REBELS 12.6(夜) 後楽園ホール:中村広輝、UMA・水落洋祐・山口裕人らとの激闘史振り返るインタビュー「REBELSは自信を与えてくれたリングでした」
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沖縄を代表するハードパンチャーとしてREBELSのリングで活躍した中村広輝が、15年に及ぶキャリアに終止符を打ち、REBELS.69(12月6日(日/夜) 後楽園ホール)のリングで引退セレモニーを迎える。勝っても負けても場内を大いに沸かせ、REBELSでは10戦5勝(4KO)4敗1分という戦績を残しタイトルマッチにも2度出場した。惜しまれながら最後のリングに立つ彼に、REBELSでの試合を中心にキャリアを振り返ってもらった。(記事提供:REBELS)
プロフィール
中村広輝(なかむら・ひろき)
所属:赤雲會
生年月日:1985年9月20日
出身:沖縄県那覇市
戦績: 42戦24勝(18KO)16敗2分
タイトル:全沖縄ライト級王者、OMAFライト級王者、LEGENDライト級王者、TENKAICHIスーパーライト級王者
【REBELS全戦績】10戦5勝(4KO)4敗1分
「REBELS.23」2014.1.26有明 △判定 UMA(K&K)
「REBELS.26」2014.4.20有明 ○判定 小宮由紀博(スクランブル渋谷)
「REBELS.28」2014.7.25後楽園 ×判定 UMA(K&K) ※REBELS 65kg級王座決定戦
「REBELS.31」2014.10.26有明 ○KO3R ひろき☆感激!!(エスジム)
「REBELS.32」2014.12.23新宿 ○KO2R カノンスック・ウィラサクレック(タイ)
「REBELS.37」2015.7.12有明 ○KO2R 水落洋祐(はまっこ)
「REBELS.39」2015.10.18有明 ×TKO3R 憂也(魁塾)
「REBELS.41」2016.3.9後楽園 ×KO1R 山口裕人(山口道場)
「REBELS.47」2016.11.30後楽園 ○KO1R 吉田敢(ゴールデングローブ)
「REBELS.51」2017.6.11後楽園 ×判定 水落洋祐(はまっこ) ※REBELS 65kgタイトルマッチ。年間ベストバウト受賞
【現役ラストマッチ】
「TENKAICHI93」2019.3.24沖縄 ×判定 リュウイチ(K-Style)
――昨年3月、沖縄での一戦が最後の試合ということになりました。最後と決めての出場だったんでしょうか?
中村 「そろそろ終わりかな」という気持ちもあったし、最後に沖縄で試合して、少しでも周りでサポートしてくれる人たちに見せたいなという気持ちもありました。
――最後にしようと思うに至ったきっかけというのは?
中村 Krushの王座決定トーナメントに出た時(2018年3月)に「ここが自分の山場だ」と思っていて、ここで勝ち上がればもっと上に行けるかなという気持ちがあったんですが、1回戦のFUMIYA戦で激しくやられてしまって、そこで心が折れた部分もけっこうあって、「ここで終わりかな」という気持ちになったんだと思います。
――今年9月にブログで引退を表明されて、12月の「REBELS.69」のリング上で引退セレモニーが行われることになりました。
中村 引退を表明したら山口元気さんから「引退セレモニーをやりたい」というご連絡をいただきました。自分の中で、沖縄や九州ではベルトを獲れたんですが、東京の方で名前を残せなかったという無念があったんですね。それがセレモニーをしていただけるということで、一つの節目になるのかなと思ってありがたかったですし、すごく感謝しています。ベルトを獲るというのも一つの目標だったんですが、こうしてセレモニーをやっていただけるということでベルトと同じ価値をいただけたような気持ちで、自分の中で一つ胸を張れたので、うれしく思っています。自分がやってきたことの証なのかなと。
――REBELSでは2014年1月「REBELS.23」でのUMA戦から参戦して、10戦を戦いました。キャリアの中でもREBELSが主戦場になった印象ですが、最初はそうなると予想していなかったですよね?
中村 そうですね。出させてもらってありがたいというぐらいの気持ちだったので、「ここで何かを残そう」とかいう意識ではなくて、とにかく1戦1戦大事に試合していたというイメージですね。
――キャリア前半は沖縄や熊本での試合が多く、後半は東京での試合が中心になりました。東京での試合は特別なものでしたか?
中村 最初は沖縄がメインでしたが、だんだんと東京での試合も多くなっていって。REBELSさんは特にホームリングのように迎えてくれて、名前を売ることができたという点に関してはREBELSがあったからこそだと思います。注目してもらうためには東京というのは必要な場所だったので、すごくやる気が出る場所でしたね。沖縄で試合を続けていたらこんなに注目してもらえることはなかったと思うので。
――REBELS参戦以前は「東京では勝てない。沖縄でやるようにうまくいかない」とブログにも書かれていましたが、REBELSでは持ち味を発揮できていたように思えます。
中村 そうですね、うまくハマり始めたのがREBELS参戦の時期だったのかなと思います。本当はもっとシンプルに、殴って蹴って倒せばいいというだけだったと思うんですが、「東京ではもっとテクニックが必要だ」と勝手に思い込んでしまって、固くなってしまってたんですよね。そういうところでちょっと頭が混乱した部分があったんですが、やるべきことが少しずつ明確になって、「自分の持ち味を出せれば勝てるんだ」というのが証明されたのがREBELSのリングだったなと思います。
――REBELSではどの試合も中村選手らしい激しい試合を展開されました。10戦の中でベストを選ぶとすると?
中村 1試合に絞るなら水落洋祐選手をKOした試合(2015年7月12日、REBELS.37)になるんですけど、自分の中では「一番」が3試合あるんですが……。
――ぜひ教えてください。
中村 最初は小宮由紀博選手に勝った試合(2014年4月20日、REBELS.26)ですね。自分の中で「俺、ここでも戦えるわ!」という自信になった試合でした。その次がカノンスック・ウィラサクレック選手をKOした試合(2014年12月23日、REBELS.32)です。当時、所属する赤雲會の事情もあってバタバタしていた中で勝てた試合だったので、これも自分の中で大きいですね。それと水落選手との試合は、生涯の中でもベストKOだったと思うので、この3試合が印象深いですね。
――負けた試合で恐縮なんですが、山口裕人戦(2016年3月9日、REBELS.41)もすごい試合でした。
中村 ダブル・ノックダウンがあった試合ですね。あの時はもうフラフラだったので、自分の中で手応えがあった試合ではなくて(笑)。見てる人は盛り上がったでしょうし、なかなか見られないことが起きてインパクトはあったんだろうなと思うんですけど、自分の中では負けは負けなので。ただ、そうやって人々の印象に残ってくれているんだったらうれしいですね。
――昨年3月のラストマッチも、劣勢になっても最後まで強い攻撃を出し続けていましたよね。そこはキャリアを通してずっと変わらない部分だったと思います。それができた理由というのは?
中村 赤雲會というのは「一発で倒す」ということを教えているジムなので、その一発を信じ切れなくなったら負けなんですよ。なので、最後の最後まで「何があるか分からない」と思わせたいし、常に緊張感を相手に与えたいと思うので、最後の最後までチャンスがあればと思って戦っていました。
――だからこそ、勝ち負けにかかわらず常に強い印象を残した選手だったと思います。
中村 そう思ってもらえるとありがたいですね。
――改めて、自分のキャリアの中でREBELSはどういう存在ですか?
中村 自分の名前を大きくしてもらった団体だし、自分の中でも大きく成長できた舞台でした。自信をくれたリングなのですごく感謝していますし、Krushにも出させていただいたのも、本当に自分のことを思ってやってくれた団体だなと思います。感謝しても感謝しきれないぐらいの舞台だなと思います。東京でのタイトルマッチはREBELSでしかやってないですし、タイトルマッチ2回(2014年7月25日、REBELS.28でのUMA戦《65kg級王座決定戦》と、2017年6月11日、REBELS.51での水落戦)の経験は大きかったなと思います。
――12月6日はいよいよ最後のリングということになりますが、どんな心境ですか?
中村 自分でもまだそれをするということが信じられないでいるんですが、本当に自分のことを応援してくれていた人たちに少しでも感謝の気持ちを伝えられたらいいなと思います。自分は、離れたところにいるせいか分からないですけど、「本当に自分なんかを応援してくれてる人たちがいるのか?」という気持ちもあったりするんですよ、意外と(笑)。だから「こんな自分のためにセレモニーをやってくれるんだ」という驚きの方が大きいので、その人たちに感謝を伝えたいという気持ちは強いです。
――東京のお客さんにもたくさん応援されていたと思いますよ。
中村 沖縄の小さい空手道場……それこそ常設のジムもないようなところから始まったキックボクシングが、こうして引退セレモニーまでしていただけるというのは、自分の中でもすごく誇らしいですし、感謝もしています。ここまで来れたのは絶対に自分一人の力ではなくて、自分のことを応援してくれる人たち、チケットを買ってくれた皆さん、サポートしてくださった企業様のおかげでした。社会に出てからも格闘技をやってこれたというのはそういった方々の支えがあったからこそだと思っているので、その方々に対して感謝の気持ちを込めて、12月6日のセレモニーで自分の姿を見てもらえたらうれしいです。これからは「元格闘家」になってしまいますが、それでも引き続きお付き合いしていただけたらうれしいなと思います。
――ちなみに、今後は格闘技には……。
中村 携われることがあれば。自分のジムの選手をREBELSさんで活躍できるように育てていくこともその一つだと思いますし、格闘技業界には何かしら携わっていきたいと思っています。それこそREBELSさんにも、自分にできることがあればご協力したいです。その気持ちはずっとあるんですけど、沖縄にいるので何ができるのかも分からなくて(笑)。できることなら何かさせてくださいという気持ちです。
――今後はまた違った形でお姿が見られそうですね。長い間お疲れ様でした!
対戦カード
※BLACKルールは肘無しキックルール
BLACKルール 73.5kg契約 3分3R(延長1R)
T-98(クロスポイント吉祥寺/WBCムエタイ日本スーパーウェルター級王者、元ラジャダムナン同級王者)
松倉信太郎(TRY HARD GYM/WPMF世界スーパーミドル級王者、RISEミドル級(70kg)1位)
BLACKルール 63kg契約(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
バズーカ巧樹(菅原道場/REBELS-BLACK 63kg級王者、MA日本スーパーライト級王者)
大谷翔司(スクランブル渋谷/INNOVATIONライト級王者)
BLACKルール 65kg契約 3分3R(延長1R)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺)
渥美尚也(HIDE GYM/J-NETWORK 2018年ウェルター級新人王)
BLACKルール 63kg契約 3分3R(延長1R)
丹羽圭介(TEAMニワールド/元REBELS-BLACK 63kg級王者)
耀織(Y’s glow)
BLACKルール 57.5kg契約 3分3R(延長1R)
龍聖(TRY HARD GYM)
光太朗ZLS(チームゼロス/聖域統一フェザー級王者)
BLACKルール 77kg契約 3分3R(延長1R)
吉野友規(STURGIS新宿ジム)
小泉 竜(池袋BLUE DOG GYM/BLUE DOG FCミドル級王者)
BLACKルール 女子48kg契約 2分3R(延長1R)
山上都乃(ウィラサクレック・フェアテックス湖北)
ERIKO(ファイティングラボ高田馬場)
オープニングファイト BLACKルール 61kg契約 3分3R
柴崎“ワンパンマン”亮(team AKATSUKI)
斧田雅寛(KIBAマーシャルアーツクラブ)
オープニングファイト BLACKルール 53.5kg契約 3分3R
宮下友樹(team AKATSUKI)
山岡由忠(クロスポイント大泉)
※中村広輝(赤雲會)引退セレモニーを実施
概要
大会名 REBELS.69
日時 2020年12月6日(日) 開場・17:00 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 未定
チケット料金 SRS席¥30,000 RS席¥20,000 S席¥15,000 A席¥9,000 B席¥7,000 ※当日500円増し ※6歳未満は入場無料(座席を必要とする場合は有料)
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