RIZIN やれんのか! 12.31 さいたまスーパーアリーナ:北岡悟、川尻達也との激闘制す。朝倉未来、リオン武を粉砕
Cygames presents RIZIN 平成最後のやれんのか!
2018年12月31日(月) さいたまスーパーアリーナ
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
葛西 キックボクシング ストライブジム
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レポート&写真:井原芳徳 リングサイド撮影写真:(C) 2015 RIZIN FF
第7試合 メインイベント 70kg契約(ライト級相当)(肘有り) 5分3R
×川尻達也(T-BLOOD/元修斗世界ライト級王者/69.35kg)
○北岡 悟(ロータス世田谷/パンクラスイズム横浜/元DEEP&戦極ライト級王者/69.80kg)
判定1-2 (田澤=川尻/豊永=北岡/和田=北岡)
川尻は修斗、PRIDE、DREAM、UFCを経てRIZINへ、北岡はパンクラス、戦極、DREAM、DEEPを経てRIZINへ。平成後半のMMA界で喜びも苦難も味わったアラフォー世代の両雄が初対決する。
1R、北岡がタックルを仕掛けると、川尻は切るが、離れ際に北岡はバックハンドブローを放つ。川尻は組み付くが、北岡はロープを背にして耐えて膠着ブレイクがかかる。再開後、サウスポーの北岡が右ジャブのフェイントからの左ストレートを当てて川尻をダウンさせる。北岡はがぶりの状態から膝を頭に連打し、コーナーを背にしてギロチンチョークを仕掛ける。川尻は体をずらして防御するが、北岡はがぶりの状態を維持し、頭にコツコツ膝を当て続ける。川尻は後半は防戦一方になってしまう。
2Rも北岡がパンチとミドルをヒットする。反応とスピードでは北岡が上回る。川尻は体重を戻した分、動きが重くなったか?それでも川尻が少し右フックを当てると、北岡はタックルを繰り返すようになる。川尻はタックルを切り続けるが、北岡は3分半過ぎの組み付きでテイクダウンに成功する。北岡はハーフガードから肩固めの機会をうかがうが、時間が足りず終了する。
3R、ようやく川尻が北岡のタックルを潰して上になるが、攻めきれずスタンドに戻る。中盤にも同じように上になると、パウンドを当てるようになる。立った北岡に川尻がしがみつきコーナーに押し込み、離れてもパンチで追いかけ、必死に反撃を狙う。終盤には川尻の右ストレートで北岡が一瞬スリップするが、青コーナー付近のため、マットの水分で滑った可能性もある。
記者採点は北岡。3Rに川尻は巻き返したが、フィニッシュに近づいたという点では1Rの北岡の左ストレートからの攻めの方が上位と判断した。ジャッジは割れたが、2者が順当に北岡を支持し、北岡の勝ちとなった。
北岡は「やれんのか!という問いに、答えられないですけど 川尻さんと出し切り合えたと思います。ここに見に来ている人はわかってくれる愛があると思います。ディエゴ(・ブランダオン)にやられ、DEEPでベルトを取られたのに、こんな場に自分を引き上げてくれたファン、関係者の皆さんありがとうございます。強い自分を作り上げられたのも、川尻さんのおかげです、川尻さんじゃなきゃ作れなかった。過去最高の自分のつもりです。『明日からまた生きるぞ』と言えというプレッシャーを感じますが、来年2019年、がんばってみんな生きてください。僕も頑張って生きます。一応勝ったんで来年のライト級GPに出させてもらえるんじゃないかと思います。最後に一応、明日からまた生きるぞ。皆さん気を付けて帰ってください。夜のチケット持っている人は見て行ってください」とマイクで話し、場内が拍手に包まれた。
川尻も「最高の場で最高の北岡悟と戦えました、いやー、終わってるね。思い通りできませんでした。このあとも素晴らしい試合があると思うんで、RIZIN.14、素晴らしい2019年をお過ごしください」とアピールした。
第6試合 68kg契約(肘有り) 5分3R
×リオン武(ライジングサン/修斗フェザー級(65.8kg)世界1位・元王者/67.75kg)
○朝倉未来(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 65-70kg級&60-65kg級王者/67.95kg)
2R 2’39” TKO (レフェリーストップ:左膝蹴り)
1R、お互い慎重だが、サウスポーの未来の左ハイ、左ストレート、リオンは右ロー、右ストレートを随所で当てる。やや未来のヒットが上だが大差は無い。
2R、開始前にリオンのまぶたのドクターチェックが入るが続行する。お互い慎重な状況が続いたが、未来が一気に決着をつけることに。未来が左のテンカオを放つと、ボディではなく顔面狙いの膝となり、リオンにクリーンヒット。カットできなかったリオンは真後ろに倒れ、未来が追い打ちをかけたところで福田レフェリーがストップした。
未来は「今年、兄弟共に全勝できて、ちょっとは実力を証明できたかな。リオン選手、色んな人が断る中で試合を受けてくれて、男気を感じました。ありがとうございます。来年も朝倉兄弟、暴れるんで応援お願いします」とアピールした。
第5試合 女子57.5kg契約(肘有り) 5分3R
○渡辺華奈(Fighter’s Flow/57.40kg)
×杉山しずか(リバーサルジム新宿Me,We/57.45kg)
1R 0’11” KO (右フック)
杉山が開始すぐから前に出てパンチラッシュを仕掛け、渡辺はコーナーを背にして少しもらうが、渡辺も右フックを打ち返しているとクリーンヒットする。杉山が腰から崩れると、すぐさま高本レフェリーがストップ。1年ぶりの再戦も渡辺が杉山を返り討ちにした。
第4試合 61kg契約(バンタム級相当)(肘有り) 5分3R
×ムン・ジェフン(韓国/オクタゴンジム/60.45kg)
○朝倉 海(トライフォース赤坂/元THE OUTSIDER 55-60kg級王者/61.0kg)
判定0-3
第3試合 キックボクシング(肘無し・組んでの攻撃は1回) 64kg契約 3分3R
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEライト級(63kg)2位、元WPMF日本スーパーフェザー級王者/64.0kg)
×ウザ強ヨシヤ(テッサイジム/team REBELS/63.9kg)
3R 1’43” KO (右飛び膝蹴り)
※2Rボディへの左膝蹴りでウザ強に2ダウン。3R右フックで白鳥に1ダウン
第2試合 キックボクシング(肘無し・組んでの攻撃は1回) 92kg契約 3分3R
○内田雄大(チーム・アーツ/89.8kg)
×小西拓槙(クロスポイント吉祥寺/ISKAインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者/87.3kg)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
※2R左フックで小西に1ダウン
第1試合 RIZINチャレンジルール(肘無し・グラウンドの相手の頭部への蹴り禁止) 女子49.25kg契約(スーパーアトム級相当) 5分2R
○あい(KRAZY BEE/49.25kg)
×川村虹花(仮面女子/49.05kg)
1R 3’01” TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)