RISE 7.21 エディオンアリーナ大阪:那須川天心、胴廻し回転蹴りでスアキム下す。トーナメント決勝は天心×志朗、梅野源治×白鳥大珠に
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Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA
2019年7月21日(日) エディオンアリーナ大阪(府立体育会館)第1競技場
レポート&写真:井原芳徳
第12試合 メインイベント RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament 準決勝 3分3R(延長1R)
○那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAフリースタイルルール世界フェザー級(57kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者/58.0kg)
×スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/ルンピニー認定スーパーフェザー級王者/57.95kg)
3R 1’13” TKO (ドクターストップ:胴廻し回転蹴りによる額のカット)
3月の大田区総合体育館大会で開幕したRISE WORLD SERIES 2階級トーナメントが、今回、RISE初の大阪大会で準決勝が行われ、5850人(超満員札止め:主催者発表)の観衆を集めた。
3月の-58kgトーナメント一回戦で天心はフェデリコ・ローマを3R、ジャンピング左ハイでKO。スアキムは2Rにタリソン・ゴメス・フェレイラの右フックで2ダウンを喫しピンチに陥るが、3Rに少しずつ挽回し、ボディへの左の前蹴りで逆転KO勝ちした。
天心とスアキムは昨年2月のKNOCK OUTで対戦し、天心は5R判定勝ちしたものの「今まで戦った中で一番強かった」「ギリギリで勝てた」と話していたほどの苦闘だった。7月9日の公開練習で天心は「一方的に当てて圧倒したい」とコメント。前日計量後の会見では志朗との日本人同士による決勝に意欲を示していた。
3月の一回戦の後、天心はRIZINでの2試合でKO勝ちし、AbemaTVのボクシング企画でテーパリット、亀田興毅らと戦う多忙な日々を送っていた。スアキムも6月1日のBOM横浜大会で翔センチャイジムを2R右ストレートでKO。RISEの戦いを意識するように、パンチ力をアピールしていた。
1R、天心はサウスポーに構え、スアキムはオーソドックスで、ムエタイよりもややパンチ狙いで前傾になっている印象。スアキムがパンチを連打すると、直後に天心は素早い左ハイを当て返す。天心はいつもより少し攻めにくそうだが、随所で前蹴りやパンチを当ててスアキムを脅かす。記者採点は天心につけるか迷ったが、まだはっきりした差は無いと判断しイーブン。
2R、天心は左ロー、ボディ、顔面パンチ、左ハイと、上中下と攻撃を散らし、タイミングもつかめるようになってきた様子。だがスアキムも右ミドルを返し、終盤の打ち合いで左フックを当てて一瞬天心をひるませ、差を縮める。記者採点イーブン。
3R、開始すぐにスアキムが右ミドルを強打し、一瞬、天心の動きが落ちる。だが天心が少しずつ攻撃を返し、スアキムの右ミドルのタイミングで右フックを当ててスリップさせて反撃。これで勢いづいたか?スアキムがまたも右ミドルを放つと、直後に胴廻し回転蹴りの奇襲を仕掛ける。これが命中すると、スアキムは額をカットし、ドクターチェックが入り終了。天心のTKO勝ちとなった。
天心は「スアキム選手、圧力があって強くて、相当もらってしまいましたけど、この試合を経験できて、まだ強くなれると思います。最後、一撃必殺の胴廻し回転蹴りでガッツリと切れて、もうちょっとやりたかったですけど、TKO勝ちできて良かったです。次(9月16日の幕張メッセでの)決勝で日本人対決をやることになりました。これは日本人を勝たせるためのトーナメントじゃなく、世界の強い選手たちをやらせて、勝ち上がった結果です。明日から幕張のチケット(先行)発売されるので来てください。大阪なので(ガウンの)トラ柄、いかがでしたか?自分なら着こなせると思いました。これからもどんどん強い奴と戦って、最強目指しますので、これからの挑戦を期待してください。スアキム選手、もう1回やりましょう」とアピールした。
◆天心「胴廻しはスアキム選手が雑になってきたので入ると思って出しました。パックリでしたね。骨見えていたみたいですよ。最近結構相手を切っていて、殺傷能力がついたのかなと思います。サムライですね(笑)。ただ、打ち合いができると思って行きましたけど、もらってしまって、反省点ばかりでした。志朗君も強いのでしっかり対策したいです。一発一発が的確な選手で、厳しい戦いになると思います」
第11試合 セミファイナル RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament 準決勝 3分3R(延長1R)
×ルンキット・ウォーサンプラパイ(タイ/ラジャダムナン認定ライト級1位・元スーパーフェザー級王者/57.65kg)
○志朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級(55kg)王者/58.0kg)
4R 判定1-2 (秋谷10-9/板坂9-10/長瀬9-10)
3R 判定0-1 (秋谷29-29/板坂28-29/長瀬29-29)
ルンキットは3月の一回戦でフレッド・コルデイロに判定勝ちし、志朗はウラジスラフ・ミキータスに右ローキックで3R TKO勝ちしている。志朗はタイで、ルンキットと同じサウスポーのラジャダムナンやルンピニーのトップ勢と練習を重ね対策をしてきた。
1R、ルンキットはサウスポーに構え、圧力をかけてスピードのある左ミドルを何発も当て続けて主導権を握る。志朗は回る時間が長く、右フック、右ボディを返すが、ヒットが少ない。記者採点はルンキット。
2Rもルンキットが執拗に左ミドルをヒットする。中盤、ルンキットは減量の影響か、クリンチが増え、注意1を受ける。志朗は右ボディ、右インローを返すものの、ヒットがなかなか増えない。記者採点はイーブン。
3Rは志朗が序盤から詰め、左フックを当ててルンキットをひるませ主導権。志朗はボディ、ローも効かせ、ルンキットはクリンチを繰り返すように。記者採点は志朗。合計29-29でイーブン。ジャッジ2者も同じで延長へ。
延長R、志朗はボディ、顔面へのパンチ、右ローを随所でヒット。クリーンヒットは乏しいがやや数は上か。ルンキットはクリンチが多いものの、随所で左ミドル、膝を当てる。僅差で終わり、ジャッジの難しい内容で終わる。記者採点は積極性と攻撃数を評価し志朗。ジャッジは割れたが、2票獲得した志朗が勝利した。
辛うじて決勝に駒を進めた志朗は「次に出る天心君のように派手には倒せませんが、9月、日本人対決になると思うので、ぜひ応援に来てください。自分が世界一になります」とアピールした。
メインで天心が勝利後、志朗もリングイン。志朗は「天心君おめでとうございます。天心君はルンキットと戦いたかったと思いますが、9月に僕が天心君を倒すのをぜひ見に来てください」とアピールした。志朗はインタビューで対天心について「ボクシング練習を増やさないといけないですね。自分は研究オタクみたいなところがあるので対策します。秘策はあります」と話していた。
第10試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament 準決勝 3分3R(延長1R)
×イ・チャンヒョン[チャンヒョン・リー](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者/61.0kg)
○梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナン認定ライト級王者、元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者/60.95kg)
判定0-3 (秋谷28-29/小川28-29/板坂28-29)
梅野は3月のトーナメント一回戦でル・ジュンに、チャンヒョンは裕樹に、いずれも判定勝ちし準決勝に進出。両者は12年10月、K-1で初対戦し、梅野がダウンを奪われて判定負けしたが、13年3月にRISEで再戦し、梅野が判定で勝ちしている。以降、梅野はムエタイに専念し、ラジャダムナンのタイトルを獲得し、チャンヒョンはRISEの王者となり、別々に力をつけてきた。
梅野はRISEルールに慣れるため、5月にRISEの後楽園で1試合を挟み、チャンヒョンと同じ韓国のジムに所属するイ・ギュドンにパンチを効かせて膝でKO勝ち。7月11日の公開練習では「総合力で倒す。打ち合っても勝てる」と攻略に自信を示していた。チャンヒョンは4月のKNOCK OUTのライト級アジアトーナメント決勝でヨードレックペットに判定負けしている。
1R、長身の梅野が前傾姿勢で手を出して距離を取り、左ミドル、右ロー、前蹴り等を当て続けるが、中盤、チャンヒョンがロープに詰め、左ボディ、左フックを連打すると、梅野はひるみ、チャンヒョンのラッシュで下がる。終盤は持ち直し、左ミドルを返す。記者採点はチャンヒョン。
2R、梅野が左ミドルをチャンヒョンの脇腹、右腕に当て続ける。チャンヒョンはパンチがなかなか当てられないが、時折右ローを強打する。まだチャンヒョンがひるんだり動きが止まるほどにはならないが、攻撃の数で梅野がはっきり差をつける。記者採点は梅野。
3R、梅野は時折サウスポーにもスイッチして左ミドルを当て続け、チャンヒョンも時折右ローを返す。中盤、梅野は足を滑らせてスリップする場面も。すると梅野は蹴り続けた影響か、左のスネをカットして出血していることが判明し、ドクターチェックが入る。再開後も出血が止まらないが、執拗に左ミドルを蹴り続け終了。記者採点は梅野。ジャッジも順当に梅野を支持し、梅野の勝利となった。
第9試合 RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament 準決勝 3分3R(延長1R)
×セクサン・オー・クワンムアン(タイ/ラジャダムナン認定ライト級王者、2015年ラジャダムナンMVP/60.55kg)
○白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEライト級(63kg)王者/61.0kg)
判定0-3 (大沢26-30/秋谷25-30/小川25-30)
白鳥は3月のトーナメント一回戦でヘクター・サンチアゴに延長戦の末に判定勝ち。セクサンはサウスポーの大雅との一回戦で右ミドル、右テンカオを随所で当て続け判定勝ちしている。白鳥もサウスポーだ。3月の後の白鳥は6月のRIZIN神戸大会で山口裕人に判定勝ちしている。
1R、白鳥が左ロー、左ストレートを的確にヒット。セクサンは左の軸足の状態が悪いのか、右ローやミドルを出すものの、スピードが遅く、蹴った後のバランスが悪い。まだ差は小さいが、若干白鳥が積極的だ。記者採点イーブン。
2R、白鳥がボディに膝、パンチを効かせると、セクサンは失速。接近戦でのパンチの打ち合いになり、バッティングが入り、白鳥が左まぶたを腫らし、ドクターチェックが入る。再開後も打ち合いとなるが、白鳥の右フックがクリーンヒットし、セクサンがダウンする。その後も激しい打ち合いの中で、白鳥が優位を維持する。
3R、開始すぐに白鳥が左フックで再びダウンを奪取する。白鳥はさらにダウンを奪おうとするが、セクサンは耐えていると、右ストレートを連続で当てて、逆に白鳥を後退させて見せ場を作る。しかし白鳥は耐え終了。白鳥が大差をつけ判定勝ちした。
白鳥は「今回は倒すことだけ意識してやっていました。セクサン選手、タフすぎやしませんか?疲れました。決勝、少しは僕に期待してくれたんじゃないですか?大阪から帰ったらすぐ練習して、世界一を取るために過ごしたいです」とアピールした。
次の試合では梅野が勝利。梅野は「チャンヒョン・リー、RISEの強敵に勝ちました。判定で、テクニックが主体でつまらなかった、面白かったと色んな意見があると思いますけど、色んな人の支えがあって勝つことができました。決勝で本当はセクサンと試合がしたかったんですけど、白鳥選手が勝ち上がって決勝をやることが決まりました。セクサンとはまたムエタイルールで再戦できる位置に上って戦いたいです。白鳥選手、9月、日本人対決、一緒に盛り上げましょう」とアピール。続いてリングに上がった白鳥は「梅野選手はセクサン選手とやりたがっていましたけど、僕の希望は梅野選手だったので滅茶苦茶うれしいです。僕は一回キックを辞めた前から、梅野選手はムエタイ界の一流で、やることはなかったので、無茶苦茶気持ちが上がっています。9月の幕張、滅茶苦茶盛り上げましょう」と話した。
◆梅野「チャンヒョンのパンチが思ったより重かったんですけど、ミドルで腕を潰し、2Rから主導権を握れたと思います。公開練習の時から脇腹を痛めていて、そこにボディをもらって痛かったですけど、みんなの応援があって、あきらめず戦うことができました。スネの傷は2カ月あるので大丈夫です」
◆白鳥「怖かったですけど、気持ち一つで試合が変わることを実感しました。セクサン選手を大きく予想していたので、ミドルや膝をもらってもそんなに効かなかったです。インローを蹴って行くのは作戦でした。RISEルールでとはいえ、セクサン選手に勝ったことは、自信といい経験になりました。決勝は梅野選手ですけど、RISEルールなので、勝たないといけないのは自分だと思っています。間近で世界最高峰の天心選手を見て、もっと頑張らないといけないと思い、練習にも力が入りました。守りに入らず、負けてもいいから攻めることが大事だと思いました」
第8試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級(55kg)王者/54.8kg)
×エマヌエル・テッティ・メニチェッリ[Emanuele Tetti Menichelli](イタリア/WKN世界フライ級(53.5kg)王者、WAKOイタリア54.5kg級王者/55.0kg)
2R 1’28” TKO (3ダウン:パンチ連打)
1R、体格で勝る鈴木が圧力をかけ続け、左ボディ等を強打する場面もあるが、まだヒットは少なく、メニチェッリの動きは落ちず、膝やパンチを細かく返す。記者採点イーブン。
2R、鈴木は序盤からパンチ、膝を当て続けていると、メニチェッリは苦しむようになり、鈴木が連打をまとめてダウンを奪う。左ボディで2ダウン目を奪い、最後はロープに詰めてのパンチの連打で3ダウン目を奪い快勝した。
マイクを持った鈴木は「58kgと61kgがトーナメントで盛り上がっていますけど、55kgには俺がいるんで、もっと強い奴、呼んでください」とアピールした。
第7試合 RISE WORLD SERIES 61kg契約 3分3R(延長1R)
×裕樹(ANCHOR GYM/RISEスーパーフェザー級(60kg)2位、元同級・ライト級・スーパーライト級王者/61.8kg)
○ヘクター・サンチアゴ(ブラジル/サンチアゴチーム/WAKOサウスアメリカ王者、WGPライト級王者/60.8kg)
判定0-3 (大沢28-29/和田27-30/長瀬27-30)
1R、サンチアゴがパンチを序盤から何発も当てて攻勢を維持する。裕樹はある程度ガードしてアゴを引いて受けていて、右ローを返しているものの、時折クリーンヒットももらってしまい印象が悪い。記者採点はサンチアゴ
2Rも執拗に裕樹が左右のローを当て続けていると、サンチアゴは少しバランスを崩すが、すぐ持ち直して、前に出てパンチを当てる。トータルのヒット数ではサンチアゴが変わらず上回る。記者採点はイーブン。
3Rも裕樹が執拗にローを当てるが、ヘクターは2Rのようにひるむ場面は少なく、蹴り足をすくってパンチを当てるパターンも織り交ぜつつ、手数多くパンチを当て続けて優位をキープする。記者採点はサンチアゴ。合計28-30でサンチアゴ。ジャッジ3者も順当にサンチアゴを支持し、サンチアゴが判定勝ちした。
第6試合 RISE WORLD SERIES 61kg契約 3分3R(延長1R)
×ル・ジュン(中国/盛力人和/2017年EM LEGEND-65kg級王者/61.8kg)
○原口健飛(Kick Lab/聖武会館/Road to RIZIN KICK Tournament(58kg)優勝、RISEスーパーフェザー級(60kg)9位/60.7kg)
1R 1’07” KO (パンチ連打)
※ルは前日計量を既定の2時間以内にクリアできず(1回目61.9kg、最終61.85kg)、当日再計量でも61.80kgでクリアできず、減点1、グローブハンデ。
1R、原口が開始すぐから左の三日月蹴りを効かせると、減量失敗のルは早くも失速し、原口がロープに詰めて右ミドル、左ハイ等を立て続けにヒットしてダウンを奪う。ルは既に虚ろな表情で、再び原口がコーナーに詰め、パンチと蹴りを連打してダウンさせると、ロープの外に上半身が出たのを見てレフェリーがストップ。ルがベストでは無かったとはいえ、原口が地元で好調ぶりを印象づけるファイトを繰り広げた。
第5試合 RISE WORLD SERIES 58kg契約 3分3R(延長1R)
○工藤政英(新宿レフティージム/RISEフェザー級(57.5kg)王者/57.9kg)
×タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル/チャンピオンズ・ファクトリー/ブラジルSAIKYO GP優勝/58.65kg→58.0kg)※シュートボクセ・アカデミーから所属変更
判定2-0 (長瀬29-28/吉田28-28/大沢29-28)
1R、フェレイラが再三組み付き、左の膝を当てて主導権を握るが、クリンチが多いとしてレフェリーから警告を受ける。工藤は随所で右ロー、左ボディを返すが、クリンチに阻まれ攻めにくそうだ。
2R、フェレイラの勢いが落ちてくると、工藤は左右のミドル、左ボディのヒットを増やし、フェレイラを苦しめ攻勢に。
3Rもフェレイラがクリンチを繰り返し、警告の累積2で減点1となる。だが終盤、フェレイラの大振りの右アッパーで工藤がひるみ、窮地に立たされるが、なんとかしのぎ切り判定勝ちを果たした。
第4試合 第4代RISEスーパーライト級(65kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
×タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/RISE 1位、元WMC世界フェザー級王者/64.8kg)
○山田洸誓(正道会館KCIEL/RISE 2位/64.75kg)※正道会館高知より所属変更
判定0-2 (板坂28-29/和田29-29/長瀬28-29)
1R、お互いロー、ミドルを当てるが、まだ大差の無い展開。序盤、山田が胴廻し回転蹴りで倒れた後、タップロンが蹴ってしまい、秋谷レフェリーからイエローカードをもらう。2Rもタップロンは組んでからの膝を2度出してしまい(ルールでは1回まで)、再びイエローカードをもらい、減点1になってしまう。その後、山田が右ストレートをクリーンヒットしぐらつかせるが、タップロンも終盤にパンチを返し、大差はつけさせない。
3R、タップロンが山田のボディへのストレート、膝を効かせる。タップロンは右ハイ等も当てて、再三押し倒し、山田を追い詰める。記者採点は3Rにタップロンにつけ、減点分も合わせ29-29。ジャッジ2者は山田の2Rの攻めも評価し、山田の勝利となった。決勝では山口侑馬と対戦する。
第3試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
×麻原将平(パウンドフォーパウンド/RISEライト級3位、元HOOST CUP日本スーパーライト級王者/62.85kg)
○髙橋一眞(真門ジム/NKBライト級王者/62.95kg)
判定0-3 (秋谷28-29/吉田28-29/長瀬28-29)
1R、長身の髙橋が右ローを度々当てて主導権を握る。2Rもローをもらう麻原だが、大崩れはせず、随所でパンチとローを返す。だが全般では髙橋のローが目立つ状態は変わらない。3R、ようやく麻原の火が付き、序盤から左右のフックを振り回し、随所で当てて挽回する。髙橋も左のテンカオ、左ハイを返すが、若干押され気味で終える。ジャッジは3者とも1Rと2Rに髙橋につけており、髙橋がポイントで逃げ切る形で勝利した。
第2試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×憂也(魁塾/DEEP☆KICK 65kg王者、RISEスーパーライト級(65kg)4位/67.4kg)
○中野椋太 (誠至会/NJKFウェルター級王者/67.35kg)
1R 2’27” KO (左フック)
1R、お互い慎重な出だしだったが、中野がローを散らしつつ、左フックを放つとクリーンヒットし、憂也がダウン。憂也はダメージが大きく、再び中野が左フックでダウンを奪うと、レフェリーがストップ。中野がキャリアで勝る憂也からKO勝ちを奪った。
第1試合 61kg契約 3分3R
○Ryuki(RKS顕修塾/中国英雄伝説2017年-60kg級アジア王者/60.9kg)
×中村 寛(BKジム/DEEP☆KICK -60kg王者/60.95kg)
判定3-0 (秋谷30-28/大沢30-28/小川30-27)
1R、両者サウスポーに構え、Ryukiが中村の圧力をかわしながら、着実に左ロー、ストレートを入れペースを握る。終盤、左膝を効かせると、左のパンチを随所でクリーンヒットし追い詰める。2R、打ち合いで中村が左フックを少し返したが、流れは変わらず、終盤にはRyukiの左フックの連打で中村はダウン寸前まで追い込まれる。3Rも中村がノーガードで挑発したり、大振りのフックを当てるなどして見せ場を作るが、随所でRyukiのパンチをもらって苦しみ続け終了。Ryukiが文句なしの判定勝ちで、中村のデビュー以来の連勝を8で止めた。
オープニングファイト3 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○門口佳佑(EX ARES×GROWTH/RISEフェザー級9位、AbemaTV那須川天心挑戦者決定トーナメント2018優勝/57.35kg)
×山田直樹(KSS健生館/RISEバンタム級(55kg)12位、RISING ROOKIES CUP 2018同級優勝/57.4kg)
判定3-0 (30-29/30-29/30-29)
オープニングファイト2 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○佐藤 亮(健心塾/NJKFスーパーフェザー級4位/59.8kg)
×利川和希(TRY HARD GYM/60.0kg)
2R 2’26” 負傷判定2-1 (19-20/20-19/20-19)
オープニングファイト1 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
×濱田祐生(山口道場/52.7kg)
○有井渚海(及川道場/第30回全日本新空手道選手権大会 K-2 GP 2019軽軽量級優勝/52.85kg)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)