Krush 12.17 後楽園ホール(レポ):岩尾力、復帰4連勝、スーパー・バンタム級王者・璃明武が防衛戦を承諾。大谷翔司、大沢文也との延長接戦制す。復帰戦の町田光、デンサヤームに完敗
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Krush.156
2023年12月17日(日)後楽園ホール
レポート:井原芳徳 写真提供:(C)K-1
岩尾力、復帰4連勝、スーパー・バンタム級王者・璃明武が防衛戦を承諾
第10試合 メインイベント スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○岩尾 力(POWER OF DREAM/元WINDY MUAYTHAIバンタム級王者)
×内田 晶(チーム・タイガーホーク)
判定3-0 (西村30-27/箱崎30-27/梅木30-27)
岩尾は昨年8月、バイク事故からの4年半ぶりの復帰戦で小倉尚也を1R KOすると、今年4月のKrushで愛瑠斗(えると)を、7月のK-1で晃貴をいずれも1R KO。Krushスーパー・バンタム級王者・璃明武(りあむ)への挑戦者の最有力候補であり、K-1同級王者の金子晃大、ナンバー2の玖村将史に来年は絡んでいく可能性も十分あるだろう。
内田は21年8月に小倉に判定勝ちし、その後、鬼山桃太朗、佐々木洵樹、永坂吏羅に3連敗を喫したが、今年2月のKrushでは倉田永輝に判定勝ち。8月にKNOCK OUTに参戦したが、森岡悠樹に1R KO負けしている。
試合は大方の予想通り岩尾のワンサイドゲームに。1R、岩尾がプレッシャーをかけ、内田はステップで距離を取り続ける。中盤、岩尾が右ボディストレートを当て続けていると、右ボディと左フックのコンビネーションも決める。その後も岩尾は右ボディ、右ローをヒットし、主導権を維持する。内田は攻撃を返せず防戦一方となる。記者採点は岩尾。
2R、岩尾は変わらず前に出て、右ローを増やし、右ボディも変わらず当てる。内田は左インロー、右ローを返す頻度が上がるが、岩尾の圧力は落ちない。終盤、岩尾は左右のボディの連打から右ミドルにつなげる。最後は岩尾が左テンカオも絡めて終える。記者採点は岩尾。
3R、岩尾は変わらず圧をかけてパンチを当てて主導権を維持する。中盤、内田も右のバックハンドブローを当てるが、岩尾がプレッシャーをかける構図は変わらない。終盤、岩尾は左ボディ、ミドルを増やし、最後はパンチとミドルをまとめて終える。記者採点は岩尾。合計30-27で岩尾。ジャッジ3者も岩尾を支持し、岩尾が判定勝ちした。
マイクを持った岩尾は「Krush最後のメインを任せていただて、しょっぱい試合ですみませんでした」等と話した後、「次、タイトルマッチ、璃明武選手だと思うんで」と話した。
すると試合を見ていた璃明武がリングに上がり「おめでとうございます。KO狙ってたと思うんですけど、相手も逃げ腰でやり辛かったと思うんで」と岩尾を擁護しつつ「俺だったら普通にいい勝負というか、レベルの高い戦いができると思うんで、今のKrushの最高峰のタイトルマッチ、やりましょう。宮田プロデューサー、タイトルマッチ決定でお願いします」と話し、岩尾との防衛戦を承諾した。
大谷翔司、大沢文也との延長接戦制す
第9試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
×大沢文也(ザウルスプロモーション/元Krushライト級王者)
○大谷翔司(スクランブル渋谷/元INNOVATIONライト級王者)
4R 判定1-2 (西村9-10/豊永9-10/梅木10-9)
3R 判定1-1 (西村29-30/豊永30-29/梅木30-30)
大沢は1月の里見柚己とのKrushライト級王座防衛戦は無効試合となり、6月の再戦では判定負けし王座陥落した。7月のK-1で早くも再起戦に臨むと、東本央貴からパンチでダウンを奪い判定勝ちした。
大谷は30戦のキャリアがあり、大谷と同じ32歳。長らくKNOCK OUTを主戦場とし、6月のKrushに乗り込み、児玉兼慎から2ダウンを奪って判定勝ちしている。だが9月のKNOCK OUTでのKNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦では新鋭の久井大夢に判定負けした。
1R、お互い左ボディ、右ロー等主体の攻防で、片方が攻撃を出せば、もう片方も同じ攻撃を返すような攻防が続くが、均衡は崩れない。記者採点はイーブン。
2R、大谷が序盤から右フックを当てると、大沢はひるみ、大谷はコーナーに詰めてパンチを連打して追い詰める。大沢はクリンチで難を逃れる。その後も大谷の右ストレートをもらった後にスリップする。大谷はパンチを当て続け、右アッパーもヒットし優位を維持する。終盤、大沢が左の奥足狙いのローを当てていると、大谷の勢いが落ちるが、ひるむほどにはならず、クリンチで難を逃れる。記者採点は大谷。だが終盤の大沢の反撃を考慮し、イーブンにするジャッジがいても不思議ではない。
3R、大沢は左前蹴り、左ボディと右ローのコンビネーション等をヒット。大谷が大沢をコーナーに詰め、パンチを連打するが、大沢はブロックしてから、手を振って誘うと、大谷が右のテンカオを放ってきたところでコーナーから逃れ、大谷を詰めて左の奥ローを2連打し、老かいな試合運びを繰り広げる。中盤以降、両者クリンチがあり、箱崎レフェリーから1回ずつ注意を受ける。終盤、大沢はまたも大谷を誘いつつ、左ミドル、ローを連続でヒット。だが大沢は大谷をつかんで突き放してから、左ハイを放つ場面があり、レフェリーからまたも注意を受け、累積で警告となってしまう。最後は大沢がステップで離れ、右ストレートを当てて終える。記者採点は手数で勝った大沢。だが大谷をひるませるような場面は無く、警告もあったため、イーブンとなってしまっても不思議ではない。合計29-29でイーブン。ジャッジは三者三様で延長へ。
延長R、大谷は序盤から前に出て、パンチ、右のローを当てる。大沢も左ハイ、左ボディを返すが、大谷は前に出続ける。大沢はまたもクリンチで注意を受ける。大沢は左奥ロー、ボディを当てるが、大谷は変わらず前に出て、右ストレート、右ローを当てる。終盤にも大沢は大谷の前蹴りをキャッチしてしまう。それでも最後はうまくステップで距離を取り、左ミドル、ローを立て続けに当て、巻き返して終える。記者採点は僅差だがヒット数で上だった大沢。とはいえ大沢はつかみの反則が多く、前に出て積極性を示していた大谷が評価される可能性もある。そのためジャッジは割れ、1者は大沢を支持したが、2者が大谷を支持し、大谷が判定勝ちした。
マイクを持った大谷は「ギリギリの試合だったので、あんまり大きいことは言えないですけど、本気でこのリングにベルトを取りに来ています。ライト級のチャンピオンが里見柚己選手で、里見選手にK-1で勝った伊藤健人選手が挑戦者の第一候補に挙がっていると思うんですけど、僕も前チャンピオンの大沢選手に勝って、対戦できる権利はあるのかなと思っています。伊藤選手は時期はかぶっていないんですけど、元々僕と同じスクランブル渋谷所属です。ファイトスタイルとかもリスペクトしていて、僕とやったら噛み合うんじゃないかなって思います。興行を盛り上げるためとベルトを取るために、宮田さん、ぜひ検討をお願いします」と話し、Krush王座戦へのステップとしての伊藤戦を希望した。
白幡裕星、ボクシングから転向初戦の小浦翼を蹴りで封じる
第8試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○白幡裕星(K-1ジム総本部チームペガサス/元KNOCK OUT-RED&ムエタイオープン・スーパーフライ級王者)
×小浦 翼(K-1 GYM横浜infinity/元ボクシングOPBF東洋太平洋ミニマム級王者・元日本同級1位)
判定3-0 (三浦30-29/豊永30-29/岡田30-29)
白幡はKNOCK OUTとムエタイオープンの元王者で、今年2月からKrushに参戦しK-1グループでは2勝1敗。6月のK-1横浜大会では壬生狼一輝にダウンを奪われ判定負けした。
小浦は29歳でキックデビュー戦。小学生から極真空手を始め、高校から始めたボクシングではOPBF東洋太平洋ミニマム級王座を獲得し、プロ18戦15勝(10KO)2敗1分の好成績を残した。昨年10月までリングに上がっていたが、今年2月の日本ミニマム級王座決定戦の減量中に脱水症状を起こし計量失格となった。
小浦は今回の白幡戦発表直後のInstagramに「実は前回のボクシングの試合の件でボクシングは引退しており、ラストチャンスはキックボクシングにしようと思い現在k-1で活動している」と投稿した。Krushフライ級(51kg)王者で元ボクシング日本ライトフライ級王者の悠斗にも15年9月に判定勝ちした過去があり、悠斗との絡みがK-1グループで今後あるかも気になるところだ。
1R、サウスポーの白幡に対し、小浦はオーソドックスから右のローを序盤から当て、スピードのある左右のボディ、右フックも絡める。少し開き目のスタンスだが、うまくキックボクシングにアジャストで来ているように見える。白幡は回って距離を取り、左ミドル、ハイを蹴り続けて対応する。まだ均衡状態は崩れない。
2Rも似たような攻防が続くが、次第に白幡の左ミドルのヒットが増え、小浦のガードが少し下がり気味に。小浦も蹴りを返すが、1Rよりも攻撃が減ってしまう。とはいえまだ白幡も小浦を追い詰めるほどにはならない。
3R、白幡は左ミドル、膝をヒット。小浦はしぶとく前に出るが、ミドルをもらった右腕が赤くなり、ほとんど上がらなくなり、手詰まり感が強くなって、そのまま終了する。白幡が3Rの蹴り数差で印象を作り判定勝ちした。
復帰戦の町田光、デンサヤームに完敗
第7試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
×町田 光(飯伏プロレス研究所/元WPMF世界&日本・INNOVATION・MA日本スーパーフェザー級王者、元REBELS -60kg級王者)※橋本道場から所属変更
○デンサヤーム・ウィラサクレック[Dansiam](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/M-1 JAPANスーパー・ウェルター級王者)
判定0-3 (岡田28-30/豊永28-30/三浦29-30)
現体制のKNOCK OUTの前身であるREBELSの主力だった町田が、36歳でK-1グループ初参戦を果たした。“居合いパンチ”を武器に59戦を戦い5本の王座を獲得し、19年7月にはRIZINにも参戦し大雅とも対戦したが判定負け。21年にキック引退を表明し、子供の時に憧れたプロレスのリングにも上がったが、今回Krushでキックに復帰した。
デンサヤームは21歳。3年前からK-1に上がり、試合ごとに階級を上げ、武居由樹、大沢文也、鈴木勇人相手に3連敗してきたが、11月のKNOCK OUTでの不可思戦は、ベースとするムエタイに近いルールのため本領を発揮し判定勝ちしている。
町田もデンサヤームも今回はこれまでよりも上の階級のウェルター級で戦う。町田のセコンドにはプロレスラーの飯伏幸太がつく。試合はデンサヤームが町田をムエタイ技術で翻弄する内容に。
1R、デンサヤームがサウスポーで構えて距離を取り、左ミドルを随所で当てて主導権を握る。終了間際には左ストレートも当てる。町田は変則的な胴回し蹴りを出す場面もあるが、詰め切れない状態が続く。
2R、開始すぐに町田は居合ポーズを見せるが、デンサヤームは試合前のコメント通り、容赦なく左ミドルを当てる。町田は前に出るが、蹴り足をつかむ場面があり、レフェリーから注意される。デンサヤームは町田の左の前手を右手で払って右に回り続けつつ、左ミドル、テンカオを度々当て、左ストレートも絡めて、手数で大きな差をつける。以前の町田は組んでからの展開を得意としたため、K-1ルールだと戦いにくそうにも見える。
3R、デンサヤームは変わらず左ミドルを当て続ける。終盤、デンサヤームは疲れてきて攻撃が減ったが、町田のパンチをかわし、自分の攻撃を随所で当て、反撃を許さず判定勝ちした。
森田奈男樹がKO勝ち。スーパー・ウェルター級王座決定トーナメント開催を希望
第6試合 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
○森田奈男樹(エイワスポーツジム/全日本フルコンタクト空手道連盟(JFKO)2017軽重量級(85kg)優勝)
×アリヤン・モハマディ[Aryan Mohammadi](イラン/K-1ジム目黒TEAM TIGER)
3R 2’20” KO (左アッパー)
1R、フルコンタクト空手の森田、テコンドーのモハマディの攻防は蹴り主体となり、お互いバックスピンキックも絡めるが、まだ均衡は崩れない。
2R、森田が左ハイを当てるが、モハマディもバックスピンキックをお返し。それでもなかなか均衡が崩れなかったが、終盤、森田の右のバックスピンキックがモハマディの脇腹にクリーンヒットすると、モハマディは動きが落ち、下がり気味に。森田は左フックも当て、再び右のバックスピンを当て、モハマディを追い詰める。
3R、森田がボディ狙いの左前蹴り、右バックスピンキック、顔面へのパンチを当て続け、じわじわ削る。終盤、モハマディは斜め上を見て時計を気にし、気持ちも切れて来た様子で、最後は森田が左フックを効かせてからの右ストレートと左アッパーの連打でマットに沈めた。
マイクを持った森田は「この階級の王者が不在なので、ぜひタイトルマッチ、トーナメントという形でやらせていただければと思います」とアピールした。
バンタム級の18歳・齊藤龍之介、途切れない蹴りで愛瑠斗に勝利
第5試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
○齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)
×愛瑠斗[えると](健成會)
判定3-0 (30-28/30-28/30-28)
齊藤は18歳。6月のK-1で大久保琉唯に延長判定勝ちし名を上げた。今回も途切れない攻撃で印象を残すことに成功する。
1R、齊藤が距離を取って左ミドル、ハイ、ボディフックと散らして当てて主導権を握る。終盤、齊藤が左フックで愛瑠斗をひるませるが、愛瑠斗はバッティングをアピールし、島村レフェリーも一時中断する。齊藤は再開後も左右のロー、左ボディを当て、優位を維持する。
2R、齊藤は変わらず左フック、ハイ、右ミドルを的確に当てる。終盤、齊藤は左右のパンチのヒットを増やす。愛瑠斗が当て続けていた右ローも効いてきたが、齊藤は蹴りとパンチを当て続け、主導権を譲らない。
3R、齊藤は愛瑠斗の右ロー対策で、サウスポーに切り替えると、左の奥ローを連打し、ミドル、ハイも絡めて主導権を維持する。終了間際には左ハイで愛瑠斗をひるませる場面も作り、齊藤が点差を広げ判定勝ちした。
昇也、またも計量オーバー。判定勝ちも土下座
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○昇也(士魂村上塾/MA日本スーパーライト級王者、元Bigbang同級王者)
×歩夢[あゆむ](ゴリラジム/KPKBライト級王者)
判定3-0 (28-27/28-27/28-27)
※昇也が公式計量で1.2kgオーバーし1R減点2、グローブハンデ(昇也10オンス、歩夢8オンス)、ファイトマネー30%減額
今回計量オーバーの昇也は、21年1月のMAキック、同年6月のKrushライト級王座決定トーナメント一回戦でも計量オーバーした過去がある。
歩夢は戦績7戦4勝(1KO)3敗の24歳。佐賀出身でKPKB(九州プロキックボクシング)ライト級王者。10月のKPKBではK-1グループから参戦した瓦田脩二に判定負けしたが、試合内容が評価され今回Krushに初参戦した。
1R、昇也がサウスポーで前に出て、左ボディ、ストレートを度々当てて主導権を握る。とはいえ体重差が活きている感はぬぐえない。
2R、歩夢も下がりながら右ストレートを当てるが、昇也の圧力は落ちず、左ボディ、ストレート、右ジャブでダメージを与える。
3R、歩夢は変わらず攻撃を続けるが、昇也の圧力は落ちない。終了間際、昇也が左ハイと右ストレートを立て続けに当ててダウンを奪い、点差を広げる。これで昇也が判定勝ちとなった。勝ち名乗りを受けた昇也だが、計量オーバーしての勝利のため、歩夢や観客に土下座した。
第3試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Bigbangフェザー級王者)
○齋藤紘也(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
判定0-3 (28-30/28-30/27-30)
佐野は21年10月のKrushスーパー・フェザー級王座決定トーナメント一回戦で計量失格となって以来のK-1 GROUP登場。昨年6月のBigbangのマキ・チャーチャイ戦も怪我で欠場していた。
齋藤は6月のBigbangで、3年半ぶりの復帰戦だった安保璃紅に判定勝ち。8月のKrushでは坂本優輝にKO勝ちしている。
2年前から2階級上で戦う佐野は、体格差に手を焼くことに。1Rから齋藤が距離を取り、顔面狙いの左前蹴りや右アッパーをヒットする。
2R、齋藤は押して佐野を下がらせ、左右の膝のヒットを増やし、顔面へのパンチにもつなげる。佐野も右ストレート、左ボディを返すが、手数差は埋まらない。
3R、齋藤は度々佐野をコーナーとロープに詰め、パンチと膝を当て続け、中盤にはパンチの連打で棒立ちにさせ、豊永レフェリーがダウンを宣告する。佐野も最後は前に出るが反撃に持ち込めず、齋藤が判定勝ちした。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○竹内将生(エイワスポーツジム/元BOM・Bigbangフェザー級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者、元WPMF日本&J-NETWORKバンタム級王者)
×佑典(月心会チーム侍)
3R 1’28” KO (左フック)
1R、竹内がオーソドックス、佑典がサウスポーで構え、お互い蹴り合うが慎重で、まだ均衡は崩れない。2Rも基本的に同様で、終盤にお互い蹴り数が上がるが、まだ差は乏しい。
すると3R、竹内の右ミドルのヒットが増えて来ると、佑典は下がり気味になる。すると中盤、竹内の左フックが炸裂し、佑典はダウンする。佑典は立ち上がったものの、ファイティングポーズを取るのが遅く、レフェリーがストップした。
マイクを持った竹内は「初めてKrushでKOを勝ててホッとしています。色んなベルトを取ってきましたが、次はKrushのベルトを取ります。宮田プロデューサー、上位陣に僕、混ぜてください」とアピールした。
第1試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×龍翔[りゅうしょう](WARRIOR OSAKA/JAPAN CUPスーパーバンタム級王者)
2R 0’48” TKO (コーナーストップ:パンチ連打)
1R、龍翔が序盤から積極的にパンチを振って当てるが、倉田は次第に持ち直すと、左ボディ、左ジャブを効かせつつ、終盤に左ストレートの連打でダウンを奪う。最後もパンチの連打で追い詰める。そして2R、倉田が右フックでまたもダウンを奪う。龍翔のダメージは大きいが、レフェリーは続行すると、最後は倉田が龍翔をロープに詰め、パンチを当て続けたところで、龍翔陣営から棄権を示すタオルがリングに投入され、倉田のTKO勝ちとなった。
プレリミナリーファイト第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
×井上咲也(K-1ジム大宮チームレオン)
○上垣内[うえがいと]一成(月心会ラスカルジム)
判定0-3 (29-30/29-30/28-30)
プレリミナリーファイト第2試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
×嶋 拓実(K-1 GYM横浜infinity)
○龍生(ALONZA ABLAZE)
2R 1’59” KO (左膝蹴り)
※龍生が公式計量で1.35kgオーバーし1R減点2、グローブハンデ(龍生10オンス、嶋8オンス)、ファイトマネー30%減額
プレリミナリーファイト第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R
○瀧山悠斗(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
×遼/Ryo(JANJIRA GYM)※K-1 GYM HIKARIMACHI TEAM BEASTから所属変更
2R 0’59” KO (右ハイキック)