RISE 7.21 エディオンアリーナ大阪：那須川天心「一方的に当てて、タイの王者スアキムを圧倒したい」「矢沢永吉さんにはまだ会ったらダメ」、白鳥大珠「セクサンを倒すイメージができた」

　RISE WORLD SERIES 7月21日(日) エディオンアリーナ大阪（府立体育会館）第1競技場大会での-58kgトーナメント準決勝でスアキム・PKセンチャイムエタイジムと対戦する那須川天心、-61kgトーナメント準決勝でセクサン・オー・クワンムアンと対戦する白鳥大珠が9日、千葉・松戸のTEPPEN GYMで公開練習を行った。

　3月の大田大会の一回戦で天心はフェデリコ・ローマを3R、ジャンピング左ハイでKO。スアキムは一回戦の2Rにタリソン・ゴメス・フェレイラの右フックで2ダウンを喫しピンチに陥るが、3Rに少しずつ挽回し、ボディへの左の前蹴りで逆転KO勝ちした。天心とスアキムは昨年2月のKNOCK OUTで対戦し、天心は5R判定勝ちしたものの「今まで戦った中で一番強かった」「ギリギリで勝てた」と話していたほどの苦闘で、再戦では完勝を目指す。

　3月の一回戦の後、天心はRIZINでの2試合でKO勝ちし、AbemaTVのボクシング企画でテーパリット、亀田興毅らと戦う多忙な日々を送っていた。スアキムも6月1日のBOM横浜大会で翔センチャイジムを2R右ストレートでKO。RISEの戦いを意識するように、パンチ力をアピールしていた。

　白鳥は3月の大田大会のトーナメント一回戦でヘクター・サンチアゴに延長戦の末に判定勝ち。セクサンはサウスポーの大雅との一回戦で右ミドル、右テンカオを随所で当て続け判定勝ちしている。白鳥もサウスポーだ。3月の後の白鳥は6月のRIZIN神戸大会で山口裕人に判定勝ちしている。
　　
　　

那須川天心「矢沢永吉さんにはまだ会えないですね。気持ちの整理がつかないというか」

RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament 準決勝　3分3R（延長1R）
那須川天心（TARGET/Cygames／RISE世界フェザー級（57.15kg）王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級（55kg）王者）
スアキム・PKセンチャイムエタイジム（タイ／ルンピニー認定スーパーフェザー級王者）

（スアキムの印象）前にやった時とスタイルが変わったと思いますね。戦い方に迷いが見える部分があって、狙い目かなと思います。変えようとし過ぎていると思います。攻めなきゃ攻めなきゃってなって、荒くなっていると思います。お客さんから見たら面白いスタイルになってますけど、戦う方からすれば戦いやすいかなと思います。パンチ力やパンチの精度は上がっていますし、前に試合した時もパンチに重さがあったんですけど、もらわなければ大丈夫だと思います。

（RISEルール向きに変えている印象？）という感じもありますし、タイでの試合を見てもアグレッシブになっていますね。その方がタイで人気が出るからなのかな。あとパンチのコツをつかんで来たんじゃないですか？パンチが当たるようになるとパンチばっかりになる傾向があるんで。最近の格闘技界も8割ぐらいがみんなパンチじゃないですか。だからカーフキック（＝スネ狙いのローキック）ってのが流行っていると思うんですよ。（重心が低くなって）カットができないですからね。だから（スアキムも）旬の戦いができる選手なんじゃないですか？ただ、先回りして、パンチばっかりの選手が多いから、蹴りを練習しようという作戦までは無いと思うんで、そこは自分は頭を使って、先回りして。自分はどんなスタイルもできるので、そこをやって行こうと思います。

（じゃあ今回は蹴り主体？）そういうわけじゃないですね。ただ、キックボクシングなんで。ボクシングキックじゃないんで。亀田戦も見てもらって、パンチの精度が上がったのがわかると思うので、そこに蹴りを加えることは大事ですね。
（オーバーハンドフックは成長している？）やってますけど、そこは頼らずですね。威力は高いですけど、リスクもあるので、どうやってリスクを削るか練習しています。当たれば倒れると思うので、失神させたいですね。圧倒的な差をつけて勝ちたいですよね。苦戦とかじゃなく、一方的に当てて、タイのチャンピオンを圧倒したい。そういう思いは強いです。
（前にスアキムとやった時は、今までに感じたことが無いぐらいのダメージを受けたという話をしていましたが、今回は怖さは無いですか？）全然違いましたけど、スアキム選手とやった時に最初感じただけで、もっと感じているんで。ロッタン、堀口選手、メイウェザーとやった時はもっと選手のレベルが上がっているんで、あの時はヤバかったと思いますけど、今振り返ればそうでもなかったのかなと思います。もちろん強かったですけど。

（ボクシングとキックボクシングの練習を並行している間、動きに狂いはなかったですか？）なりつつあって（構えがボクシング式の）前寄りにちょっとなったんですけど、ボクシングジムで練習しながらも蹴りのフェイントを出したりとか、蹴れるスタイルにやっていかないとダメだと教わりましたし、自分でも意識していますし、そこは問題無いかと思います。
（亀田戦の後はスムーズに移行できましたか？）そのあたりは全然問題無く切替えできましたね。
（一緒に公開練習をした白鳥の試合についてはどう思いますか？）根性負けしなければ勝てると思います。遠い距離は白鳥君に分がありますけど、ラウンドが進めば距離が近づくと思うので。1・2Rに取って、最悪3Rヘロヘロになっても勝つのも作戦だと思います。1を様子見ちゃったらダメだと思います。最初からエンジンかけて行って欲しいです。作戦って大事だなって。

（先日、矢沢永吉さんのライブに行かれましたが、入場曲に使っている「止まらないHa～Ha」を生で聞いてみてどうでしたか？）いやあ、凄かったですね。自分の入場のバージョンを歌ったんですよ。ウォーッて。70歳ですよ。自分が70なってもできないですからね。やってることは違いますけど、凄いなと思いました。次の日は日曜で、普段休みですけど、体動かさないとな、って。ロックだったなって。
（いずれは入場時にお客さんにタオルを投げ上げて欲しい？）投げても欲しいですし、矢沢さんに歌ってもらいたいなってのもありますし、それしたら凄いですよね。セコンドがみんな固まっちゃって入場どころじゃないですけど。パワーをもらえました。皆さんも人生に1度は行ったほうがいいですよ。

（矢沢さんの奥さんと娘さんにも会ったそうですが、本人とは？）会えてないですね。なんか、まだ会ったらダメかなってのが何かありますよね。まだ会えないですね。気持ちの整理がつかないというか。
（奥さんや娘さんから何か言葉はもらったんですか？）試合見てるよって。で、矢沢さんも試合を見てくれてるそうで、ウォーッて。その事実を知れたことで満足でしたね。うれしかったですね。
（今回の大会を独占生中継するAbemaTVの視聴者へのメッセージをお願いします）AbemaTVさんには凄いお世話なってて、亀田興毅戦でAbemaTVの歴代最高記録を伸ばして、自分を知ってくれた方も多かったと思うので。前回はボクシングという形でしたけど、今回は自分の全てが懸かった試合なので、本来の姿をAbemaTVで見てもらえたらうれしいですし、自分の試合を見て興味を持った方は会場に来てくれたらうれしいですし、相乗効果というか。自分の試合だけじゃなく、RISEという興行も楽しみにしてもらえたらと思います。

（月1ぐらいの連戦でモチベーションを絶やさない秘訣は？）もうそういうのが当たり前になっているというか、不安も何もないですね。変に楽観的というか、何とかって言葉が好きで、世界が変えられると思っていますし、そういった物事を深く捉えないことが大事ですね。これがあるからどうしよう、とかじゃなく、どんどんやって行こうっていう。まだ二十歳で、今しかこういうことができないと思いますし、格闘技を広めるためでもありますし、自分のためにもなりますし。どんどんやることで、話題が尽きないじゃないですか。半年や3～4カ月に1回の試合だと、その時だけで話題が終わっちゃうんですよ。どんどんやって、流行りの言葉で言うと「バズらせる」というのもあるんで。自分自身も凄く元気ですし、「働かせすぎだ」とか言いますけど、そんなことは無いんで、毎日毎日楽しいんで。それが秘訣ですね。
　　
　　

白鳥大珠「セクサンを崩す技のバリエーションを増やした」

RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament 準決勝　3分3R（延長1R）
セクサン・オー・クワンムアン（タイ／ラジャダムナン認定ライト級王者、2015年ラジャダムナンMVP）
白鳥大珠（TEAM TEPPEN／RISEライト級（63kg）王者）

　追い込みは順調で、やっとセクサンを倒すイメージができて来ました。あとは詰めるだけです。
（セクサンの印象）前回のRISEの試合の映像とタイでの試合の映像を見て、チャンスは全然あると思いました。蹴りとプレッシャーに注意すれば、今やっていることを出せれば間違いなく勝てると思います。
（一番準備したことは？）セクサン対策に限らず、自分のスタイルですね。ここ最近の試合では、守りに入っていた部分があるので、その姿勢が良くなかったかなって。相手の穴をどう見つけて倒すか、そのバリエーションを増やしています。相手に合わせる癖があるので、そうならないように気を付けます。

（ミット打ちでは飛び膝蹴りも駆使していました）セクサンを崩す技の一つになると思います。同じ攻撃だけじゃパターンを読まれるので。相手も相当な試合数をこなしているので、小手先の技だけじゃ崩せないので、今まで以上にそこを意識して戦います。
（Twitterで、ボクシング時代の最後の試合で負けた相手・富岡樹選手と練習した姿を上げていましたね）先週一緒に久々にボクシングジムで練習しました。セクサン対策とかじゃなく、攻め方だったりパンチ技術を上げるためだったりですね。ボクシング時代にやっていて、キックに来て忘れていたことも思い出しました。1回しか行っていないですけど、収穫になりました。違う刺激を入れて、何かプラスになればと思います。

対戦カード

RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament 準決勝　3分3R（延長1R）
那須川天心（TARGET/Cygames／RISE世界フェザー級（57.15kg）王者、ISKAフリースタイルルール世界フェザー級（57kg）王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級（55kg）王者）
スアキム・PKセンチャイムエタイジム（タイ／ルンピニー認定スーパーフェザー級王者）

RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament 準決勝　3分3R（延長1R）
ルンキット・ウォーサンプラパイ（タイ／ラジャダムナン認定ライト級1位・元スーパーフェザー級王者）
志朗（BeWELLキックボクシングジム／ISKAムエタイ世界バンタム級（55kg）王者）

RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament 準決勝　3分3R（延長1R）
セクサン・オー・クワンムアン（タイ／ラジャダムナン認定ライト級王者、2015年ラジャダムナンMVP）
白鳥大珠（TEAM TEPPEN／RISEライト級（63kg）王者）

RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament 準決勝　3分3R（延長1R）
イ・チャンヒョン［チャンヒョン・リー］（韓国／RAON／RISEスーパーフェザー級（60kg）王者）
梅野源治（PHOENIX／元ラジャダムナン認定ライト級王者、元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者）

RISE WORLD SERIES　61kg契約　3分3R（延長1R）
裕樹（ANCHOR GYM／RISEスーパーフェザー級（60kg）2位、元同級・ライト級・スーパーライト級王者）
ヘクター・サンチアゴ（ブラジル／サンチアゴチーム／WAKOサウスアメリカ王者、WGPライト級王者）

RISE WORLD SERIES　61kg契約　3分3R（延長1R）
ル・ジュン（中国／盛力人和／2017年EM LEGEND-65kg級王者）
原口健飛（Kick Lab/聖武会館／Road to RIZIN KICK Tournament（58kg）優勝、RISEスーパーフェザー級（60kg）9位）

RISE WORLD SERIES　58kg契約　3分3R（延長1R）
工藤政英（新宿レフティージム／RISEフェザー級（57.5kg）王者）
タリソン・ゴメス・フェレイラ（ブラジル／チャンピオンズ・ファクトリー／ブラジルSAIKYO GP優勝）※シュートボクセ・アカデミーから所属変更

バンタム級（55kg）　3分3R（延長1R）
鈴木真彦（山口道場／RISEバンタム級（55kg）王者）
エマヌエル・テッティ・メニチェッリ（イタリア／WKN世界フライ級（53.5kg）王者、WAKOイタリア54.5kg級王者）

第4代RISEスーパーライト級（65kg）王座決定トーナメント準決勝　3分3R（延長1R）
タップロン・ハーデスワークアウト（タイ／ハーデスワークアウトジム／RISE 1位、元WMC世界フェザー級王者）
山田洸誓（正道会館KCIEL／RISE 2位）※正道会館高知より所属変更

ライト級（63kg）　3分3R（延長1R）
麻原将平（パウンドフォーパウンド／RISEライト級3位、元HOOST CUP日本スーパーライト級王者）
髙橋一眞（真門ジム／NKBライト級王者）

ウェルター級（67.5kg）　3分3R（延長1R）
憂也（魁塾／DEEP☆KICK 65kg王者、RISEスーパーライト級（65kg）4位）
中野椋太 (誠至会／NJKFウェルター級王者)

61kg契約　3分3R
Ryuki（RKS顕修塾／中国英雄伝説2017年-60kg級アジア王者）
中村　寛（BKジム／DEEP☆KICK -60kg王者）

フェザー級（57.5kg）　3分3R（延長1R）
門口佳佑（EX ARES×GROWTH／RISEフェザー級9位、AbemaTV那須川天心挑戦者決定トーナメント2018優勝）
山田直樹（KSS健生館／RISEバンタム級（55kg）12位、RISING ROOKIES CUP 2018同級優勝）

スーパーフェザー級（60kg）　3分3R
佐藤　亮（健心塾／NJKFスーパーフェザー級4位）
利川和希（TRY HARD GYM）

スーパーフライ級（53kg）　3分3R
濱田祐生（山口道場）
有井渚海 (及川道場／第30回全日本新空手道選手権大会 K-2 GP 2019軽軽量級優勝)

概要

大会名　Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Semi Final Round in OSAKA
日時　2019年7月21日(日) 　開場・12:00　オープニングファイト開始・未定　本戦開始・14:00
会場　エディオンアリーナ大阪（府立体育会館）第1競技場
中継　AbemaTV、Fite TV（海外向有料生放送）
チケット料金　VIP 70,000円（完売）　SRS 20,000円（完売）　RS 9,000円（完売）　アリーナS 7,000円（完売）　スタンドS 7,000円（完売）　スタンドA 5,000円（完売）　※当日券500円アップ　※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売　チケットぴあ　ローソンチケット　イープラス　後楽園ホール　RISEオフィシャルショップ　RISEクリエーション（電話）　
お問い合わせ　RISEクリエーション 03-5319-1860　http://www.rise-rc.com/