RISE 2.8 新宿フェイス:直樹、TARGETの新タイ人に完勝。瀧谷渉太、RISE 4戦目で悲願の初白星
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム
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RISE EVOL.2(ライズ エヴォル ツー)
2019年2月8日(金) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○直樹(BRING IT ONパラエストラAKK/8位)
×パヌワット・TGT[Panuwat TGT](タイ/TARGET/PPTV 60kg王者)
判定3-0 (30-27/29-27/30-27)
パヌワットはTARGETとTEPPE GYMで練習・指導する20歳。ムエタイ戦績60戦40勝19敗1分で、今回RISE初戦だ。セコンドには那須川天心も付く。1R、両者とも距離を取り、蹴りを狙う展開が続き、後半、少しずつパヌワットがミドル、テンカオのヒットを増やす。
2Rもパヌワットが左右のミドルを当て続け、直樹は攻めにくそうだったが、終盤に左アッパー、右ハイ、左のボディ狙いの前蹴りを連続で当てると効き目を発揮。ロープに詰めてのパンチ連打で追い詰める。
3Rも直樹がパンチを当てて攻め続け、左ボディを効かせ、中盤にダウンを奪う。パヌワットは耐え続け、最後は同じようにボディを返したが、挽回ならず、直樹の完勝に終わった。パヌワットは敗れたが、体格差は隠せず、スーパーフェザー級なら技のキレ味を発揮できそうに思えた。
直樹は「日本の慣れない気候で挑戦してくれたパヌワット選手ありがとうございます」と相手を称え、「去年のBRING IT ONは怪我が多く試合が少なかったですが、今年は森本“狂犬”義久もまた試合に戻って来ますし、野辺広大もうちに入りました。TEPPENが勢いありますけど、今年はBRING IT ON最強を証明したいです」とアピールした。
第7試合 セミファイナル スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○瀧谷渉太(KSS健生館/3位、元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
×栄井大進(TARGET/5位)
4R 1’43” TKO (タオル投入:右ストレートで2ダウン後)
3R 判定1-1 (和田28-29/秋谷30-29/佐藤30-30)
1R、両者サウスポーに構え、お互い右ミドルを当てる。栄井は左ストレートを多用し、リーチの短い瀧谷は入りにくそうだったが、少しずつ左右のパンチを返すように。均衡状態は2Rも続き、終盤にようやく栄井が右ローのヒットを増やすが、まだ瀧谷は崩れない。
3R、瀧谷は序盤に左ハイを何度か当て、左テンカオも増やし、少し勝機をつかみかけるが、後半は栄井も左ローを当て続けて挽回する。
記者採点は30-30。ジャッジは接戦続きを示すように、三者三様で延長へ。すると瀧谷は開始すぐ、右ジャブを連続で突いて栄井を下がらせてから、左ハイを当ててダウンを奪う。栄井は立ち上がるがダメージが残り、瀧谷が攻め続け、最後はロープに詰めての右ハイ、右ストレートのラッシュで2ダウン目を奪ったところで、栄井陣営からタオルが投げられた。
瀧谷は昨年からRISEに参戦し、金子梓と政所仁相手に連敗の後、奥脇一哉とも引き分け、苦しんだが、4戦目で初白星。マイクを持つと「RISE初参戦してここまで長かった。正直キツかった みんなの元気のおかげで勝てました。オラは地球を守ったぞ リアル悟空・瀧谷渉太これからもお願いします」と、昔から変わらぬドラゴンボールネタでアピールした。
第6試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×TASUKU(リアルディール/8位)
○竹内皇貴(チームドラゴン/フェザー級9位)※皇貴 改め
判定0-3 (28-29/27-29/27-30)
1R、お互いローキックで削り合う内に、竹内のローが効き目を発揮し、終盤はパンチとテンカオのヒットも増やして優位となる。2Rもローの削り合いが続くが、竹内が接近戦で左右のテンカオを多用してじわじわ流れを引き寄せると、終盤に右のテンカオでダウンを奪うことに成功する。3Rは首相撲になる一歩手前の、両者近づいて腕を出し合って膝を突き合う状況が続き、中盤以降はTASUKUが粘りを見せて左右のローを増やして挽回するが、竹内は耐えきり判定勝ちした。勝った竹内は「新しい常勝軍団をまた俺らで作るんで応援お願いします」とマイクアピールした。
第5試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
○高坂侑弥(エイワスポーツジム/元TENKAICHIフライ級王者)
×横手太嵐(TARGET/2017 KAMINARIMON 全日本大会-55kg級優勝)
判定2-0 (29-29/30-29/29-28)
第4試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×SEIDO(Team ORCA/13位)
○石月祐作(KAGAYAKI/15位)
判定0-3 (29-30/28-29/28-29)
第3試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
○櫻井貴浩(STRIKING TEAM KDS/8位、2017年RISING ROOKIES CUPヘビー級優勝)
×学武(チームドラゴン/9位)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
第2試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○TAEKEUN [てくん](FIGHT CLUB 428/2017年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝)
×小出龍哉(TEAM TEPPEN/新空手K-2 GRAND PRIX 2018中量級準優勝)
判定3-0 (30-28/30-28/30-27)
両者プロ2戦目ながらハイレベルな攻防で沸かせた一戦。1R、両者サウスポーに構え、TAEKUNが左ローを効かせて先手を取る。小出も少しずつ蹴りと左ストレートを返し挽回するが、体格で勝るTAEKUNがパンチを返すと、小出はスリップしてしまい印象を悪くする。
2RもTAEKUNがパワフルなパンチとローで小出を苦しめるが、小出も随所でバックスピンやハイを返し、必死で粘る。3R、TAEKUNがパンチと膝をじわじわ効かせ、最後は小出に鼻血を出させ、ダウン寸前まで追い込み、差をつけて判定勝ちした。TAEKUNはプロ2連勝。小出はプロデビュー後2連敗となってしまったが、今後の浮上が期待できる戦いぶりだった。
第1試合 女子61kg契約 3分3R
○村上悠佳(TEAM TEPPEN)
×Queenマオ(総合格闘技スタジオSTYLE/極真連合杯世界大会2017女子無差別級優勝)
判定2-0 (29-28/29-29/29-28)
空手をベースとする両者の一戦。村上が左右のミドルを何発も当て、パンチでマオに鼻血を出させて、手数多く攻めて判定勝ち。だがマオも粘ってローを返し続けて効かせ、ストレートも随所で当てて健闘した。
オープニングファイト 59kg契約 3分3R
×小野幹晃(IGGYHANDS GYM/DEEPアマチュアキック賞金トーナメント優勝)
○常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/2016・2017年全日本学生キックボクシング連盟フェザー級王者)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)