級王者・西岡蓮太と戦う。会見で不可思より8歳若い19歳の西岡が「(不可思は)これから落ちていく」「若い選手が有名になっていかないと格闘技界が盛り上がらない」と強気に発言すると、不可思の眼差しが試合の時のようにギラついた。
AbemaTVでのシュートボクシングの生中継が2月の大会からスタートし、4月27日の大会は2回目。Bigbang、WPMF日本、RISE、REBELS、そしてKNOCK OUTと、5つの異なる団体のベルトを獲り、近年KNOCK OUTを主戦場としてきた不可思の試合がAbemaTVで生中継されるのは今回が初だ。団体・肘の有無の枠を超え、ボーダーレスな戦いを志向し続けた不可思が、放送枠というラインを超えるのは4月27日。K-1も中継しているAbemaTVで存在感を示すことも、不可思の理想実現に向けての積み重ねの一つの要素となるはずだ。一方で、理想ばかりに目が行きすぎていると、若い世代に足元をすくわれかねない。投げ技、立った状態の絞め技・関節技でもポイントが獲得できるシュートボクシングのルールは、慣れない選手にとってはリスキーだ。しかし、だからこそ、そういう厳しい戦いを一つ一つ乗り越えることで、理想への道はより尊さを増す。
AbemaTVでの記者会見の直後、ここ数日の一連の出来事に対する思いを不可思に聞いた。(井原芳徳)
――この間のK-1の武尊選手の試合を現地でご覧なられたそうですが。
不可思「いやー、さすがだなって感じですね。スターですね。あそこであの相手(ラジャダムナンの現役王者)を、あの倒し方するか、って」
――対戦相手のヨーキッサダーが急に来たところに武尊が右ストレートを当てましたね
不可思「1Rはあんまり相手にも隙が無かったですよね。お互い手数が少なくて。コツコツと右ミドルをもらって、武尊も行きたいけど行きにくいんだろうなって感じていたんですけど、相手が2R終盤にガーッと行って粗くなった隙にスコーンと合わせて。完璧でした」
――不可思選手と武尊選手が昔から接点があったのは知られています。初めて会ったのは高校生の時(2018年12月)、タイのゲオサムリットジムでの修行時でしたよね。
不可思「タイに僕が先にいて、武尊が3週間ぐらい来て、2人部屋でずっと一緒でした。日本に帰ってからも色々連絡を取っていました。まだアイツが故郷の鳥取にいて、僕が名古屋にいた時に、一度名古屋の大会でアイツと試合が決まりそうになったことがあったんですよ。結局無くなりましたけど」(※武尊の09年8月30日のブログには、武尊が名古屋で試合をした際、同じ大会に出ていた不可思と再会した様子が載っている)
不可思が応援来てくれた!@FUKASHI19
17歳の時のラジャダムナンスタジアムの試合は
同じジムで修行してた不可思がセコンド付いてくれてたなー。
これからもお互い頑張ろー!! https://t.co/1LCkpNmSEv— 武尊 takeru (@takerusegawa) 2019年3月10日
――その後の接点は?
不可思「ちょこちょこ連絡は取っていました。去年僕がKNOCK OUTのベルトを獲った後にも会いましたね」
――タイで一緒にいた時から、武尊選手に何か光るものを感じましたか?
不可思「その時は普通の17の明るいヤンチャな奴って感じで、ここまで凄いことになるとは思ってなかったですね。でもその時から『バック転ができる』って言って、ジムで見せてくれていました」
――あのKO勝ち後のパフォーマンスは、当時から得意だったんですね。武尊選手がKrushやK-1で活躍する姿を横目で見ながら、奮起する部分もあった?
不可思「そうですね。アイツがどんどん活躍して有名になって行って、ずっと刺激をもらって、負けてられねえなっていうのは思っていましたし、今も刺激をもらっています」
――先日のK-1で武尊選手は勝った後のマイクアピールで「格闘技ブームは今日からスタート」「野球やサッカーやオリンピックのように、始まったらみんなが見るものに(格闘技を)したい」と言っていました。不可思選手もそういう思いがありますか?
不可思「はい。今、格闘技に波が来ていると思うんですよね。ちょっと前から来て、今、エネルギーがどんどん格闘技に集まっていると感じていて。キックボクシングって団体がいっぱいあるじゃないですか。さいたまスーパーアリーナでK-1がやっていて、同じ日にRISEが大田区総合体育館でやっていて、どっちもお客さんで一杯で、AbemaTVでもたくさんの人が見たことは、キックボクシングが持っている“コンテンツ力”が、メジャースポーツに負けないものがある現れだと思うんですよね。だから1つにまとまれば、もっと盛り上がるはずなのに、団体の壁があると言って、業界の中で戦っているのは●●なんじゃないかなと思いますね」
ゲーオとやりたい https://t.co/C9z67yQuPd
— 不可思 / FUKASHI (@FUKASHI19) 2019年3月12日
――ハイ(苦笑)。昨晩、Tweetで安保瑠輝也やゲーオ・ウィラサクレックと戦いたいと書かれていて、リツイートしました。さすがにリツイートできないツイートもありましたが…
不可思「ありがとうございます(笑)。この選手とこの選手がやったら面白いとか、それこそ武尊と天心がそうですけど、ファンが観たい試合がなかなか簡単にできない。海外だとマクレガーとメイウェザーという、MMAとボクシングのスターがやっているのに、なんで日本は同じキックボクサー同士ができないんだろうっていう。色々難しいんでしょうけど」
――そういう状況で、武尊選手は「格闘技界をこうやって盛り上げていくことが一番の近道」「見たいと思う人が増えれば実現していくと思う」と話していて、業界にとどまらず、世間を巻き込んで機運を高めようと考えているようです。
不可思「どうしてもやらざるを得ない空気は少しずつできてきていると思うんですよね」
――そうやって機運も高まって、新しい格闘技ブームが本格化して来た時、不可思選手ご自身はその中でどういうポジションを目指し、どういう選手に勝ち、どんな存在になりたいでしょうか?
不可思「僕はこれまでどこでも戦ってきて、Bigbang、WPMF日本、RISE、REBELS、KNOCK OUTでベルトを獲って来て、でもK-1の選手とは交われなくて、単純にやりたい選手がいっぱいいて…。どこまで喋っていいのか。編集は井原さんに任せます」
――わかりました。
不可思「僕はこれだけベルトを獲って来て、武尊や天心はスーパースターで、はっきり言って存在感とかでは勝てない部分もありますけど、全部のベルトを獲った奴っていないじゃないですか」
――確かに。「全部」の定義は色々あるでしょうし、村越優汰選手のようにK-1とRISEの両方のベルトを獲った選手はいますけど、肘有りルールを含め、ここまで多岐に制した選手はいないですよね。
不可思「それで僕がK-1のベルトを獲ったら、オンリーワンの存在になれるなって。単純にファンにとっても面白いじゃないですか」
――先輩の日菜太選手もK-1に出ていますし、ある意味、クロスポイント(REBELS)の選手らしい立ち位置といいますか。現実としてK-1のベルトは無理だとしても、第三者的な立ち位置のREBELSのリングにK-1の選手に来て不可思選手とやれば、当たっていない選手を含めて力の比較がしやすくなりますよね。
不可思「最近はそういう(K-1のベルトが欲しい)思いが強くなりましたね」
――それだけ肘無し・肘有りでベルトを押さえてくれば、そういう気持ちになるのも理解できます。そんな中で今回、K-1やRISEと同じように、AbemaTVでも生中継される4月27日のシュートボクシングに、KNOCK OUTの現役王者の不可思選手が登場するのも、タイミング的にもですし、シチュエーション的にもボーダーレス感があって面白い展開だと思います。
不可思「そこが決め手でしたね、AbemaTVで放送があるっていう。今まで関わることが無かったんで」
――対戦相手の西岡蓮太選手は若いチャンピオンで、先ほどの記者会見では「(不可思は)これから落ちていく」「目立った武器が無い」「若い選手が有名になっていかないと格闘技界が盛り上がらない」等、なかかな元気なコメントをしていました。
不可思「最初オファーをもらった時、名前を知っているぐらいで顔も知らなくて。今日、ここに来るエレベーターで一緒に乗ってて、降りる時に『どうぞ』なんて優しく言ってたら、あの子なんだって直後に知って(苦笑)。まあまあ普通に勝とうぐらいな気持ちだったんですけど、ああやって挑発してくれたんで、今は思いっきりぶっ倒してやろうって気持ちに切り替わりましたね」
――REBELSとシュートボクシングの大将戦をしっかり締めると。
不可思「ぶっ倒して締めます」
シュートボクシングのエース・海人、3.10の立ち技2大イベントから刺激「僕も負けてられへん」。4.27 後楽園のコリンズ戦は「メインらしく決める」(提供:AbemaTV)
対戦カード
第11試合 メインイベント 66kg契約(肘有り) 3分5R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/S-cup 65kg世界トーナメント2018優勝・SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
チャド・コリンズ(オーストラリア/シッソーンピーノーン・プーケット/WKA豪州スーパーライト級王者)
第10試合 SHOOTBOXING vs. REBELS対抗戦 大将戦 スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
西岡蓮太(龍生塾/SB日本ライト級(62.5kg)王者)
不可思(クロスポイント吉祥寺 REBELS/KING OF KNOCK OUTスーパーライト級(64kg)王者)
第9試合 SHOOTBOXING vs. REBELS対抗戦 副将戦 55.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
植山征紀(龍生塾ファントム道場/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺 REBELS/WPMF世界スーパーバンタム級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級(55kg)王者)
第8試合 SHOOTBOXING vs. REBELS対抗戦 次鋒戦 58kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
小笠原裕典(クロスポイント吉祥寺 REBELS/元WBCムエタイ日本統一スーパーバンタム級王者)
第7試合 SHOOTBOXING vs. REBELS対抗戦 先鋒戦 67kg契約 3分3R(無制限延長R)
奥山貴大(ネックススポーツ/グラップリングシュートボクサーズ/SB日本ウェルター級(67.5kg)1位)
UMA(K&K BOXING CLUB/team REBELS/S-cup 65kg世界トーナメント2018準優勝、元REBELS 65kg級王者)
第6試合 女子ミニマム級(48kg) 3分3R(無制限延長R)
MIO(シーザージム/SB日本女子ミニマム級(48kg)王者)
未定
第5試合 68kg契約(肘有り) 3分3R(無制限延長R)
宍戸大樹(シーザージム/元SB東洋太平洋ウェルター級(67.5kg)王者)
喜入 衆(NEXT LEVEL渋谷/LPNJ(ルンピニー日本)ウェルター級王者)
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(無制限延長R)
村田聖明(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)1位、元SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者)
マサ佐藤(名護ムエタイスクール/中国英雄伝説64kg級アジア王者)
第3試合 女子65kg契約 3分3R(無制限延長R)
未奈(秀晃道場/SB日本女子ライト級(63kg)1位)
未定
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/SB日本スーバーバンタム級(55kg)1位)
手塚翔太(GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級4位)
第1試合 68kg契約 3分3R(最大延長2R)
村田義光(シーザージム)
SHINGO(LEOジム)
概要
大会名 SHOOT BOXING 2019 act.2
日時 2019年4月27日(土)開場・17:15 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 AbemaTV
チケット料金 RRS席15,000円(パンフレット付) RS席10,000円(完売) SS席7,000円(完売) A席5,000円 B席4,000円 立見 3,000円 ※当日券は各¥500UP ※U-18チケット(当日券のみ)18歳以下のお客様に限り、当日券立ち見チケットを1,000円にて販売いたします。(要身分証提示)
チケット販売 チケットぴあ イープラス 後楽園ホール シュートボクシング公式ネットショップ
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 https://shootboxing.org/