KNOCK OUT 3.5 代々木第二体育館:RIZIN 5連勝の鈴木千裕、約1年ぶりキック戦は「美しい試合を見せられる」。龍聖、小笠原瑛作、不可思ら計量クリア。木村ミノルが計量オーバー
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KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”(3月5日(日)代々木競技場第二体育館)の公式計量が4日正午より東京で行われた。
クンタップ・チャロンチャイと72kg契約で対戦する木村“フィリップ”ミノルが、1回目の計量で2.4kgオーバーし、14時の最終計量でも1.75kgオーバーした。2kg以上のオーバーなら失格だが、2kg未満のため試合は実施し、木村1R減点2、ファイトマネー20%減額、クンタップ8オンス・木村10オンスのグローブハンデで試合が実施される。
RIZIN 5連勝の鈴木千裕、約1年ぶりキック戦は「美しい試合を見せられる」
第13試合 BLACK スーパーライト級(65kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
鈴木千裕(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-BLACKスーパーライト級(65kg)王者)
マルコス・リオス[Marcos Rios](アルゼンチン/ISKAムエタイ&WBCムエタイ・アルゼンチン・スーパーライト級王者、WKF・BOSCH TOUR・SUPER 8インターナショナル同級王者、WKF南米&アルゼンチン同級王者)
千裕はキック戦績12戦11勝(9KO)1敗。キックの試合は昨年1月のKNOCK OUTでタップロン・ハーデスワークアウトを1R左三日月蹴りでKOして以来1年2か月ぶりとなる。その間はRIZINでのMMA戦線で活躍し、21年11月の山本空良戦以降、平本蓮、萩原京平、今成正和、中原由貴相手に5連勝中。昨年3月の平本戦ではパンチで大きなダメージを与え、大晦日の中原戦でも1R右フックでKO勝ちし、KNOCK OUTで培った打撃技術をRIZINでも存分に発揮している。
対するリオスはアルゼンチンから初来日の23歳。構えはオーソドックス。この若さでタイ人でも無いにも関わらず71戦69勝(40KO)2敗と豊富な試合経験があり、これまで7本のベルトを獲得している。1月29日のGLORYメキシコ大会でGLORYに初参戦し、GLORYフェザー級5位のデニス・ウォーシックに判定勝ちばかりだ(ウォーシックは昨年8月のGLORYでRISEライト級(63kg)王者の直樹からダウンを奪い判定勝ちしている選手)。身長167cmと小柄だが、ガンガン圧力をかけパワフルなパンチを振い、ハイ、ミドルといった蹴りも駆使する危険な相手だ。上の動画は昨年10月のアルゼンチンでの試合で1Rから右ストレートで2ダウンを奪い、3Rに右ミドルでKO勝ちしている
千裕は「今の時代、格闘技の会見は乱闘や暴言が流行っていますが、今回の相手は本物です。美しい試合を見せられると思います」とコメント。会見前にリオスから握手を求められると応じ、「目を見た時に俺のこと倒しに来ていると思いました。KOしてやろうと思いました」と語った。リオスは千裕について「パンチが強くて頭がいい選手ですが私が勝ちます」と話した。
龍聖、ラジャ現王者との一戦は「絶対に勝ちます」
第12試合 BLACK 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
龍聖(WIVERN/KNOCK OUT-BLACKフェザー級(57.5kg)王者)※NOPPADET GYMから所属ジム名称変更
ペットセーンセーブ・ソーヂョートーンプラーヂン[Phetsaensaeb Sor Jor.Tongprachin](タイ/ラジャダムナン認定スーパーバンタム級王者)
龍聖は昨年7月にRIZINに初参戦し魁志に3R TKO勝ち。9月のKNOCK OUTでは小笠原裕典をわずか66秒でKOし、11月のKNOCK OUTでも韓国のグ・テウォンを2R左ハイでKOした。昨年末のINOKI BOM-BA-YE×巌流島ではタイの元ラジャダムナンランカーのダウサコンを左ボディフックを32秒でKOした。現在13戦13勝(10KO)無敗だ。
今回は19年3月のK-1で武尊に2R KO負けしたヨーキッサダーとの試合が組まれていた。だがヨーキッサダーは昨年12月9日のラジャダムナンでの試合で2R TKO負けし、1月22日のテレビマッチでも判定負けを喫し不調なことから、ヨーキッサダー側から欠場の申し出があり、これまで多数の強豪タイ人を招へいしているウィラサクレック・ウォンパサー氏が、新たな相手を龍聖に用意した。
ペットセーンセーブは71戦49勝(24KO)20敗2分の20歳で構えはオーソドックス。昨年5月にラジャダムナン王座を獲得し、昨年は10戦6勝(3KO)4敗で、判定決着が多いムエタイ界の中でKO率の高さも特徴だ。スーパーバンタム級のラジャ王座を持っているが、昨年秋以降は57kg前後まで体重を上げて戦っているという。動画の青の選手がペットセーンセーブ。ローもミドルも強力で、左ミドルを効かせつつ、左肘と左ハイの連打でダウンを奪い、最後には右の縦肘でKO勝ちしている。
龍聖は「明日も絶対に勝ちます」とシンプルに意気込みを語り、KOボーナスやMVPを狙うかと聞かれると「僕の試合をすれば自ずとついてくる」とコメントした。対するペットセーンセーブはムエタイの技の美しさを見せます」とコメントした。
小笠原瑛作、昨年ムエタイMVPとの戦いは「全てを使って倒したい」
第11試合 RED フェザー級(57.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDフェザー級王者・元同スーパーバンタム級王者、WPMF世界同級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)
ロンナチャイ・トーラミントラー[Ronachai Tor.Ramintra](タイ/元ルンピニー認定バンタム級・フライ級・ミニマム級王者、タイ・スポーツ庁認定ムエタイMVP’22)
瑛作は12月のKNOCK OUTでラジャダムナンのランカー・チャーパヤックからローキックと右フックでダウンを奪うが、肘をもらって逆転TKO負けした。
今回の相手、ロンナチャイは15~17年にルンピニーの3階級を制覇した選手で現在25歳。構えはサウスポー。昨年は6戦5勝1敗と活躍し、タイ・スポーツ庁認定ムエタイMVPに選ばれた。昨年9月のK-1で玖村将史に勝ったコンペットと通算6戦4勝1敗1分で、昨年は1月に判定勝ちし4月に判定負けしている。
動画1つ目は昨年1月のコンペット戦。2つ目は11月のBBTV王者ヴュー戦。いずれも青がロンナチャイ。フィームー(テクニシャン)スタイルの戦いに長けている印象だが、ウィラサクレック氏がこれまで招へいしたタイ人同様、日本向けに積極的なスタイルに切り替える可能性は十分ある上、その技術は十分持っているだろう。ちなみに3月12日のK-1でコンペットは金子晃大と、ヴューは軍司泰斗と戦う。
会見でのロンナチャイは「パンチ、肘、膝、ムエタイの全ての技を見せたい」と抱負。瑛作は「自分がビッグマッチをやりたいと言って、ここまで来れてうれしいです」と話し「最高の相手に全てを使って倒したい」と意気込みを語った。
第10試合 RED 72kg契約 3分3R(延長1R)
クンタップ・チャロンチャイ(タイ/BTC GYM/KNOCK OUT-REDスーパーウェルター級(70kg)王者、元WMC世界・WMAF・M-1スーパーウェルター級王者)
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/Battle Box/元K-1スーパー・ウェルター級(70kg)王者、元Krushウェルター級(67.5kg)王者)※フリーから所属変更
※木村が計量1.75kgオーバー。2kg未満のオーバーのため試合は実施。木村1R減点2、ファイトマネー20%減額、クンタップ8オンス・木村10オンスのグローブハンデ
バズーカ巧樹×不可思、会見で激しくにらみ合い
第9試合 RED 64.5kg契約 3分3R(延長1R)
バズーカ巧樹(菅原道場/KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、WMAF世界&MA日本スーパーライト級王者、元REBELS-BLACK同級王者)
不可思(クロスポイント吉祥寺/元KNOCK OUT・REBELS-MUAYTHAI・WPMF日本スーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者)
バズーカは昨年6月のシュートボクシングで笠原弘希にTKO負け。8月のMAキックではテーパプット・シンコウムエタイと引き分け、11月のKNOCK OUTではTAaaaCHANに判定勝ちしている。
不可思は現在のKNOCK OUTの源流であるREBELSおよびブシロード運営時代のKNOCK OUTの両方で主力として活躍した選手。19年6月からK-1に上がり、今回はK-1の許可を得て里帰り参戦する。肘有りの通常のキックルールでの試合は19年2月の旧KNOCK OUTでのチャド・コリンズ戦以来4年ぶり。試合は12月のK-1で林健太に判定負けして以来となる。
不可思は計量会場への到着が遅れ、1回目の計量では100gオーバーしたが、2回目はパンツを脱いで64.5kgジャストでクリアした。不可思は「計量に少し遅れてしまい申し訳なかったです」と謝り「いつもより500g軽い分時間がかかっただけで、コンディションは問題ないです」と釈明し「チャンピオンを用意してもらったので熱い試合でぶっ飛ばします」と意気込みを語った。受けて立つバズーカは「火薬満タンです」「早くグチャグチャにしたいです」とシンプルにコメント。今回も会見のツーショット撮影では相手とにらみ合いを繰り広げ、襲い掛かろうとしたところでスタッフに制止された。
逮捕から3か月で復帰、ぱんちゃん璃奈「一番注目されているので逆にチャンス」×坂本瑠華「半分夢がかかいました」
エキシビションマッチ 特別ルール(蹴り禁止・パンチのみのボクシング形式) 53kg契約 2分2R
ぱんちゃん璃奈(フリー/元KNOCK OUT-BLACK女子アトム級&ミニマム級王者)※STRUGGLEから所属変更
坂本瑠華(スナイパーセキュリティー)
ぱんちゃんは昨年6月のTHE MATCH 2022で対戦した那須川天心と武尊のサイン入りの大会ポスターを偽造し、インターネットのオークションサイトで販売し、落札者の男性から99,000円をだまし取った疑いで12月5日に逮捕され、容疑を認めていた。1月23日には自身のYouTubeチャンネルに謝罪動画を公開した。2月17日の記者会見で改めて謝罪し、KNOCK OUT-BLACK女子ミニマム級王座を返上すると共に、3.5 代々木でのエキシビションマッチでリングに復帰することを発表した。
ぱんちゃんは昨年3月に同王座を獲得し、2階級制覇を果たして以来のリングとなる。4月の練習中に左膝前十字靭帯を断裂し手術。逮捕2か月前の10月の記者会見では公式戦復帰前にボクシング形式のエキシ出場を希望しており、今回はその形式でのエキシとなった。
エキシながら両選手の計量・会見も今回行われた。全身白の服装で登場したぱんちゃんは、逮捕から3か月での復帰に色んな反応があったことへの感想を聞かれると「エキシビションですけど間違いなく一番注目されているので逆にチャンスだと思います」と強気にコメントした。今回のエキシがボクシング形式となったことについては「蹴りの練習は1か月前に再開し、正直まだ7割ぐらいですので、今回はボクシングルールでやらせていただきます。パンチに関しては最後にリングに立った1年前に比べて150%ぐらいになっています」とパンチ力向上に自信を示した。
ぱんちゃんのエキシの相手となる坂本は熊本出身。朝倉未来プロデュースのBREAKING DOWNには“土木ネキ”の名前で出場し3戦2勝1敗。2月12日の九州プロキック(KPKB)福岡大会でプロデビューし、Krushを主戦場とする小澤聡子に判定負けしている。坂本は「ずっとぱんちゃん璃奈さんと戦いたいと言ってきて、今回はエキシですけど半分夢がかかいました。こんな時代ですので、夢や目標をあきらめている人たちに自分を貫き通せば夢がかなうというのを見てもらいたいです」と意気込みを語っている。
なお、大会の模様はサムライTV(1,980円/月)で本戦の模様が生中継されるほか、KNOCK OUT公式Youtubeチャンネルでも全試合が無料配信される。プレリミナリーから本戦の休憩前の第8試合までが生配信。休憩以降のぱんちゃん×坂本のエキシからは、試合終了1時間後のディレイ配信となる。
第8試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
スアレック・ルークカムイ(タイ/STURGIS新宿ジム/M-1世界スーパーライト級王者、元REBELSーRED同級王者、元KNOCK OUT-REDライト級王者、元ラジャダムナン認定フェザー級7位)
第7試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
杉原新也(ワイルドシーサー前橋)
宇佐美秀メイソン(Battle Box)
第6試合 BLACK 59kg契約 3分3R(延長1R)
久井大夢[たいむ](TEAM TAIMU/KNOCK OUT-REDスーパーフェザー級(60kg)王者)
元山祐希(武勇会/INNOVATIONフェザー級2位、元国際チャクリキ協会インターコンチネンタル同級王者)
第5試合 RED スーパーバンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
壱[いっせい]・センチャイジム(センチャイムエタイジム/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級王者、元ルンピニー日本バンタム級王者)
響波[きょうは](Y’s glow/元KNOCK OUT-REDバンタム級(53.5kg)王者、MA日本スーパーバンタム級王者)
第4試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
古木誠也(G1 TEAM TAKAGI/KNOCK OUT-BLACKスーパーバンタム級(55kg)王者)
武蔵(WIVERN/スックワンキントーン・スーパーバンタム級3位)※松下武蔵 改め ※NOPPADET GYMから所属ジム名称変更
第3試合 RED 53kg契約 3分3R(延長1R)
心直[しんた](REON Fighting Sports Gym/KNOCK OUT-REDスーパーフライ級(52kg)王者、シュートボクシング日本バンタム級(52.5kg)1位)
MASA BRAVELY(BRAVELY GYM/M-1世界バンタム級王者・元同日本王者、WPMFインターナショナル&スックワンキントーン・スーパーフライ級王者、元WMC日本同級王者)
第2試合 BLACK スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
渡慶次幸平(クロスポイント吉祥寺)
MASATO BRAVELY(BRAVELY GYM/元M-1 JAPANスーパーウェルター級王者、元WPMF日本ウェルター級王者)
第1試合 BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)
小倉尚也(スクランブル渋谷)
~オープニングセレモニー~
【プレリミナリーファイト】
第4試合 BLACK フェザー級(57.5kg) 3分3R
雅治[まさじ](レンジャージム)
千羽[ちば]裕樹(スクランブル渋谷)
第3試合 BLACK スーパーフライ級(52kg) 3分3R
酒井柚樹(TEAM TEPPEN)
阿部晴翔[はるか](チーム・タイガーホーク)
第2試合 BLACK スーパーフライ級(52kg) 3分3R
井ノ本航希(LAILAPS東京北星ジム)
前田翔太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
第1試合 BLACK スーパーフライ級(52kg) 3分3R
竹田哲紳(クレイン)
柿﨑 瑠[るい](クロスポイント大泉)
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無し・組んでからの攻撃は1回
概要
大会名 MAROOMS presents KNOCK OUT 2023 SUPER BOUT “BLAZE”
日時 2023年3月5日(日)開場・13:00 プレリミナリーファイト開始・13:30 本戦開始・15:00 終了・20:00(予定)
会場 国立代々木競技場第二体育館
中継 KNOCK OUT公式Youtubeチャンネル(休憩前の第8試合まで生配信。休憩以降は試合終了1時間後のディレイ配信) サムライTV(15:00~/1,980円/月)
チケット料金 アリーナVIP席(柵内・特典付) 100,000円(完売)、アリーナSRS席(柵外・最前列) 30,000円(完売)、アリーナRS席 15,000円(完売)、アリーナS席 10,000円(完売)、スタンドS席 10,000円、スタンドA席 7,000円 ※当日券500円アップ。12:30から発売 ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 後楽園ホール 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/