UFC 12.29 カリフォルニア:ジョン・ジョーンズ、ライトヘビー級王座奪還。ヌネス、サイボーグを51秒で粉砕しUFC女子初の2階級制覇
UFC 232: Jones vs. Gustafsson 2
2018年12月29日(土/現地時間)米国カリフォルニア州イングルウッド:ザ・フォーラム
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レポート:井原芳徳
第13試合 メインイベント UFCライトヘビー級王座決定戦 5分5R
○ジョン・ジョーンズ(1位、元王者)
×アレクサンダー・グスタフソン(2位)
3R 2’02” KO (グラウンドパンチ)
※ジョーンズが王者に
ダニエル・コーミエが返上した王座を賭けた争い。今大会は元々、ネバダ州ラスベガスのTモバイルアリーナで開催予定だった。だが、ジョーンズがネバダ州によるドーピング検査で陽性反応が出たため、基準の異なるカリフォルニア州に会場を移して開催されることになった。大会1週間前に急きょ開催地が変更となり、UFCとジョーンズに多くの批判が集まったが、逆に話題性が高まる形にもなる。両者は13年9月のタイトルマッチで対戦し、ジョーンズが判定勝ちで6度目の防衛に成功している。ジョーンズは17年7月のダニエル・コーミエにKO勝ちしたが、ドーピングの陽性反応で王座はく奪されて以来の試合。グスタフソンは15年10月にコーミエの王座に挑んだ際も判定負けしたが、ヤン・ブラコヴィッチ、グローバー・テイシェイラ相手に2連勝中だ。
1R、ジョーンズはスイッチしながら回って距離を取りつつ、関節蹴りと前蹴りをコツコツ当て続け、中盤過ぎには左ハイも絡める。グスタフソンに有効打を許さず、終了間際は走って逃げて余裕を見せる。
2Rもジョーンズはサウスポーに構えて回りながら、コツコツ左ミドルを当て続ける。グスタフソンは前に出続けるが詰められない。ジョーンズが左インローを当てていると、グスタフソンは少しバランスを崩す。終了間際には組んで離れ際に右肘も当て、このラウンドも優位を印象付ける。
3R、開始30秒ほどでジョーンズは片足タックルを仕掛けて倒し、上から肘を当てる。中央付近でハーフガードで固め、パウンドを一発当ててからサイドへ。グスタフソンの動きに合わせてバックマウントを奪うと、裸絞めを狙った後、切り替えてパウンドを一気に連打し、フィニッシュした。
完勝でベルトを奪還したジョーンズは「色々言われましたが最高です。大変な時も助けてくれたフィアンセ、チームのみんなのおかげです。前回のグスタフソンとの試合を見なおし、パンチの距離に入らせないよう気を付けました。寝技はグレイシー・バッハでの練習の成果です。タイミングを見てパウンドで行きました」と語り、最後は「自称チャンプ・チャンプがいるらしいけど、誰かさんが帰ってくるからって、自分からベルトを返上するとはね。DC、王者のお帰りだぜ」と、ヘビー級に階級アップして王者になったコーミエに宣戦布告した。
第12試合 セミメインイベント UFC女子フェザー級チャンピオンシップ 5分5R
×クリスチャン・サイボーグ(王者)※3度目の防衛戦
○アマンダ・ヌネス(バンタム級王者)
1R 0’51” KO (右フック)
ヌネスは16年7月にミーシャ・テイトを裸絞めで仕留めバンタム級王座を獲得。その後もロンダ・ラウジー、ヴァレンティーナ・シェフチェンコ、ラケル・ペニントン相手に3度防衛し、今度は2階級制覇を目指してサイボーグに挑んだ。
開始すぐ、サイボーグが前に出て、ヌネスは金網を背負うが、打ち合いの展開でサイボーグの右フックをもらいながらも、右フックを当ててサイボーグをダウンさせる。ヌネスは左右のフックを当て、再びサイボーグをダウンさせると、グラウンドには行かず立たせ、今度は右フックをクリーンヒットしてまたもダウンさせると、すぐさまレフェリーがストップした。サイボーグはMMA22戦目で初のKO負けだ。
ヌネスは大歓声の中、金網の外にも出て喜び、両肩にベルトをかけると「私がUFC女子初の2階級制覇を果たした選手です」とアピール。セコンドの父、8月に結婚した同姓のUFCファイター、ニーナ・アンサロフらに感謝の言葉を述べた。
OH MY GOD AMANDA NUNES!!!!!!!#UFC232 pic.twitter.com/EzyAhUYeSR
— UFC (@ufc) 2018年12月30日
第11試合 ウェルター級 5分3R
×カーロス・コンディット
○マイケル・キエーザ
2R 0’56” アームロック
第10試合 ライトヘビー級 5分3R
×イリル・ラティフィ(5位)
○コーリー・アンダーソン(10位)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
第9試合 フェザー級 5分3R
×チャド・メンデス(5位)
○アレックス・ボルカノフスキー
2R 4’14” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第8試合 ヘビー級 5分3R
×アンドレイ・アルロフスキー(13位)
○ウォルト・ハリス
判定1-2 (30-27/28-29/28-29)
第7試合 女子フェザー級 5分3R
×キャット・ジンガノ(バンタム級5位)
○ミーガン・アンダーソン
1R 1’01” TKO (まぶたの負傷)
第6試合 バンタム級 5分3R
×ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージ[Douglas Silva de Andrade]
○ピョートル・ヤン
2R 終了時 TKO (セコンドのストップ)
第5試合 ライト級 5分3R
×B.J.ペン
○ライアン・ホール
1R 2’46” ヒールホールド
第4試合 バンタム級 5分3R
○ナサニエル・ウッド
×アンドレ・イーウェル[Andre Ewell]
3R 4’12” 裸絞め
第3試合 ミドル級 5分3R
○ユライア・ホール(14位)
×ベヴォン・ルイス
3R 1’32” KO
第2試合 ウェルター級 5分3R
○カーティス・ミレンダー
×シアー・バハドゥルザダ
判定3-0 (29-28/29-28/30-27)
第1試合 バンタム級 5分3R
○モンテル・ジャクソン
×ブライアン・ケレハー
1R 1’40” ダースチョーク
※ジャクソンが1ポンドオーバー