UFC 11.22 カタール(レポ):堀口恭司、9年ぶりUFCはダゲスタンのウランベコフをカーフキックで追い詰め3R裸絞め葬「チームメイトのパントージャが王者ですが関係なくボコボコにします(笑)」

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UFC Fight Night: Tsarukyan vs. Hooker
2025年11月22日(土/ 現地時間)カタール・アルラーヤン:ABHAアリーナ
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)Zuffa LLC/UFC 中継:U-NEXT
第9試合 フライ級 5分3R
×タギル・ウランベコフ[Tagir Ulanbekov](ロシア・ダゲスタン/11位)
○堀口恭司(アメリカントップチーム/元3位、元RIZIN同級王者、元RIZIN・ベラトール・修斗世界バンタム級王者)
3R 2’18” 裸絞め

DOHA, QATAR – NOVEMBER 21: Kyoji Horiguchi of Japan poses on the scale during the UFC Fight Night ceremonial weigh-in at ABHA Arena on November 21, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
堀口は35歳。修斗で王者として活躍し、13年10月から16年11月にUFCに上がり、15年4月、UFCフライ級王者のデメトリアス・ジョンソンに挑戦したが5R腕十字で一本負け。17年4月からRIZINに上がり、バンタム級とフライ級で王者になる等、主力として活躍した。昨年大晦日、エンカジムーロ・ズールーに判定勝ちし、フライ級王座初防衛を果たすと、今年3月のRIZIN香川大会のリング上で堀口がUFC復帰を報告した。
堀口は6月のアゼルバイジャン大会でウランベコフを相手に約9年ぶりのUFC復帰戦を行うことが4月に発表されたが、5月、堀口は胸の筋断裂・軟骨損傷の怪我により欠場することを発表した。10月6日に仕切り直し戦が発表された。
ウランベコフは34歳。ロシア連邦ダゲスタン共和国出身で、ハビブ・ヌルマゴメドフの後輩にあたる。13年にMMAデビューし、13戦12勝の好戦績を残した後、20年からUFCに参戦。2連勝後、22年3月の3戦目でティム・エリオットに判定負けしたが、その後はネイト・マネスに1Rギロチンで、コーディ・ダーデンに2R裸絞めで一本勝ち。約1年のブランクを経て、今年1月にクレイトン・カーペンターに判定勝ち。6月のアゼルバイジャン大会では堀口の代役となったアザト・マクスムに判定勝ちし、連勝を4に伸ばした。現在フライ級11位ながら、堀口も「5位以内の実力じゃないか」と警戒する。
堀口のUFC復帰戦は中東のカタール大会のメインカードの第1試合目に置かれた。下馬評ではウランベコフが優位だったが、試合は堀口がUFCを離れている間、極東のRIZINでの5年前の朝倉海戦で駆使し世界に普及させるきっかけを作ったカーフキックで新鋭を攻略し、健在ぶりを世界のMMAファンに示すことに。

DOHA, QATAR – NOVEMBER 22: (R-L) Kyoji Horiguchi of Japan punches Tagir Ulanbekov of Russia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at ABHA Arena on November 22, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
1R、長身のウランベコフが中央で構え、堀口は伝統派空手仕込みの構えとステップで出入りしつつ素早く左右に回る。堀口は早速得意の右カーフキックを当て続け、さらに左の関節蹴りを前足に当てると、ウランベコフはバランスを崩す。中盤、ウランベコフが左テンカオを放つと、堀口の顔面をかすめる。半分を過ぎ、ウランベコフはタックルを仕掛け、右脇を差して堀口を押し込む。終盤に入り、ウランベコフは堀口を倒すが、堀口は背中をマットにつけず、金網を背にした状態をキープしてから立ち上がり離れる。堀口は引き続き右のカーフを当て、右フックも当てる。最後、堀口が右カーフを当てると、堀口は跳ね返されスリップするが、すぐ立って体勢を戻して終える。記者採点は堀口。テイクダウンを奪ったウランベコフにつく可能性もあったが、ジャッジ3者も堀口を支持する。

DOHA, QATAR – NOVEMBER 22: (R-L) Kyoji Horiguchi of Japan punches Tagir Ulanbekov of Russia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at ABHA Arena on November 22, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
2R、堀口が右カーフを放つと、空振りだったが、腰を引いてかわしたウランベコフがスリップし、堀口はすぐさま上になる。ウランベコフは1Rにもらったカーフキックが効いていた様子だ。堀口は上から押さえつつ、右のパウンドを当てる。ウランベコフは左まぶたをカットする。中盤、ウランベコフは下から堀口の首を抱えギロチンチョークを仕掛けようとするが、堀口は対処して外す。堀口は右のパウンドを当ててからパスガードする。ウランベコフは背中を向けて立ち、終盤には離れて立ち上がる。

DOHA, QATAR – NOVEMBER 22: (L-R) Kyoji Horiguchi of Japan punches Tagir Ulanbekov of Russia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at ABHA Arena on November 22, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
堀口が右カーフを当てると、ウランベコフはサウスポーにスイッチするように。ウランベコフがタックルを仕掛けるが、カーフのダメージの影響で力が入らず、堀口はあっさりと切る。再びウランベコフがタックルを仕掛けると、堀口は潰して上になり、そのまま押さえて終える。記者採点は堀口。ジャッジは2者が9-10だが、1者は8-10とつける。インターバル中のウランベコフは苦しそうで戦意喪失状態にも見える。

DOHA, QATAR – NOVEMBER 22: Kyoji Horiguchi of Japan secures a rear choke submission against Tagir Ulanbekov of Russia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at ABHA Arena on November 22, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
3R、堀口は開始早々から右カーフ、左フックを連打すると、ウランベコフはついにダウンする。堀口は上から押さえつつ、右のパウンドを連打する。ウランベコフは立つが腰が引けている。堀口はウランベコフを金網際に詰めると、右ハイをヒット。ダウンしたウランベコフに対し、堀口がパウンドを連打して追い詰めると、バックに回り、裸絞めを極め、最後はウランベコフが落ちたところでレフェリーがストップした。
堀口恭司 @kyoji1012 9年ぶりのUFCで進化した強さを発揮
#UFCQatar
@UNEXT_fight & #UFCFightPass pic.twitter.com/iHgAvKZ2Ij— UFC Japan (@ufc_jp) November 22, 2025

DOHA, QATAR – NOVEMBER 22: Kyoji Horiguchi of Japan reacts after a submission victory against Tagir Ulanbekov of Russia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at ABHA Arena on November 22, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
勝利者インタビューで堀口は英語で「とても気分がいいです。UFCに戻って来れました。これが夢でした」と満面の笑顔を浮かべつつ語った。今後戦いたい相手について聞かれた堀口は「もちろんUFCのベルトを取りたいです。(アレッシャンドリ・)パントージャはどこだ?チームメイトのパントージャが王者ですが関係なくボコボコにします。彼を尊敬していますが 試合は試合です。ビジネス!」と冗談めかした口調ながらもアピールした。インタビュー後はケージに入って来た、パントージャの寝技コーチでもあるマルコス・パルンピーニャ氏に頭を小突かれ、揃って笑顔を浮かべ記念撮影した。

DOHA, QATAR – NOVEMBER 22: Kyoji Horiguchi of Japan reacts after a submission victory against Tagir Ulanbekov of Russia in a flyweight fight during the UFC Fight Night event at ABHA Arena on November 22, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
U-NEXTの放送中のインタビューで、堀口はカーフキックについて「元々のプランに入っていて、セコンドの『続けてやれ』という声もあったので続けました」と話し、危ない場面は?という質問に「無かったですね。落ち着いて全体的に対処できました」と答えた。試合の手応えついて聞かれると「最後チョークで勝てたので手応えありました」と話しし、オクタゴンでのインタビューについては「ジョークがてら言っとこうと思って。そこはチャレンジしたいのをUFCに伝えないとなと」と話した。堀口は今大会のパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトの5万ドル(約800万円)を獲得している。
Already got his eyes on his next opponent
[ #UFCQatar | @Kyoji1012 ] pic.twitter.com/2HQnwr8BmC
— UFC (@ufc) November 22, 2025
なお、堀口恭司はDJ戦で負けた後3連勝し、UFCを離れRIZINに戻ったため、9年越しながらもUFC 4連勝という計算になる。8連勝のフライ級王者パントージャ、5連勝の次期挑戦者ジョシュア・ヴァンに続くUFCフライ級連勝数3位となる(アンドレ・リマも4連勝)。パントージャは12月6日(現地時間)のUFC 323ラスベガス大会でのヴァンとの5度目の防衛戦を控えている。
UFCフライ級ランキング
王者 アレッシャンドリ・パントージャ
1位 ジョシュア・ヴァン
2位 ブランドン・モレノ
3位 ブランドン・ロイバル
4位 アミル・アルバジ
5位 平良達郎
6位 マネル・ケイプ
7位 アレックス・ペレス
8位 アスー・アルマバイエフ
9位 ティム・エリオット
10位 スティーブ・エルセグ
11位 タギル・ウランベコフ
12位 チャールズ・ジョンソン
13位 ブルーノ・シウバ
14位 ジョセフ・モラレス
15位 ハファエル・エステバム
その他の試合の結果

DOHA, QATAR – NOVEMBER 22: (R-L) Arman Tsarukyan of Georgia kicks Dan Hooker of New Zealand in a lightweight fight during the UFC Fight Night event at ABHA Arena on November 22, 2025 in Doha, Qatar. (Photo by Jeff Bottari/Zuffa LLC)
第14試合 メインイベント ライト級 5分5R
○アルマン・ツァルキャン(1位)
×ダン・フッカー(6位)
2R 3’34” 肩固め
第13試合 コーメインイベント ウェルター級 5分3R
×ベラル・ムハマッド(2位)
○イアン・マシャド・ギャリー(6位)
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
第12試合 ライトヘビー級 5分3R
○ヴォルカン・オーズデミア(9位)
×アロンゾ・メニフィールド(14位)
1R 1’27” KO (スタンドパンチ連打)
第11試合 ウェルター級 5分3R
×ジャック・ハーマンソン
○ムフトベク・オロルバイ
1R 2’46” KO (右ストレート)
第10試合 ヘビー級 5分3R
×シャミル・ガジエフ(6位)
○ワルド・コルテス・アコスタ(11位)
1R 1’22” KO (右フック)
第8試合 フェザー級 5分3R
×ボグダン・グラッド
○ルーク・ライリー
2R 0’30” KO
第7試合 ウェルター級 5分3R
○ニコラス・ダルビー
×サイギド・イザガフマエフ
判定2-1 (29-28/28-29/29-28)
第6試合 フライ級 5分3R
×アレックス・ペレス(7位)
○アスー・アルマバエフ(8位)
3R 0’22” ギロチンチョーク
第5試合 ライトヘビー級 5分3R
○アブドゥルラフマン・ヤキヤエフ
×ハファエル・セフケイラ
1R 0’33” 裸絞め
第4試合 バンタム級 5分3R
×ベクザト・アルマハン
○アレクサンドレ・トプリア
判定0-3 (27-30/27-30/28-29)
第3試合 ミドル級 5分3R
○イスマイル・ナウルディエフ
×ライアン・ローダー
1R 1’26” KO
第2試合 ライト級 5分3R
○ヌルーロ・アリエフ
×シェム・ロック
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第1試合 ヘビー級 5分3R
×マレク・ブイウォ
○デンゼル・フリーマン
判定0-3 (27-30/28-29/28-29)

