RIZIN 4.21 横浜アリーナ：北岡悟、柔術強豪・ホベルト・サトシ・ソウザと対戦。ダミアン・ブラウン×武田光司、マネル・ケイプ×伊藤盛一郎も決定

　RIZIN.15（4月21日（日）横浜アリーナ）に北岡悟 vs. ホベルト・サトシ・ソウザ、ダミアン・ブラウン vs. 武田光司、マネル・ケイプ vs. 伊藤盛一郎が追加された。
　北岡は大晦日のやれんのか！で川尻達也に判定勝ちし、今年後半に控えるRIZINライト級GP参戦に大きく前進したが、その前に強敵を迎え撃つことになった。
　ホベルトはブラジリアン柔術世界選手権（ムンジアル）2017年黒帯ライト級準優勝の実績等のある29歳の日系ブラジル人。13年以降ほぼ年1試合ペースでMMAの試合をし、7戦7勝（1KO/6一本）、全て1R決着の好戦績を残している。REALスーパーライト級（74.2kg）王座を保持し、これまで全てREAL（海外ではArzaletの大会名）のみで戦い、外部の大会は初登場のため、MMA選手としての真価が試される。最近は桜庭和志の主宰するチーム対抗グラップリング大会・QUINTETにも参戦中で、今回はREALの推薦でRIZINに上がる。

　ブラウンはUFCを経て大晦日のRIZIN.14でRIZINに初参戦し、ダロン・クルックシャンクにギロチンチョークで一本勝ちしている選手だ。
　武田は1月31日の会見で参戦発表されていた選手で、RIZIN.14での山本アーセン戦で有終の美を飾った宮田和幸の弟子。埼玉栄高校時代にレスリングのフリーとグレコローマンの84kg級で5冠を達成。専修大学卒業後、17年8月にMMAデビューし、昨年10月のDEEPで北岡悟に判定勝ちし、8戦8勝（2KO/2一本）でDEEPライト級王座を奪取した新鋭だ。

　北岡×ホベルト、ブラウン×武田はライト級GPの査定試合という位置づけのカードで、どちらも71kg契約で争われる。2月8日、六本木のRIZIN FF事務局での会見で榊原信行RIZIN実行委員長は「ライト級GPは71kg契約にしたいですけど、最終確定は4月と7月（28日）の大会をやってからになります」とコメントしている。

　会見には北岡、ホベルト、伊藤が出席。北岡は「大晦日に川尻さんに勝つことができ、ライト級GPという話がありましたけど、今はそのことは何も考えていません。4月21日、横浜アリーナで、強い選手と戦う。それだけに集中したいです」と抱負。ライト級GPの査定試合が続くことについては「GPまでに僕も試合をしたいですし、負けた奴がGPに出るのには首を傾げます。RIZINに出る選手だから査定されるのは当然で、強い奴と戦うのも当たり前だと思っています」と受け止め、寝技の強いホベルトと戦うことについて聞かれると「RIZINルールだから関係ないです」とシンプルに返答した。

　ホベルトは日本語で受け答えし、「大きなイベントに参戦できてうれしいです。誰にでも勝てると信じています。ブラジルの力と日本のプライドを見せます」と抱負。北岡については「色々危険な技があって体が強い」と評し、ライト級GPについては「今は考えない。4月の試合に集中します」と話した。

　ホベルトを送り込むREALとRIZINはこれまで接点が無かったが、榊原氏は「REALの山田（重孝）代表と紳士協定を結ばせていただきました。世界のいい選手がREALに出ていますし、逆にRIZINで活躍している選手がREALに出させてもらうこともあると思います」と話し、今後の関係継続に意欲を示した。山田氏は「ホベルトがライト級GPに出れば間違いなく優勝します」と太鼓判。今後RIZINに推薦したい選手については「ホベルトの兄のマルキーニョス（マルコス）、双子のパルプチェンコ兄弟」を挙げ、榊原氏もマルコスに関心を示していた。

　また、スポーツ新聞の記者からは、山田氏に柔術を習っているオリンピック柔道金メダリストの内柴正人のRIZIN参戦の可能性についても度々質問が飛び、山田氏は「榊原代表からオファーがあれば、私の道場の一弟子へのオファーとして考えます。今はキルギスの柔道の総監督をやっているので（MMA挑戦が可能な状況か）わからないですし、柔術の試合もスケジュールが合えば出る可能性もあります」とコメント。さらに「今、41歳ですけど、肉体は20代後半から30代ぐらいで、スタミナが桁外れです」と、身体能力の高さをアピールした。榊原氏も「キルギスで監督をされているのでどんな状況かわからないですけど、可能性はゼロではないです」と答え、今後オファーの可能性があることを示唆している。

　元ZSTフライ級王者の伊藤は10月のZSTで武田と同門の竿本樹生（現ZSTフライ級王者）に判定負けして以来の試合。ケイプも大晦日のRIZIN.14で佐々木憂流迦に判定負けしている。伊藤は「2年ぶりのRIZIN出場で　最近は怪我だったりがあって上手く行かないことがありましたけど、またRIZINに戻って来れてうれしいです。8年の格闘技人生を賭けてケイプにぶつけます。首洗って待ってろとケイプに伝えたいです」と意気込みを語った。

　また、会見後の囲み取材で榊原氏は、ONE Championshipと修斗の提携への感想を聞かれ「修斗の世界王者のONEとの契約について、ONEと修斗の話が食い違っているのが気になります。提携の詳細がわからないですけど、（現修斗世界バンタム級王者の）扇久保（博正）選手にはまたRIZINに出てもらいたいですし、まだまだRIZINで見たい選手です。扇久保が一人入ることでバンタムで見たいカードが増えますしね」とコメントした。なお、扇久保もRIZINへの継続参戦を希望している。

対戦カード

RIZINライトヘビー級（93kg）王座決定戦（肘有り）　5分3R
キング・モー（米国／アメリカン・トップチーム／RIZINヘビー級GP’15優勝、元ストライクフォース王者）
イリー・プロハースカ（チェコ／ジェットサーム・ジム・ブルーノ）

60kg契約（肘有り）　5分3R
堀口恭司（アメリカン・トップチーム／RIZINバンタム級（61kg）王者、元UFCフライ級（56.7kg）3位）
ベン・ウィン［グエン/ヌグエン/Ben Nguyen］（米国／インテグレイテッドMMA／元UFCフライ級8位）

61kg契約（バンタム級相当）（肘有り）　5分3R
朝倉　海（トライフォース赤坂／元THE OUTSIDER 55-60kg級王者）
佐々木憂流迦（セラ・ロンゴ・ファイト・チーム／元修斗環太平洋バンタム級（60kg）王者、元UFCフライ級（56.7kg）15位）

68kg契約　5分3R
朝倉未来（トライフォース赤坂／元THE OUTSIDER 65-70kg級＆60-65kg級王者）
ルイス・グスタボ（ブラジル／エボルサオン・タイ）

71kg契約（ライト級相当）（肘有り）　5分3R
ダミアン・ブラウン（オーストラリア／ザ・ガーデン/チーム・コンプトン）
武田光司（BRAVE／DEEPライト級王者）

71kg契約（ライト級相当）　5分3R
北岡　悟（ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜／元DEEPライト級（70.3kg）＆戦極ライト級（70kg）王者）
ホベルト・サトシ・ソウザ（ブラジル／ボンサイ柔術／REALスーパーライト級（74.2kg）王者）

58kg契約（肘有り）　5分3R
マネル・ケイプ（アンゴラ／アメリカン・キックボクシング・アカデミー・タイランド）
伊藤盛一郎（リバーサルジム横浜グランドスラム／元ZSTフライ級（56.7kg）王者）

概要

大会名　RIZIN.15
日時　2019年4月21日（日）開場・13:30(予定)　開始・15:00(予定)
会場　横浜アリーナ
チケット料金　VIP席100,000円（特典付）／SRS席25,000円／S席15,000円／A席7,000円　※1歳よりチケットが必要です。　※車いすで観戦をご希望の方はS席をご購入ください。チケット記載のお席番とは別の指定スペースでの観戦になります。　※VIP席特典：専用入場ゲート・公式パンフレット・オリジナルグッズ
チケット発売日　RIZIN公式サイト先行 2/11(月)12:00～17(日)18:00　イープラス抽選先行 2/25(月)12:00～3/3(日)　プレイガイド先行 3/4(月)～　一般発売 3/10(日)10:00～
チケット販売　イープラス、チケットぴあ、ローソンチケット、書泉グランデ、フィットネスショップ格闘技、チケット＆トラベルT-1、公武堂、後楽園ホール、StubHub
お問い合わせ　RIZIN FF事務局　03-5772-3223　http://www.rizinff.com/